更新日:2019/11/06
便乗修理は車両保険で事故2回と換算される!嘘をつくと保険金詐欺!
車両保険で事故と関係のない部分を便乗修理をしようとしても基本的には2回直したことと同じになります。2つの修理箇所が近かったとしても便乗修理は保険会社に見抜かれる可能性が高いと言えます。車両保険では適切に申請を行うことが重要となっているので注意が必要です。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 車両保険における便乗修理とはどういうものか
- 便乗修理をすると2回分の事故扱いとなる
- 便乗修理は車両保険を2回請求することになる
- 車両保険において便乗修理を考える方がでてくる理由とは?
- 車両保険における等級制度が理由
- 2回車両保険を利用すると、2回等級がダウンします
- 車両保険では1回の請求の中で過去の傷の便乗修理を行うことはできない
- もし車両保険で便乗修理が成立してしまうと契約の更新を断られることも
- 保険には緻密な調査が付き物。調査員が派遣されます。
- 便乗修理には法的な問題も発生する恐れが
- 傷がいつ付いたのか分からない場合
- 車両保険の請求には、過去3年までという請求期限がある
- まとめ
目次
車両保険における便乗修理とはどういうものか
車両保険は事故などの際に車両に関する修理代金を補償してくれる保険です。
車両保険には適用される条件があり、その条件を満たしている損傷に対し補償が支払われます。
その保険会社への修理依頼の際に、事故とは直接関係のない箇所の修理も併せて依頼するのが便乗修理と呼ばれる行為です。
便乗修理をすると2回分の事故扱いとなる
便乗修理を依頼すると保険会社は今回の修理ともう1つの修理で2度の修理を行った扱いにするのが一般的です。
つまり、2回事故が発生したのと同じ扱いです。
補償自体はなされる可能性がありますが、2回の事故で等級を大きく下げられることもあり、車両保険の次回の保険料などに響いてきます。
便乗修理は車両保険を2回請求することになる
保険会社では1回の事故に対して、1度の補償を行う仕組みになっています。
1回の事故によって複数の箇所が損傷した場合はそれらをまとめて1事故として修理します。
しかし、それは1度の事故によって複数の箇所を損傷した場合であり、他の原因で故障した箇所を修理する便乗修理は別に扱われます。
車両保険において便乗修理を考える方がでてくる理由とは?
車両保険では自動車が損傷した際の補償を行ってくれるため、事故が発生すれば速やかに申請を行うのが通例です。
そのため、敢えて過去の損傷箇所を修理してもらう便乗修理を依頼する利点は少ないように思われます。
しかし、それでもなお車両保険において便乗修理を依頼する方がおられるのには理由があります。
車両保険における等級制度が理由
車両保険においては等級制度が採用されています。
等級制度とは補償を行うことによって等級が下がり、事故などがなく1年を過ごすと等級が上がる仕組みです。
車両保険等級が高ければ高いほど保険料は安くなる仕組みなので出来るだけ等級を高くしたい、下げたくないと考えている方は多いです。
2回車両保険を利用すると、2回等級がダウンします
車両保険においては頻繁に補償を受けると等級がみるみるうちに下がってしまいます。
そこで1度の事故では損傷を直さずに、その次に損傷を受けた際にまとめて修理を行うという便乗修理を依頼する方がおられます。
等級を下げたくないという考えが便乗修理の背景にはあるということです。
車両保険では1回の請求の中で過去の傷の便乗修理を行うことはできない
等級をあまり下げたくないという考えから便乗修理を依頼する方はおられますが、実際には2事故として扱われることが多く、便乗修理は成立しないケースがほとんどです。
損傷箇所を見ればどの損傷が同時に発生したかをだいたい見抜くことができるからです。
自動車保険会社は便乗修理に関してしっかりとチェックを行っています。
もし車両保険で便乗修理が成立してしまうと契約の更新を断られることも
もしも、便乗修理を保険会社が見抜けずに成立してしまった場合、実際よりも少ない回数の補償で様々な修理を行わなければならなくなります。
それは保険会社にとっては非常に大きなダメージです。
そこで車両保険の保険会社は便乗修理を見抜けるようにしっかりと調査を行うことが重要となっています。
そして、もし虚偽の報告をして、便乗修理をしようとしていたことが発覚した場合、信用を失い、次の更新を断られるなどの可能性も考えられるので、注意しましょう。
保険には緻密な調査が付き物。調査員が派遣されます。
車両保険に限らず保険というものは特定の条件で保険金が支払われる仕組みになっているので、綿密な調査を行うことが必要となっています。
そのため、保険会社にとってはどの損傷がどの事故の時に起こったかを調べることはそこまで難しいことではありません。
ゆえに便乗修理は難しいと言えます。
便乗修理には法的な問題も発生する恐れが
保険金の申請は正直に行う必要があり、虚偽の申請を行うことは立派な保険金詐欺として、法的な問題となる可能性もあります。
そのため、違う時期に起こった損傷を同じ事故として申請してはいけないのが保険のルールとなっています。
もし、このルールを破った場合は次回の車両保険の契約更新に何らかの影響が出てしまいます。
傷がいつ付いたのか分からない場合
車両保険に限らず様々な保険では正直な申請を行う必要がありますが、その事故によって損傷したのか判断に困ることもあります。
意図せずに誤った申請を行うことも十分に考えられます。
実際に勘違いをしてしまって申請をしてしまうことは起こりえます。その場合は車両保険会社からの指摘で気づくことになります。
車両保険の請求には、過去3年までという請求期限がある
車両保険の等級を下げたくないために補償を受けることを先延ばしにするケースもあります。
年を跨ぐかどうかで扱いが変わることから、このこと自体に大きな問題はありません。
しかし、過去の保険請求は3年までと時効が決まっているので、それより時間が経つと保険を請求できないことに注意が必要です。
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もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
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が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。
心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。
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まとめ
車両保険において便乗修理を依頼したとしても、保険会社に見抜かれて複数の事故として扱われる可能性が高いです。
また、わざと誤った申請を行うことは加入者にとってのリスクともなります。
そのため、便乗修理ではなく、正直な申請を行うことが重要です。
また、保険請求には期限があるので、補償を受けたい場合は3年以内に申請を行う必要があります。