海外旅行保険には戦争に対する補償の特約が自動でついている?

海外旅行中にテロや暴動に巻き込まれた場合は、通常の海外旅行保険で補償されますが、戦争の場合はどうなるのか気になりますよね。実は戦争に巻き込まれた場合の補償の特約も海外旅行保険に自動で付帯されているのです。今回は海外旅行保険の戦争特約について解説します。

海外旅行保険に”戦争”に対応している特約はあるのか

海外旅行での渡航先によっては、戦争や紛争に巻き込まれる恐れのある地域もあります。


もちろん、治安が安定しない地域や渡航規制がかかっている国への渡航には、十分注意しておかなければなりません。


そして、海外旅行先でのもしものトラブルや事故に備えて、海外旅行保険に加入する方も多いことでしょう。


しかし、海外旅行保険には加入して行くとしても、戦争に巻き込まれた場合、海外旅行保険の特約で補償を受けることはできるのでしょうか?


そこで、この記事では、「海外旅行保険に付帯されている特約に、渡航先での戦争により被った損害を補償してくれる特約はあるのか?」について、


  • 海外旅行保険に付帯されている“戦争”に関する特約があるのか
  • 海外渡航先での戦争やテロなどの情報を得る方法

以上のことを中心に解説します。


この記事を読んでいただいたら、海外旅行での渡航先の治安が不安なときの参考になるかと思います。


ぜひ最後までご覧ください。

海外旅行保険には戦争を含む特約が”自動付帯されている”

海外旅行保険上では、戦争や革命、内乱、武装反乱、その他このような事変は『戦争危険』に該当します。

この戦争危険に巻き込まれ、搭乗予定の飛行機に乗れなかったり、または怪我を負った場合、海外旅行保険での特約で補償が受けられるのか気になりますよね。


実は、海外旅行保険では「戦争危険免責」により、渡航先での戦争や内乱などの危険戦争で被った損害に対しては補償対象外となっています。


ただし、テロ行為による損害は、海外旅行保険の特約により補償対象となります。


この、テロ行為に巻き込まれた際に補償が受けられる海外旅行保険の特約について、解説していきましょう。

戦争危険等免責に関する一部修正特約が追加されている場合もある

海外旅行保険の特約では、戦争や内乱、武装反乱などの戦争危険による損害は、補償対象外であるとお伝えしました。


しかし、海外旅行保険には、契約内容として、「テロを補償する特約」という戦争危険等免責に関する一部修正特約が自動的に付帯されています。


ここで、保険会社が用いる「テロ行為」について説明しましょう。


  • テロ行為とは、『政治的、社会的、または宗教や思想的な主義・主張を有する団体や個人がこれと連帯し、その主義・主張に関して行う暴力行為』

それでは、海外旅行保険の特約では補償されない「戦争」は、テロ行為とどう異なるのか説明しましょう。


  • 戦争とは、『国家の問題解決のために、軍事力あるいは武力を、単独・団体で行使して自国の意思を成し遂げようとする行為』

テロ行為と戦争の違いをお分かりいただけたでしょうか?


それでは、戦争危険等免責に関する一部修正特約とはどのような内容かといいますと、加入している海外旅行保険に傷害死亡補償がある場合、戦争などが原因で死亡・負傷した場合には保険金は支払われませんが、テロ行為が原因の場合には、戦争危険等免責に関する一部修正特約により、保険金が支払われるということです。


ご自身が加入する海外旅行保険の契約内容に、戦争危険等免責に関する一部修正特約が追加されているか、また、契約内容をよく知りたい方は、海外へ渡航前に保険会社に問い合わせておきましょう。

海外旅行保険の免責事項の確認をしておこう

海外旅行保険へ加入する前には、必ず保険の免責事項についてよく確認するようにしましょう。


先ほどお話した「戦争危険等免責に関する一部修正特約」とは、販売されている海外旅行保険にはほぼ自動付帯されているものですが、保険証券にこの特約が適用されるという記載があるかを確認しておく必要があります。


そのほかにも、海外旅行保険には保険金支払対象となるもの、ならないものが免責事項に記載されていますので、いざ保険金の支払い請求をしてもその請求内容が補償対象外であった場合、補償されると思っていた!ということがないよう、海外旅行保険の免責事項は必ず確認しておきましょう。



クレジットカード付帯の海外旅行保険も同様

クレジットカードに付帯されている海外旅行保険の場合、戦争に関する特約の免責事項はどうなのかといいますと、やはり、一般の海外旅行保険と同様、戦争や内乱などの戦争危険に該当する事由に対しては補償対象外となっています


クレジットカード付帯の海外旅行保険とは、各保険会社の海外旅行保険がクレジットカードに付帯されているということになりますので、補償内容や特約についても免責事項は同じとなります。


このことから、保険会社で販売されている一般の海外旅行保険にも、クレジットカード付帯の海外旅行保険にも、戦争や内乱に巻き込まれた際に補償が受けられる特約は“ない”ということになります

テロ等対応費用補償特約をつけることも手段の一つ

戦争危険等免責に関する一部修正特約に似ている特約として、『テロ等対応費用補償特約』があります。


この『テロ等対応費用補償特約』とは、テロ行為が原因で搭乗予定の飛行機が遅延した場合などに発生した費用が補償されます。


補償対象としては、

  • 被保険者が搭乗している、または搭乗予定の公共交通機関がテロ行為または公権力により拘束された
  • 被保険者が誘拐または略取された
  • 日本国外において、テロ行為により空港が閉鎖され、被保険者が国外に用意に出国できなくなった

以上のような場合に、被保険者が余儀なくされた費用負担のうち、交通費や宿泊費、国際電話等通信費などを上限10万円まで補償されます。


渡航先の治安に不安がある場合には、海外旅行保険にテロ等対応費用補償特約を付加させることをおすすめします。

テロや暴動は通常の海外旅行保険で補償されている

海外旅行保険では、テロ行為が原因の損害については補償対象となりますが、やはりテロ行為が起きそうな国や地域にはできるだけ渡航しないことをおすすめします。


しかし、治安が安定しない国にどうしても渡航する、渡航しなければならない場合、現地での危険情報を知っておく必要があります。


どのように海外の治安・危険情報を確認すればいいのか、説明しましょう。

戦争や内戦など危険区域の情報は外務省の専用ページで確認

海外旅行の渡航先での戦争や内戦、危険地域などの治安情報は渡航前にぜひ確認しておきたいですよね。


そこで、外務省が公表している「海外安全ホームページ」というサイトでは、各国の治安・危険情報をいち早く入手することができます。


渡航先がどこであれ、海外旅行へ行くことが決まったら、自分の渡航先の治安情報をまず確認しておきましょう。

まとめ

海外旅行保険の特約では、戦争が原因の損害は補償されるのか?について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 戦争は海外旅行保険では補償対象外
  • テロ行為は海外旅行保険で保険金支払い対象となる
  • 海外へ渡航する前には渡航先の治安・危険情報を確認する

です。


せっかくの海外旅行、できれば楽しく安全に過ごしたいですよね。


しかし、昨今は観光客が多く訪れる観光地でもテロ行為が行われています。


テロ行為は自分では注意しようがないと思われますが、観光地で不審な動きをする人がいたら近づかない、テロ行為の標的とならないよう、派手な服装や行動は避けるなど、気をつけておくことはできます。


また、海外へ渡航する際には現地の治安・危険情報の確認も忘れないようにしましょう。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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