更新日:2019/12/09
自動車保険のレンタカー特約は必要?事故時の代車や費用について徹底解説!
自動車保険には事故や車が故障した時の代車費用を補ってくれる「レンタカー特約」という特約があります。今回は、自動車保険のレンタカー特約の補償内容や必要性、費用について解説します。また、レンタカー特約を使った場合に等級はどうなるのかについても説明します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
事故で車を修理中に便利!車両保険のレンタカー特約について
事故が起きた時、事故のことで頭がいっぱいで代車について考える余裕はないですよね。
そんな時頼りになるのが、車が故障して動かなくなった場合や事故によって使えなくなってしまった場合に修理期間中のレンタカー費用を補償してくれるレンタカー特約です。
ここでは、
- レンタカー特約とは何か
- どんな補償内容なのか
- レンタカー特約は必要なのか
また、自動車保険のレンタカー特約を使った場合、等級はどうなるのかについてもご紹介しますので、是非最後まで読んで参考にしてみてください。
車両保険のレンタカー特約とは?
自動車保険のレンタカー特約とは、契約している車が車両保険の範囲内で補償される事故によって破損した場合に、修理期間中のレンタカー費用を補償してくれるもので、車両保険につけることができる特約の1つです。
ここでは、
- レンタカー特約の補償内容
- どんな場合に補償されないか
- レンタカー特約を使う際の注意点
レンタカー特約の補償内容
レンタカー特約(代車特約)は、車を修理している間のレンタカー代が補償される特約にです。適用される条件としては、車両保険が適用される事故で車を修理したとき、になります。
保険金額は1日5,000円から10,000円の補償に設定されることが多くなります。
気をつけたいのが補償期間があるということです。30日が上限となっていますので、補償期間が過ぎた場合は補償されないので注意しましょう。
レンタカー特約は年額5,000円から10,000円程で付けられます。
レンタカー特約は車両保険が適用される条件で適用されます。車対車の事故やいたずらや火災・台風などでレンタカー代が補償される特約です。修理に時間がかかるときは、付いていると安心する特約です。
レンタカー特約で補償されないのはどんな時?
自動車保険のレンタカー特約は、
- 車両保険が適用されない事故
- レンタカー特約の補償期間の上限が過ぎてしまっている
- 知人や友人などから車を借りた
などの場合、補償対象外となります。
そもそも、地震・噴火・津波では自動車保険を使うことができません。そのため、これらが故障の原因であった場合は補償されません。また、車両保険がエコノミータイプの場合、自損事故や当て逃げも車両保険の補償対象外となるため、この場合も補償対象外となります。
また、レンタカー特約の補償期間が過ぎてしまった場合も補償されません。
中には車を修理に出す間、家族や知人から車を借りる場合もあると思います。しかし、人から車を借りたときはレンタカー特約は使うことができないので注意してください。
レンタカー特約で注意すべきこと
自動車保険のレンタカー特約での注意点は、
- 補償期間
- 費用
- 借りられる車の種類
になります。
自動車保険のレンタカー特約は、保険会社によって補償期間の数え方に違いがあるためめ、注意が必要です。
カウントの仕方には、
- レンタカーを借りはじめてから30日間
- 事故直後から30日間
の2つのタイプの補償期間があります。
レンタカーを借りはじめてから30日間の場合は、しっかりと補償が受けることができると思います。しかし、事故直後から30日間の場合、事故で怪我をして20日間運転ができない、といった場合だと、10日間しか補償が受けられない、ということになります。どちらのタイプなのか、保険会社にしっかりと確認をとることをおすすめします。
レンタカー特約では、車の種類を自分で選ぶことができます。代車の場合は自分で選ぶことができないと思うので、レンタカー特約のメリットになります。
ただし、補償金額が日額1万円で、レンタカー代は5,000円の場合、もちろんレンタカー代の5,000円は支払われます。しかし、残りの5,000円が契約者側に支払われることはありません。また、限度額よりも高い車を借りてしまうと、はみ出した金額は自腹となるので注意しましょう。
また、レンタカー特約は車両保険につける特約になります。自動車保険に車両保険を付けないとレンタカー特約はつけることができないので気をつけてください。
結局レンタカー特約は必要か
<付けておいたほうがいい場合>
- 通勤や送迎などで毎日車を利用する
- 交通の便が悪く、公共の交通機関を代用できない
<付けなくてもいい場合>
- 車を使用する頻度が低い
- 公共の交通機関で代用できる
- いざという時に使える車がある(家族、知人に借りるなど)
車を頻繁に使用する人はつけておいたほうがいいかもしれませんね。ただし、車両保険にレンタカー特約を付けると、当然ながら保険料は上がります。
保険料は年間で5,000円から10,000円ほどアップします。これに対して補償金は1日5,000円~10,000円です。最大で10,000円×30日で最大300,000円です。レンタカーを使用した日のみしか保険は下りませんので、実際にはもっと少ない可能性があります。
保険料の割に補償金額が低い特約と言えますね。ですからどうしても車がないと困るという人だけが車両保険に追加すればいいのではないでしょうか。
実際に車が使用できなかったらどうなのか、シミュレーションしてからつけるかどうかを判断するといいでしょう。
自分でレンタカーを借りると料金はいくらになるか
もし、レンタカー特約を利用せずに、自分でレンタカーを借りた場合、料金はいくらくらいになるのでしょうか?
ニッポンレンタカーで料金を調べてみたところ、フィット24時間で7,810円、以降1日ごとに6,270円、ということでした。
フィットのレンタカー料金を1週間、2週間、30日で計算してみると、以下のようになります。
期間 | 保険料 |
---|---|
1週間 | 45,430円 |
2週間 | 89,320円 |
30日間 | 189,640円 |
1週間でも4万円以上かかることになり、30日間では19万円程とかなり高額になってしまう事が分かりました。
フィットは料金が比較的安い車ですが、エコカーのプリウスになると24時間で13,200円、以降1日ごとに11,000円、少し大きめのシエンタでは24時間で13,200円、以降1日ごとに9,900円となります。1週間、2週間乗るとすると、フィットよりも料金がかなり高額になってしまいます。
特約を使った場合の等級はどうなる?
自動車保険のレンタカー特約を使うと、等級が下がってしまうのではないかと心配している方もいるかと思います。自動車保険の等級が下がると翌年の自動車保険料が上がってしまうので、できれば等級は下げたくない、と考えている方も多いのではないでしょうか。
自動車保険のレンタカー特約は、車両保険を使うかどうかで等級への影響が変わってきます。
一般的に、レンタカー特約は事故の修理時に利用するため、車両保険も使う場合が多くなります。このように、レンタカー特約と同時に車両保険も使用すると等級は下がります。等級が下がる際はそれぞれの事故に応じて3等級や1等級下がります。
しかし、車両保険は使わず、レンタカー特約だけだと等級は変わりません。自動車保険の等級は変わらないと分かると、安心して利用できるのではないでしょうか。
そもそも、自動車保険の特約は、特約のみを利用しても、等級が下がることはありません。特約を使用する際は等級のことは気にせず利用しましょう。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
- 会社の団体割引で自動車保険に加入している
が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!
まとめ
いかがでしたか?ここでは自動車保険のレンタカー特約についてご紹介しました。
ここでご紹介したことは、
- 自動車保険のレンタカー特約は自動車修理時のレンタカー代が補償される特約
- 自動車保険のレンタカー特約は車両保険が適用される事故と同じ条件で適用される
- 自動車保険のレンタカー特約は、レンタカー以外では補償されず、車両保険の補償対象外となる事故でも補償されない
- 自動車保険のレンタカー特約は車をよく使う場合は付けておいた方が安心
- レンタカー特約を使用せずに長期間レンタカーを借りるとかなりの負担になる
- 自動車保険のレンタカー特約のみを利用した場合は等級は下がらない
になります。
レンタカー特約は車をよく使う場合は付けておいた方が安心ですが、そこまで車に乗らない場合や、誰かから車を借りられる、といった場合はあまり必要のない特約になります。
また、最近では台風や異常気象などにより車が故障してしまう事も多くなりました。車を駐車している場所のハザードマップを見て、危険度が高い場合は付帯してみてもいいかもしれません。
ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。