更新日:2020/05/28
車両保険は必要?不要?つける人とつけない人の違いを検証!
自動車保険を申し込むときに一番悩むのは車両保険をつけるかつけないかではないでしょうか。車両保険をつけると一気に保険料が上がってしまうのでつけるべきなのか悩みますよね。人によっては不要だということもあります。どんなケースに必要でどんなケースに不要なんでしょうか。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 車両保険は必要かそれとも不要か
- 結局のところ車両保険は必要なのか、それとも不要なのか
- 損害保険会社各社の車両保険の加入率
- 車両保険が不要なケース①:中古車もしくは10年以上乗っている車の場合
- 車両保険が不要なケース②:軽自動車の場合
- 車両保険が不要なケース③:40代・50代の場合
- 車両保険が不要なケース④:貯蓄がある場合
- 車両保険が必要なケース①:免許取り立ての場合・運転が苦手な場合
- 車両保険が必要なケース②:新車の場合
- 車両保険をつけた時の保険料の変化
- 車両保険をつけた時とつけない時の保険料の違い
- そもそも車両保険とは何を補償してくれるのか
- 車両保険の補償内容①:車同士の事故にあった時
- 車両保険の補償内容②:契約していた車が盗難等の被害にあった場合
- 車両保険の補償内容③:一般型の車両保険に入っていると当て逃げも補償
- 車両保険のタイプにはどんなものがあるのか
- 車両保険のタイプ①:一般型(フルカバータイプ)
- 車両保険のタイプ②:エコノミー型(車対車+A、スタンダードタイプ)
- 車両保険の免責金額とは何か
- コラム:自動車保険の保険料が3万円も安くなる?
- まとめ
目次
車両保険は必要かそれとも不要か
- 車両保険の補償内容について
- 車両保険のタイプについて
- 車両保険と保険料の変化
- 実際車両保険に加入すべきかどうか(必要性)
結局のところ車両保険は必要なのか、それとも不要なのか
早速ですが、車両保険は必要なのか不要なのか見ていきましょう。
- 実際の加入者のデータ
- 車両保険が不要なケース
- 車両保険が必要なケース
損害保険会社各社の車両保険の加入率
車両保険の加入率については、実は損害保険協会発表の公式データは発表されていません。
そのため、各保険会社発表しているデータを元に発表します。
各保険会社のデータをそのまま載せるので、細かいデータが気になる方はその保険会社のページで確認してください。
どの保険会社でもおおよそ半分以上の人が車両保険に加入していることがわかります。特にイーデザイン損保では7割以上の人が加入しています。
以下で具体的に事例を見ていきましょう。
車両保険が不要なケース①:中古車もしくは10年以上乗っている車の場合
新車の時は200万円の保険金額だった車も毎年保険金額は下がってしまいます。何年経ったら車両保険をとるか考えている方も多いと思いますが、10年たつと50万円、30万円といった補償しか受けられないケースがほとんどです。それに対して保険料は変わりませんので保険料の割に補償が小さい保険になってしまいます。
車両保険は加入したからといってずっとつけているものではなく、5年から10年くらいで外す人が多いです。とくにもうすぐ買い替えを検討しているのであれば不要ですね。
車両保険が不要なケース②:軽自動車の場合
軽自動車の場合は普通自動車よりも少し保険料が安くなります。修理費も普通車よりは安いので不要と考え、加入しない人も多いです。
ただし、車種によっては高額なものもありますので新車の内は入っておいたほうが安心かもしれません。
軽自動車の場合、そもそも車両の価格が100万円以下であることも多いので、修理代が高い場合は下取りに出して新しい車を購入してしまった方が早い場合もあると思います。
軽自動車の方は車両保険を外すことを検討してみてください!
車両保険が不要なケース③:40代・50代の場合
40代、50代の場合事故率が低いので車両保険は不要と考える人も多いです。
実際、車両保険は保険料の中でもかなり高い割合を占めるので、車両保険を削るとかなり保険料を節約することができます。
ただ上記で解説したような補償がなくなるので、いざという時に保険があまり使えないことになるかもしれないので注意してくださいね!
車両保険が不要なケース④:貯蓄がある場合
車両保険は自分の車が損害を受けたときのための保険です。万が一全損した時に新しい車を替えるだけの貯蓄があるのであれば車両保険は不要です。
また、車両保険を使えば修理費などは安くなりますが、等級が下がってしまいます。等級が下がれば保険料が上がってしまうというデメリットも忘れないようにしましょう。
車両保険が必要なケース①:免許取り立ての場合・運転が苦手な場合
免許が取り立ての人や、運転技術に自信がない人は事故を起こすリスクも高いので加入していると安心です。
特に免許を取り立ての場合、は多くの方が自損事故を起こすので、入っておいて損はないのではないかと思います。
車両保険が必要なケース②:新車の場合
新車を購入した人の9割ほどが車両保険に加入しているとも言われています。
- 新しい車はきれいに乗りたい
- しばらくこの車を乗りつづけたい
- 購入したばかりで車に使える貯金がない
- 補償金額が大きい
というのが新車で加入する人が多い理由です。
また、高級車や外車の場合は部品も高くちょっとした修理でも修理費が高くなってしまうため加入しておくと安心です。
車両保険をつけた時の保険料の変化
車両保険をつけた時とつけない時の保険料の違い
以下の見積もり条件でソニー損保の公式サイトから試算を行いました。
- 等級:15等級
- 事故有係数適用期間:0年
- 車種:プリウス
- 使用目的:家庭用
- 年間予想走行距離:7,000km
- 運転者範囲;配偶者まで
- 運転者年齢条件:26歳以上を補償
- 保険証券:発行なし
- 対人賠償:無制限
- 対物賠償:無制限
- 人身傷害:3,000万円
- 傷害一時金:なし
- 弁護士特約;なし
タイプ | 一般型(フルカバープラン) | エコノミー型 | 車両保険なし |
---|---|---|---|
年間保険料 | 54,270円 | 39,890円 | 26,540円 |
そもそも車両保険とは何を補償してくれるのか
そもそも車両保険とはどんな保険なのかわかっていない方もいらっしゃると思うので、ここで解説します。
まず、車両保険は自動車保険の一種ですのでもちろん任意です。自分の車が損傷した時に修理費などを補償してくれる保険です。
そして、車両保険によって補償されるのは、大きく以下の3つに分かれます。
- 車同士の事故
- 盗難などの不可抗力の事故
- 自損事故
車両保険の補償内容①:車同士の事故にあった時
まずは車同士の接触や衝突などの事故の場合です。車同士であれば基本的には相手の対物保険で補償してもらえますが、相手が保険に加入しておらず、貯金もない場合賠償金が支払われないというリスクもあります。
さらに、相手より自分の過失の方が大きい場合は相手からの補償金で修理費が賄えないこともあります。車両保険に加入していればそういう心配がないので安心です。
車両保険の補償内容②:契約していた車が盗難等の被害にあった場合
- 飛び石
- 盗難
- いたずら
- 落書き
- 火災
- 飛来物・落下物
- 台風・洪水・竜巻
などによって車が損害を受けた場合でも車両保険の補償対象になります。
これらの状況に陥ることはそれほど多いわけではありませんが、不可抗力ですので自分ではどうしようもありません。突然の災難に備えるという意味では車両保険に入っておくと安心です。
ただ、車両保険の使い方については注意が必要です。使うと補償金はおりますが、その分等級が1等級下がります。(このような不可効力の場合は1等級ダウン、自損事故の場合は3等級ダウンになります。)
車両保険の補償内容③:一般型の車両保険に入っていると当て逃げも補償
一般型のみ補償対象になるのは
- 当て逃げ
- ガードレールなどとの接触・衝突
- 自転車との接触・衝突
- 墜落・転覆
などの自損事故です。当て逃げも自損事故と同じ扱いになってしまうのが驚きですね。
自損事故のような単独事故の場合、他の保険では補償してくれないので車両保険に入っていると安心ですね。ただし、自損事故の場合修理費は高くても数万円なので必要ないと考える人もいます。
一般型は補償範囲が広いですが、その分保険料も高くなります。ですが車両保険に加入している人は一般型の割合の方が高いです。どうせ加入するのなら補償が手厚いほうがいいと考える人が多いようですね。
また、保険会社によって名前が違いますが一般型とエコノミー型の間のようなプランもあります。
車両保険のタイプにはどんなものがあるのか
ここまででちらっと述べましたが、車両保険には大きく2つのタイプがあります。
それは
- 一般型(一般条件、フルカバータイプなどと呼ばれることもある)
- エコノミー型(車対車+A型、スタンダードタイプなどと呼ばれることもある)
車両保険のタイプ①:一般型(フルカバータイプ)
車両保険の一般型は、フルカバータイプと呼ばれるもので、車両に関する多くのことを補償してくれます。
具体的にいうと、
- 当て逃げ(相手車不明)
- 電柱・ガードレールや車庫に対する自損事故
- 自転車との衝突
- 転落・墜落等
- 火災・爆発
- 落書き・いたずら・窓ガラス破損
- 飛び石による破損
- 盗難
- 他の自動車との衝突(車対車)
- 台風・竜巻・洪水・高潮
車両保険のタイプ②:エコノミー型(車対車+A、スタンダードタイプ)
それに対してエコノミータイプと呼ばれるタイプの車両保険は、最低限の補償に絞った内容になっています。
- 火災・爆発
落書き・いたずら・窓ガラス破損 - 飛び石による破損
- 盗難
- 他の自動車との衝突(車対車)
- 台風・竜巻・洪水・高潮
車両保険の免責金額とは何か
ここで、車両保険の免責金額についてもご説明します。
車両保険には、免責金額をつけることが一般的です。なぜならつけないと保険料がかなり高額になるからです。
免責金額の設定にも、増額方式や定額方式、さらに増額方式の中にも車対車のみの免責など様々な種類があり、年齢や等級にもよりますがおよそ3,000円から1万円近くまで保険料に差が生じることもあります。
一概にいくらの免責金額にすべきとは言えませんが、保険料の圧迫を抑えるためにも、一定の免責金額の設定をおすすめします。
一度見直したい方は以下のボタンから見直してみてください。
コラム:自動車保険の保険料が3万円も安くなる?
皆さんは自動車保険の一括比較見積もりサービスをご存知ですか?
普通、自動車保険の見積もりは各保険会社でそれぞれ行わなければなりませんが、一括見積もりを使えば、20社近くの保険会社を一気に見積もることができるのです。
その上、自動車保険の保険料が年間にしておよそ3万円以上も安くなる可能性もあります。
無料で見積もることができるので、契約しなくてはならないことは全くありません。
自動車保険の見直しを考えている方、初めて加入する方は下のボタンからどうぞ!
まとめ
今まで車両保険の必要性について解説してきましたが、どうでしたか。
下記のケースの場合は特に車両保険は不要であることが多いです。
- 10年以上経った車
- 中古車
- 乗り換えを考えている
- 買い替え費用の貯金がある
- 事故を起こすリスクが少ない
反対に、必要なことが多いと考えているのは下記のケースです。
- 新車
- 高級車・外車
- いざという時の修理費がない
特に、新車の場合は9割のほどの人が加入します。ですが、保険金額は年々下がってしまいます。ですから新車で加入しても5年から10年をめどにプランを切り替えたり、車両保険を外したりする人が多いです。
車両保険が必要か、不要かは人それぞれですが、加入した場合も本当に必要なのか毎年検討するようにしましょう。
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