車両保険に入れない!?中古車や高級車は車両保険がつけられないケースも

中古車や高級車は車両保険に入れるのか疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、車両保険に加入できない条件や車種について詳しく解説します。また、車両保険は本当に必要なのかについても説明しますので、車両保険の加入を検討している方は是非参考にしてみてください。

車両保険に入れない理由は何?

古い車や高級車を持っている人で、車両保険に入れなかった経験を持つ方もいらっしゃるのではないのでしょうか。


車体がプレミアであるほど車両保険に入りたいですが、引き受けてもらえないのでは困りますよね。


そこで今回は、

  • 車両保険に入れない条件
  • 車両保険加入を断られる理由
について詳しく解説します。

また、低い等級をリセットする方法についても紹介しますので、車両保険に入ろうか迷っているという方も是非参考にしてみてください。

車の条件によって車両保険に加入できないケース

車両保険に入れないのはどのような場合なのでしょうか。

ここでは、ご自分の所有する車が車両保険に入れないケースとして
  • 車両料率クラスが9の高級車
  • 初度登録から15~20年以上経つ車
の2つに注目して詳しく解説します。

車両保険に入れないケース①:車両料率クラスが9の高級車

車両料率クラスとは、「損害保険料率算出機構」(損害保険会社が会員となっている団体)が決定している基準です。料率クラスの数値は車の危険度を表すことになります。


クラスは1~9まで存在し数字が大きくなるほど、事故率や保険金の支払額の高い車となります。


つまり、ドライバーである皆さんが無事故・無違反で保険金を請求しなくても、クラスが9に近い車を契約車両とすると、保険料は大幅に割高となるケースがあります。


また、車両料率クラスが9に設定されている車両は、原則として車両保険に入れない場合がほとんどです。保険会社の方で、数多く保険金請求されることへの懸念が理由と言えます。


ご自分の所有する車の車両料率クラスが気になる人は、こちらで検索してみましょう。

車両保険に入れないケース②:初度登録から15~20年以上経つ車

初度登録(検査)年月が古い車も、車両保険に加入できない場合がほとんどです。どのくらい前の車が車両保険に加入できないかは、各保険会社によって判断が分かれます。


だいたい初度登録から15~20年以上経つ車は、車両保険に加入できない場合が多いです。その理由としては修理工場で部品が調達し難くなることがあげられます。


あまりに古い車で部品の全く無い場合もありますが、他から調達することで手間がかかり、修理代が高額となる点を、保険会社が懸念するためです。


ご自分の所有する車が部品の替えのきかないビンテージカーならば、車両保険に加入するのはかなり難しく、走行中、破損させないよう大切に運転する位しか車を保全する方法はありません。

事故歴・逮捕歴が原因で車両保険の加入を断られることも

車両保険に入れないケースは、車両料率クラスが9に設定されている車、初度登録が古い車だけではありません。事故歴によっては加入を拒否されてしまうケースもあります。


やむを得ない事故でも、車両保険の加入が認められないのか?ドライバーにとっては心配ですよね。


こちらでは、

  • ドライバーの等級が1等級もしくは2等級の場合
  • 前年度に車両保険を3回以上請求してしまった
  • ドライバーが飲酒運転などでブラックリスト入りした
の3つに注目して詳しく解説します。

事故歴によって入れないケース①:1等級もしくは2等級

車両保険に入れない場合として、ノンフリート等級が低いことが理由とされます。自動車保険では1年間無事故で更新した場合、次年度の継続契約で割引するノンフリート等級を設けています。

新規で契約するならば、原則としてノンフリート等級は6等級からスタートします。しかし、事故で保険の補償を受けた場合、等級はダウンします。事故のケースにより、ダウン幅は3等級から1等級となります。


ノンフリート等級で5等級以下の等級はデメリット等級と言われ、4等級からは保険料が割り増しになります。最大で1等級まで下がります。


1等級や2等級のデメリット等級の人は、事故を起こす頻度が高いと判断され、車両保険までつけると事故での支払う保険金が高額になり、保険会社の損害率は高くなる可能性があります。


保険会社は自社が保有する自動車保険の保険料を、損害率により決定していますが、損害率が高くなると保有する契約全体の保険料を値上げする必要が出てきます。


このため、損害率を抑える必要があり、損害率を高くする可能性が高い1等級や2等級の方の車両保険の引き受けを見合わせるケースが多く、車両保険に入れない場合があるのです。


デメリット等級については後ほどさらに解説します。

事故歴によって入れないケース②:前年度に車両保険を3回以上請求

車両保険を頻繁に請求した場合は、加入を拒否される可能性があります。そうは言っても、前年度に車両保険を3回以上請求すれば、必ず加入拒否の対象となるわけではありません。


ただし、1年間に何度も交通事故やアクシデントを起こし、その都度、保険会社へ車両保険を請求したら、「注意力が散漫で、いい加減な運転をする人物」と悪い評価を受けてしまいます。


悪い評価が付くと、翌年度の加入を拒否される事態も0ではありません。保険会社へ誤解を与えないよう、ちょっとしたトラブルで車体等がへこんだ場合は、自費で修理した方が無難です。


例えば、飛び石による窓ガラスの破損等で修理費用があまりかからなくても、いざ車両保険を使ってしまうと「1等級ダウン事故」として事故扱いとなります。


そのため、修理費用の高い場合は止むをえませんが、数万円程度で済むならば車両保険を使わない方が無難です。


自費で修理すれば、保険会社からあらぬ誤解を受けたり、等級ダウンによって保険料が高くなったりすることもありません。

事故歴によって入れないケース③:飲酒運転等でブラックリスト入り

車両保険に入れないケースでは、ほかにも飲酒運転などで事故を起こした場合等、次年度から引き受けを断られることがあります

飲酒運転は法律へ違反する行為で公序良俗に反します。飲酒運転だと車両保険の補償は受けられませんが、飲酒して車を運転するという人物と問題視されて、自動車保険の引き受け自体を断るケースもあるのです。

また飲酒運転で単独事故を起こした場合、時間がたってから報告して車両保険を請求するケースもあります。この場合の調査などは本人の周辺に聞き取りを行うなど、保険会社にとっても大きな負担がかかります。


ブラックリストなどの存在はともかく、間違いなく前年度に飲酒が原因の事故を起こした場合、過失割合も大きく修正され示談も不利になります。


また、ご自分の支払う補償金額も大きくなりますので、次年度は車両保険に入れないことになります。

デメリット等級だと親の名義を使っても車両保険に入れない

デメリット等級の契約は契約者本人だけではなく、同居する親族にも影響があります。

自動車保険契約を解約または継続しないで終了させていた場合、13か月以内に同居の親族が新規で自動車保険を契約するときに、デメリット等級を引き継がなくてはなりません。

理由は明確で、同居の親族間では契約の譲渡ができます。同居の親族名義で契約して、後で本人へ契約を譲渡すればメリット等級で契約できることになり、他の保険契約者との公平性がなくなります。

同居する親などの名義を使って加入しようとしても、デメリット等級の記録があるので、車両保険に入れない場合もあるのです。

加入時期のおすすめは13ヶ月以上経過してから!

ノンフリート等級は、保険会社間で契約を移動したとき、メリット等級、デメリット等級とも引き継ぐことになります。

デメリット等級は保険の解約をしたとき、または満了した日から13か月以内はその等級を引き継がなくてはなりませんが、13か月以上経過すると記録から消去されます。

自動車保険の解約日、または満了日から契約を終了して13か月以上経過した時、自動車保険を新規の6等級からスタートすることができます。


車両保険に入れない場合、自動車保険を解約するか継続しないで13か月以上無保険状態で経過させて、新規で加入すると車両保険に入ることができます。

コラム:自動車保険の保険料が3万円も安くなる?

皆さんは自動車保険の一括比較見積もりサービスをご存知ですか?


普通、自動車保険の見積もりは各保険会社でそれぞれ行わなければなりませんが、一括見積もりを使えば、20社近くの保険会社を一気に見積もることができるのです。


その上、自動車保険の保険料が年間にしておよそ3万円以上も安くなる可能性もあります。 


無料で見積もることができるので、契約しなくてはならないことは全くありません。


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まとめ

車両保険に入れない理由と、車両保険へあらためて入る方法について解説してきましたが、いかがでしたか。


今回の記事のポイントは

  • 車両保険に入れない理由は、車両料率クラスが9の高級車や、初度登録から15~20年以上経つ車であることがあげられる
  • ドライバーが車両保険を頻繁に利用する場合、事故歴・逮捕歴等も原因で車両保険に入れないことがある
  • 同居する親などの名義を使って加入しようとしても、デメリット等級の記録があるので、車両保険に入れない場合もある
  • 自動車保険の解約日、または満了日から契約を終了して13か月以上経過した時、自動車保険を新規6等級からスタートできる
でした。

車両保険に加入するためには、まずご自分が運転マナーを守り、事故を起こさないことが肝心であると言えます。

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