更新日:2018/03/14
教えて!定期保険は配当金ありと配当金なしのどちらがお得?
定期保険には配当金ありとなしの商品がありますが、どちらに加入するのがよいのでしょうか。掛け捨て保険なので解約返戻金や満期金がないのはご存じだと思いますが定期保険の配当金についてはいかがでしょうか。定期保険の配当金の仕組について考えてゆきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
定期保険で配当金ありなしどちらがよいのか
おそらく「配当あり」を選びますよね。
どうせなら配当があった方が得した気分になります。
でもそもそも定期保険は「掛け捨て保険」と呼ばれるなので、あまり配当金は期待できないのでは・・・
ちなみに定期保険は「解約返戻金なし」「満期金なし」の商品です。
それでは「配当金」はあり?なし?どちらがよいのでしょう。
今回は定期保険の「配当金」について考えてみましょう。
定期保険、配当金あり・なしは経済情勢によって変わるのでどちらが良いとは言い切れない
そもそも配当金とはどんなものでしょうか。
保険商品の保険料はさまざまな予定率を基に算出されます。
生命保険の場合
- 予定利率 ・・・予想運用利回り →利差益
- 予定死亡率・・・亡くなる人の想定割合 →死差益
- 予定事業率・・・予総費用割合 →費差益
これらの予定率と、実際の状況に差が生じて、剰余金が生じた場合には、契約者に剰余金が還元されることとなっており、それを配当金と呼びます。
配当金は予定率と、実際の状況の差であり、結果として事後に決まるものですので、事前に配当金が保障されているものではありません。
一般的に景気が良くなれば運用実績は上がりやすく、不景気なら運用実績は上がりにくくなりますが、経済情勢によって、変わるものであり、どちらが良いとは言い切れません。
定期保険で配当金ありは、保険料が若干高くなる
定期保険で配当ありの場合は、なしに比べ保険料は高くなります。
配当金があるということは、剰余金を契約者に配当しているので、資金が内部に留保されないためです。
配当金なしの場合は、剰余金を次年度の運用に活かすことができるので、その分、資金の効率性がよくなり、保険料も安くなります。
定期保険をできるだけ少ない保険料で、大きな保障を確保したいとお考えの場合は、配当なしの方がお考えに近いかもしれません。
配当金が還元されれば結果的には、負担額がほとんど同じになりますが、見た目の保険料は、配当金ありの方が若干高くなります。
団体定期保険の場合、内容にもよるが配当金ありでも保険料が割安
「グループ保険」や「Bグループ保険」と呼ばれることもあります。
通常年一回の募集ですが、比較的割安な保険料で、配当金もあり、大きな死亡保障を確保することができます。
団体定期保険の特長は
- 企業が契約者となり、希望する従業員が任意で加入します
- 個人で加入する定期保険より保険料は通常割安です
- 新規加入、増額時には告知だけで加入できます
- 配偶者も加入可能です
- 子供も加入できる場合が多いです
- (有配当型)剰余金は配当金として還元されます
- 保険上限金額引上げ(6,000万円)もあります
定期保険ですので掛け金が割安なうえ、配当金もあるので実質の負担額を軽くしながら大きな死亡保障を確保することができます。
企業によって異なるので必ず団体定期保険があるのか確認してみよう
また原則年一回しか加入や脱退ができないため、制度があっても募集の案内をよくご存じない方もいます。
保険会社や各企業により取扱いが異なりますので、ご確認ください。
団体定期保険の配当金は、不課税で税金の対象にならない
これは事業の対価を得て行われる資産の譲渡や資産の貸付、及び役務の提供に当たらないためで、消費税の対象になりません。
定期保険は団体か個人か、配当金も含め判断が難しい場合は保険のプロに無料相談することが大事
また配当金の税金の取り扱いなどは判断が難しい場合もあります。
会社内で保険の勧誘を受けたり、総務係などから回ってきたチラシだけを見て加入する場合、どのような内容の保険なのか、よくわからずに加入しているものも多いかもしれません。
万一のための備えですので不足してはいけませんし、余計な保険に加入するのもよくありません。
困ったことやわからないことがあれば保険のプロに相談しておくと安心です。
まとめ
定期保険の配当金の仕組は理解できましたか?
定期保険の配当金のありの場合は若干保険料が高くなりますが、その分、運用実績等により配当金があります。
団体定期保険などは配当金ありの場合が多いですので、会社で一度確認してみてください。
一方配当金なしの場合は、保険料は割安に利用できますが、運用実績等による配当金はありません。
それぞれ一長一短ありますが、それぞれの商品の特長や目的に合わせて、選んではいかがでしょうか。