個人年金保険は元本割れのリスクが非常に少ない資産運用の方法

個人年金保険は元本割れのリスクが非常に低いことから老後の資産形成のための方法として人気があります。しかし元本割れリスクが小さいため、リターンも小さいという傾向があるため、個人年金保険以外の金融商品と上手にバランスをとって運用すべきです。

元本割れを避けたいのなら個人年金保険がおすすめです

将来のための資産形成をするための選択肢には沢山の種類がありますが、元本割れを避けたいのであれば安全性の高い金融商品を選択するのが良いでしょう。個人年金保険は老後の資産形成のための方法としては非常に安全性が高く元本割れを防げる方法として魅力的であると考えられています。

個人年金保険は定期預金に似ている

個人年金保険はあらかじめ定められた金利を将来的に受け取ることが出来るという仕組みを持っている金融商品です。その運用期間が非常に長く老後に向けた資産形成になることから長期の運用にしか利用できません。定期預金よりも高い金利を受けることが出来ることに加えて、原則として元本割れが無いことから定期預金に似ていると言われています。途中でお金を引き出すと元本割れするリスクがあるという結果的に流動性が低くなりがちな問題もありますが、違う見方をすれば、ほぼ強制的に貯蓄ができるというメリットでもあります。

中途解約にはデメリットもある

定期預金との共通点としては、契約期間中に満期を待たずに解約するとデメリットが生じるという点にあります。短期の解約の場合には元本割れが起こりうるという仕組みになっていますので、運用をするのであれば計画的に行うべきであると言えます。少なくとも中途解約は避けるべきでしょう。

元本割れがないとされる個人年金保険のリスクについて

資産運用を行うに当たって、大きなリターンを期待する場合には大きなリスクを背負う必要があるというのは常識です。その様な中、老後の資産形成のために個人年金保険を活用する人が増えています。この金融商品を利用するのであれば、その仕組みについては詳しく理解しておくべきでしょう。元本割れのリスクが小さいというメリット以外にも様々なことを知るべきです。

元本割れが無い一方でリターンは限定的

個人年金保険は老後の資産形成を一つの目的としているだけあって元本割れリスクの少ない堅実な金融商品です。しかしながら元本割れのリスクが極めて低いという性質上、リターンもそれほど大きなものではありません。定期預金よりも魅力のある金利ではありますが、一般的な投資には及ばない水準であるというのが現実です。堅実な運用を求める人向けであると言えます。

長期間の運用はリスクを伴う場合も

個人年金保険は中途解約に伴うリスクがそれなりにあることが知られています。老後の試案形成を目的としていますので運用期間は非常に長く、長期間使うことの出来ないお金が生じることについては予め検討しておく必要があります。あくまでも余裕資金の範囲内で運用すべきでしょう。

個人年金保険が元本割れしてしまう5つのケースについて

個人年金保険は老後の資産形成をするための金融商品であるという性質がありますので、元本割れのリスクが小さい非常に堅実な運用が出来ます。しかしながら一定の条件下においては払い込んだ資金の回収が出来ない場合があるのです。個人年金保険を利用するのであれば、その様な仕組みについても把握しておくべきです。

ケース1:生命保険会社など運用会社の破綻に伴う場合

安全性の高い金融商品であるというのが特徴の個人年金保険ですが、その運営会社が破綻してしまう場合においては、生命保険契約者保護機構という顧客を守る仕組みがありますが、資産が完全に保護されるものではありません。レアケースで張りますが、実際に会社の破綻に伴い個人年金保険の元本割れが発生したケースが実在していますので知識としては知っておくべきです。

ケース2:やむを得ない事情で中途解約した場合

個人年金保険の安全性が高く元本割れが起きにくい堅実な金融商品であるという性質は、そのルールに従う場合に限って約束されると言えるでしょう。満期を待たずに解約する場合には、元本割れをするケースも実際に存在しています。この辺りは定期預金の仕組みに似ていると言えるでしょう。短期での解約の場合はそのリスクが高まる仕組みになっています。

ケース3:変額個人年金保険で、運用実績が悪かった場合

変額個人年金保険は、株式や債券などで原資を運用して、運用から出た利益で年金の受給額や、返戻金が増減するタイプの個人年金保険です。このため、運用実績によっては支払った保険料よりも保障額が大きく増えるケースもあれば、年金の保障額が減り元本割れをするケースもあります。

ケース4:外貨建て個人年金保険で、為替リスクが起こった場合

外貨建ての個人年金保険は、外貨で保険料を支払い、外貨で年金を受け取ることで、一般的な円建ての個人年金保険よりも予定利率が良いことが多いです。しかし、外貨の日本円に対する相対的価値が下がるという為替リスクが起こると、年金として外貨を受け取っても、日本円に換金するときに、保険料として支払っていたときよりも金額の低い年金を受け取ることになり、元本割れをするリスクがあります。

ケース5:インフレが起こった場合

個人年金保険のデメリットとしてインフレリスクに弱いことがあげられます。インフレリスクとは、物価の価値があがり、貨幣の価値がさがることを意味します。年金を受け取るときに、日本円の価値がさがると、保険料を支払っていたときよりも価値の低い年金を受け取ることになり、元本割れをするリスクがあります。

元本割れリスク

個人年金保険は老後の資産形成のために有効な選択肢なのか

老後の資産形成のために様々な方法を考える時代になってきていると言えますが、個人年金保険はそのための選択肢の一つになっています。元本割れのリスクが低い点は魅力ですが、それが最良の選択肢であるかどうかについてはお人的によく考えてみる必要があるでしょう。人によって最良の選択肢は違うのです。

元本割れの回避にこだわるならおすすめ

個人年金保険のリターンはそれほど大きなものではありません。元本割れを回避するという大きなメリットがあるため、リターンは少なめなのです。リスクを大きくとる様々な投資に比較するとリターンの小ささが際立ちます。安全性を第一に考える場合には推奨されますが、リスクが取れる場合には検討の余地があります。

リスクが取れるなら他の方法も同時に検討を

老後の試案形成の全てを個人年金保険で賄う必要はありません。個人年金保険以外にも確定拠出年金や株式投資などリスクのある金融商品を選んで資産形成の道を作るのも一つの方法です。大切なのはバランスであり、元本割れの少ない堅実な方法だけではなくそれ以外のリターンの多い選択肢を組み合わせるのも賢い方法であると言えるでしょう。

まとめ

個人年金保険は元本割れのリスクが非常に低く堅実な金融商品であるというのがメリットですが、リターンが小さいという傾向があります。許される範囲内でリスクを取る投資にも資金を配分する運用方法を検討することが、結果としてトータルでのリターンを最良なものにする場合があります。この様な選択肢についてもよく検討してみるのが良いでしょう。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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