糖尿病の保険点数って?診療報酬点数のまとめと医療費の事例を紹介!

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糖尿病の保険点数はどれくらいでしょうか。インスリン注射や血糖自己測定器加算(smbg)、在宅自己注射指導管理科等で医療費がどのくらいか不安ですよね。この記事では糖尿病の方向けの診療報酬点数(保険点数)のまとめと医療費の事例、おすすめの糖尿病保険を紹介します。

糖尿病の保険点数って?医療費の事例もご紹介!


医療費が何を基準に算出されているのかがわからず、不安な方も多いのではないでしょうか。


糖尿病に関係する保険点数はむずかしい言葉が並んでいるので何を指しているのかが分からないと思われるのも無理はありません。


しかし保険点数から医療費を算出する方法を一度、覚えてしまえば簡単に計算することができるので便利です。


そこでこの記事では「糖尿病で医療機関を受診する対象者」について


  • 保険点数とは
  • 糖尿病患者が注目すべき診療報酬点数の種類
  • 支払う医療費の事例 

以上のことを中心に解説していきます。
 


この記事を読んでいただければ糖尿病の保険点数や医療費について理解が深まります。


また、糖尿病の治療中で疾病やケガを保障されたい方もいらっしゃるかと思います。

糖尿病は、保険加入を断られる方も多いため、保障されたくてもできない場合が多いです。


そんな糖尿病に悩まされている方のためにも、糖尿病の治療中に加入できる糖尿病特化型の保険を紹介します!


ぜひ、最後までご覧ください 。また、この記事を読む前に糖尿病保険の詳細を見ることをおすすめしますので、まだ、見ていない方は、下記ボタンにて詳細をご覧ください。

そもそも保険点数って何?治療費と関係あるの?

保険点数とは診療報酬点数に書かれている点数のことを指します。

医療機関が国に対してどの治療にいくら請求できるのかを点数化したものです。

つまり診察や血液検査、レントゲンなど治療によって細かく点数が決められているのです。

保険点数は私達日本人なら誰もが加入している健康保険の加入者が対象です。

そのため病院は行った治療に対して診療報酬点数を基準に医療費を計算します。

また保険点数は平成30年に入院した方への高いニーズに対応し、適切な治療が行われるように改定されています。

保険点数の計算方法

保険点数1点=10円


です。

例えば初診料の場合は保険点数が282点と定められていますので治療費として請求される計算式は以下の通りです。

 282点×10円=2820円


この計算方法を覚えておけばどんな治療を受けても医療費の算出をご自身でできるようになります。

糖尿病の方が注意すべき診療報酬点数の種類とは?

糖尿病患者が医療機関を受診した場合、注目しておきたい診療報酬点数の項目は2つあります。 


1つは糖尿病の状態を示す血糖値をご自身で測定している方に加算される保険点数です。


2つめは糖尿病の治療に不可欠なインスリン注射をご自宅やご自身で行う場合に加算される保険点数です。


  • 血糖自己測定器加算(smbg)関連
  • 宅自己注射指導管理科関連 

どちらも糖尿病の治療には欠かせない項目です。


これらの項目を覚えておくと保険区分をみたときにスムーズに医療費を計算できます。 

1:血糖自己測定器加算(smbg)関連

保険点数の血糖自己測定器(smbg)加算という項目は自宅にて血糖自己測定器を使い、血糖を自分で測っている方に加算されます。


なお入院中の方は対象外ですので通院中の方が対象だと考えてください。


自宅で月に何回血糖を測るべきかの指導をうけているかによって保険点数は変動します。
 


また糖尿病の種類によっても上限がちがいます。


小児がかかりやすい1型糖尿病は月に120回以上、生活習慣病が大きく関係している2型糖尿病は月に60回以上の上限があります。


血糖値を測定する回数が多いほど保険点数はたかくなりますので必然的に治療費もあがります。

2:在宅自己注射指導管理科関連(インスリン注射等)

在宅自己注射指導管理科関連の保険点数はご自身で注射器を使って自ら投与する場合に加算されるものです。


ポイントは

  • 薬物を何を使って投与するのか
  • 1ヶ月のうちに何回注射を打つか

です。


つまり飲み薬のみで治療している方は対象ではありません。


またインスリンを持続投与できる機械を使って投与する方と注射器を使ってそのつど薬物を投与する方では自己注射指導管理科関連の保険点数はかわります。


項目は「1.複雑な場合」と「2.1.以外」に分けられています。


インスリンポンプを使用する場合は「複雑な場合」に該当します。


一方、注射器を用いて自分で時間や投与量を確認・調整しながらインスリンを投与する場合は「1.以外」に該当します。

診療報酬点数のまとめ

在宅自己注射指導管理科は薬物のどのように投与するか、1日何回注射するのかによって保険点数が変動します。


血糖自己測定加算は血糖値を測定する回数よって保険点数はちがいます


糖尿病の治療はその人の症状や状態によって治療が異なるので診療報酬点数も患者によってちがいます。


そこで1型糖尿病の場合と2型糖尿病の場合の保険点数を以下に表でまとめました。 


ご自身の治療にあてはめて計算すると治療費がいくらかかったのか、この先どれくらい医療費がかかる可能性があるのかが理解していただけるでしょう。  

1:在宅自己注射指導管理科

在宅自己注射指導管理料はインスリンをどんな手段をもちいて投与するのか、1ヶ月に回数注射をするのかによって保険点数が細かくわけられています


「1.複雑な場合」とは機械を使って持続的に薬物の投与を行っている場合が対象になります。


注射器を使ってご自身で時間やインスリンの単位を確認して注射をする場合は2.1以外に該当しますので注意してください。


またインスリン使う回数によって保険点数がかわります。


また糖尿病のインスリン投与が始まってから3ヶ月までは導入初期加算が加算されますので治療を始めたばかりの方は念頭においておきましょう。

項目回数保険点数
1.複雑な場合1230点
2.1.以外月27回以下650点
月28回以上750点
導入初期加算580点

2:血糖自己測定器加算(1型糖尿病患者)

血糖自己測定器加算は血糖を測定する回数によって保険点数が高くなる特徴があります。


1ヶ月のうちで20回以上測定する場合が下限です。


血糖測定の回数が多くなると保険点数があがってしまうため自己負担する医療費の金額も比例します。


つまりその分、医療費は高額になるのは仕方がないのです。


しかし1型糖尿病の場合、血糖値が安定しにくいのでどうしても血糖値の測定はやらなければなりませんので必要不可欠な検査といえます。

血糖自己測定回数保険点数
月20回以上測定する場合350点
月30回以上測定する場合465点
月40回以上測定する場合580点
 月60回以上測定する場合830点
月90回以上測定する場合1170点
月120回以上測定する場合1490点

3:血糖自己測定器加算(1型糖尿病以外)

続いて1型糖尿病患者以外の方の保険点数についてまとめます。 


基本的に1型糖尿病患者の場合と保険点数は同じです。


ただし上限回数はちがいます。


2型糖尿病の場合は生活習慣病の一種です。


そのため血糖値が安定すると測定回数を減らして経過観察を行う場合があります。


回数が減ると加算される保険点数も減り、医療費にも大きく影響します。


1型糖尿病以外の糖尿病患者は月60回を超えて自分で血糖値を測定する場合は、これ以上は保険点数が増えないので安心してください。 


血糖自己測定回数保険点数
月20回以上測定する場合350点
月30回以上測定する場合465点
月40回以上測定する場合580点
月60回以上測定する場合830点

払う医療費はどうなの?医療費の事例をご紹介!

保険点数を踏まえて計算すると医療費がいくらになるのかがわかります。


保険点数は国で定めていますので医療機関によって変動することはありませんので安心してください。


では糖尿病患者の医療費は一体、どれくらいかかるのかを解説していきます。


 糖尿病患者の医療費の事例を

  1. 受診のみの方
  2. 受診をして経口薬を処方してもらった方
  3. 受診をして経口薬の他にインスリンと血糖自己測定が必要な方

に分け、それぞれ詳しく紹介します。 

1:受診のみで投薬がない患者の場合

医療機関に定期的に受診し、検査は必要だけど投薬は行っていない方の医療費について説明します。


受診のみの場合は外来診察料と血液検査や尿検査などの検査のみを医療費として支払います。


外来診察料が73点、検査代が検査する項目にもよりますが一般的な糖尿病患者の検査を踏まえて計算すると保険点数は579点です。


診察のみで経過観察している患者の場合は以下の計算式があてはまります。


730円(外来診察料)+5790円(検査代)=6520円(10割負担) 


6520円は全額自費負担の場合ですので3割負担の方の場合は1960円、1割負担の方の場合は650円を医療機関に支払うことになります。 


そのため医療費は高額にならないのが受診のみで経過観察している方の医療費の特徴です。

2:受診と経口薬(2種類)の患者の場合

糖尿病の方で飲み薬のみで治療をしている方の場合、外来診察料と検査代の他に薬剤の処方料が入ります。


また薬剤を処方してもらうのでお薬代が別でかかります。


処方箋料が68点ですので受診と経口薬を2種類処方してもらった場合は以下の計算式が当てはまります。


730円(外来診察料)+5790円(検査代)+680円(処方箋料)=7200円(10割負担)


 7200円は10割負担の場合の金額です。


3割負担の場合は2160円、1割負担の場合は720円が医療機関に支払う金額です。


その他に薬局でお薬を処方してもらう必要があります。


薬局では調剤基本料1の41点、内服情報等提供料2の20点、内服薬調剤料の78点、薬剤服用歴管理指導料1の41点が加算されます。


これに加えて処方される2種類の飲み薬の保険点数が加わります。


410円(調剤基本料1)+200円(内服情報等提供料)+780円(内服薬調剤料)+410円(薬剤服用歴管理指導料1)+処方薬分の料金=1800円+2種類の処方薬分の料金(10割負担) 

3:受診と経口薬、インスリン、血糖自己測定の患者の場合

糖尿病で医療機関を受診し、経口薬に加えてインスリン投与や血糖自己測定を行う患者の場合です。


注射での薬物投与や血糖測定が入るので在宅自己注射指導管理料血糖自己測定器加算(smbg) が追加されます。


在宅で自己注射を月に28回以上実施し、血糖値の測定を月に60回以上行うと以下の計算式が成り立ちます。 


730円(外来診察料)+5790円(検査代)+680円(処方箋料)+7500円(在宅自己注射指導管理料)+8300円(血糖自己測定器加算)=23000円(10割負担)


23000円は10割負担の場合の自己負担の金額なので3割負担の方は6900円、1割負担の方は2300円が自己負担の金額です。


その他に処方された薬剤を薬局で受け取る必要があります。


薬局では注射薬調剤料の26点が加算されます。


410円(調剤基本料1)+200円(内服情報等提供料)+780円(内服薬調剤料)+410円(薬剤服用歴管理指導料1)+260円(注射薬調剤料)+処方薬分の料金=2060円+処方薬分の料金(10割負担) 

補足:糖尿病保険に加入するのがおすすめ

むかしは病気のある方は保険への加入がなかったと言っても過言ではないでしょう。


しかし今は病気にかかった後でも入れる保険があります。


保険に加入できるだけでも糖尿病の方には安心できることでしょう。


また合併症を併発する恐れあります。


糖尿病の方が実際に加入できる保険は、いくつかの保険会社で可能です。

それなりに保障をしてくれる保険があると医療費への不安が減ります。


そのためどんな保険があるのかを把握しておくことが大切です。

入院や手術だけでなく通院も保障

糖尿病の場合、血糖値を安定させるための入院治療や合併症による手術のために入院治療を行うことがあります。


糖尿病の場合、入院している間にインスリンの調整や自分で血糖測定ができるように指導するため入院が長期になることが多いです。


そのため入院への保障も大事です。


しかし糖尿病の治療は退院後もつづきます。


長い目で治療を受けなければなりません。


そのため入院や手術を受ける場合の保障だけではなく、通院の保障も一緒におこなってくれる保険だと安心です。


入院保障と手術保障に加えて通院保障もセットになっている保険を選ぶといいでしょう。

糖尿病以外の病気や合併症も保障

糖尿病には三大合併症と呼ばれている糖尿病性腎症・糖尿病性網膜症・糖尿病性神経障害があります。


糖尿病が悪化してしまったときに現れやすい症状ですので、合併症の症状が出現した場合も一緒に保証してくれる保険に加入しておくと安心です。


また糖尿病以外の病気も年齢を重ねると発症するリスクが高まります。


例えば冬場に引き起こしやすい脳梗塞や脳卒中などの脳疾患や心筋梗塞などの心疾患は命にも直結する病気なので発症してしまうと入院が必要になることが多い病気です。


他に年齢を重ねると引き起こしやすい病気はたくさんあります。


そのため糖尿病以外の病気においても保証してくれる保険に加入しておくと安心して治療に専念できるのでおすすめです。


つまり糖尿病から引き起こしやすい合併症や年齢とともにリスクが増す疾病の入院や治療にも保証が付いているタイプの医療保険を選ぶと不安が解消されます。


糖尿病にかかってから保険に加入しようと考えた場合は糖尿病の合併症や他の病気に罹患した場合も考えて保障してくれるタイプの医療保険を選びましょう。 

詳しい保障内容と保険料

糖尿病患者の場合、どれくらいの保証内容がつくのかを解説します。


保障内容

糖尿病保険を選ぶときは保証内容も吟味する必要があります。
もちろん、手術を受けた場合は手術給付金を請求することができます。



そして通院給付金は1日2000円の保障が付いてきます。



その他に糖尿病保険の場合

  • 糖尿病治療を始めている方でも加入が可能
  • 0~89歳まで加入できる
  • 怪我や糖尿病以外の入院や手術も保障してくれる  

といった内容です。

保険料

糖尿病保険の保険料は保険開始する年齢と性別によって支払う金額が異なる場合が多いです。

合併症や他の病気に罹患するリスクが少ない若い方ほど保険料は安く、男性よりも女性のほうが保険料は低く設定されています。

まとめ:糖尿病の保険点数って?

糖尿病の保険点数や医療費について解説してきましたがいかがでしたか。


今回の記事のポイントは

  • 国で定められた保険点数によって医療費は算出される
  • 糖尿病の方は血糖自己測定器加算(smbg) と在宅自己注射指導科関連に注目して保険点数を把握すると良い
  • 診療報酬点数は受ける治療によって異なり、薬剤や投与方法によって医療費の金額が変わる
  • 糖尿病に罹患した後でも加入できる保険がある
  • その保険は通院保障があるものがおすすめ

でした。


保険点数をある程度、ご自身で把握しておけばどの治療を受けると医療費がいくらかかるのかを計算しやすくなるので不安が減ります。  


また医療費の心配をせずに治療に専念するためには手厚い保障が受けられる保険に加入しておくと安心です。


ほけんROOMでは自動車に関する記事を他にも多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。 

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