4人家族で水道代月2万円は高すぎる?

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多くの地域では2か月ごとに請求される水道代ですが、その算出方法を調べたことがある方は少ないと思います。我が家の水道代って高いのかな…と思いながら支払いをしていませんか?月2万円を払う4人家族を例に、水道代の算出の仕組みと平均、また節水の方法をご紹介します。

▼この記事を読んで欲しい人
  • 4人家族で月2万円以上水道代を払っている人
  • 水道代の仕組みを知らない人
  • 節水方法を知りたい人
▼この記事を読んでわかること
  • 4人家族の水道代の平均
  • 4人家族で月2万円の水道代がどのくらい高いのか
  • 水道代の仕組み
  • 4人家族の水道代を月2万円以下にする節水方法

4人家族で水道代月2万円は高すぎる?


2020年の総務省の家計調査報告書によると、全国平均は月4,181円、4人家族の層をみると1か月平均6,298円となっています。
この数字を基準に考えると、4人家族で水道代が月2万円というのは高すぎると言えます。 

水道代は上水道料金(「基本料金」と「使用した水量分の料金」)、下水道料金の合計で構成されています。

基本料金は使用料に関係なく、水道を契約していると必ず決まった金額がかかります。 


また、水道単価の設定金額は地域ごとで異なり、水道メーターの口径ごとに金額が定められています。


単価は1立方メートルごとで、口径と水の使用量が上がるほど単価が高くなる仕組みになっています。 


下水道料金は、下水道の使用量を「上水道の使用量=汚水排出量」とみなして算出されます。 

水道代は世帯の人数が多いほど一人当たりの単価は安くなり、人数が少ない世帯よりお得に利用できています。 


ただし、生活様式や家族構成を考慮しても4人家族で月2万円の水道代は、かなりの高額利用料金だと言えます。 

4人家族で水道代月2万円以下にするための方法


家族4人で水道代を月2万円以下にするために、まずは生活の中で多く水が必要とされるシーンを考えてみましょう。水道の使用量の内訳を表にしてみました。


分類使用量(割合)
お風呂40%
トイレ21%
炊事18%
洗濯15%
その他6%


お風呂で使われる水が最も多い割合を占めています。お風呂は家族が多いほど水を使う量も増えることが想像できます。4人家族の一人ひとりで水の使い方も違うでしょう。


そこで、家庭でもできる水道代の節約方法をご紹介します。家族がいても変えていくことができる部分なので、ぜひ参考にしてみてください。

お風呂の節水まとめ

水道の使用量の中で、最も多い割合を占めているのがお風呂です。

お風呂は各家庭において使用スタイルが異なることが多いと思います。そのため、それぞれの使い方に適した節水方法が異なります。

「毎日シャワーだけ」という方や、「毎日浴槽に浸かる」など様々ですが、4人家族分の湯量を考えるとかなりの使用量になっています。

まず、使用スタイルにかかわらず共通して効果が期待できるのが「節水シャワーヘッド」に交換することです。節水シャワーヘッドは、普通のシャワーヘッドと変わらない水圧で、水量を減らすことができます。

また、ストップボタンが付いているものを選ぶとシャワーの出しっぱなしが減り、より節水に繋がります。

浴槽にお湯をためるご家庭では「ためるお湯の量を減らす」ことと「風呂桶の利用」も節水に繋がります。

トイレの節水まとめ

次に利用量が多い、トイレの節水です。

トイレは、流すとき「大」と「小」が選べるようになっています。「大」と「小」の違いは、流す際に使われる水の量です。「大」と「小」では、一回当たり2リットル~0.5リットル、水量の差が出ます。4人家族で、流す回数が多い場合は「小」の使用を中心に使い分けると節水になります。

また、トイレにも節水グッズがあります。「節水リング」という商品をご存じでしょうか。
これは、流した後に少量の水が出続けていることがあります。ちょろちょろと水の音が続いているのが聞こえていたら、水が流れ続けていて水道代がかかっているということです。

「節水リング」をトイレのタンクの中に設置すると、この水を早く止めることができ水道代の節約になります。

炊事の節水まとめ

炊事の節水では、洗い物のやり方を変えると水道代の節約に効果的です。

まずは、「水を流しっぱなしにしない」ことです。洗い物は「溜め洗い(食器をすべて洗った後に一気に流す方法)」を意識することで、かなりの節水に繋がります。

さらに、桶に汲んだ水を使うようにすることで、より節水効果が得られます。

また、洗い物に関しては食洗器を利用すると最も効果が出やすいです。4人家族分の食器だと、手洗いするときより1/6の水を節約できる商品もあります。

導入コストはかかりますが、水道代の節約効果で総合的な金額は安くなります。

また、お湯を使って洗い物をする人はガス代の節約や時短にもなり、手荒れをしなくなるというメリットも。

その他、シャワーヘッドを使うと節水できます。食洗器で洗えないものを洗う時はシャワー機能を使って洗うようにしましょう。 

洗濯の節水まとめ

洗濯機には「ドラム式」と「縦型」の2種類があります。

それぞれ比較すると、「ドラム式」の洗濯機は「縦型」より水道代も電気代も節約になります。洗濯する際に使用する水の量は、「縦型」に比べ、20~30%節水されます。

また、お風呂の残り湯を使うことも節水に効果があります。お風呂の残り湯を使わないと、それぞれ上水料とで下水料がかかります。しかし、残り湯を使うことで、「お風呂は上水のみ使用」「洗濯は下水のみの使用」となり、上水道代と下水道代の両方の節約が可能です。

「縦型」の洗濯機は水道の使用量が多いので効果が出やすいです。浴槽にお湯をためて浸かっている方は、お風呂の残り湯を洗濯にも利用して水道代の節約に繋げましょう。

まとめ:4人家族で水道代月2万円は高すぎる?

4人家族で水道代が月2万円以上のご家庭を例に、水道代の仕組みと節約方法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントは

  • 4人家族で水道代月2万円は高いと言える
  • 全国の平均は月4,181円で4人家族だと月6,298円
  • 水道代の単価は、使用量が多くなるほど単価が上がる仕組みになっている
  • 家庭でもいますぐ実行できる節水方法がある
でした。

 水道代の仕組みと節水のポイントを押さえておけば、4人家族でも節水が可能であることが分かりました。日常生活でも、意識して水の使い方に無駄がないか見直してみましょう。 

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