おひとりさま女性(独身女性)がさらりと豊かに生きるための生命保険活用法

人生100年時代の不安は何か―。明治安田総合研究所が40~64歳の男女を対象に意識調査をしたところ、「老後の生活資金の確保」と「健康の維持」に強い不安を感じている様子が分かりました。男女共にシングル世帯の貯蓄額が多いことからもお金に対する不安が大きいことが分かります。特に深刻なシングル女性のお金の問題解決の手段の一つとして生命保険活用法のリアルを書いていきたいと思います。

この記事の執筆者
岩永 苑子
熊本市在住。資格―1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、中学教員免許。 家族は、夫と今春新卒の子供1人。陸マイラー、海外旅行とヨガが趣味。 九州女学院短期大学英語科卒。家庭教師と塾講師10年、国内生保、外資系生保、保険ショップ勤務20年。保険を売る前に、社会保障制度の話をするスタイルで活動する。元ひとり親の経験から、シングルマザーと働くママの味方でありたいと思っている。「自分でライフプランを作り、軌道修正ができるママ」のセルフFP塾開催予定。

おひとりさま女性の老後生活資金は4,500万円

生命保険文化センターの調査で女性の老後生活資金額の平均額は4,500万円、ゆとりある老後生活資金額は6,000万円となっています。


平均額は、生活費15.4万円、生活期間は65歳時の平均余命(24.43年)をもとに計算されています。 

15.4万円×12カ月× 24.43年=4514.66万円 

4,500万円は老後の支出の総額なので、そんなに貯めてないと青ざめなくても大丈夫です。 


4,500万円から将来受け取れる年金額を差し引いた金額を準備するとよいのです。 


4,500万円という数字はあくまでも平均値です。参考程度にしましょう。


計算する時は、生活費15.4万円に自分の生活費を置き換えてください。 

公的年金等の不足額を把握しましょう

将来受け取れる年金額は、毎年誕生日頃に送られてくる「ねんきん定期便」で確認できます。


見開きのハガキを開いて表面の右下に書いてある金額が1年間の年金の受取見込額になります。(年金の受取には原則として10年以上の受給資格期間が必要です) 

年金の受取見込額×24.43年(平均余命)=もらえる年金の総額 
4,500万円-もらえる年金の総額-個人年金等の準備済の金額=不足額

健康保険等の社会保障制度を理解し、活用しましょう

不足額が分かってショックを受けている方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたには国からもらえるお金=社会保障制度がついていますので、少し安心してください。


以下のように状況によって活用できる制度があります。 


知らないと活用できませんので、しっかりと確認しておきましょう。


分類社会保障制度
病気やケガ健康保険、障害年金、高額療養費制度
死亡遺族年金
老後老齢年金
介護介護保険、高額介護サービス費


会社員は、傷病手当金、労災保険、雇用保険、介護休業給付金等もあります。

社会保障制度で不足する分の準備と生命保険

社会保障制度で既にある程度保障されていることは確認できましたが、それで十分とはいえないので、不足する分は金融商品を活用し、準備することになります。


金融商品は、NISA、iDeCo、投資信託や株、保険、貯金等色々ありますが、ベースになるものは安定した商品をチョイスしたいものです。 


生命保険は保障と安定性があるので、ベースとして活用していただきたいです。 


その上で、他の金融商品を活用することをお勧めします。 

自分が生きていくために最低限必要な保険

先進医療給付金付き医療保険(入院給付金日額5,000円以上に手術給付金付き)

先進医療で有名なのはがんの陽子線や粒子線治療ですが、費用は300万円程かかります。


実際に治療を受けた人が少ないというデーターがありますが、「治療費の負担ができない」や「小さな病院だったので、そもそも医師が治療方法として提示しなかった」等の理由からと私は推測しています。


(ピンポイントでの照射なので、体にダメージが少なく入院の必要はありませんが、呼吸等によりポイントがずれやすい臓器の治療には向きません) 


がん以外は、白内障の手術(費用約50万円)は個人病院でもよく使われています。

がん保険診断給付金(100万円以上が複数回支払われるもの)

昔と違って「がん=死」ではなくなってきていますが、治療の多様化により若い方の方が
治療方法の選択肢が増える分費用が高額になるケースが多いです。


再発するケースも多いので、1~2年後以降に再発、転移、新たながんが発生した場合に、再度給付金が受け取れる保険が安心です。 


入院日数は減少傾向にあるので、診断金でまとまったお金を受け取りその中から治療費に充てる事をお勧めします。 

公的な保険だけでは安心とはいえない

病気やケガになった場合、高額療養費制度を活用すると1ヶ月の医療費の上限額(平均的な収入の人で月に約8万円の自己負担)は決まっていますが、上限額に加え、差額ベット代等の負担は大きく感じると思います。(70歳以上は、上限額が少し下がります) 


治療費を貯蓄で補うという方法もありますが、通帳の残高が減っていくのを見るのは弱った時にはこたえるので、あまりお勧めの方法とは言えません。 


医療保険やがん保険等の給付金を受け取ることで、経済的な安定に加えて、普段から安心感を持つことができるのがポイントです。

立つ鳥跡を濁さず、思いやりを残す保険

終身保険

現金の引き出しは銀行口座の凍結により時間と手間がかかりますが、生命保険は時間と手間がほとんどかからないので、死後の清算に役に立ったという声をよく頂きます。


また、生命保険は受取人を指定できるので、お金を残したい方を指名することができます。 


終身保険は受取金額も確定していて、取り崩して自分のために使うこともできます。
 

収入保障保険

収入保障保険とは、死亡保障金額がだんだんと下がっていく生命保険です。そのためお子さんが大きくなるにつれて、死亡保障金額が下がっていくため、合理的な保険といわれています。

特に、ひとり親シングルの方は、遺族年金で不足する分を補うために、お子さんが独立するまでの期間の収入保障保険の加入をお勧めします。 

生命保険はおひとりさまの頼れる友にもなります、今の自分の幸せ・将来の自分の幸せをバランス良く

丁度良いサイズの保険はあなたを支えてくれる頼れる友達のような存在です。


保険を使う機会がない時期は、見知らぬ誰かを助けている時期です。 


順番に、助ける番、助けられる番が回ってきます。 


将来の生活を思い描いて準備を始めることで、漠然とした不安が軽減します。 


将来の準備の目途がついたら今を楽しんで欲しいと、ひとり親シングル経験者の私は願っています。できる事から少しずつでも始めてみませんか。

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