更新日:2020/06/01
大地震が起こる前兆ってあるの?大地震の前兆とされる現象を紹介!
大地震が起こる前兆はあるのでしょうか。大地震の前触れが分かれば、突然に起こるよりも少しだけ安心しますよね。しかし、科学的に証明されている前兆はありません。そこで今回の記事では、過去に発生した大震災前に起きていたことと、地震の前兆とされることについて解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
大地震の前兆ってあるの?
近年日本では地震が多く、実施に被害が大きく出ている大地震もあり、不安な毎日を過ごしている方も多くいると思います。
そんな生活をしている方のなかには、大地震の前兆などを知って準備や対策を知って、未然に被害を防ぎたいと考えている方もいると思います。
そこで今回は、
- 大地震の前兆とは
- 実際にあった大地震の前兆
- 前兆の種類
- 今後の大地震が起きる可能性
- 地震が起きた時の対策方法
この記事を読むことで、地震について詳しくなることができ、大地震に関する対策方法などがわかるようになります。
ぜひ、最後までご覧ください。
科学的根拠のある大地震の前兆はない!
大地震が発生する前に起こる前兆は、多くの地質学者などが研究をしています。
しかし、この長い歴史の中でも地震の前兆については、科学的根拠での証明ができておらず、前兆と断定できるものは存在しません。
また、よくテレビで報道されている「雲と地形」の関連性も、気象庁の見解としては、「全く関係ないとは言えないが、科学的な根拠はない」と発表されています。
一方で、地震の前触れとされているものがあることも事実で、さまざまな自然現象が確認されています。
しかし、その自然現象も解明されておらず、まだまだ解明には時間が必要とされています。
実際にあった大地震の前に起きていた事とは?
ここ近年の日本では、多くの地震を観測しており、いつどこで大地震が起きるか分かっていません。
しかし、大地震が起こる前には、自然環境が引き起こす前兆や、動物に異常行動を見ることができる場合もあります。
近年日本で起きた大震災は
- 東日本大震災
- 阪神淡路大震災
が記憶に新しいものだと思います。
これらの地震では甚大な被害が出ており、多くの前兆が起きていました。
地震の前兆とされているものを知ることができれば、地震を警戒することも可能です。
では実際に、2つの地震が起きる前兆をして、一体どんなことが起きていたのかを詳しく解説していきます。
東日本大震災
東日本大震災は、マグニチュード9.0を観測しており、日本国内観測史上最大規模の地震となっており、アメリカの調査によれば、世界でも4番目に大きな地震だったとされています。
東日本大震災の前兆としては、東京都や愛知県、高知県などの3箇所の受信局で、3月5日から6日にかけて夜間の受信電波の振り幅が極端に低くなっていることが判明しています。
また、自然現象や動物たちの異常行動を見ることができています。
○自然現象
- 太平洋の方向へ直線的に伸びている雲が2列確認
- 御釜神社の神釜がいつもと異なり澄んでる
○動物の異常行動
- 震災数日前カラスが姿を消す
- クジラが大量に打ち上がる
- 公園で多くのカラスが騒ぐ
- トンビが騒ぎながら飛ぶ
などの異常が見られましたが、どれも科学的根拠はないと行ったのが現状です。
JASEAの調査結果としては、東日本大震災が発生したのは「北上ミニプレートが東南東に大きく滑ったことが原因」と考えられています。
さらに地震の発生の直前に、大地震の前兆とされている地盤の異常変動も起きていました。
阪神淡路大震災
阪神淡路大震災は、マグニチュード7.2を観測しており、東北から九州にかけて広い範囲で揺れを観測しています。
阪神淡路大震災の際も多くの前兆が起きていました。
○自然現象
- 一直線ではっきりとした地震雲が発生
- 空の色が不気味な黄砂色
- 飼い犬が散歩へ連れ出すと震える
- 飼っている動物が冬眠をしない
- 膨大なカラスの量が飛び去る
大地震の前兆とされていることを紹介
地震活動の中では、前兆と言われるものが多く存在します。
この前兆は、多くの方の協力やデータに基づいて予想されているものです。
大地震の前兆と言われている中には、自然現象や動物の異常行動などがあり、人間の感覚では到底分からないようなことまであります。
その中でも今回は、大地震の前兆とされている
- 前震
- 動物の異常行動
- 潮位
この3種類を解説していきます。
耳にしたり聞いたことあるような情報がある場合は、チェックをしながら見てみましょう。
前震
前震とは、大きな地震が発生する前に起こる小さな地震のことを言います。
前震には種類があり
- 数日〜数ヶ月前に起こるのを短期地震
- 数ヶ月〜数年前に起こるのを長期地震
動物の異常行動
地震が起こる予兆として、動物の異常行動が見られることがあります。
犬や猫など動物は、津波や地震などの身の回りに起きる非日常的な出来事を本能的に察知できる能力
があると言われています。
動物の中でも、犬は人間の100万倍の臭覚、聴覚は人間の約4倍だとされており、人間には到底分からないであろう領域を知ることができます。
犬や猫が起こす異常な行動は、
- 興奮状態になり異常に吠える
- 怯えて震えている
- 散歩に出ようとしない
- 家から逃げようとする
などがあげられます。
他にも鳥なども異常に鳴いたり、突然姿を消したりと異常行動を確認することができています。
このような動物の異常行動は、非科学的と言われていますが、地震予知もできない今は参考となる1つの前兆現象とされています。
また、昔から地震と何らかの関連性があると言われている「ナマズ」、近年では「リュウグウノツカイ」が打ち上げられると地震が発生すると言われているが、統計的には関連はなく「迷信」とされています。
潮位の変動
潮位の変動は地震と大きな関係があるとされています。
潮位とは海面の高さのことを指しており、地震が起きる予兆として潮位が高くなることも分かっています。
国は潮位など変動の事実を元にして、気象庁から「臨時情報」が発表するようにしています。
しかし、臨時情報はあくまで地震の可能性が高まって知ることだけを知らせるものとなっており、地震を決定できるものではありません。
またこの臨時情報では、
- 地震が発生する確率
- 警戒体制の継続日数
- 避難のの必要性
今後30年以内に大地震が起こる可能性
今後30年以内に大地震が起こることは、ほぼ間違いないとされています。
場所は、南海トラフと北海道の根室沖の大地震が警戒されており、2018年2月に大地震の確率が見直され「70%から80%」とされました。
また、地震の規模を示すマグニチューとは、南海トラフがマグニチュード8から9の巨大地震、北海道の根室沖はマグニチュード7.8から8.5の巨大地震と予想されています。
南海トラフの巨大地震での、津波や建物の倒壊、火災などでの被害を国が想定したところ
- 死者予想は32万人以上
- 238万棟余りの建物が全壊・焼失
- 避難者の最大950万人
になると想定されています。
大地震は年数が伸びるほど発生する確率は上がります。
南海トラフや根室沖の大地震は、今後50年以内では「90%程度もしくはそれ以上」と想定されており、大地震に対する準備が必要になってきています。
【屋内編】地震が起きたらどうすればいい?
地震が発生した時に「屋内」にいた場合はどう対処すればいいのか解説します。
地震の多くは、前触れもなく突然発生します。
自宅にいる際に起きるとは限らず、職場やデパートで買い物をしている時など、それぞれ場所によって行うべき行動が変わってきます。
1つ行動を間違えれば、命に関わることもあり、家族や他人にも関わってくるのです。
また、地震が発生してから行動に移す時間も数十秒しかありません。
冷静に正しい判断をするためには、日頃からどう対応すればいいのか知って、シュミレーションをしておく事が大切です。
家にいる時
地震の揺れを感じたら、まず身の安全を確保する必要があります。
行動としては、
- 机の下に非難
- 脱出できる出口を確保
- 火の元を始末
職場やビルの中にいる時
職場やビルなどの高いところにいる場合は、様々な被害に遭う危険性があります。
耐久性が高い建物でも、しっかり身を守る事が必要です。
行動としては、
- 窓から距離をとる
- 機械など落下物に注意
- 避難は非常口を利用
割れた窓の破片で怪我をしないように、そのような場所からは距離をとるようにしましょう。
機械などの落下物に注意する
デパートなどにいる時
出先のデパートや屋内にいる場合に地震は発生する事もあります。
出先には割れ物などの危険な商品なども多くあり、身の安全を確保する事が必要です。
行動としては、
- 商品から距離をとる
- 割れ物のない場所に移動
- 避難は非常口を利用
【屋外編】地震が来たらどうすればいい?
地震が発生した時に「屋外」にいた場合はどう対処すればいいのか解説します。
屋外では、建物の倒壊や高層からの落下物に気をつける必要などがあり、地震同様に前兆なく引き起こります。
屋外にいる場合も落ち着いて、冷静に物事を判断していく事が重要になり、屋内とは異なる行動をとる必要があります。
また地震発生時の屋外の場所によっても対応の方法が変わって行くため、こちらもシュミレーションをする必要があります。
市街地にいる時
市街地にいる時は、速やかに身をも守る行動をとる必要があります。
行動としては、
- 高い建物から距離をとる
- 落下物から頭を守る
車や電車などの乗り物に乗っている時
乗り物に乗車している際に、地震が発生した場合は焦らずに適切な行動をとりましょう。
行動としては、
- 車は安全に車道の左側に寄せて停止
- 電車は慌てずアナウンスに従って行動
海の近くにいる時
海や海岸付近で地震を感じた場合は、大きさは問わずに避難する必要があります。
津波などの2次被害を警戒する必要があり、東日本大震災では大きな被害と犠牲者が出ています。
行動としては、
- 高台や3階以上の建物に避難
- 避難所に避難
山の近くにいるとき
山の近くにいる場合は、落石や土砂崩れに警戒をしないといけません。
落石や土砂崩れが起きる場所を予想することは不可能に近く、落石や土砂崩れには巻き込まれると命は助からないことが多いです。
地震に限らず危険だと感じるところからはすぐに離れるようにし、身の安全を確保します。
また、地震などで足場などの崩れやすくなっているため、崖や急斜面などには近づかないようにしましょう。
地震に備えた火災保険・地震保険への加入は一括見積もりで!
近年地震の発生回数は多くなってきています。
そのため自然災害による被害が多くなり、不安に感じ対策を考えている方もいるのではないでしょうか?
その対策の中で、大きな災害が発生した際にサポートしてくれるのが災害保険です。
災害保険とは、建物や家財に生じた損害に備えた保険のことで、大きく分けると「火災保険」と「地震保険」になります。
火災保険は、火災などの被害で建物や家財に損害がおきた場合に補償をしてくれる保険です。
しかし、原則地震による火災は対象外にとなっています。
また地震保険は、通常の火災保険などで補償することができない地震、噴火、津波が原因となる被害を補償する保険です。
被害例は
- 地震などによる住居の倒壊
- 山の噴火による住居への被害
- 津波が住居を襲った
などとなります。
ただし、地震保険は火災保険と合わせて契約しないと加入できません。
災害保険のような複数種類があるものは、単独で見積もりをすると時間がかかるので、一括見積もりをしてくれるサービスを利用するようにしましょう。なお、加入する保険は、必ず補償内容を確認して加入するようにします。
まとめ:大地震に備えて防災の準備をしておこう!
大地震の前兆や対策などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは、
- 地震の発生を断定できるものはないが、前兆とされているものはある
- 地震発生時にいる場所で、とるべき行動が異なる
- 火災保険では、地震で受けた損害は補償されない
- 地震保険は、火災保険と一緒に契約が必要
- 地震に備えた火災保険や地震保険があり、一括見積もりがお得
でした。
地震が発生することを事前に把握することは、現状では不可能です。
しかし、ここ数十年先に大地震が発生する確率は、90%程度もしくはそれ以上と言われています。
いつ起こるかわからない現状では、自分の身は自分で守ることが大切になってきます。
今記事で、地震の前兆とされている異常現象や地震での対策を見直す良いきっかけになったと思います。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい命に関わる情報や保険に関する記事を多数掲載しています。ぜひご覧になってください。