更新日:2019/05/26
自動車保険の6等級って何?自動車保険に初めて入るときの保険料は?
初めて自動車保険に加入する際は全員が6等級からのスタートになります。その際保険料がどのくらいになるのか、6等級の保険料を抑える方法がないのか気になりますよね。この記事では初めて自動車保険に加入する際の保険料やお得に加入する方法を解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自動車保険の6等級ってなに?
自動車を初めて所持し、初めて自動車保険に入る方は、「6等級」からのスタートになります。
しかし、自動車保険に初めて加入する場合そもそも等級とは保険料の事なのか、車の事なのか、自分自身の事なのかわからない方も多いのではないでしょうか。
さらに、どうやったら保険料が安くなるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、
- 等級について
- 等級と保険料の関係性
- 自動車保険にお得に加入する方法
などを解説しています。
また、この記事は初めて自動車保険に加入する人向けに自動車保険に対する考え方や今後のこと、初めての加入でもお得にする方法などについて詳しく解説しています。
ぜひ、最後までお読みください。
自動車保険の6等級とは初めて加入するときの等級のこと!
初めて自動車を乗りだす方は、自動車保険にも初めて加入することになると思いますが、保険料を決めるための目安の一つとして等級があります。
この等級というのは契約者ごとに定められており、この等級により保険料の割引・割増率が設定されています。
等級は、1から20等級までの段階があり、初めて自動車保険に加入する際には、
基本的には6等級での加入となります。
年齢にかかわらず、初めて加入するときの等級は6等級となります。
6等級は良いのか、それとも悪いのかなどそもそも6等級というものがどういうものなのかもご紹介していきます。
自動車保険の等級とは
先程も記しましたが、自動車保険の等級は1から20等級までです。
この等級の数字が高いほど、保険料の割引率が高くなります。
等級が高いほうがいいですが、翌年の更新時まで等級は変更にはならず、前年事故などにより保険を使用したかどうかで、等級は上下します。
無事故で一年の契約期間を終え、継続すると1等級上がり割引率も良くなります。
事故を起こしてしまい保険を使用すると、3等級下がり割引率が下がってしまいます。
このように、自動車保険の等級とは、その契約者が保険金の支払い対象となるリスクを見極める目安とも言えます。
事故を起こしても等級が下がらないこともある?
事故により保険をつかうことになったら、すべて等級が下がるわけではなく、場合によっては下がらないこともあります。
「ノーカウント事故」の具体的な例を以下に紹介します。
- ご自身や搭乗者が事故によるケガを負い、人身傷害保険や搭乗者傷害保険などが支払われた場合
- ファミリーバイク特約に加入していて、原付の事故の保険金が支払われた場合
- 相手が無保険だったり、保険加入でも補償金が不足していたりなどで保険金が支払われた場合
- 自動車事故以外の生活における偶然の事故により保険金が支払われた場合
それぞれ保険会社が設定する特約などによって支払われる保険金では、ノーカウント事故として扱われ、等級が下がらないことになります。
前の見出しで、基本的には等級の維持はないとお伝えしましたが、こういった例外的な内容で等級を維持することもできます。6等級の方は、翌年も6等級という事になります。
もちろん、保険会社や契約内容により変わってくるので、確認が必要ですのでご注意ください。
初めて加入するとき(6等級)の保険料の相場は?
等級の事は少しでもわかっていただけたかと思います。
では、実際は初めて加入した際は、「6等級っていくらぐらいの保険料を支払うことになるの?」と、相場が気になるところです。
自動車保険は、等級がいっしょであれば保険料も同じということではありません。
保険料は契約条件などにより、金額も様々になってきます。
下に保険料が変化する加入条件の項目を挙げてみました。
- 契約者(使用者)の年齢
- 車種
- 年間走行距離
- 運転免許証の色
特に気になってくるのは、年齢により保険料が変わってくるところです。
ここでは、年齢条件による保険料の違いを相場でご案内します。
20歳以下の保険料の相場
インターネットで見積もりできるサイトの結果を参考にしてみました。
初めて自動車保険に入る6A等級という条件で見積もりました。
- 事故有係数適用期間:0年
- 年齢:18歳
- 住所:沖縄県以外
- 免許の色:グリーン
- 車種:アクア
- 型式:NHP10
- 走行距離:4,000~8,000キロ以下
- 業務使用:なし
- 運転者:本人・配偶者限定
- 年齢条件:年齢を問わず補償
- 対人対物:無制限
- 対物の免責金額:0円
- 対物超過補償特約:50万
- 人身傷害:種類:一般
- 保険金額:3,000万
- 自損事故:保証なし
- 無保険車損害:2億円
- 搭乗者損害:保証なし
- 車両保険:なし
- 個人賠償責任特約:なし
- 弁護士費用等補償特約:なし
- ファミリーバイク特約:なし
- 他車運転危険補償特約:あり
- 証券省略割引:あり
- 長期優良契約割引:なし
- 新車割引:なし
ソニー損保で見積もりをしたところ、上の条件で年間258,550円でした。
20歳以下という条件では、基本的に運転免許を取得したての初心者の事故率が高いため、若い人は保険料が高くなってしまいます。
ある年度で、年代別交通事故件数を比較したデータを見たところ、30代から40代と比べ、20代では約1.8倍、10代では約3.6倍の事故件数となっていました。
このデータから若い人は事故を起こしやすいということがわかります。
自動車保険では、リスクが高い場合に保険料は割高となり、低い場合は割安となるようになっています。
ですから、20歳以下の保険料はどうしても高くなってしまいます。
21~25歳の保険料の相場
こちらも、同じサイトで他の条件を変えず年齢だけを変えて見積もりをしてみました。
あくまでこの年齢でも、初めて加入する6等級で他の条件はすべて同一、変運転免許証の色のみ初心者の時のグリーンからブルーにして見積もりをしました。
結果は
年代 | 保険料 |
---|---|
21歳~25歳 | 136,350円 |
20歳以下 | 258,550円 |
となり20歳以下と比べると、保険料は半額以下となりました。
事故のリスクが軽減された年代と考え、保険料が安くなっているようです。
また、同じ6等級でも年齢が高いと保険料が安くなります。
26~34歳の保険料の相場
ここでも初めて保険に加入したという条件の6等級で見積もりをしています。
年代 | 保険料 |
---|---|
26~34歳 | 93,010円 |
21歳~25歳 | 136,350円 |
20歳以下 | 258,550円 |
年齢だけを変更した条件で見積もりをすると、93,010円となり、とても安くなりました。
20歳以下と比べると、なんとおよそ3分の1の金額です。
このように、同じ6等級で、同じ車種や条件で比較すると年齢が若いほど保険料が高くなっていることがわかります。
初めて自動車保険に入る場合(6等級)も保険料を抑えられる
初めて自動車保険に入るには、、ここまで記した内容では「6等級でも年齢次第で保険料が高いのは仕方ない」と思われてしまうかもしれません。
しかし、多くの人が少しでも保険料を安くしたいと思っていると思います。
そこでここでは、保険に入る際、どのようにしたら保険料を抑えられるかを紹介します。
必要な補償だけつける
まず、自動車保険には、様々な補償内容の設定が必要です。
誰が乗るのか、どのような用途で、万一の場合にどんな補償を受けられるようにするのか?など様々です。
全ての補償を受けられるように加入してしまうと、その年齢・等級の中で、一番高い保険料を支払うことになります。
そのため、補償内容を必要な分だけに絞り込むと、保険料は安くなります。
例えば、運転者の制限を「本人・配偶者限定」など絞り込むことで保険料は下がります。
他にもファミリーバイク(原付)特約などは、原付に乗ることもないのにつける必要はありません。
様々な補償内容や特約などつをけたほうがいいか、よく吟味することで保険料は節約できます。
ダイレクト型の保険に入る
ダイレクト型って何?という事になりますが、一般的に自動車保険は「代理店型」と「ダイレクト型」に分かれています。
「代理店型」というのは、自動車販売店など保険会社と契約している代理店などのことを言います。
保険会社と契約者の間に代理店を挟むことで、中間コストがかかる分、契約者が支払う保険料に反映されて高くなります。
「ダイレクト型」は契約者がインターネットや電話などで保険会社と直接契約することで中間コストが掛からないため、その分保険料が安くなります。
ダイレクト型は通販型とか、ネット型などとも言われています。
具体的な例では、先ほどの相場で言うと、20歳以下の6等級で287,830円だった保険料がダイレクト型で契約すると258,550円と、およそ30,000円も安くなります。
クルマの購入時に、販売店で言われるがまま保険に入るよりも、インターネットで見積もりをしてみてから金額を検討すると良いと思います。
家族の等級を引き継ぐ
大幅な節約ができるのが、この「等級引き継ぎ」です。
細かなルールなどもありますが、ここではイメージしやすい例を参考に紹介します。
例えば、50代夫婦の息子が18歳になり新車を購入した場合、息子は21歳未満・6等級の契約になり、保険料が高くなります。
父親は無事故無違反を続けていて、現在等級は最高の20等級です。
最大の割引が適用されています。
その父親の等級を引き継ぐためには、以下の手順をします。
- 父親が新車への車両変更を保険会社へ申請する。
- 新車の記名被保険者を息子にする。
- 保険名義(契約者)を息子にする。
具体的な金額などは今回用意していませんが、年齢条件は変えられなくても等級の割引率が最大で適用されます。
もともと父親が乗っている車の保険を車両変更しているため、父親の車両は無保険状態になってしまうので、父親は新規に6等級で保険に加入することになります。
それでも、父親は50代、免許もゴールドなので、等級の割引が低くなってしまっても、息子を全年齢条件で加入させた場合より安くなります。
シンプルに言うと、家族で割引をシェアするということです。
この方法には、細かな条件もありますので、保険会社に相談してみてください。
コラム:自動車保険の保険料が3万円も安くなる?
皆さんは自動車保険の一括比較見積もりサービスをご存知ですか?
普通、自動車保険の見積もりは各保険会社でそれぞれ行わなければなりませんが、一括見積もりを使えば、20社近くの保険会社を一気に見積もることができるのです。
その上、自動車保険の保険料が年間にしておよそ3万円以上も安くなる可能性もあります。
無料で見積もることができるので、契約しなくてはならないことは全くありません。
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まとめ:6等級でも自動車保険をお得に!
ここまで自動車保険の6等級や保険料について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この記事のポイントは、
- 自動車保険に加入するときは基本6等級から始まる
- 6等級でも年齢によって保険料に差がある
- 節約方法として、補償内容の見直しやダイレクト型、引き継ぎがある
です。
保険は「もしも」のためのものですが、無駄のない契約内容で支払う保険料を節約できるものですが、万が一の際はしっかり補償が受けられるようにしなければいけません。
そのため、できる限り安く、適切な補償が受けられる自動車保険に加入しましょう。
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