2人に1人ががんの時代!気になる治療方法とその平均的な治療費とは?

日本人の実に2人に1人ががんの時代です。そして気になるのはかかってしまったときの治療費ですよね?がんと一口にいってもさまざまな種類と治療法があり、その治療費の平均額には幅があります。そこで厚生労働省のと統計データを元に治療費の平均額を割り出してみました。

目次を使って気になるところから読みましょう!

がんの治療費の平均は?

『がん』は、日本人の死亡原因の上位となっており、多くの方が関心を持つ病気の1つです。


がん患者は年々増加傾向にあり、現在日本人の2人に1人が何らかのがんを発症し、3人に1人が亡くなっておられます


ですが、時代とともにがんの治療も進化しており、ほとんどのがんは早期発見、早期治療することで完治することが可能となっている病気です。


そして、そのためには定期検診と発見した時に適切な治療を受けるということがとても大切なこととなり、またその治療費の確保が必要となります。


そこのがんになったら、いったいいくらかかるのか?厚生労働省の保険医療データより治療費の平均額を割り出してみました。

がんの部位別の治療期間と治療費の平均

厚生労働省の25年度の統計データでは、がんの治療にかかる平均治療日数が13日、医療費平均が約70万となっています。

このデータは、差額ベット代などを含む統計で全てのがんを総合したデータとなっており、平均治療日数は主に入院と通院を合わせた日数となっています。


厚生労働省のデータでは日本人で一番多い『がん』は、男女ともに『肺がん』となっており、3割にも上ります。次いで『大腸がん』『胃がん』と続いています。


『肺がん』では治療日数は平均13日、治療費平均額が703,280円となっており、次いで多い『大腸がん』では治療日数の平均が12日で治療費は641,408円、『胃がん』では治療日数は平均13日643,765円となっております。


また、がんは「転移や再発」がある病気です。なので長期的な治療となる場合が多く、完治の目安は約5年程度となっております。

がんには代表的な3つの治療法がある

がんの治療は、がんのできた場所や症状、がんの進行具合によって主に3つの処置、治療が行われます。

その主な治療とは「手術」「放射線」といった局部治療「抗がん剤」や「ホルモン剤」など化学療法となる全身治療となっております。


また、これらの治療方法は症状や進行具合によってを複合する場合がほとんどです。 

がん手術の治療費の平均

がんと聞いて、多くの方が1番に考える治療法が外科手術によってがん細胞を取り除く方法だと思います。


外科手術によるがん細胞の摘出する方法は早期発見されたり、あるいは転移が小さく広範囲でなく、切除することによって完治する可能性が高いので積極的にこの方法が取られています。


がん手術の内容

がんの手術には、従来の『開腹手術』の他、現在は体への負担が少なくて済む「内視鏡」による手術が多くなっています。

「内視鏡」による手術には、口や肛門から「内視鏡」を入れて行う『内視鏡下手術』お腹に穴を空けてそこから「内視鏡」を入れて行う『腹腔鏡下手術』があります。


また、『腹腔鏡下手術』は「内視鏡」による手術でありますが、腹部にメスをいれるので開腹手術の『縮小手術』とも言えます。



費用の平均

手術にかかる平均的な治療費は45万円前後で平均入院日数は20日となっております。


しかし、これは全ての手術の総計で『開腹手術』『内視鏡下手術』『腹腔鏡下手術』では治療費が大きく異なります。


『開腹手術』でかかる治療費は平均で50万円、入院日数20~40日となっています。しかし『内視鏡下手術』だと最短5日ほどの入院で済み、治療費も平均25万円ほどとなります。『腹腔鏡下手術』の場合には、技術料の高さから100万円以上かかることもあり、入院日数も平均22日と長くなってしまいます。また、治療を行える病院などに限りがあります。

抗がん剤治療の治療費の平均

抗がん剤治療とは、化学療法の1つで、血液やリンパ管などを通して全身に散らばったがん細胞を直接破壊する治療と手術を行う際にがん細胞を抑制したり極力小さくするために行う治療があります。


血液中を通るので全身に効果があり、手術や放射線治療だけでは、取り除くことの難しい広範囲に散らばったがん細胞にも効果があります


そのため抗がん剤治療は、単体で治療を行う場合と手術や放射線治療と合わせて治療を行う場合があります。


抗がん剤治療の内容

抗がん剤による治療方法、治療を行う週と行わない週を組み合わせた1つの周期を計画して行われます

例えば、初めの2週間投薬を行って、3週目は休んで、4週目に1週目か2周めに使ったどちらかの投薬を行うといった3週~4週を1クールと計画し、投薬治療を行います。

また、投薬方法には点滴や注射によるものと内服する方法があり、薬の種類もさまざまで複数を組み合わせて行われることが多いです。

これは、患者さんの病状や体質、その時の体調による変化に対応するためで、より良い組み合わせを試しながら行うためです。


費用の平均

抗がん剤も進化をしており、最近では初めの1クール目のみ入院による処置を行い、あとは1~2ヶ月ごとの通院での投薬治療が行われることが多くなっています。そのため入院費用は初めの1クールのみで後は抗がん剤の治療費のみとなる場合が多いです。

抗がん剤による平均的な治療費は月に1~2万円前後となっています。

しかし、患者さんの体調次第で抗がん剤が変更されたり、体調によって途中中断されたりといったことがある場合には治療が長引く可能性もあります。


そのため、長期的な治療となってしまい、治療費のトータルは100万円を超えることもあります。


放射線治療

放射線治療は、がん細胞(腫瘍)が3センチ前後の比較的小さいものに対して使われる治療法です。


放射線治療は、がん細胞が正常な細胞より放射線に弱いという特性・特徴を利用して行う治療方法でそのため、手術や抗がん剤よりも正常な細胞や臓器を極力傷つけること無く治療を行うことができます。

放射線治療の内容

放射線による治療には、体の外から放射線を照射する『外部照射』と、体内に放射性物質を入れて照射する『内部照射』があります。

照射方法によっては、がん細胞周辺にある正常な細胞も傷つけてしまいますが痛みなどはなく、手術や抗がん剤治療に比べると身体への負担や副作用が少なくすみます。 

費用の平均

放射線治療と聞くと重粒子線などの高額な治療費が想像されますが、一概にそうとも言えません。

放射線治療には、X線やガンマ線などの光子線と陽子線や炭素イオン線、中性子イオン線といった重粒子線治療、強度変調放射線治療(IMRT)など多くの種類の治療機器があります。


使用される治療機器によって技術料や設備費といったものの差が治療費に現れます。


そのため、リニアックと言われるX線を用いた治療では、一回平均1~2万円程度で、保険によって3割負担で済むので平均3,000~6,000円程度となり、約30回程度の1セットで治療となるのでかかる金額は平均15万円前後となり、これは手術や抗がん剤による治療費よりもずっと安くなっています。

高額となる放射線治療には、重粒子線や陽子線による治療費です。これらの治療費は、研究段階の先進医療となるので一回300万前後のほどの技術料がかかってしまい、また保険が適用されないので全額自己負担となってしまいます。


また、強度変調放射線(IMRT)による治療では、2008年から前立腺がん,頭頸部がん,脳腫塲に対しては保険がきくようになりましたが,その他のがんについては保険の適用はされません。

がんの種類別の治療期間と治療費の平均

がんの治療は、その人の症状や体質、体調によって、治療方法や手術、放射線と組み合わせが異なるため治療日数にかなりの差が出てきます。


そのため、手術になるか放射線治療となるかで平均入院日数は10日~20日前後と幅があり、また金額も70万~300万と差があります。抗がん剤治療では1クールの治療費は平均2万円前後となっています。


そして、がんは「再発や転移」がある病気です。初めの施術から5年後に「転移や再発」がなければ完治と言われますが、この間に何らかの治療が複合されたり、繰り返すこととなります

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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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