車両保険を付帯していると自然災害や落雷は補償対象になりますか?

自動車保険の中の車両保険を紐解いてみますと、車両保険の選択肢としては、①一般補償②限定補償③車両保険を付帯しないという3つの選択肢があります。ご自身のお車に落雷が発生した場合車両保険は適用できるでしょうか?また、落雷がお車に与える影響は?

落雷(自然災害)による損傷は車両保険の補償対象か?

落雷は鉄塔や、高層住宅などの


高い建物に落ちる


そのようなイメージがあります。





しかしながら、周りに何もない平坦な道。例えば田舎道や、高速道路などを走行中の時はどうでしょう。


なにも高い場所がないため、必然的に車に落ちてきてしまう可能性も十分あります。雷に当たって車が壊れてしまったとなってしまっても、車両保険の一般補償・限定補償(エコノミーともいわれる)に入っていましたら、補償の対象となります。

自動車保険の車両保険で補償される範囲とは?

保険会社によって車両保険での補償範囲は異なります。


一般的には、車と車の事故・自然災害・歩行者や電柱などにぶつかって受けた損傷の補償をする車両保険が一般補償。車と車の事故・自然災害のみを補償する車両保険が限定補償となり、あて逃げの被害を受けても限定補償の場合は補償されません。


また、自然災害とは、偶発的な落雷も対象となっておりますが、一般補償・限定補償とも地震・噴火・津波などの大規模災害は補償されません。ただし、特約等により一定金額は補償できる可能性はあります。

車両保険で補償する落雷被害の例:カーナビ損傷やガラス損傷

落雷による車両の損傷は窓ガラスが割れる被害は稀なのですが、電気系統のへの過剰な電気の通電により、カーナビやETCが損傷してしまいます。


車両保険の補償範囲は簡単に取り外すことのできない付属品まで補償していますので、カーナビやオーステも落雷による被害の補償対象となります。

落雷のノンフリート等級への影響はあるのか?

落雷によってお車が損傷し、保険を適用した場合、等級は1等級さがります。



一般的には事故をしてしまったら、3等級下がる。との認識がある方も多いのですが、具体的にはこのような違いがあります。


3等級下がる事故

  • 相手にケガをさせてしまい、対人賠償保険金が支払われる場合
  • 衝突して相手の車を壊してしまい、対物賠償保険金が支払われる場合
  • ガードレールやコンビニなどに衝突して、車両保険金が支払われる場合

1等級下がる事故

  • 盗難や、いたずらにより車両保険金が支払われる場合
  • 火災などの自然災害(落雷も含む)により車両保険金が支払われる場合
  • 飛び石などの損傷により車両保険金が支払われる場合

となっており、相手がいる場合、物に衝突して自信の車を損傷した場合は3等級ダウン、自然災害や予期せぬ物体の衝突は1等級ダウンとなります。


しかしながら、気を付けなければならない等級ダウン、それはあて逃げです。


あて逃げは落雷同様に、こちらに非のある被害ではありますが、車両保険を利用した場合3等級下がってしまいます。あて逃げは相手が分からない車対車の事故となるためです。

1等級下がると翌年、保険料にどのくらい影響するのか

無事故の場合、大多数の保険会社は8等級から19等級までは2~3%ずつ割引率が上昇していき、19等級から20等級に上がる際にグンとあがります。


では、事故で1等級下がった場合、今年度の保険料から2~3%だけ下がるのかと思えば、実際はもっと割引率が下がってしまいます。


それが事故有等級と呼ばれる等級システムで、無事故の時の等級に比べて、割引率が下がってしまいます。


この制度は2013年10月から多くの損害保険会社が適用している制度で、長年無事故で等級を重ねてきている運転手と、事故を起こしてしまった方の事故リスクなどをより公平なものにするために適用されました。


仮に現在17等級であった場合、落雷によってお車が損傷し、車両保険を使った場合下記のようになります。

前提条件:17等級(割引率52%・保険料年間100,000円・落雷により車を損傷した場合


車両保険を利用した場合

  • 翌年度等級が事故有16等級になる
  • 通常の割引率よりも大幅に割引率が下がる(通常の割引率よりも20%低い30%割引になる)
  • 結果今までと同条件でも年間130,000円の保険料になる
  • 再来年度は無事故ならば17等級(保険料年間100,000円)に戻る

車両保険を利用しなかった場合

  • 翌年度等級が18等級になる
  • 通常通り2%割引率が上昇する
  • 保険料は年間99,000円の保険料となる
  • 再来年度は無事故ならば19等級となる

このように、保険を使うことがデメリットと思われてしまうかもしれません。しかし、ご自身で賄いきれない損害が起きた場合は保険を利用することで、助かる事が多くあります。

俗説「落雷の場合、自動車の中にいても安心」の真偽は?

一般的には車の中は安全です。


ですが、気を付けなければならないことも多々あります。


全体が金属のボディの車の場合は、外側の金属を伝ってタイヤへ、そしてタイヤから地面へと流れていきます。


ただし、屋根の部分が幌である車、天井にウィンドウの付いている車は雷の電気エネルギーの逃げ道が無く、車内に入ってしまう事があります。


また、金属系の備品や、通電性の高いものが窓の付近にあると、それらを介して車内に入り込んでしまいます。


上記の注意点に気を付けながら窓からできるだけ離れて座っていることができれば、慌てて車内から屋内に避難するよりも安全性は確保できます。

落雷で自動車が破損することは希?

JAFが人工的な雷を落とし、落雷による車両への影響を実験したことがあります。


数十回落雷させた結果、エンジンが止まったり、電子機器もダメージを受けたりすることはなかった。

出典: http://jafevent.jp/area/chubu/shizuoka/_new_1/1708_22_010_9.html


一瞬ライトが消えて再点灯をするなどはあったようですが、走行等に全く影響がなかったようです。


しかしながら、保険会社が落雷による車両の損傷を補償内に入れているということは、実際に事故があると言う事なので、100%無いとは言いきれません。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

落雷自体が車両の損傷に繋がる事は稀ですが、驚いて急な操作をしたことによる事故にも繋がりかねません。

車両保険に入っていることで、自然災害への補償もしっかりと補うことができます。

ただ、危ない日は運転しないことが一番だと思います。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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