更新日:2020/03/24
茨城地震は首都直下型地震の予兆?茨城県で多発する地震を解説
「茨城地震が多発しているのは関東大地震の前兆?」「東京直下型地震はいつくるの?」と茨城県を含む関東在住の方は思うはず。確かに、茨城県南部では最近地震が多発し、今日地震が来ることも考えられます。今回は、茨城で多発する地震の原因から、大地震の予兆と見られる怪奇現象、地震対策まで詳しく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 関東大地震の前兆?!茨城で地震が多発している理由を解説
- プレートが関係?!茨城県で地震が多発する原因とは
- 地震が多発する茨城県南部は「地震の巣」と呼ばれている
- 茨城県北部でも地震は多発している
- 茨城県沖地震以前から多発していた
- 茨城県で地震が多発するのは首都直下型地震の予兆?
- 首都直下型地震が発生した場合の被害を解説
- 茨城県は地震の発生により液状化現象が起きやすい
- 茨城県は首都圏直下型地震で津波の被害も?浸水被害の予想
- 茨城県で地震の予兆が多発?地震の予兆や予知とは
- 茨城県でクジラ・イルカが打ち上げられたのは地震の予兆?
- 茨城県での地震雲は地震の予兆だった?地震雲を紹介
- 首都圏直下型地震が不安?大震災に備えるポイントと対策法を紹介
- 茨城県のハザードマップを確認しよう
- 火災保険合わせて地震保険に加入しよう
- まとめ:茨城県で多発する地震は大震災の前兆の可能性大!大震災に備えよう
目次
関東大地震の前兆?!茨城で地震が多発している理由を解説
日々、地震の恐怖におびえるわけではありませんが、我々も被災のリスクを他人事ではなく自分のこと、自分の家族のこととして捉える必要があります。
そこで、今回は茨城県の地震について説明します。茨城県は、近年地震が多発しており、「首都直下型地震」の予兆ではないかとすら言われております。
一方、過去に遡れば歴史的に大地震が頻発していた土地であることがわかります。
この記事を読めば、地震がいつおきても良いように、日頃から避難経路の確認や、マイホームの耐震性を高める大切さ、保険に加入する必要性、食料・水・防災用具を備えておくことの大切さがおわかりになることでしょう。
プレートが関係?!茨城県で地震が多発する原因とは
このように地震が頻発する原因として、フィリピン海プレート、北米プレート、太平洋プレートの3つのプレートがぶつかる場所にあるため、といわれています。
地震が多発する茨城県南部は「地震の巣」と呼ばれている
茨城県南部(7月) | マグニチュード | 震度 |
---|---|---|
1日 | M3.8 | 震度2 |
1日 | M3.3 | 震度1 |
4日 | M3.5 | 震度1 |
4日 | M3.3 | 震度1 |
4日 | M4.0 | 震度3 |
13日 | M3.5 | 震度2 |
17日 | M5.0 | 震度4 |
19日 | M3.6 | 震度2 |
20日 | M5.0 | 震度4 |
20日 | M3.0 | 震度1 |
20日 | M3.0 | 震度2 |
20日 | M3.5 | 震度2 |
20日 | M2.8 | 震度1 |
茨城県北部でも地震は多発している
こちらでは2016年度1月~7月までの地震をあげます。
茨城県北部(1~7月) | マグニチュード | 震度 |
---|---|---|
1月15日 | M4.3 | 震度3 |
1月15日 | M3.4 | 震度3 |
2月7日 | M4.3 | 震度4 |
2月24日 | M3.6 | 震度3 |
3月22日 | M4.7 | 震度4 |
6月29日 | M3.7 | 震度3 |
7月27日 | M5.4 | 震度5弱 |
茨城県沖地震以前から多発していた
茨城県沖地震 | マグニチュード | 震度 |
---|---|---|
1896年1月9日 | M7.0 | 強震以上 |
1923年6月2日 | M7.1 | 震度5 |
1924年8月15日 | M7.2 | 震度5 |
1943年4月11日 | M6.7 | 震度4 |
1961年1月16日 | M6.8 | 震度4 |
1965年9月18日 | M6.7 | 震度4 |
1982年7月23日 | M7.0 | 震度4 |
2008年5月8日 | M7.0 | 震度5弱 |
茨城県で地震が多発するのは首都直下型地震の予兆?
では、茨城県で地震が多いことは首都直下型地震の予兆なのでしょうか?
東京大学地震研究所等の専門家は、首都直下型地震では多大な被害が想定されるが、茨城で連続している地震と、将来起こりうる首都直下型地震との因果関係があるかどうかわからない、というのが共通した見解です。
首都直下型地震が発生した場合の被害を解説
普段から地震に対する心構えと、事前に被害の想定を確認することが必要になります。
茨城県は地震の発生により液状化現象が起きやすい
内閣府の報告では、茨城県内では利根川付近の県南西部において液状化が起きやすいと言われています。該当する地域は、取手市・守谷市・龍ヶ崎市・つくばみらい市・河内町・利根町が該当します。
茨城県は首都圏直下型地震で津波の被害も?浸水被害の予想
茨城県の沿岸部にお住まいの方は、地震のみならず津波の影響も想定して避難を行いましょう。浸水想定地は、沿岸部の北茨城市・高萩市・日立市・東海村・ひたちなか市・大洗町・鉾田市・鹿嶋市・神栖市が該当します。
茨城県で地震の予兆が多発?地震の予兆や予知とは
将来の大地震と直接因果関係がある現象とはいえませんが、茨城県で頻発しているのは事実です。
茨城県でクジラ・イルカが打ち上げられたのは地震の予兆?
茨城県での地震雲は地震の予兆だった?地震雲を紹介
茨城県では最近、地震雲と呼ばれている雲が頻繁に発生し、ネット等で話題となっています。
地震雲と呼ばれている雲の特徴は次の通りです。
- 低い高度で雲が発生する
- 風に流されにくい
- 長時間形を変えない上に消えない
- 大地震・小規模な地震を問わず地震の前に発生する
- 雨天・曇天では地震雲とそうでない雲の判別が困難
地震雲とされる雲の分類は主に次の通りです。
- 断層型:雲と空があるラインを境にくっきりと分かれる断層状の雲
- 筋状・帯状:雲が地面と平行に細長く伸びている
- 洗濯板状:細長い雲が平行に多数並んで浮かんでいる
- 肋骨状・波紋状:魚の骨格のような雲
- 放射状:雲が放射線状に広がっている
- 弓状:弓または鎌の形のような雲
- 竜巻型・螺旋状:竜のようなくびれ・蛇のような螺旋状の雲
- 稲穂型・鞘豆型・レンズ状:稲穂または彗星のような形状の雲
- 色の異常:雲の色彩やコントラストが赤、紫、黄色、金色等になっているもの
首都圏直下型地震が不安?大震災に備えるポイントと対策法を紹介
茨城県のハザードマップを確認しよう
ご自分のお住まいの地域は、地震が起きた場合にどんな事態が懸念されるのかが把握できます。各市町村のホームページに掲載されていますので、お時間のあるときにでも確認しておきましょう。
火災保険合わせて地震保険に加入しよう
地震保険の保険事故(保険が下りる対象となる事故)は、地震・火山の噴火またはこれらによって引き起こされた津波による火災・損壊・埋没・流出に伴う、建物および生活用動産の全損・半損・一部損が対象です。
茨城県では地震が多い割に、地震保険の加入率は60%程度(2015年時点)で、全国的に見て決して高い加入率であるとはいえません。
一方、東日本大震災の際に甚大な被害を受けた宮城県では、加入率が86%であることから、今後は茨城県でも万が一のために地震保険へ加入し、備えをより万全にしておくべきでしょう。
まとめ:茨城県で多発する地震は大震災の前兆の可能性大!大震災に備えよう
堤防をはじめとした防災施設で、被害を防ぎきれなかった行政の担当者が語ったのが「想定外な事態だった」という言葉です。
無責任とも思える発言ですが、地震や津波による大災害を目の当たりにした時、真に問われるのは被災に直面した際の個人の判断です。
東日本大震災では、地震がおきたので避難所に向かい、地震がおさまり自宅へ戻ったところを津波に襲われ亡くなった方も多数に上りました。
結局のところ、ご自分を守るのはご自分の判断や備えということになります。過去の悲劇を忘れることなく、その教訓を将来に活かすことは、行政だけではなく我々一人一人の対応にもかかっているのです。