更新日:2020/03/27
100万で購入した中古車に車両保険を付けるメリット・デメリット
100万円で購入した中古車に自動車保険をかける場合、車両保険を付けるべきかどうか迷う人が多いのではないしょうか。100万円の中古車だから多少のキズやヘコミは気にしないと言う考えもあれば、やはり大きな事故に備えて車両保険をかけておけば安心という考えもあります。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 100万円の中古車の場合、任意保険に車両保険をつけるべきか
- 100万円の中古車の残存価値
- 保険料がアップは避けられない
- 100万円の中古車に車両保険が必要ないと考える人の理由
- 多少のへこみやキズ程度なら修理せずに我慢できるから
- 全損事故の場合でも、また中古車を買えばよいと思っているから
- そもそもお金がないから
- 100万円の中古車でも車両保険に入った方がいい理由
- 全損の自損事故でも安心
- 100万円の中古車に5年だけ車両保険に加入
- 100万円の中古車の残存価値と「免責金額」
- 免責金額により、車両保険を利用できないリスクがある
- 残存価値が低すぎるため、車両保険でカバーしきれない可能性
- 通常の自損事故であればカバー可能
- 100万円の中古車に車両保険をつけるなら、エコノミー型がおすすめ
- 車両保険に加入するならまずは一括見積もりをしてみよう
- まとめ
目次
100万円の中古車の場合、任意保険に車両保険をつけるべきか
自動車保険には、法律で絶対加入しなくてはならないと定められている自賠責保険と、加入しなくても良い任意の自動車保険が存在します。
しかし、任意といっても、安心のために加入する方が多く、90%以上の人が任意の自動車保険に加入しています。
加入する際には自由に保険会社を選ぶことができ、またその内容も自由に選ぶことができます。補償内容によって保険料が変わってくるので、慎重に考える必要があります。
その中でも特に悩むことが多いのが車両保険です。なぜなら、車両保険をつけると、保険料が大幅にアップするからです。
車両保険とは、自分の車の修理費用などを補償する保険です。車両保険のタイプにもよりますが、こすった傷や落書きなどのイタズラ、事故による損害、盗難などを補償してくれます。
では、100万円の中古車に、車両保険をつけたほうが良いのでしょうか。
この記事では、それぞれの主張について理由も含めて説明していきたいと思います。
100万円の中古車の残存価値
新車であれば、車両保険をつける人が多いことでしょう。それだけの価値があるからです。
しかし、100万円で購入した中古車の場合はどうでしょう。
100万円で購入したといっても、そのクルマの残存価値が100万円というわけではなく、車両の時価で決まるので、通常はそれよりも最も低い価値しか残っていません。
保険料がアップは避けられない
車両保険をかけると、全体の保険料が2~5万円前後高くなります。車両保険の内容によって金額はかなり違ってくるのですが、それでも大幅アップは避けられません。
100万円以下の価値しかない中古車にそれだけの価値があるかどうかの判断は、ユーザーによって異なることでしょう。
100万円の中古車に車両保険が必要ないと考える人の理由
まずは、100万円の自動車に車両保険が必要ないと考えている人の理由を紹介します。
大きく以下の3つの理由が存在します。
- 多少のへこみや傷は直さなくてもよいから
- また中古車を買えば良いから
- 加入するお金がないから
多少のへこみやキズ程度なら修理せずに我慢できるから
100万円の中古車に車両保険が必要ないと考える人の意見で多いのは、多少のヘコミやキズができても気にしないで乗るからというものです。
もともと100万円で中古車を購入した時点でキズがついていることも少なくありません。クルマにお金をかけたくない、安いのだからしかたがないと割り切ります。
全損事故の場合でも、また中古車を買えばよいと思っているから
では、多少のキズではなく全損事故の場合はどうでしょう。
修理しなければ乗ることができないような大きな事故を起こしてしまった場合は、諦めて買い替えるという考えの人が多いようです。
相手のある事故であれば、相手方から多少なりとも保険金がおりるので、それを元に中古車を買い替えるのも手です。
そもそもお金がないから
また、100万円の中古車を購入した人が車両保険を付けない理由として、そもそもお金がないからというのも大きいようです。
付けたくないから付けないのではなく、付ける余裕がないから付けることができないというわけです。車両保険を付けることができる経済的な余裕があれば、安い中古車は買わなかっただろうということのようです。
100万円の中古車でも車両保険に入った方がいい理由
安い中古車と言っても100万円というお金は決して安くはありません。ドア一枚ぶつければ20万円程度の修理費が必要です。3~4万円の保険料アップでカバーできると考えれば決して高いわけではありません。
以下で詳しくみていきましょう。
全損の自損事故でも安心
しかし、車両保険に加入していなければ全くお金がでないので、買い替えるのも大変です。そう考えると、100万円の中古車であったとしても車両保険は大変心強いものです。
100万円の中古車に5年だけ車両保険に加入
100万円の中古車の残存価値と「免責金額」
車両保険には残存価値と免責金額という落とし穴があります。
クルマは新車から1年経過するごとに価値が下がっていきます。価値が下がると、その車両保険で支払われる保険金も下がります。つまり、残存している価値に応じた分しか支払われないということです。この点を考慮する必要があります。
免責金額により、車両保険を利用できないリスクがある
例えば、「5-10万円」と免責金額と設定している場合、1回目の修理のときに修理代が30万円だとすると、自己負担額が5万円、保険会社の補償は25万円ということになります。2回目以降の修理は自己負担額が10万円となります。
つまり、この場合、1回目の修理のときに5万円以下の修理代だと、そもそも車両保険金を請求することはできないのです。
新車であれば、少しの傷でも高い修理代が必要となるのですが、中古車だとそれほど高くないケースが多いためです。
免責金額は0円とすることは可能ですが、その場合保険料が高くなるので、これも考えなくてはならない点です。
残存価値が低すぎるため、車両保険でカバーしきれない可能性
100万円の中古車であったとしても、事故を起こして修理する場合、新車と同じだけの修理費用が発生します。
しかし、車両保険でカバーできる金額は新車に比べて少なくなります。そのために車両保険を付けても、カバーしきれない可能性があります。そうなると車両保険を付ける意味がなくなってしまいます。
通常の自損事故であればカバー可能
残存価値が下がるほどに車両保険でカバーできる範囲が狭くなってきます。
ただ、それでも修復不可能な大破するような大事故でない限り、通常の自損事故であれば100万円以下の中古車の車両保険でもカバーできることも多いです。
このあたりの考え方によって加入するかどうか判断が分かれることになりそうです。
100万円の中古車に車両保険をつけるなら、エコノミー型がおすすめ
車両保険は通常の補償の一般型とは別に、補償範囲が限定的だけれど保険料の安いエコノミー型があります。
100万円の中古車に車両保険をつけるとしたら、エコノミー型がおすすめです。
これにより、車両保険をつけることによる最大のデメリットの保険料のアップがある程度抑えられます。
とはいっても、下の表で、一般型の車両保険とエコノミー型の車両保険の補償範囲の違いについて確認しておきましょう。
一般型 | エコノミー型 | |
---|---|---|
ほかの自動車と接触 | ○ | ○ |
当て逃げ | ○ | × |
盗難 | ○ | × |
火災・爆発 | ○ | × |
台風・洪水 竜巻・高潮 | ○ | × |
落書き・イタズラ | ○ | ○ |
飛来物・落下物 | ○ | ○ |
電柱などに衝突 | ○ | × |
転覆・転落 | ○ | × |
自転車と接触 | ○ | × |
車両保険に加入するならまずは一括見積もりをしてみよう
車両保険をつけるかどうかは、最終的には自分で判断しなくてはならない問題なので、この記事を参考に考えてみてください。
ただ、考える歳に一度試してみて欲しいのは、自動車保険の一括見積もりサービスです。
自動車保険保険料を調べるためには通常、各保険会社のHPでそれぞれ入力して保険料を見積もらなければなりません。
しかし、自動車保険の一括見積もりサービスを利用すると、一度の入力で、30社近くの保険会社の見積もりを一気に出すことができます。
その上無料でできるので、一度やってみることをお勧めします!
以下のボタンからできるので、ぜひやってみてください。
まとめ
車両保険は自分のクルマの修理代をカバーする心強い保険です。
しかし、保険料が高くなるデメリットがあります。100万円の中古車の場合、車両保険に加入するだけの価値があるかどうか悩むところです。
考え方は人それぞれです。キズは気にしない、事故を起こしたら買い替えるという場合は加入しなくても良いでしょう。
しかし、安心して乗りたい、事故の際の買い替えの購入資金にしたい場合は加入がおすすめです。そして、もし100万円の中古車に車両保険をつけるなら、エコノミー型がおすすめです。
ほけんROOMには他にもたくさんの記事があるので、是非ご覧ください。