地震が原因で外壁に亀裂が!地震保険で外壁は補償されるの?

大きな地震が起きた場合、外壁に亀裂が入る可能性があります。深い亀裂だと外壁修理に10数万円、外壁塗装の相場は80万〜150万円程と高額です。このような経済的負担を地震保険で軽減できれば嬉しいですよね?そこで今回は地震保険を使った外壁の補償について解説します。

地震保険で外壁のひび(亀裂)は補償される?

地震の発生後、建物は倒壊しなくても、外壁に亀裂(ひび)が入っている場合があります。


この外壁の亀裂(ひび)も、地震保険の補償範囲だったら助かりますよね。


しかし、地震保険金の請求手続きの方法や、保険金が下りないケースがあることはご存知でしょうか。


外壁の亀裂で地震保険金を請求する場合は、その条件や手続き方法も知っておく必要があります。


そこで今回は「地震保険で外壁の亀裂が補償される条件」について

  • 地震保険の補償対象・補償内容
  • 保険金が下りないケース
  • 外壁の修理や塗装にかかる費用の相場
  • 地震保険金請求手続き
以上のことを中心に解説していきます。 
 

この記事を読めば外壁の亀裂が補償される場合や、保険金の請求手順がよく分かるはずです。     

ぜひ、最後までご覧ください。

外壁は補償対象!被害状況に応じて補償される

日本の地震の多さは世界でトップクラスです。日本国内に地震が起きない場所は一切ありません。


つまり、日本に住んでいるということは、常に地震の被害を受けるリスクにさらされていることを意味します。


だからこそ、いざというときのために地震保険への加入をおすすめします。


地震が来ると自宅の外壁に亀裂が入ることがありますが、これは地震保険の補償対象になっています。


ただし、補償内容は被害の状況によって変わります。外壁に亀裂が入った場合にどれくらいの保険金がもらえるかは被害の規模で決まります


ここでは、地震保険の基本的な知識として、補償対象や補償内容について解説します。何の被害に対して保険金がいくら下りるのかを理解しましょう。

地震保険の補償対象

地震保険では、建物と家財の損害が補償対象です。


建物については住むことを目的とした部分があるものだけが対象となり、

  • 専用住宅
  • 併用住宅

の2つに大きく分類されます。


専用住宅は戸建てや集合住宅で居住のみを目的とした住宅です。併用住宅は同じ建物の中に事務所や作業場として使用する部分もある住宅です。


家財は住宅や物置などに保管されているものが補償対象ですが、例外として対象外の家財もあります。自動車や宝石、美術品などは地震保険ではカバーしていません。

地震保険の補償内容

地震保険では、損害の程度に応じて保険金額が変わります


損害の程度は全損・大半損・小半損・一部損の4つに分類されます。その内のどれに該当するかによって保険金がいくらもらえるのかが決まります。


建物と家財の損害の割合に応じて、以下のような基準で判定します。

区分建物家財補償額
全損構造部:5割以上
床面積:7割
8割以上10割
大半損構造部:4~5割
床面積:5~7割
6~8割6割
小半損構造部:2~4割
床面積:2~5割
3~6割3割
一部損構造部:0.3~2割
床上浸水
1~3割0.5割

家財道具は時価額に対する損害の割合を表しています。


また、補償額は契約している保険金額に対しての割合を示しています。ただし、時価額に対するそれぞれの割合が限度です


したがって、古い家財は時価額が低くなっていることが多いので、保険証券に書いてあるだけの保険金はもらえない可能性が高いです。

外壁が壊れても地震保険で補償されないケース

外壁の亀裂は地震保険で補償されると述べましたが、例外として補償対象外となるケースがあります。


地震保険では住居として使用する建物や家財の損害に対して保険金が支払われるので、塀や門だけが損害を受けた場合は地震保険が使えません。


また、居住するために使用している建物に損害があっても地震保険が適用されない場合があります。


居住用の建物の外壁にひび割れができても地震保険で補償されないのは、

  • 被害の程度が小さい
  • 地震発生からある程度の期間が経過している
  • 地震以外が原因である
というケースがあります。

以下に、具体的な3つの事例を解説します。保険金が下りないと分かって慌てることのないように、地震保険の考え方を理解することが大切です。

地震保険の被害区分である一部損にも該当しない軽微な損害

先ほど地震による損害の程度の判定基準として、4つの区分をご紹介しました。


一部損は、4つの区分の中で最も軽い損害ということになります。しかし、被害状況を鑑定人が調査した結果、被害のレベルがそれにも満たないと判断されることもあります。


地震保険による補償を受けるためには、少なくとも一部損以上の被害を受けたと認められる必要があります。


先に解説した基準を満たしていなければ、保険金支払いの申請は断られてしまいます。

地震発生翌日から10日経過後に発生した損害

地震保険は、地震が起きた日の翌日から10日を過ぎてからの損害を補償対象外としています。


地震保険の趣旨としては、地震によって被った損害に対して補償します。地震によって自分の財産に被害があったときに補償される保険です。


地震が来てから損害を受けるまでに時間差があれば、それは別の理由による損害と判断します。その期間が10日です。


それ以降に発生した損害は、地震以外の要因によるものと判断されます。地震保険は建物の修理費や財産を補償するための保険ですが、あくまでも地震が原因である必要があります。

経年劣化などの老朽化による損害

経年劣化などの老朽化によって損害を受けた場合も、地震保険では補償対象外です。


地震保険に限らず、損害保険では保険を適用するための条件として、不測的かつ突発的な事故であるというのが基本的な考え方です。


地震は現代の科学では正確な予測はできず、不測的かつ突発的な災害です。


経年劣化はあらゆる建築物に起きるもので容易に予想がつくものなので、不測的な事故とはみなしません。


もちろん地震が原因の損害でもないため、地震保険は使えません。

外壁の修理・塗装を行う際の料金相場は?

地震による建物のひび割れは必ずしも急いで直さなければならないものではなく、一旦は経過観察でよい場合も稀にあります。


しかし、基本的には亀裂は早めの修繕が必要です。特に、大きなひび割れは放置すると建物が重大な被害を受けてしまいます。


ひびの状況を業者に査定してもらった結果、修繕が必要と判断された場合、やはり気になるのは費用ではないでしょうか。


外壁の修理には1万円~50万円程度、塗装には80万円~150万円程度かかる場合があります。その詳細について以下に解説します。

外壁修理の相場

外壁の亀裂は更なる二次被害を発生させる場合があります。


地震が収まったら速やかに、被害を確認し修理業者へ連絡をしましょう。


ご自分や家族だけでチェックするのではなく、修理業者にも確認してもらいましょう。隠れたひび割れが発見されることもあります。


チェックから修理までトータルで任せた方が無難です。


気になるひび割れ修理の相場ですが、1㎡で約1,700円~2,500円となります。


外壁全体ならば亀裂の状況にもよりますが、1万円~50万円程度とやはりバラツキがあります。

外壁塗装の相場

傷んだ外壁の見栄えを良くする場合、外壁の一部分だけを塗装しても違和感が残ります。


地震の場合であれ、経年劣化であれ、全体的に塗り直した方が無難です。


外壁の面積約100㎡~150㎡で2階建て戸建住宅の場合は、80万円~150万円程度となります。


ただ外壁に塗るだけではなく、足場設置や解体、高圧洗浄、下地処理や補修等も費用に含まれます。

保険金申請から受け取りまでの流れと保険金請求時の必要書類

地震保険に加入するからには、請求手続きは事前に知っておきたいものですよね。


こちらでは地震被害により保険金を受け取るまでの手順を解説します。


地震発生から保険金受け取りまでの流れ


地震発生後はまず家族の身の安全を確かめましょう。


その安否がわかったら、次のような手順で進めます。

  1. 修理業者に被害調査依頼:自分でも外壁を確認できるが2階部分は無理しない
  2. 修理業者の調査開始:被害箇所の証拠写真を撮影してもらう
  3. 修理費の見積もり、それと同時に保険会社へ被害状況を連絡
  4. 修理開始
  5. 修理完了後、保険金請求書等を保険加入者が作成
  6. 保険会社へ書類提出
  7. 鑑定人が被害箇所(修理箇所)等を調査
  8. 地震保険の損害率に該当すれば、指定口座に保険金が振り込まれる
修理業者に、保険会社へ保険金請求をする旨を事前に伝えれば、より正確に被害箇所を調査してくれます。

保険金請求の必要書類

主に次のような書類が提出対象です。
  • 保険金の請求書:保険加入者が必要事項を記載
  • 事故状況説明書:保険加入者が必要事項を記載
  • 修理費用の見積書:修理業者が作成
  • 証拠写真
事故状況説明書は、修理業者が効果的な記載の方法を知っているので、業者と相談し記載しましょう。

外壁修理で保険金を請求する際に気をつけること

地震が起きて自宅の外壁にひびが入ったとき、保険金が下りる条件を満たしていれば、保険金を請求すると保険金がもらえます。


保険金を請求するためには、保険会社に連絡する必要があります。ただし、請求の際には注意すべき点があります。


保険金を請求するときは、正しい段取りで行いましょう。順番を間違えると、もらえるはずの保険金が支払われないという最悪の事態になる恐れがあります。


ここでは、地震保険を使うときに必ず守っておきたい注意事項を説明します。

まずは修理会社に連絡をする

地震のために建物が受けた損害の補償を受けるためには、保険会社へ保険金請求をする必要があります。


ただし、その前に修理会社へ連絡をとりましょう。まずは業者と相談しながら請求に必要な資料を揃える必要があります。


例えば、地震ではなく経年劣化と判断されれば、もちろん申請は却下されます。保険会社では再申請を受け付けていないので、却下された後に資料を揃えて連絡しても保険金は出ません。


保険会社に電話をかけるのは、業者と綿密に打ち合わせをして資料を準備できてからです。

小さなひびの場合も一応連絡してみる

地震によるひび割れが小さく一部損の規模に満たない場合は、地震保険の補償対象外です。しかし、ひび割れの規模の大きさは自分だけで判断せず、修理会社に相談しましょう。


小さなひびだから保険金は出ないだろうと思っても、プロの目で見れば補償の範囲内で保険金がもらえるということがあり得ます。


したがって、ひび割れが小さい気がしても一応連絡することが大切です。また、申請が遅くなると補償されなくなる可能性があるので、迅速な行動を心がけましょう。

参考:小さなひび割れならDIYで応急処置ができる

外壁の小さなひび割れはDIYで応急処置が可能です。建物の状態が悪化するスピードを遅らせる効果があるので、是非試してみてください。


0.2~0.3mm程度の小さなひび割れをヘアークラックといいます。ヘアークラックに対する応急処置は、ブラシで油分や汚れを取り除いて乾かしてから防水材を塗布します。


0.3~1mm程度のひび割れの場合、まずはクラックに詰まった異物をブラシで取り除きます。その後、プライマーを塗布してシーリング材でクラックを埋めるという対処になります。


もちろん、これだけでは直したことにはならないので業者に修繕を依頼しましょう。


また、1mmを超える大きなクラックには応急処置が利かないので、早めに業者に相談しましょう。

まとめ:外壁の修理は地震保険でカバーしよう

地震保険でのひび割れの補償について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。地震保険では外壁の亀裂が補償されますが、一部例外もあります。


今回のポイントは、

  • 地震保険は住居部分がある建物や家財の損害を補償する保険である
  • 地震保険では4段階の損害の規模に応じて保険金の支給割合が決まる
  • 一部損に満たない損害や地震が原因でない場合は地震保険では補償対象外
  • ひび割れの修繕費用は状況によりバラツキがあるが、100万円単位の費用が必要になることもある
  • 保険金請求手続きは正しい順序で行わないと保険金がもらえなくなることがあるので、手順を守ることが重要
  • ひびが小さいから補償対象にならない気がしても実際には対象になる可能性があるので、業者に連絡してみるのがおすすめ
  • 小さなひび割れはDIYで応急処置できる

でした。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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