車両保険の保険金は時価まで?全損で修理費が時価額以上の場合はどうなるのか

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全損やそれに近い事故の際、修理費が時価額以上になってしまうことがあります。ただ、その際に、車両保険で設定した保険金額より小さい修理費しかでなかったというトラブルもあります。この記事では、車両保険の時価について徹底的に解説します。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

車両保険を使う際、時価は関係あるのか?

事故にあった際、相手がいる事故の際は、相手の車両を補償しなければならないため、相手の車の時価が関係してきます。

ただ実は、自分の車を修理する際の車両保険においては時価は全く関係がないことをご存知でしょうか。

今回この記事では、よくある間違いである時価額について
  • 車両保険で時価が関係してくるのはいつか
  • 事故の際のケース①時価額以上に修理代がかかる場合
  • 事故の際のケース②過失割合がゼロの事故の場合
について解説します。ぜひ最後までご覧ください。

車両保険における時価とは何か


時価、協定保険価額の他に「評価額」という言葉を使うこともあります。評価額というのは正式な用語ではありませんが時価と同じ意味と考えていいでしょう。

車両保険の場合、車の評価額(時価)は年数と共に減価償却されていきます。300万円で購入した車も2年目で250万円、10年たつと50万円ということも当たり前です。


先ほど買取金額や査定金額とほぼ同じというお話をしましたが、車両保険の場合は「人気」は関係ありません。車を売却、下取りする場合は人気によって価格が変わります。購入してから10年たっていても人気の車種の場合、買取金額は100万円を超えることもありますよね。


ですが、自動車保険の場合は人気は関係ありません。買取金額は100万円でも評価額(時価)は50万円ということもあります。評価価格が低いと車両保険を付けていても損をしてしまうことがあるので気を付けましょう。年数の経った車は一度見直しをしてみることをおすすめします。

時価が関係するのは保険価額設定時と損害賠償のみ

よく勘違いされることなのですが、時価は

  • 協定保険価額(保険金額)設定時
  • 相手の自動車の損害賠償をする時
のみ関係します。

協定保険価額は、自分の自動車に車両保険をつけるときに、時価に応じて設定されるもので、事故の際に車両保険として支払われる金額はこの金額が上限になります。販売時が300万円の車の場合、2、3年経つと時価が下がり、協定保険価額は200万円近くになってしまうことも多いです。

ちなみに、協定保険価額は一定の範囲内から選択することができ、もちろん高いほど保険料も上がります。

また、相手に対する損害賠償をする際も時価が関係します。これは車に限らずですが、損害賠償時は、壊したものの時価の分だけする義務があります。

事故の際のケース①:時価額以上の修理代の場合

では、事故の際のケースを実際に紹介していきます。


AさんとBさんが事故を起こし、過失割合はA:B=2:8であったとします。そしてAさんの車の保険金額が300万、時価が200万、修理代が250万であったとします。

Aさん
過失割合2
保険金額300万
時価200万
修理代250万

この場合、Aさんの保険はどのように適用されるのでしょうか。


今回、Aさんは

  1. 全損として、300万円+諸費用を払ってもらう(時価の200万のうち8割は相手が負担)
  2. 分損として、250万円〜300万円の範囲で修理する
の2つを選択することができます。

記事上部に記載したように、時価は本質的には関係ないといえます。

修理費が時価額以上になった時に役立つ特約

自分の車が全損してしまった場合、時価額を上回る補償をつけることはできません。


しかし、自分の過失で相手の車の修理代が時価を上回ってしまった場合、下記のような特約を付けることで時価以上の賠償金を支払うことができます。

  • 対物全損特約
  • 対物超過修理費用特約
  • 対物全損時修理差額費用特約

名前の通り、「対物」ですので相手の車の修理代が時価を超えた部分を補償してくれる特約です。


ただし、最高でも50万円までという上限がついていることが多いので注意が必要です。また、過失の割合によって減額されることもあるのでつけていても修理代の全額が補償されることは少ないかもしれません。

事故の際のケース②:過失割合がゼロの場合


自分の過失割合がゼロで事故の加害者が特定されている場合は「車両保険無過失事故特約」を使用することができます。(基本的に自動セットされています。)


これは、相手が自動車保険に未加入の場合や、相手が修理代金を支払うのが困難な場合に適用されます。


本来はその加害者が支払うべきなのですが、車両保険を使わざるをえない状況の場合です。


この場合、等級も下がらず、もちろん事故有係数にも影響はないです。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

ここまで車両保険と時価の関係についてたがいかがでしょうか。


この記事のポイントは

  • 時価は協定保険価額(保険金額)設定時と相手の自動車の損害賠償をする時に関係する
  • 車両保険使用時に時価は関係ない
でした。

具体的な事例も紹介したので、実際に事故にあった方はぜひ参考にしてみてください。

ほけんROOMでは自動車保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご覧ください。

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