更新日:2019/06/28
20等級の場合の自動車保険の保険料は?事故を起こすとどうなる?
自動車保険には等級というものが存在し、20等級になると自動車保険の保険料はかなり安くなります。他の等級とどのくらい保険料が異なるか、もし事故を起こしてしまったらどうなるのか気になりますよね。この記事では20等級の保険料を中心に解説していきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
20等級の自動車保険の保険料は?
一年間事故などを起こさず、自動車保険を利用しなければ、翌年等級が1つ上がることは知っていますか?
等級が上がるにつれて保険料が安くなり、20等級にでもなれば保険料がとても割安になります。
しかし、20等級の実際の割引率や保険を利用したら何等級下がってしまうか知っていますか。
また、保険を利用してしまうと、等級がダウンするだけではありません。
さらに等級には、事故無し・事故有の違いもあり、保険料の割引率が大きく異なってしまいます。
そこで今回は「20等級の自動車保険の保険料と等級ダウンの注意点」について
- 20等級になると保険料が一番安くなる
- 事故で保険を使った場合、保険料の影響は?
- 自損事故に保険を利用したら何等級下がる?
自動車保険の保険料が一番安くなる!
20等級になるまで安全運転をしてきた方は、自動車の保険料が大幅に安くなっていると思います。
それでは、実際に20等級ではどのくらい安くなるのでしょうか。
ここでは、
- 自動車保険の等級と、20等級の割引率
- 実際に20等級と他の等級でどれだけ違うか
について解説します。
自動車保険の等級とは?割引率はどのくらい?
等級とは、自動車保険の利用の有無でいくら割引されるか、それとも割増されるかを決める制度です。
等級は原則1等級~20等級まであり、20等級で自動車保険料の割引率が最大(63%割引)となります。
また、等級は基本的に自動車保険を一年間利用しなければ、翌年に等級が1つ上がるという仕組みとなっています。
初めて自動車保険に加入したドライバーは、原則として6等級からスタートします。
そこから、事故を起こさず保険も利用しなければ、順調に経過すると14年くらいで20等級になります。
実際に20等級とそれ以外ではどれだけ保険料が異なるのか
ここでは、ドライバーが20等級の場合とそれ以外の等級で保険料に差が出るか比較します。
今回は、以下の条件で比較をします。
- 記名被保険者:男性(1988年5月1日)
- 運転免許証の色:ゴールド
- 車名(型式):レクサス・CT・(ZWA10)
- 保険期間:1年
- 使用目的:主に家庭用
- 契約距離区分:5,000km以下
- 車両保険:あり
事故で保険を使った場合保険料はどうなる?
多くの方は、安全運転を心がけ20等級を目指されていると思います。
しかし、ご自分が安全運転を心がけても、いつどんなとき不運に見舞われるかわかりません。
そこでこちらでは
- 事故の種類とは?
- 自動車保険を利用し等級が下がった場合の見積もり結果
について解説します。
事故には種類がある
自動車保険で想定される「事故」には種類があります。
よくある事故として、自分が歩行者をはねた、自転車で走行している人をはねたという加害事故は当然想定されます。
また、車対車の事故も考えられます。
これらのような交通事故で自動車保険を利用すると「3等級ダウン事故」となり、翌年に等級が3つ下がってしまいます。
一方、台風や洪水で契約車両が被害に遭った、契約車両が盗難された場合も事故にカウントされます。
しかし、これらの被害はご自分に落ち度がなかった、いわば災難です。
そのため、このようなケースで車両保険を利用すると「1等級ダウン事故」となり、この場合も翌年に等級が1つ下がってしまいます。
20等級から17等級になってしまった場合の実際の見積もり結果
こちらではドライバーが20等級の場合、交通事故で保険を利用した時の見積もり結果を出してみます。
条件は以下の通りです。
- 記名被保険者:男性(1988年5月1日)
- 運転免許証の色:ゴールド
- 車名(型式):レクサス・CT・(ZWA10)
- 保険期間:1年
- 使用目的:主に家庭用
- 契約距離区分:5,000km以下
- 車両保険:あり
→20等級の場合:年間保険料42,410円
→17等級(3等級ダウン事故1件)の場合:年間保険料82,420円
双方を比較すると、年間約4万円も差が出てしまいます。
また、3等級ダウン事故といっても、単純に翌年等級が3つ下がるわけではなく、事故有保険料が適用され、無事故保険料よりも負担が重くなります。
この事故有保険料ですが、その後、3等級ダウン事故の場合は4年目、1等級ダウン事故の場合は2年目から無事故保険料に戻ります。
自損事故の場合も等級は下がる?
自損事故とは、事故を起こしたドライバーに全責任がある事故のことです。
多くの自損事故は「相手方がいない事故」です。
また、自損事故はちょっと車体をこすってしまったという程度から、重大な事態まで想定されます。
こちらでは
- 自損事故でも等級は当然下がる
- 修理費が軽微で済むなら車両保険は使わない
自損事故でも等級は下がってしまう
自損事故は、歩行者や自転車の走行者をはねるという事態に至りませんが、次のようなケースです。
- ドライバーの運転ミスで、電柱、ガードレール等に衝突してしまった
- 契約車両をバックしている時、目測を誤り壁等へぶつかった
- 車線からはみ出し運転してしまい、契約車両ごと崖に転落した
事故後の保険料が修理費を上回るなら車両保険は使わない方が良い
等級は下がってしまうのは、事故を起こしたときだけではありません。
対人・対物賠償ならば自動車保険を、車両の修理費へ車両保険を利用した場合に下がってしまいます。
加害事故を起こした場合、対人・対物賠償を速やかに行うため自動車保険の利用は必須となります。
しかし、修理費を賄うため車両保険を利用する前には、慎重にその必要があるか検討しましょう。
例えば、壁に契約車両をこすって車体修理費が8万円かかるとしましょう。
この場合に安易に保険を利用すると、翌年に等級は必ず下がります。
そうすると年間保険料が8万円を超えるケースも想定されます。
翌年の年間保険料が修理費を上回るくらいなら、修理費の8万円は自費で支払った方がお得です。
翌年の保険料がどのくらい割増されるかを、事前に算出した上で保険の利用を決めましょう。
コラム:自動車保険の保険料が3万円も安くなる?
皆さんは自動車保険の一括比較見積もりサービスをご存知ですか?
普通、自動車保険の見積もりは各保険会社でそれぞれ行わなければなりませんが、一括見積もりを使えば、20社近くの保険会社を一気に見積もることができるのです。
その上、自動車保険の保険料が年間にしておよそ3万円以上も安くなる可能性もあります。
無料で見積もることができるので、契約しなくてはならないことは全くありません。
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まとめ:安全運転で20等級をキープしよう!
20等級の自動車保険の保険料と、等級ダウンの注意点について解説してきましたが、いかがでしたか。
今回の記事のポイントは
- 等級とは自動車保険の利用の有無でいくら割引または割増されるかを決める制度
- 等級は原則1等級~20等級まで、20等級で自動車保険料の割引率が最大63%割引
- 加害事故で自動車保険を利用すると「3等級ダウン事故」となる
- 自損事故で車両保険を利用すると「3等級ダウン事故」となる
- 自然災害・盗難等で車両保険を利用すると「1等級ダウン事故」となる
- 修理費で車両保険を利用する場合は翌年の保険料も考慮にいれて判断する
でした。
ドライバーが安全運転に気を付けても、当て逃げや自然災害に遭遇し保険を利用する場合も出てきます。
その場合、翌年には等級がダウンし、事故有保険料が適用されることになります。
ただし、数年安全に運転に心がけ、保険も利用しなければ以前の等級に戻り、事故有保険料から無事故保険料に戻ります。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。