ボーナスの支給日っていつ?会社員と公務員別にボーナス事情を解説!

主に夏と冬の年二回のボーナスは、もらえる時期になるとわくわくしますよね。ただ、ボーナスの支給日がいつなのか正確に把握している人は意外と少ないではないでしょうか。そこで今回の記事では、ボーナスの支給日と会社員・公務員別のボーナス事情について解説していきます。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

ボーナスの支給日っていつなの?

会社員として働いている方の多くは、夏または冬の時期になるとボーナスが支給されると思います。


ボーナスが近い時期になると「支給日はいつかなぁ」と、日々悶々としている方もいるのではないでしょうか。


その他にも

  • 夏と冬、それぞれの詳しい支給日はいつだろう?
  • 公務員と民間企業で、ボーナスの支給日に違いはあるのかな?

このようにボーナスの支給日について、いろいろと疑問に思う事もありますよね。


更にボーナス支給日についての疑問以外にも、自分の働いている業種のボーナス支給額パート社員のボーナスの有無なども疑問に思う方は多いでしょう。


そこでこの記事では

  • 民間企業、公務員それぞれのボーナス支給日
  • パート社員のボーナス支給について
  • ボーナスの平均支給額について
  • ボーナス金額の決まり方について

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んで頂ければ、ボーナスの詳しい支給日や平均的なボーナスの支給額などが分かるようになります。


ぜひ最後までご覧ください。

民間企業のボーナス支給日

まずは民間企業ボーナス支給日について解説していきます。


先に軽く結論を言ってしまうと、勤めている会社によってボーナス支給日は異なります。


日本全国の民間企業が一斉に「この日に支給されます」という事はないので、その点には注意しましょう。


しかし民間企業であっても、同じようなタイミングでボーナスが支給される日も存在しますので、参考として見ておいてください。


それでは民間企業の夏と冬の時期に出る、詳しいボーナスの支給日について解説していきます。

夏のボーナス:民間企業の場合

まずは、に支給される民間企業の詳しいボーナス支給日について解説していきます。


冒頭でも少し触れましたが、日本全国の民間企業全てに決まったボーナスの支給日はなく、それぞれの会社によって多少ボーナスの時期は異なります。


とは言え、すべての会社で全くバラバラの支給日かというとそうでもなく、主に7月上旬あたりに支給される傾向が強いとされています。


もう少し詳しい日にちを提示すると「7月10日」。この辺りをボーナスの支給日とされている企業が多くあるようです。


「なぜ上旬?なぜ7月10日?」と疑問に思う方もいるかもしれませんので、このことについても解説していきます。


夏のボーナスの支給日が7月上旬や7月10日が多い理由は、主に集金を終わらせたいとの理由からなるようです。


もちろん会社の方針や事情によって理由は異なる場合もありますが、このような理由の会社が多いため支給日が似てくると言えます。


しかし7月上旬に支給されるケースが多いというだけであって、会社によっては8月に入ってから支給される場合もあります。


人によっては残念ながらボーナスが支給されない方もいるかもしれませんが、7月にボーナスが支給されなかったからといっても、8月も諦めずに待ってみましょう。

冬のボーナス:民間企業の場合

続いて、に支給される民間企業の詳しいボーナス支給日について解説していきます。


これも夏のボーナス支給日同様、会社によって様々です。


この流れから分かるように、民間企業における冬のボーナス支給日は12月上旬が支給日として強い傾向にあります。


そして夏のボーナスと同じような理由から「12月10日」あたりに支給される事も多いようです。


何度も言いますが、会社によって支給日は異なりますので、冬のボーナス時期もあくまで参考として見ておきましょう。


しかし、1月に入ってからボーナスを支給する会社はあまりなく、クリスマスまでに間に合うよう支給するケースが大半なようです。


クリスマスまでにボーナスが支給されるのであれば、お子様をお持ちの方はプレゼントの購入に何とか間に合いそうですね。


そして何かとお金のかかる長い正月休みに備えることもできるでしょう。

公務員のボーナス支給日

ここまで民間企業の詳しいボーナスの支給日について解説していきました。


続いては公務員の詳しいボーナス支給日について解説していきます。


こちらも少しだけ結論に触れてしまいますと、公務員のボーナス支給日は民間企業とは違い、ほとんどの場合夏と冬の支給日は決まっています。


これは条例、または法律によって決まっているためで「いつ貰えるんだろう」と支給日について悩む事もありません。


それでは公務員の夏と冬時期に出る詳しいボーナスの支給日について解説していきます。

夏のボーナス:公務員の場合

まずは公務員ののボーナスの支給日から解説していきます。


公務員は「6月30日」。この日が夏のボーナスの支給日とされています。


上記で説明した事の繰り返しになりますが、公務員のボーナスの支給日は条例、または法律で取り決められています。


このため民間企業のように会社によってバラバラな支給日ではなく、公務員の夏のボーナスは6月30日に支給されます。


ただし、6月30日が休日だった場合は、次の平日(月曜日)に繰り上げで支給となります。


民間企業よりも少しだけ早くボーナスが貰えることから、公務員の方は7月以降の予定が立てやすいなどのメリットを感じる方も多いでしょう。

冬のボーナス:公務員の場合

続いて公務員のの詳しいボーナス支給日について解説していきます。


公務員の冬のボーナス支給日は「12月10日」。この日が冬のボーナスの支給日とされています。


公務員の夏のボーナス同様に、冬のボーナスにも決まった支給日があり、12月10日が支給日と条例、または法律で取り決められています。


そして12月10日が休日だった場合も次の平日(月曜日)に支給となります。


公務員の冬のボーナス支給日を見てみると、民間企業の支給日の傾向とほぼ変わらないのが分かりますね。


こちらも支給日が決まっている事から、クリスマスの予定や、正月休みの予定が立てやすいと言えます。

支給されるボーナス金額ってはいくらなの?



民間企業、もしくは公務員の詳しいボーナス支給日については、夏と冬それぞれ解説していきました。


では「一体自分はいくらボーナスが貰えるのだろう?


このように疑問に思う方もいるでしょう。


ボーナスの詳しい支給額は、勤めている会社の方針や業績などによって変動する事も多いため難しいところです。


しかし、そうは言ってもある程度の平均支給額でも知りたい方はいるかと思います。


そこでここでは、平成30年夏季・年末の業種別ボーナスの平均支給額について解説していきます。


紹介するのは、

  • 卸売り・小売業
  • 製造業
  • 医療・福祉
  • 建設業
  • 飲食サービス業等
  • その他のサービス業
  • 運輸業・郵便業

これら7つの業種平均支給額についてです。(業種別労働人口上位から順に、5パーセント以上のものをピックアップ)


あくまで平均的なデータなので、参考までとしておきましょう。

平成30年夏季のデータを見てみる

まずは平成30年夏季に支給された業種別の平均ボーナス支給額です。


それぞれこのような支給額になっています。

産業平均賞与額
建設業520,341円
製造業520,273円
運輸業・郵便業382,438円
卸売り・小売業340,132円
医療・福祉業267,661円
その他のサービス業216,315円
飲食サービス業等68,641円

引用:厚生労働省「平成30年夏季賞与の支給状況 」


このデータを見てみると建設業が520,341円と一番高く、飲食サービス業等の68,641円比べると、およそ7.5倍の開きがあります。


飲食サービス業はパートやアルバイトを雇用している事も多く離職率も高いため、残念ながら他業種と比べると毎月の賃金は低い水準にあります。


その影響もあり、飲食サービス業のボーナス支給額が低くなっていると言えるでしょう。


しかし中には飲食サービス業であっても、このデータより大幅にボーナス支給額が上回った方もいるでしょう。


その反対に建設業であっても、このデータよりも大幅に支給額が下回ったケースの方も当然います。


それぞれ自分の業種がどのくらいの支給額なのか参考にしてみてください。

平成30年年末のデータを見てみる

続いては平成30年年末に支給された業種別の平均ボーナス支給額です。


それぞれこのような支給額になっています。

産業平均賞与額
建設業450,199円
製造業518,204円
運輸業・郵便業401,668円
卸売り・小売業344,685円
医療・福祉業309,561円
その他のサービス業214,699円
飲食サービス業等70,398円

引用:厚生労働省「平成30年年末賞与の支給状況 」


夏の平均支給額と比べてみると、製造業が建設業を上回っています。


というよりも、建設業の平均支給額が夏と比べて70,142円下がったために、あまり支給額に変動のなかった製造業と入れ替わった形になります。


それ以外の業種では入れ替わりなどありませんが

  • 運輸業・郵便業
  • 卸売り・小売業
  • 医療・福祉業
  • 飲食サービス業等
については、夏の平均支給額よりも若干アップしています。

これらについても夏の平均額と同様に、自分の業種と比べて参考にしてみてください。

ボーナス金額ってどのように決まるの?

民間企業公務員では、ボーナスの金額の計算方法は異なります。

ボーナスの金額は、よく「給料の何ヶ月分」という話をよく聞きますが、実際はどうなのでしょうか。

基本給をベースに考えるところは間違っていないのですが、具体的な計算方法は民間企業と公務員ではそれぞれ異なります。公務員は法律で決まり、民間企業は会社の定めたルールによって決まります。

ここでは、
  • 民間企業のボーナスの金額の計算方法
  • 公務員のボーナスの金額の計算方法
に分けて解説していきます。

それぞれの計算方法を参考にし、今年のボーナスの予想金額を計算してみましょう。

一般会社員のボーナス金額の決まり方

ボーナスの金額は、おおよそ夏は基本給の1.5~2ヶ月分冬は基本給の3~4ヶ月分のところが多いです。


しかし、ボーナスは絶対に支給しなければいけないという決まりはなく、「もらえない」可能性ももちろんあります企業の大きさ業績によって左右されることが多いでしょう。


また、企業によっては、「基本給はそんなに高くないが、他にいろんな手当がついて、ある程度の金額になっている」というパターンがあります。

その場合、基本給に他の手当の金額が含まれるのか、含まれないのかで受け取れるボーナスの金額は大きく変わってきます。


時期や金額などボーナスに関するルールは企業ごとに決められていますので、しっかり確認しておきましょう。

公務員のボーナス金額の決まり方

公務員のボーナスは、

{基本給+扶養手当+地域手当(地域によって異なる)}×支給月数

の式で算出されます。


ボーナスには扶養手当も関係しているので、扶養家族がいる人の方がボーナスは多くもらえることになります。


地域手当は地域によってゼロのところもあり、住んでいるところによって差が出てくるでしょう。自分の住んでいる地域の地域手当を確認してみましょう。


また、支給月数は8月に人事院が毎年出している人事院勧告で決定されるので、6月のボーナスで過不足分が出た場合は、12月のボーナスの時に調整されます。


人事院勧告では、まず国家公務員の支給月数が決定され、その後それを参考に地方公務員の支給月数が決定されます。過去20年間の支給月数の平均は、年間4.35ヶ月となっています。

参考:パートのボーナス支給はあり?

会社から支給されるボーナスの場合、正社員の方が対象になっている場合が多いでしょう。


では、パート社員の方にボーナスはでないのでしょうか?「もしかしたらパートにも出るかも」と、少しだけ期待している方もいるかもしれませんね。


この期待を裏切ってしまうかもしれませんが、パートの方にボーナスは支給されないケースが一般的です。


もちろん会社によっては支給されるところもあるようですが、その場合ほとんどが数千円~1、2万円程の寸志程度が多いようです。


とは言え、家族(夫や妻、親など)の扶養に入っている方は、ボーナスを貰い過ぎることで扶養から外れてしまう事も考えられます。


そのあたりも考慮しておけば、たとえ貰えなかったとしても、精神的に少しは楽になるでしょう。

まとめ:ボーナスの支給日は会社員と公務員で異なる!


民間企業及び公務員の夏、冬の詳しいボーナス支給日、パート社員の支給の有無、そして事業別の平均ボーナス支給額についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは

  • ボーナスの支給日は、夏と冬の年2回で、民間企業は公務員より受取日は遅くなる
  • 業種別にまとめたボーナスの金額を参考に、自分の業種ではどれくらいのボーナスが受けとれるか確認する
  • ボーナス金額は、基本給がベースとなり、計算方法は公務員と民間企業では異なる
  • パートの場合、ボーナスは支給されないことが多いが、受け取る場合は扶養から外れてしまうことがあるので注意する
でした。


公務員のボーナス支給日については、日にちは決められていますが、民間企業については会社によって誤差はありますので注意が必要です


民間企業に勤めている方はこのデータを参考程度にしておき、支給日についてもっと詳しく知りたいのであれば、会社の就業規則などを調べることをお勧めします。


夏、冬のボーナス支給額も勤めている会社の業績に左右されることも多いため、このデータも参考程度で見ておいてください。


保険ROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。

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