更新日:2020/09/23
電柱にぶつかった自損事故による車両保険と電柱の修理への自動車保険の補償内容
電柱にぶつかる自損事故の場合、車両の傷は一般型の車両保険では補償されますが、エコノミー型や限定A型の車両保険では補償されません。また電柱の修理費用は自動車保険の対物賠償保険の対象ですが、どちらも3等級ダウンするため利用するかは一考する必要があります。
目次を使って気になるところから読みましょう!
電柱にぶつかる自損事故(単独事故)が起こったら、車両保険は適用される?
電柱などに自らの車がぶつかった場合、これは自損事故として処理されます。
電柱の修理費と自分の車の修理費でかなり大きな金額になってしまうのではないでしょうか。
車両保険は、「自分の車に傷がついたり、盗難されたり」したときに、補償をしてくれる任意保険です。
そのため、電柱の修理費には車両保険は適用されません。
しかし、電柱にぶつかる自損事故、つまり一人で勝手に事故を起こした場合は、車両保険の種類によっては補償の対象外となり、全額自己負担となるケースもあります。
この記事では、電柱にぶつかる自損事故を起こしたときの対処法(警察への連絡など)や車両保険などの補償内容などについて説明していきます。
エコノミー型や限定A型の車両保険では、電柱にぶつかるなどの自損事故は補償の対象外
このエコノミー型や限定A型の車両保険では、電柱にぶつかるなどの自損事故は補償の対象外となります。
そのため、エコノミー型や限定A型の車両保険に加入している人は、自損事故によって傷がついた部分の修理費用は全額自己負担となるので、注意しましょう。
車両保険を利用すると、3等級ダウンすることに注意
さらに、事故あり係数となるので、さらに保険料が高くなるのです。
車両保険を利用しないほうがお得になることも
その場合、実は車両保険を利用しないほうがお得になることもあるのです。
最大の理由は、さきほど説明した3等級ダウンすること、事故あり係数となることです。
実際に修理費用と比較しながら、考えなければなりません。
さらに、車両保険には、免責金額という設定があります。
免責金額を10万円と設定している場合、10万円までは自己負担して、10万円を超えた部分だけ車両保険金が支払われるという仕組みです。
そのため、修理費用が15万円だった場合、実際に保険が使えるのは、5万円の部分で、そうなると、おそらく3等級ダウンしたことの保険料のアップのほうが重くなるのではないでしょうか。
電柱への補償は車両保険ではなく電力会社への対物賠償保険が適用される
しかし、それ以上に出費が痛い可能性のあるのが、電柱の補償です。
電柱は1本8万円程度、設置費用で30万程度かかると言われています。(NEWSポストセブン)
さらに、電柱についている送電網なども損害を与えると、さらに費用がかかるでしょう。
それらの費用も、自動車保険の対物賠償保険で補償されます。
対物賠償保険は、相手のものをこわしたときに補償してくれる保険
車両保険は自分の車両の修理費用を補償する保険ですが、対物賠償保険は、相手のものをこわしたときに補償してくれる保険です。
電柱以外にも、ガードレールや住宅の壁などが当てはまります。
人身への補償はこの保険からはされないので注意しましょう。
対物賠償保険も利用すると、3等級ダウンします
対物賠償保険も利用すると、等級が3等級ダウンし、さらに事故あり係数が適用されるので、翌年からの保険料が上がります。
そのため、車両保険と同じく、全額自己負担のほうがお得の可能性もあるのではないかということをしっかりと考えてから使いましょう。
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電柱にぶつかる自損事故を起こしたら、まず警察と保険会社に連絡しましょう
この記事では、電柱にぶつかる自損事故を起こした場合の車両保険と対物賠償保険の補償内容について説明してきました。
このような事故を起こしたら、とにかく先に警察と保険会社に連絡しましょう。
そのままにしておくと、当て逃げと判定され、加点されてしまいます。(今回の電柱への衝突事故では、物損事故と扱われるので、警察に連絡していれば運転免許の点数は加点されません。)
そして、保険会社に連絡することで、今後の対応を教えてくれるかと思いますので、まずは警察と保険会社への連絡をしましょう。