車両保険の補償適用外で保険金がおりない?補償範囲について解説!

事故だけでなく当て逃げやいたずらによる修理も補償してくれる車両保険。しかし車両保険には補償の適用外で保険金がおりない場合があります。そこで今回は、車両保険の補償範囲や対象にならない場合について詳しく解説します。また、エコノミー型の補償についても紹介します。

車両保険の補償内容や対象範囲を確認して適用外を避けよう

事故や飛び石による傷はもちろん、当て逃げやいたずらなど様々な損害に適用される車両保険ですが、実は車両保険の適用外となって保険金がおりない場合もあるのです。


車両保険には一般型だけでなく、エコノミー型ありそれぞれ補償内容が一部異なる場合があります。


加入している車両保険の対象だと思っていたのに、補償にはなくて保険金が受け取れなかったとならないように加入する際は補償内容をよく確認しておかなければなりません。


そこで今回は、

  • 車両保険が適用されない場合
  • 車両保険の補償範囲
について詳しく解説します。

また、自損事故も車両保険の補償対象なのかについても紹介しますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

無免許や飲酒運転での事故は車両保険は適用外!

車両保険に加入していても、適用外となる場合の主な例としては、

  • 飲酒運転
  • 麻薬服用時の運転
  • 無免許運転
  • 故意の事故

などになります。


飲酒運転麻薬服用無免許運転はそもそも違法行為です。違法行為・違法運転時の事故は、車両保険を使おうとしても適用外と判断されます。


違法行為時の保険金が支払われないのは理解できるのですが、相手がいて怪我をしてしまったような場合、保険が使えるのか気になる方もいるかと思います。


違法運転での事故では、対人・対物賠償は適用されるため、被害者への補償はしっかりと支払われます。


また、事故が意図的に起こされた場合も適用外となります。違法運転では対人・対物補償は適用されるとご紹介しましたが、意図的な事故の場合これらの補償も適用外となります。


車両保険に加入していて事故を起こしても、これらの理由により適用外となる場合もあります。違法行為などはしないようにしてください。

部品の消耗やタイヤの修理は車両保険が適用されない?

車両保険は消耗に対しては適用外となります。

  • 摩擦
  • 腐食
  • さび

などの消耗に対しては、車両保険は適用外です。


注意したいのはタイヤです。タイヤも消耗品とされているため、たとえいたずらでパンクしてしまった場合でも、自然消耗でパンクしたのか、いたずらが原因なのか判断することは難しいと言われています。そのため、タイヤのみの修理は車両保険適用外とされます。


ただし、タイヤと一緒に他の部分も傷ができているなど、他の部分と同時の故障の場合は補償されます。


また、車自体の欠陥も車両保険の補償適用外となっています。

車両保険のには一般型とエコノミー型の2種類ある

車両保険には一般型エコノミー型の2種類があり、それぞれ補償範囲が少し異なります。


ここでは

  • 一般型
  • エコノミー型
の2種類の補償内容について詳しく紹介しますので、ぜひご覧ください。

車両保険の種類①:一般型(一般条件・フルカバー型)

一般型と呼ばれる車両保険は、補償範囲が広いのが特徴です。


一般型の補償対象は

  • 自損事故
  • 当て逃げ
  • 車対車の事故
  • 自転車との事故
  • 盗難
  • いたずら
  • 飛び石など
  • 台風・洪水
  • 火災・爆発
  • 墜落・転覆

となります。


自損事故当て逃げでも補償対象となるのが特徴的です。車の運転に自信が無い場合は一般型を選択する方がいいかもしれません。


ただし、保険料が高いというデメリットがあります。補償範囲が広いため、保険料が高いのは仕方ないのかもしれません。しかし、車種や条件によってはかなり高額になってしまうため、しっかりと検討してから決めることをおすすめします。

車両保険の種類②:エコノミー型(限定条件・車対車+a型)

エコノミー型では一般型よりも補償範囲が狭くなります。


エコノミー型の補償内容は、

  • 車対車の事故
  • 盗難
  • いたずら
  • 飛び石など
  • 台風・洪水
  • 火災・爆発

となります。


一般型では補償されていた当て逃げや自損事故が補償適用外とされています。車対車の事故でも、相手が特定されていなければ適用外となってしまいます。


ただ、補償範囲は限定されますが、エコノミー型は保険料が安い、というメリットがあります。車両保険は付けたいけれど、保険料は抑えたい、といった場合、エコノミー型を検討してみてもいいのではないでしょうか。

自損事故による修理は車両保険の補償範囲か

車対車の事故はどのタイプの車両保険でも補償されますが、自分の車だけで事故を起こしてしまう自損事故はどうなのでしょうか?


この場合、車両保険のタイプで補償範囲か適用外かが分かれます。


自損事故が補償されるのは補償範囲の広い一般型です。


さらに、エコノミー型では自転車との接触でも適用外となるので注意しましょう。


運転に自信が無く、車をぶつける可能性が高い場合は、一般型に加入しておいた方が安心です。


自損事故の場合、等級が3等級ダウンと大幅にダウンしてしまいます。そうなると翌年からの保険料が高くなってしまうため、車両保険を利用するときは、じっくりと考えてから利用することをおすすめします。

自然災害による損害は車両保険で補償されないものもある?

台風などの自然災害は車両保険によって補償されますが、自然災害の中でも補償されないものがあります。


自然災害が車両保険で補償されるかどうかを表にしたものが以下のようになります。

自然災害一般型エコノミー型
台風
大雨・ゲリラ豪雨
洪水
竜巻
雹・あられ
大雪・雪崩
落雷
高潮
地震××
噴火××
津波××
一般型とエコノミー型で自然災害に対する補償範囲に違いはありませんでした。

このように、地震噴火津波による損害は、車両保険では適用外、ということが分かりました。

地震などでの被害はとても大きなものとなってしまう事が多いため、保険を支払うことができないようです。保険会社によっては一時金が出る場合もあるようなので、ご自身の保険会社に確認することをおすすめします。

最近では台風の被害やゲリラ豪雨などによる被害が多く出ています。自然災害での損害を補償するためにも、車両保険の検討をしてみてもいいのかもしれません。

車両保険に加入する際は補償範囲と保険料で決めよう

車両保険への加入を考えている場合、補償範囲と保険料を比較して決めることをおすすめします。


先ほどもご紹介したように、一般型の車両保険では自損事故や当て逃げなどもカバーしてくれる一方、保険料が高いというデメリットがあります。また、エコノミー型は自損事故などは補償適用外ですが、保険料が安いというメリットがあります。


もし運転に自信があり、自損事故の心配があまりない、といった場合、エコノミー型の車両保険にすることで保険料を抑えることができます。ご自身にどの補償が必要なのかをじっくりと考えてみましょう。


保険料を安くするには、車両保険をエコノミー型にする以外にも方法があります。免責金額の設定です。


免責金額、保険を使う際の自己負担金額を設定することで、保険料を安くすることができます。免責金額は高くするほど保険料は安くなるのですが、実際に事故を起こした際、負担が増えてしまいます。そのため、じっくりと検討してから決めることをおすすめします。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

いかがでしたか?ここでは車両保険の補償範囲や適用外となる場合についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • 飲酒・無免許などの違法運転では車両保険は適用外
  • 部品の消耗やタイヤのみに対しても車両保険は適用外
  • 車両保険の一般型は補償範囲は広いが保険料が高額
  • 車両保険のエコノミー型は補償が限定されるが保険料は安い
  • 自損事故が補償対象となるのは一般型
  • 自然災害でも地震・噴火・津波は車両保険適用外
  • 車両保険は補償範囲と保険料を比較して決める

になります。


車両保険に加入していても、保険適用外となる場合もあります。違法運転を行っていた場合や、消耗品に対しては補償適用外となることを覚えておくようにしましょう。


車両保険は補償範囲の広い一般型と補償が限定されているエコノミー型の2つのタイプがあります。それぞれ保険料が違うので、補償内容と保険料をじっくり検討してから決めるようにしましょう。


ほけんROOMでは他にも自動車に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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