年金30万もらう人の条件とは?支給金を増やすためにできる方法を紹介

老後にゆとりある生活を送るには30万円以上がかかると言われています。その30万円を年金でカバーするための方法として、国民年金への他の年金の上乗せがあります。この記事では年金支給額の実情や、支給額を上げるための具体的な対策を解説していきます。

年金30万円もらえるのはどんな人?支給金を増やす方法は?

ある程度の年齢になってくると、気になってくるのが老後生活費の基礎となる「公的年金」ではないでしょうか?


一般的な考え方として、老後にゆとりのある生活を送るためには毎月の生活費として、約30万円以上が必要ともいわれています。


この話を聞いて、「自分の今の収入ではどれくらい年金がもらえるの?」「年金で不足する生活費を補うにはどんな方法があるの?」といった疑問を持った方も多いはず。


そこで、この記事では

  • 年金30万円もらう人の条件と、平均支給額はどれくらい?
  • 自分がもらえる年金額を計算する方法はあるの?
  • 年金30万円もらうためにできる方法とは具体的にどんな事?
といった内容について解説していきます。

この記事を最後まで読んでいただくと、「将来受け取れる年金の計算方法」や「公的年金の金額に上乗せする方法」などがご理解いただけると思います。

ぜひ、最後までお付き合いください。

年金30万もらう人の条件は?支給額の平均は?

現在バリバリ働いて収入を得ている人も、ある程度の年齢になると、その仕事をやめ、老後生活に入ることになります。


その場合、仕事をすることによって得ていた収入が亡くなるわけですが、それに代わって「年金」が生活費の柱となります。


この年金については、年金保険料を収入の中から払っている人であれば、誰でも受け取ることができます(国民皆年金制度といいます)。


ただし、全員が一律の年金を受け取れるわけではなく、払い込んだ保険料の額に応じて年金の額が違ってきます。


また、加入している年金が厚生年金か国民年金かでも差が出ますし、独身者か配偶者がいるかによっても受け取れる金額は違ってきます。


実際に総務省が発表した「家計調査年報」という報告によると、夫婦世帯の年金支給平均月額は191,880円(2017年)となっています。

つまり、老後の年金を30万円以上受け取れる世帯というのは、夫婦共働き世帯など、非常に限られていることがわかります。

厚生年金で自分がもらえる支給額をチェック

老後、自分がいくらくらい年金を受け取れるかについては、多くの方が興味を持っていると思われます。


実際、将来設計をするにあたっても、老後の年金額がある程度明確になっていることは、重要な意味を持ってきます。


自分が将来貰える年金を算出する公式がありますので、予想の年金受給額を計算してみましょう。


ここからは、厚生年金について、将来受け取れる年金額のおおよその目安や、計算方法について解説していきます。

厚生年金の早見表

給与所得者の場合、何かしらの組織(会社等)に所属し、その仕事に応じた報酬を給与という形で受け取ることになります。


その給与の中から、老後の年金を受け取るための年金保険料を支払っています。


給与所得者は、国民年金保険料とともに、厚生年金保険料というものを上乗せで支払っています(ちなみに厚生年金保険料は、勤務先が同じ額を払ってくれています)。


その分、老後に受け取る年金も、国民年金に厚生年金が上乗せされた形で受け取ることができるのです。


つまり、厚生年金に加入している人は、自営業者等の国民年金しか受け取れない人に比べ、老後多くの年金を受け取ることができます。


この厚生年金保険料は、平均月額給与によってその保険料が違っており、平均月額給与が高くなるほどその保険料は高くなります。


年金保険料を多く支払うことになれば、それに比例して老後の年金額も多くなります。


また、厚生年金保険料を払い込む期間についても同様で、その期間が長いほど老後に受け取れる年金の額は高くなります。


月額の平均給与の額(年収/12)と加入期間から、老後受け取れる厚生年金年額の目安を示すと、次の表のようになります。


【給与額と加入年数に対応した年金受給額の早見表】

平均給与月額
(年収/12)
加入期間5年加入期間10年加入期間20年加入期間30年加入期間40年
10万円4万円7万円
14万円20万円27万円
20万円7万円14万円27万円40万円53万円
30万円10万円20万円40万円60万円79万円
40万円14万円27万円53万円93万円105万円
50万円19万円33万円66万円99万円132万円
ちなみに、上記の表はあくまで厚生年金部分のみの額になり、実際にはこれに国民年金という基礎年金が合わせて支給されます。

計算方法:平均標準報酬月額×一定乗率×加入期間

前の項目で、平均給与額と加入千数から算出した、厚生年金のおおよその額をお示ししました。


この額については、あくまでも目安であり、もう少し現実的に自分がいくら位の厚生年金を受け取れるかを知りたいという方もいらっしゃるかと思います。


厚生年金の受給額については、その計算式が決まっており、自分でも計算することが可能になっています。


その計算式は下記のようになります。

厚生年金の受給額(年額)=平均標準報酬月額×一定乗率×加入期間(月数)

ここに出てくる「平均標準報酬月額」というのは、月の給与にボーナスを合わせた、年間の総報酬額を12で割ったものになります。


また、一定乗率に関しては、現在は5.481/1000という数字が使われています。


この式において、加入期間については給与所得者(会社員等)であった期間と同じになります。


仮に、厚生年金保険料を40年間納め続けた人で、ボーナスを含めた平均報酬月額が40万円であったとした場合の厚生年金受給額は

40万円×5.481/1000×480か月=1,052,352円

となり、年額約105万円を受け取ることができるという計算になります。

30万もらうには?方法①:会社員が付加できる年金

前項の計算式で求められる厚生年金の額を見て、かなり少ないと思われた方も多いかもしれません。


しかし、ここで計算された年金というのはあくまで厚生年金部分だけであり、これに加え基礎年金としての国民年金が受け取れることになります。


夫婦の場合はそれに加え、配偶者の基礎年金も受け取れることになりますので、夫婦世帯の年金支給平均月額は191,880円(2017年)となるのです。


しかし、この額についていえば、ゆとりある老後を過ごすために必要と考えられている年金額の30万円には遠く及びません。


ここからは、老後の年金を月額30万円うけとるために、今からできる工夫についてご紹介していきます。

厚生年金を加えた場合

老後の生活を支える年金ですが、わが国においては「国民皆年金制度」が取られており、一定時の条件を満たせば、すべての国民が年金を受け取りことができます。


この年金制度は、基礎年金と呼ばれる国民全員が加入している(国民年金保険料を納めている人に限る)部分に加え、給与所得者が受け取れる厚生年金に分けることができます。


給与所得者は、毎月の給与やボーナスの中から、厚生年金保険料を基礎年金である国民年金に上乗せして払っていることになります。


ちなみに、この厚生年金保険料は、被用者と同額を雇用主側もあわせて支払っています。


そのため、老齢年金の受給年齢に達した場合、老齢基礎年金に加え、老齢厚生年金が支給されることになります。


国民年金から支給される老齢基礎年金の額は、年額約78万円(2017年現在)となっており、これに老齢厚生年金が上乗せされることになります。


さらに、配偶者がいる場合、その配偶者が扶養に入っていれば、その配偶者の国民年金保険料も扶養者の厚生年金保険料から払われていることになっています。


そのため、年齢要件をクリアすれば、配偶者の老齢基礎年金も同時に支払われることになります。


とはいえ、厚生年金と基礎年金に配偶者の基礎年金を加えても、月額30万円に届くことはありません。


もし、夫婦合計で月額30万円を受け取ることを目標にするとすれば、夫婦共働きをし、それぞれが厚生年金加入者となることで、この金額をクリアできる可能性はあります。

企業年金を加えた場合

企業で働き給与をもらっている場合、いつかは定年を迎え、退職をすることになります。


その際、退職金として一定のまとまった金額を受け取れる制度をとっている企業は多く存在します。


この退職金については、賃金の後払いという意味があり、退職後の生活を支えるための制度として取り入れられてきました。


しかし、企業によっては、一括で受け取るのではなく、分割して受け取ることのできる「企業年金」という制度をとっている企業もあります。


この制度は企業にとっても、大きなお金を一括で払わなくてよいというメリットがあり、分割して支払う分、残りを運用し、年金に上乗せしてくれるケースもあります。


退職金を受け取る際に、一括で受け取るか、分割で受け取るかを選択できる場合、分割で受け取る「企業年金」を選択することにより、年金月額を30万円に近づけることが可能なケースもあります。

30万もらうには?方法②:個人型確定拠出年金(iDeCo)

老後の年金月額を30万円にする方法としては、自分で年金を積み上げていくという方法もあります。


その方法の一つとして注目されているのが、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」です。


この個人型確定拠出年金(iDeCo)とは、掛け金を拠出した人が、自分自身で運用商品を選び、運用しながら積み立てていき、原則60歳以降に年金として受け取る仕組みをいいます。


国が後押しする制度であることから、掛け金が全額所得から控除できたり、運用益が非課税になる等の積立期間中の税制優遇を受けることができます。


また、受取時にも年金形式で受け取れば「公的年金等控除」、一時金で受け取れば「退職所得控除」が受けられるというメリットもあります。


掛け金は月額5000円から1000円単位で選択ができ、その金額も年一回変更可能となっています。


個人型確定拠出年金(iDeCo)では、運用する商品を自分で選ぶことになるのですが、資産運用の対象となる金融商品としてはいくつかのタイプがあります。


その金融商品の例としては、定期預金・投資信託・信託商品・保険商品などがあげられます。


これらの商品の中には、その運用成績によって、資産が増えることもあれば、運用がうまくいかず資産を減らしてしまう可能性もあります。


運用については、あくまで自己責任の面がありますので、それぞれ商品ごとの特性をよく確認し、選択する必要があります。  

個人型確定拠出年金(iDeCo)を加えた場合を想定

老後の年金を30万円にする手段として、厚生年金に加え、個人型確定拠出年金(iDeCo)を活用することは、有効な手段であるといえます。


先ほど、仮に厚生年金保険料を40年間納め続けた人で、ボーナスを含めた平均報酬月額が40万円であったとした場合の厚生年金受給額は、年額約105万円であることをお示ししました。


これに国民年金(基礎年金)として、年額約78万円を加えると年額約183万円となります。


さらに、配偶者の国民年金が満額支払われると仮定すると、年額78万円が加わり、年額約261万円となります。


ですので、年額360万円との差額である約99万円を個人型確定拠出年金(iDeCo)で準備するということになります。


しかし、この約99万円の差額はあくまで1年分ということになります。


もし、年金開始から20年間の年金年額30万円を考えるのであれば、約1980万円を個人型確定拠出年金(iDeCo)で準備する必要があるということになります。


しかし、個人型確定拠出年金(iDeCo)には掛け金の年額上限というものがあり、会社員の方は企業年金がない場合で、年額27万6000円という金額が最高金額となります。


例えば、30年間最高額で加入し、運用成績がプラスマイナス0であったとすると、その積立額は約552万円となります。


ですので、もし個人型確定拠出年金(iDeCo)を活用して年金月額30万円を目標とするのであれば、なるべく早くスタートし、上手に運用することが必要となります。


また、家計に余裕がある世帯であれば、配偶者もこの制度を活用し、ダブルで資産形成をしていくということも一つの方法といえます。

自営業者は毎月の上限が6万8000円まで可能

将来の年金については、会社勤めをしている人よりも、自営業者の方のほうがさらに不安を感じています。


なぜなら、自営業者の場合、厚生年金制度は適応されず、国民年金としての基礎年金しか準備されていないからです。


自営業者の場合、夫婦二人分の基礎年金を合わせても、満額で年間約156万円しか受け取れないことになります。


そういった点からすると、より自助努力として、公的年金に上乗せするための資産形成というものが必要になります。


そういった背景もあり、個人型確定拠出年金(iDeCo)においては、毎月の掛け金の上限額が、厚生年金加入者に比べ高く設定されています。


具体的には、自営業者の場合、毎月の掛け金の上限は、6万8000円まで拠出できるようになっています。


とはいえ、最高額の掛け金で30年間の加入期間があったとしても、その運用成績がプラスマイナス0であった場合、2448万円の積立となります。


これを20年間の年金受け取りとすると、年額約122万円ということになり、夫婦二人分の基礎年金約156万円と合わせると、年額約278万円となります。


自営業者で個人型確定拠出年金(iDeCo)を活用し、年金の年額を30万円に近づけると考えた場合、少しでも早くスタートし、上手に運用することが大切になります。


また、夫婦それぞれで加入することは、さらに効果的であるといえます。

まとめ:老後の生活費に備えて年金の追加を検討しよう

ここまで、「老後の生活費に備え、年金支給額を増やす方法」をテーマに解説してきましたが、いかがでしたか?


この記事のポイントは、

  • 夫婦世帯の年金支給平均月額は191,880円(2017年)となっており、年金年額30万円を超えるのは夫婦共働きの場合等、かなり限られている。
  • 自分がもらえる年金は、計算式があり、「平均標準報酬月額×一定乗率×加入期間(月数)」で求めることができる。
  • 年金30万円を受け取るためには、企業年金や個人型確定拠出年金(iDeCo)などを上手に活用することが必要である。
でした。

老後の生活を考えた場合、公的年金だけでゆとりの持てる生活をしていけるかという不安を持たれている方も多いと思われます。

実際に、ゆとりのある老後生活を送るには、夫婦二人世帯で月額30万円が必要との試算があるのも事実です。

自分が受け取れるであろう公的年金の額鵜を知り、不足分を補うための方策を早めに検討し、実行していきたいものですね。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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