更新日:2024/08/07
元本保証のある個人年金保険とは?元本割れのリスクを正しく理解しよう!
個人年金保険の中には元本が保証されているものも存在しています。保険会社が公式で元本を保証しているので詐欺ということはまずありえません。しかし、元本保証タイプの個人年金保険には、メリットはあるもののデメリットもあり、そのメリット・デメリットについても紹介します。
内容をまとめると
- 変額型個人年金保険にも元本保証ができる商品があり「ターゲット型」「早期受取型」「ラチェット型」に分かれる
- 元本が保証されている個人年金保険に加入することで安定した運用ができるが、外貨建てのものだと為替によって損をする可能性がある
- 満期までの契約した場合元本保証、年金受取の場合元本保証など元本保証のための条件がある
- 個人年金保険が元本割れするリスクは「保険会社の倒産」「早期解約」「インフレでの実質的価値の低下」「為替や運用の運用率の低迷」の4つ
- 元本保証という言葉につられてリスクを理解しないまま契約しないよう注意
- 個人年金保険をはじめとした資産形成や運用に悩んだらまずプロに相談を!おすすめは「マネーキャリア」
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 元本保証のある個人年金保険の種類は3種類
- ①ターゲット型
- ②早期受取型
- ③ラチェット型
- 元本が保証されている個人年金保険の特徴
- ①大きなリスクを背負わずに老後資金の備えられる
- ②外貨建てなら為替リスクを受ける可能性はある
- 【要注意】いつ解約しても元本保証で元本割れしないわけではない!
- 個人年金保険は元本割れする4つのリスクをしっかり理解することが重要!
- ①保険会社の倒産による元本割れ
- ②保険料払込期間前の途中解約による元本割れ
- ③インフレによる実質的な元本割れ
- ④変額型や外貨建て個人年金保険の運用・為替リスクによる元本割れ
- 資産形成はリスクを減らすことが重要!まずはマネーキャリアで無料相談!
- 元本保証の個人年金と元本割れリスクに関するまとめ
目次
元本保証のある個人年金保険の種類は3種類
将来のために個人年金保険のような資産形成ができるものに加入したいけど、リスクがあるものは怖くて入りたくないという人もいますよね。
円建ての保険は基本的に元本保証があることをご存じな方は多いでしょうが、変額型個人年金保険にも元本が保証されるタイプがあります。
この項目では元本保証を付加できる商品がある
- ターゲット型
- 早期受取型
- ラチェット型
①ターゲット型
保険加入時に目標値を定め運用します。
保険料の105%~140%など保険会社が定めた目標値から目標を選ぶことができます。目標値に達したらその時点で利益が確保され、それ以降減少することはありません。
特に為替が関係する外貨建てのものに多くあり、「毎日為替のチェックは難しい」「目標値になったら確実に利益を確保したい」という方におすすめです。
②早期受取型
早期受取型は契約してから1年後には年金の受け取りが開始されるものです。
生涯に渡り年金がもらえる特徴が魅力だった三井住友海上プライマリー生命「しあわせ定期便」などがありました。
しあわせ定期便には
- 契約の1年後から年金の受け取り
- 運用実績により年金額がアップ
- 万が一の時にも基本保険金額を100%保証
③ラチェット型
元本が保証されている個人年金保険の特徴
元本が保証されている個人年金保険の特徴として
- 大きなリスクを背負わずに老後資金の備えられる
- 外貨建てなら為替リスクを受ける可能性はある
①大きなリスクを背負わずに老後資金の備えられる
大きなリスクを背負わずに老後資金を準備することができるのが特徴の1つです。
下記にてリスクについて詳しく説明しますが、満期までしっかり継続しておけば表面上の元本割れになることはほとんどないでしょう。
特に円建ての個人年金保険は契約時に年金受取額が決定、または最低保証があるため安心感があります。
投資信託やiDeCo等も資産形成にはおすすめであり運用率も良いのですが、状況によっては元本を下回る可能性があるため躊躇している人もいるかもしれません。
ただ何もせず普通預金にそのまま置いたままだと現在の預金利率は0.001%なのでほとんどなにもないのと同じです。(100万円預金していても1年に10円、さらにそこから税金が引かれます!)
そんな方には個人年金保険の元本保証型は強い味方です。一度検討してみても良いでしょう。
②外貨建てなら為替リスクを受ける可能性はある
外貨建てでも元本の保証がついているものもあります。
ただし、運用通貨での保証がされているのであって円換算で保証されている訳ではない点には注意してください。為替の状況によっては円換算した場合払込保険料を下回る可能性があります。
例を挙げてみましょう。契約状況としては
- 米ドル(為替レート110円)
- 500万円を一括振込
- 10年満期
500万円を一括で振り込んだため契約開始時のドルは45,454です。運用によって10年後には48,000ドルが保証されているとしましょう。
しかし為替のレートが100円になっていたとしたら48,000ドル×100円=480万円となり500万円を下回ることになります。
外貨は積立利率が高く外貨建てでの金額は順調に増えていくことがほとんどですが、一概に良いとも言えません。また為替の変動リスクによって元本割れの可能性があることは覚えておきましょう。
受取時に外貨のまま受け取り、時期をみて円転という方法もありますが、両替手数料が高くなるうえに自分でレートの確認をしなければならないので外貨の知識が必要です。
円換算での保証をしてくれる商品もありますが、その際は特約として付加するのが一般的で、付加する場合は保険料が上乗せされます。
【要注意】いつ解約しても元本保証で元本割れしないわけではない!
変額個人年金保険の3タイプだけでなくすべての個人年金保険に共通していますが、いつ解約しても元本保証で元本割れをしないわけではありません。
あくまで保険での元本保証は
- 満期まで契約を継続していた場合
- 年金で受け取れば元本割れしない
- (外貨建ての場合)運用通貨での元本保証
のいずれかの意味を指します。
早期に解約すれば運用ができないため元本を下回りますし、外貨建ての受け取りでは為替によっては円転した時損をしてしまいます。
「元本保証」という言葉をみて、どんな状況でも払込保険料が戻ってくると考えてはいけません。
保険の提案で「こちらの保険は元本保証なので絶対に安心ですよ。」等の言葉を聞いたら要注意です。どんな保険にも必ずリスクは存在しますし、絶対という言葉はありません。
契約時にはしっかりと内容を聞いておきましょう。
個人年金保険は元本割れする4つのリスクをしっかり理解することが重要!
個人年金保険が元本割れする4つのリスク
- 保険会社の倒産
- 保険料払込期間前の途中解約
- インフレによる実質的な元本割れ
- 変額型や外貨建て個人年金保険の運用・為替リスク
①保険会社の倒産による元本割れ
特に個人年金保険に限ったことではありませんが、保険会社の倒産による元本割れリスクの可能性も理解しておきましょう。
「保険会社は倒産しないのでは?」と思うかもしれませんが万が一のリスクがないわけではありません。
会社が破綻したからと言って契約がなくなったり、返ってくるお金が0になるわけではありませんが、保険の継続を図るため責任準備金が削減される可能性があります。
責任準備金の90%は保障されますが、これは契約した保障額の90%が補填されるという訳ではないことを覚えておきましょう。
また利率が下がったり、早期解約を迫られたりと対応に追われるかもしれません。 どのような状況であれ元本がすべて戻ってくるのは難しいでしょう。
ここ最近は保険会社の危機はなく、小さな会社は大きな会社と一つになることで対応していたため「破綻」ということはありませんでした。
しかし不測の事態はいつ起こるか分からないものです。
契約前に会社の規模や自己資本率などをチェックしておくことをおすすめします。
②保険料払込期間前の途中解約による元本割れ
上記でも軽く触れましたが、途中で解約すると元本割れをするリスクがあります。
契約時に定めた期間積み立てを行い、その資金を保険会社が運用することで満期時100%以上の年金受取ができるようになっているのが個人年金保険です。
このような商品の性質上短くても5年、基本的には10年以上の長期間となります。そのため「絶対に解約しない!」と思っていても、契約途中で急に資金が必要になり解約するということも起こりえるでしょう。
しかし長期的な運用をすることで返礼率の上昇と運用費のカバーをしているため、早期に解約してしまった場合元本を下回ってしまうのです。
特に1~3年での解約は払込保険料の50%を下回ることもあります。
個人年金はあくまで上乗せ分の資産形成を行うものです。生活を圧迫することがないよう、また急な出費には対応できる範囲での契約を行いましょう。
ライフプラン上でのリスクについては自ら調べることも大事ですが、プロに相談することでさまざまな視点からアドバイスをくれますよ。
③インフレによる実質的な元本割れ
④変額型や外貨建て個人年金保険の運用・為替リスクによる元本割れ
手数料分が引かれるためそもそも元本の復活に時間がかかります。その間に解約してしまうと解約返礼率がぐっと低くなってしまいますので注意しましょう。
資産形成はリスクを減らすことが重要!まずはマネーキャリアで無料相談!
「資産形成」と「資産運用」という言葉があります。この2つは似ているようで意味が異なります。
資産形成は資産を作ることです。仕事でお金を稼ぐ、節約をするなどの行為はすべて資産形成にあたります。将来のために必要な資金を作るためリスクはあまりとらない方が良いでしょう。
資産形成のめどがつけば「資産運用」に移ります。余裕資金を用いてさらに充実した資金を、さまざまな方法(保険や投資信託など)にて目指します。
お金がない状態でリスクをとり増やそうとするのは「資産運用」という言葉を用いたギャンブルです。
どうしたら資産形成や資産運用を的確に行えるのか、まずはプロに相談してみましょう。
相談窓口の中でも「マネーキャリア」は特におすすめです。
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元本保証の個人年金と元本割れリスクに関するまとめ
元本保証の個人年金保険と元本割れのリスクに関して解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
個人年金保険は元本保証のものがありますが、どんな状況でも絶対に支払保険料が返ってくると言うわけではありません。
万が一のリスクも理解した上で、契約の検討を行いましょう。
悩んだ際はマネーキャリアなどのプロに相談をすることで的確なアドバイスを求めることができますよ。
ぜひ一度利用してみてくださいね。
ほけんROOMでは、保険に関する記事が数多くありますので興味のある方は合わせてご覧ください。
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