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個人年金保険の選び方

個人型確定拠出年金(iDeCo)

老後資金を個人年金保険で準備するメリット・デメリットについて

昨今、老後資金の準備として公的年金だけでは不安をおぼえ、民間の個人年金保険に加入を検討されている方も多いと思います。自分で準備することに対してメリット、デメリットそれぞれあります。今回は、個人年金保険のメリット・デメリットを中心にお話をしていきたいと思います。

個人年金保険のメリット・デメリットを紹介します

老後の生活、本当に公的年金だけで大丈夫なのでしょうか。


このように老後の生活資金に不安を抱く方は少なくないと思います。


現在の公的年金は65歳から1ヶ月あたり66,000円ほど、夫婦だと130,000円ほどですが、貯蓄がない場合は、これだけでは正直厳しい生活になりそうです。


まして、高齢化問題や年金未払い問題という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。


高齢化問題により、自分が長生きして老後の生活資金が足りなくなるというリスクと、高齢者一人当たりの年金額が減るリスク、年金が支給される時期がもっと後ろ倒しになるリスクなどが考えられます。


そして、年金未払い問題は、自分が受給者側のときにも起こりうる問題です。


貯蓄に不安がある人は、とても公的年金だけでは安心できませんよね。


そんな中、自分で自分の年金を準備する個人年金保険が人気となっています。


若いうちに保険料を積み立てておいて、満期の60歳以降にその保険料を幾年かにわけて受け取るという仕組みです。(一時金として一括受け取りすることも可能な場合があります。)


受け取り方については、


  • 確定年金(生死に関わらず一定の期間だけ年金を受け取る)
  • 有期年金(一定の期間だけ年金を受け取るが、早期に亡くなった場合は元本割れするデメリットがある)
  • 終身年金(亡くなるまで年金を受け取れるが、保険料が高いというデメリットがある)

などが代表的です。


この記事では、個人年金保険のメリット・デメリットについて説明します。


ぜひ最後までご覧ください。

個人年金保険のメリット

まずは個人年金保険のメリットからお話したいと思います。

メリット1:銀行預金よりも利率が良い

個人年金保険の商品や保険料、銀行にもよりますが、日本銀行がマイナス金利政策を導入してから、銀行の定期預金金利は大きく下がりました。  


現在メガバンクの普通預金の利率はあってないようなもの、そして定額貯金の利息もわずかしかつきません。銀行にとっても、預ける方にとってもデメリットしかありません。


個人年金保険と比較すると、利息だけで何倍も異なることもあり、老後のためにお金を増やそうとしているわけなので、利息による積立後の金額の違いは重要です。

メリット2:長期固定利率なので計画的に老後資金を貯められる

個人年金保険の利率は、変動型を除いて、加入した時点で確定しており、受け取り時まで固定されます。


受け取り時の年金額が契約時に確定しているので、老後にいくら必要なのかを把握した上で加入をすることで、計画的に老後資金の準備をすることができますね。

メリット3:生命保険料控除の対象となるので、実質利回りが良くなる

個人年金保険は、「個人年金保険料控除」の枠でその年の所得から、生命保険料控除をうけることができます。


生命保険料控除には、一般の生命保険料控除、介護医療保険料控除、個人年金保険料控除の3種類がありますが、個人年金保険料控除の対象となるのは、個人年金保険だけです。


そのため、上限額(新制度では4万円、旧制度では5万円)までを個人年金保険のみで利用することができます。


ただし、個人年金保険料控除の対象となるのは、個人年金保険料税制適格特約がついている個人年金保険に限られ、この特約をつけられる条件は以下を満たしていることです。


  • 年金を受け取るのが、保険料を払う人本人か、その配偶者であること 
  • 受取人が被保険者(保障の対象者)であること 
  • 保険料を払う期間が10年以上であること 
  • 確定年金(生死に関係なく取り決めた期間年金がおりる)の場合、年金の受取開始時は60歳以降で、受取期間は10年以上であること

なお、上記の条件を満たせず、個人年金保険料控除の対象外となった場合でも、一般の生命保険料控除の対象にはなります。


ただし、一般の生命保険料控除の場合は、他の生命保険の控除と合わせる必要があるので、上限をすぐにむかえる場合があることに注意しましょう。


この生命保険料控除により、毎年年末調整や確定申告時に所得税と住民税が控除されるので、最大8万円程度控除されます。


この税金が控除されることで、実質利回りがさらによくなるのです。

メリット4:死亡保障がついている

個人年金保険は、高額ではないですが、満期を迎えるまでは、死亡保障がついています。

多くは、それまでに支払った保険料の8割、9割程度の金額を死亡保障を受け取れることになります。

個人年金保険のデメリット

次に、個人年金保険のデメリットをお話したいと思います。

デメリット1:低金利なので、リターンが小さい

これは銀行の預貯金にも言えることですが、個人年金保険の利率についても、昨今のマイナス金利の影響を受けて、ひと昔に比べてその利率は大きく下がってしまいました。


単に銀行に置いておくことと比べると、利率が高いというメリットはありますが、ただ昔の個人年金保険の利息と比較すると、確かに現在の個人年金保険の利息は少ないことは、デメリット面ではあります。

デメリット2:中途解約すると損をするリスクが大きい

月々の保険料の負担が厳しくなってきた、もしくは急にお金が必要となったなどで、途中で解約して、保険料の支払いをやめたり、解約返戻金を受け取ったりしようとする人もいますが、中途解約をすると今まで支払ってきた保険料総額の8割程度の金額しか返ってこないケースが多いです。

デメリット3:インフレリスクに弱い

「メリット2:長期固定利率なので計画的に老後資金を貯められる」と説明しましたが、この長期固定利率は、インフレリスクに弱いというデメリットでもあります。


長期固定で堅実に保険料を積み立てても、将来インフレになった場合、年金として受け取るころには、金額としては増えて返ってきても、価値としては低くなっているリスクがあるということです。

デメリット4:保険会社が破綻するリスクがある

加入している個人年金保険を取り扱っている保険会社が破綻してしまうというリスクがあることも知っておきましょう。


保険会社が潰れるなんてことを考えられないと思う方も多くいらっしゃると思いますが、実際に過去に潰れた保険会社は少なくありません。


仮に保険会社が破綻してしまった場合、生命保険契約者保護機構により保障されることになっていますが、それでも受取額が減ってしまうことが多いです。


破綻しないような保険会社選びが重要であり、ソルベンシー・マージン率なども確認してみると良いでしょう。

個人年金保険の種類ごとのメリット・デメリット

それでは次に、個人年金保険の種類ごとのメリット、デメリットに関してお話をしていきましょう。

長生きリスクのある確定年金

確定年金とは、5年、10年、15年など一定期間は生死を問わずに受け取れる年金です。


このため、仮に早死にしたとしても、家族が残りの年金を受け取ることができるというメリットがあります。


しかし、長生きすると、個人年金を受け取れない期間を長く生きながらえることになり、貯蓄が尽きるという長生きリスクがあるのです。

早死にリスクのある終身年金

終身年金とは、生きている間はずっと受け取れる年金です。


これにより、平均寿命がどんどん長くなっている日本において、長生きリスクがないというメリットがあります。


しかし、その分保険料が高いという特徴があったり、早死にしたときに元本割れをするリスクがあります。


それぞれメリットとデメリットがある確定年金と終身年金ですが、この間をとった保証期間付き終身年金が人気です。


これは生死を問わずに5年、10年といった期間は年金を受け取れ、かつ亡くなるまで年金を受け取れるという仕組みです。

為替リスクのある外貨建て年金

円建てではなく、外貨建ての個人年金保険もあります。

これは米ドルや豪ドルなどの外貨で保険料を積み立て、外貨で年金受け取りする保険です。


日本円と比べて高金利な外貨建てを使うことで、より利率の高い保険を期待できるのですが、為替リスクがあります。


為替リスクとは、外貨で年金を受け取った際に、円と外貨のレートによっては、結果的に損をするリスクがあるということです。

運用成績次第では損をするリスクのある変額年金

変額個人年金保険は、死亡保障は最低保障がありますが、受け取れる年金が保険会社の運用成績次第で変動し、最悪ほとんど受け取れる年金がなくなってしまうリスクのある保険です。


ただし、その分受け取れる年金が増える場合もあります。

個人年金保険のデメリットの対処法

それでは、これまでお話をしてきた個人年金保険のデメリットに対しての対処法について、お話をしていきたいと思います。

大きなリターンを欲しいなら、変額年金か外貨建て年金か個人型確定拠出年金(iDeCo)

通常の個人年金保険は堅実にお金を貯蓄していく保険です。


もし、もっと大きなリターンを求めている場合は、変額個人年金保険、外貨建て個人年金保険、もしくは個人型確定拠出年金(iDeCo)がおすすめです。


変額個人年金保険と外貨建て個人年金保険はさきほど説明したように、前者は保険会社の運用実績によっては大きなリターンを期待でき、後者は為替リスクを背負う代わりに高金利な外貨で積み立てできるため大きなリターンを期待できます。


では、個人型確定拠出年金(iDeCo)はどうでしょうか。


個人型確定拠出年金(iDeCo)は、自分で投資商品を複数選び、その運用実績によってリターンが決まります。


さらにメリットとしては、以下の3点が大きいです。

  1. 掛け金が全額所得控除
  2. 運用益が非課税(通常金融商品は源泉徴収される)
  3. 老齢給付金を一時受け取りする場合は退職所得控除、年金受け取りする場合は公的年金等控除

2017年1月から専業主婦も公務員も、企業年金制度のある会社員も拠出できるようになりました。


ほとんど全ての人が個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入できるようになったため、この機会に検討してみると良いでしょう。


この保険ROOMにて、個人型確定拠出年金(iDeCo)に関する記事があるので、確認してみてください。

中途解約しないように払い済み・自動振替貸付・契約者貸付制度を利用する

さきほど中途解約をすると、元本割れをするリスクがあることを説明しました。


中途解約する理由としては、保険料の負担を軽くしたい、今すぐにお金を用意したいといったことが考えられます。


保険料の負担を軽くしたいのであれば、


  1. 払い済み保険にする:契約はそのままにして、保険料の支払いをとめる
  2. 自動振替貸付制度を利用する:解約返戻金を担保に、保険会社が自動的に保険料を支払ってくれる
  3. 減額したり特約を外したりする:保険料を抑える

今すぐにお金を用意したいのであれば、

  1. 契約者貸付制度を利用する:解約返戻金を担保に、保険会社からお金を借りる

中途解約する前に、まずは検討してみましょう。

インフレリスクを小さくしたいなら、月払いがおすすめ

一時払いの場合、インフレが起きたときのダメージが非常に大きくなります。

また月払いの場合のほうが最悪解約したときのダメージが一時払いよりも小さくなります。

50代からの加入であれば、インフレリスク・保険会社の破綻リスクは小さい

貯蓄ができたり、退職金を受け取ったなど、50代からの個人年金保険への加入者も多いでしょう。


50代からの加入であれば、満期金を受け取るまでの期間が短いため、比較的インフレリスクや保険会社の破綻リスクが小さいと言えます。


さきほどインフレリスクを小さくしたいなら月払いがおすすめと言いましたが、50代からの加入であれば、大きなリターンを求めて、一時払いでの加入も良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。


今回は個人年金保険のメリット・デメリットについて詳しく説明してきました。


個人年金保険は、公的年金だけでは不安を覚える方が、自分で自分の年金をつくるという、今の時代に合った保険かと思われます。


とはいっても、老後の生活のため、といった保険金を受け取るまでに期間の長い保険は加入するときに色々悩むかと思います。


そのような人は一度保険の無料相談などを利用してみると良いでしょう。


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