更新日:2020/05/23
日本で地震が多い県はどこ?県ごとの地震の数と地震の仕組みを解説!
日本では地震が頻繁に起こります。世界で起きている地震のおよそ20%が日本で起きているほどです。そんな地震大国日本の中でも地震の多い県はどこなのでしょうか。今回の記事では、地震の多い県・少ない県、そして地震発生のメカニズムについて詳しく解説していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
地震の多い県ってどこ?
日本は地震大国と呼ばれているだけあり、世界で起きている地震のほとんどが日本で起こっています。その日本の中でも、地震が多い県と少ない県があるのをご存知でしょうか?
なぜ、地震が多い県と少ない県があるのか気になりますよね。そこでこの記事では、
- 地震の多い県ランキング
- 地震の少ない県ランキング
- 地震はなぜ起こるのか?そのメカニズムを解説
- 日本に地震が多い理由は、活断層にある?
- 今知っておきたい地震対策
地震の多い県ランキング
まずは、日本の都道府県の中で地震が多い県をランキングにしました。
- 福島県
- 茨城県
- 宮城県
- 岩手県
- 栃木県
- 千葉県
- 新潟県
- 東京都
- 北海道
- 青森県
地震の少ない県ランキング
ここでは、地震の少ない県をランキング形式で紹介します。
- 香川県
- 鳥取県
- 岡山県
- 滋賀県
- 山口県
- 富山県
- 徳島県
- 三重県
- 愛媛県、島根県
- 福井県
地震発生のメカニズムと地震の種類
日本では頻繁に起こっている地震ですが、そのメカニズムをご存知でしょうか?地震にはいくつか種類があり、地震が起こるメカニズムがあります。
なぜ地震が起こるのか、疑問に思ったことがある方も多いかと思います。そこで、ここではなぜ地震が起きるのか、メカニズムについて解説していきます。
合わせて、地震の種類についても紹介します。地震には、活断層型地震とプレート境界型地震と呼ばれる2つの種類があります。この2種類の違いについても解説していきますので、参考にしてみてください。
なぜ地震は起きる?
地震が起こる原因は、地下で起こる岩盤のズレです。岩盤がズレることで、その振動が地上にまで伝わって地震となります。
(参考:気象庁)
地球は、中心部から核、マントル、地殻と層になっています。さらにマントルは、下部マントルと上部マントルに分かれています。よく聞く、「プレートのずれによって起こる地震」というワードは上部マントルと地殻の間にある固い板状の岩盤のことです。
この岩盤のことをプレートと呼び、地球の表面には何十枚ものプレートが存在しています。このプレートは、本当に少しずつですが動いているといわれています。
このプレートの動きによって、プレート同士がぶつかったり、すれ違ったりすることで片方のプレートが片方のプレートを沈み込ませたりしてしまいます。
プレートを沈み込ませてしまうと、どうしてももう片方のプレートは元に戻りたくなってしまい、強い力が発生してしまいます。この強い力こそが、地震となってしまうのです。
少しわかりにくいですが、これらが地震の主なメカニズムとなります。地震はプレート同士のすれ違いやぶつかりによって起こる現象ということを理解しておきましょう。
【地震の種類①】活断層型地震
活断層型地震とは、ひずみによってプレートがひび割れてしまうことで起こる地震です。プレートにひびが入ってしまうと、どうしてもずれが生じてしまいますよね。
このプレートに入ったひびは、断層と呼ばれています。さらに、これから先も活動する可能性がある断層のことを活断層といいます。
日本には、約2000ほどの活断層のある国といわれています。活断層型地震として記憶に新しいのは、阪神・淡路大震災です。この活断層型地震の特徴としては、初めは小さながけだった場所が、活断層型地震の影響で大きな山にしてしまうことです。
地形を変えてしまうほどの力のある地震ということですね。
【地震の種類②】プレート境界型地震
日本で地震が多い理由
なぜ日本はこれほどまでに地震が多いのか、考えたことがありますか?世界で起こっている地震の約20%が日本で起こっています。
日本で地震が多い理由の一つは、日本の位置にあります。日本列島の下にはちょうど4つのプレートが重なり合っています。プレートにより、海の地震が多くなってしまいます。
さらにもう一つ、日本には活断層が約2000あるといわれています。見つけられていない活断層もあるので、2000よりさらに多い活断層があると予想できるでしょう。これらの活断層により、陸の地震も起こりやすくなるのです。
ここでは、なぜ日本で地震が多いのか具体的に解説していきます。
日本列島は4つのプレートが交わる真上にある
日本には2000を超える活断層がある
日本には2000を超える活断層があるといわれています。もちろん、現在も見つかっていない活断層が存在しているといわれているので、2000以上の活断層があるといっていいでしょう。
活断層とは、陸プレート内部で岩盤のひずみが起こることを言います。ひずみによってずれた場所を活断層というのですが、このずれは地震を起こす可能性があります。先ほど紹介した活断層型地震のことです。
活断層は何度でも地震の影響を受けやすい場所といわれています。つまり、断層がある限りいつ、地震が起こってもおかしくない状況ということです。
熊本地震も活断層型地震でしたが、熊本周辺には活断層が多く存在していることがわかっています。4枚のプレートに囲まれているからこそ、地震が多い国なのですが、これだけの活断層の数を考えると遠い昔から多くの地震があったことがわかります。
参考:日本で今後30年以内に大地震が起きる確率
日本が地震が起こる可能性が非常に高く、小さい規模の地震だけでなく大地震の可能性も高いです。いつ来るのかわからないからこそ、備えが大切です。日本で今後30年以内に大地震が起きる確率をご存知ですか?
最近話題となっている主な地震としては、南海トラフ大地震と首都直下型地震です。まずは、南海トラフ大地震から解説します。地震規模としては、M8~M9クラスとかなり大きな地震になることが想定されています。
南海トラフ大地震は、地震の多い県ではない中国・四国地方に大きな被害をもたらすといわれています。地震が多い県でなくても、対策が必要だということがわかりますね。
30年以内に起こる確率は、70%~80%と極めて高いです。首都直下型地震も同様、30年以内に70%の確率で起こるといわれています。地震が多い県、少ない県に関係なく対策が必要だといえるでしょう。
火災保険・地震保険に加入して地震災害に備えよう!
地震が多い国だからこそ、その対策として地震保険に加入しておきたいところです。実は地震保険は、火災保険と一緒に加入しなくてはいけません。
火災保険では、様々な災害時に保険金を受け取れます。地震保険は、地震被害で破損した分の補償をしてもらうことができます。
どちらも自然災害の多い日本では、とても心強い保険ですよね。お金を貯めてせっかくマイホームを手に入れても、地震や台風などで壊れてしまうこともあります。こういった保険加入は、全部とは言えないかもしれませんがかなりの損害をカバーできるでしょう。
ぜひ、これから火災保険に加入する機会があれば地震が多い県に住んでいる方は特に、地震保険加入も検討してみてくださいね。
まとめ:地震の多い県では特に地震の対策をしておこう
地震の多い県、少ない県について紹介してきましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは、
- 地震が多い県は、北海道から東北、関東地方がほとんどを占めている
- 地震が少ない県は、中国、四国地方がほとんどを占めている
- 地震が多い県でも少ない県でも、大地震の可能性は高いのでしっかり対策しておく必要がある