更新日:2019/09/17
自動車保険の弁護士特約は重複しやすい?定期的に見直そう!
自動車保険の弁護士特約は重複しても意味がないの?自動車保険における弁護士特約の重複は、メリットよりも保険料増加のデメリットの方が大きいです。この記事では、気になる特約の重複についてデメリイトや注意点、対策まで解説しています。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自動車保険は”弁護士特約の重複”に注意!
ご家族で何台かの車を持っていると、合計保険料の負担は大きいですよね。
なるべく保険料を抑えたいので、割引や特典があるインターネットから申し込む自動車保険は魅力的です。
しかし、ご自分で補償を選んで申し込みをしている場合、知らずに補償が重複しているケースがあるのをご存知ですか?
自動車保険で、重複していることが多いのは、弁護士特約です。
そこでこの記事では、「弁護士特約の重複」について
- 重複時のデメリット
- 重複時のメリット
- 弁護士特約を付ける場合の注意点
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、無駄な保険料を省くことができるかもしれません。
最後まで是非、お読みください!
自動車保険の弁護士特約を重複するとどうなる?
弁護士を依頼した場合の着手金や報酬などの費用を自動車保険から支払える弁護士特約は、もしもの時に備えて付けておきたいですね。
ご自分側に過失がない事故(被害事故)に遭った場合には、自動車保険会社が示談交渉することが弁護士法で禁じられています。
事故の相手からの補償金額に納得がいかない場合や事故相手が無保険で充分に補償してくれない時には、ご自分で交渉をしないといけません。
裁判となれば、平日の昼間になりますのでお仕事も休むことになるでしょう。
かなりの心労が予想されますね。
そうなると、家族で複数台の車を持っている場合には、どの車にも弁護士特約を付けたいと考えますよね。
しかし、それぞれに弁護士特約を付けると重複なのでしょうか?
また、弁護士特約が重複すると補償はどうなるのでしょうか?
続いて、自動車保険の弁護士特約の重複について詳しくお話しましょう。
自動車保険料のムダになる
補償の重複というのは、複数の自動車保険の契約で同じ事故を補償するということですね。
2台以上のお車を持っているご家庭は、1台に弁護士特約を付ければ、本人や同居家族は弁護士特約が使えます。
なので、それぞれの車に弁護士特約を付けて補償が重複すると、無駄な保険料を支払っているというデメリットがあります。
しかし、自動車保険では、重複していることが必ずしもまったく無駄ではない場合もあります。
続いて、重複時のメリットについてお話しましょう。
ただし、重複により”補償限度額が上がる”また”親族以外の同乗者も利用可”
もしも、弁護士特約が重複していた場合はどうなるのでしょうか?
一般的に、弁護士費用(訴訟費用 仲裁費用 和解費用 調停費用 )を1名につき300万円まで補償する特約です。
また、法律相談費用を、被保険者1名につき、10万円まで補償される保険会社もあります。
補償が重複していた場合には、合計した金額まで補償限度額が上がるというメリットがあります。
例えば、1台目で300万円の弁護士費用と配偶者の車で300万円の弁護士費用がついていた場合には、1事故につき合計600万円の弁護士費用が使えます。
法律相談費用も20万円まで増額補償されます。
つまり、弁護士に依頼することによって相手からの賠償金額が増えても、弁護士を依頼した費用に自己負担額があると、充分に補償を受けられたとは言えませんよね。
そういう費用倒れを防ぐメリットがあります。
そして、もう1つ弁護士特約を重複で付けるメリットがあります。
別居の親族や友人が乗っていた場合は、弁護士特約が付いている方の車に乗っていた場合に限り補償対象となります。
例えば、1台目に弁護士特約を付けていて、2台目は付けなかったとします。
本人と同居家族は、どちらに乗っていても1人ずつ弁護士特約が使えますが、それ以外の人は、2台めの弁護士特約が付いていない方に乗っていた場合は、弁護士特約は使えません。
つまり、別居の親族や友人が乗るなら、それぞれの車に弁護士特約を付けておくと、いざという時に助かると言えますね。
自動車保険の弁護士特約は”重複しやすい”
複数台のお車を所有している方は、家族それぞれの専用車が決まっていることが多いですよね。
それぞれで契約者になっている場合は、重複しているケースが多いようです。
保険会社も同じとは限りません。
2台、3台とお持ちの家庭は、自動車保険の満期も違いますし、家族の証券の内容を見比べる機会はなかなか無いものです。
また、重複が多い例として、自動車保険以外にも弁護士特約が付いている保険があるのをご存知ですか?
意外と知られていないのですよ。
ご存知ない方は、その他の保険の内容が自動車保険に関係あるの?とお思いでしょう。
続いて、重複しやすい弁護士特約について、さらに詳しく解説しましょう。
弁護士特約を自動車保険に付帯する場合は1台に1つで充分な場合が多い
さて、自動車事故に遭ってしまった時ですが、必ず弁護士に依頼するわけではありません。
事故の時には、自動車保険会社が相手と示談交渉をします。
それで示談となった場合には、保険金が支払われます。
ほとんどのケースがこれで終了します。
弁護士に依頼するケースは、充分に補償が得られないことで相手に交渉する場合です。
一般的な例ですが、弁護士に依頼して、事故の相手からの受け取る金額が1,000万を超える金額になると弁護士費用が300万円を超過すると言われています。
重複は補償金額が合算されるメリットがあるとお話しましたが、通常は、費用が300万円を超える事例はほとんどありません。
そう考えると、1台に1つ弁護士特約が付いていれば、充分な場合が多いと言えるでしょう。
任意の自動車保険の他に医療保険や火災保険に付帯されている場合がある
弁護士特約は、自動車保険だけではなく医療保険や火災保険、または他の傷害保険の特約にも付いていることがあります。
その弁護士特約は、交通事故にも適用になるケースが多いです。
加入中の保険会社に内容を問い合わせてみましょう。
中でもクレジットカードに付帯できる損害保険は見落としがちです。
是非、クレジット会社に確認してみてください!
その他、最近は自転車保険が市で加入が強制になっているところが多いですね。
その保険に弁護士特約が付いているケースがもありますよ。
参考:弁護士特約以外にも重複しやすい特約があります
自動車保険では、弁護士特約以外にも重複しやすい特約がありますのでご紹介しましょう。
それは
- 人身傷害保険の「車外事故補償」
- 個人賠償責任特約(くらしの損害賠償特約、または、日常生活賠償責任特約)
- ファミリーバイク特約(原付特約)
です。
人身傷害保険は、車内と車外にいた時の事故が補償されます。
車外の補償は、運転者の限定設定にかかわらず、同居の家族(または別居の未婚の子)も適用になります。
なので、2台目以降のお車は、人身傷害保険の車外の補償が重複します。
そこで、人身傷害保険は、2台目以降を「車内のみ」に限定することで重複が防げます。
個人賠償責任特約は、自転車保険として掛けられる方も多いです。
保険会社によって名前が異なっていることもありますが、内容は同じです。
この特約も1つ付けていれば、同居の家族(別居の未婚の子)が補償の対象になります。
ファミリーバイク特約は、同居のご家族(別居の未婚の子を含む)が運転する125cc以下の原付バイクが適用になります。
車両や台数に指定はなく、借りた原付バイクであっても適用されます。
なので、同居家族(別居の未婚の子を含む)であれば、運転する人ごとに特約を付ける必要はありません。
重複しやすい自動車保険の弁護士特約を見直してみよう
弁護士特約は、保険会社は違っても適用範囲内の家族は使うことができます。
家族の保険はどうなっているでしょうか。
合わせて、適用範囲についての注意点をお話しましょう。
対象範囲には、同居家族の他に別居の未婚のお子様も含まれることをお話しました。
「別居の未婚の子」というのは、記名被保険者から見た続柄です。
例えば、記名被保険者が同居の子だった場合には、別居の子は兄弟姉妹にあたります。
親御さんが契約者であっても「別居の未婚の子」が範囲外になってしまうことがありますので、充分に気をつけましょう!
ところで、弁護士特約を家族みんなが使えるのは良いですが、保険を使ったら翌年度の保険料は上がってしまうのでしょうか?
実は、保険期間内で弁護士特約を使うだけなら、等級に影響はないので、保険料は上がりません。
自動車保険以外の保険も合わせて、この機会に家族で掛けている保険の内容を確認してみましょう。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ
弁護士特約の重複について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回のこの記事のポイントは、
- 1台に付ければ、本人や同居家族は弁護士特約が使える
- 重複した場合は、合計した金額まで補償限度額が上がる
- 別居の親族や友人は、付いている方の車に搭乗中のみ補償
- 重複しやすい特約なので、家族の保険を確認要!
です。
もちろん弁護士に依頼が必要な事態になることは避けたいですが、万が一に備えて弁護士特約は付けておくと安心です。
重複補償を理解して、一度、家族の保険の内容を確認することをオススメします。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。