更新日:2017/10/29
すのこの設置は介護保険で補助金が出る住宅改修に含まれる?
介護保険で補助金が出るのは介護に必要とみなされる住宅改修です。その点で言えばすのこの設置は対象に含まれている可能性が高いですが、他の工事とすのこの併用に関しては自治体によって判断が異なることもあります。また、介護保険の住宅改修への補助金は上限が決まっています。
目次を使って気になるところから読みましょう!
介護保険の住宅改修において風呂場にすのこを設置すべきか?
介護保険においては介護に必要となる住宅改修に関して補助金が出る仕組みとなっています。
介護を自宅で行うには非常に重要なことでもあります。どんな住宅改修が介護保険の対象となるかは自治体によって異なることもあるので、ケアマネージャーに相談してみることをおすすめします。
介護保険で優先的に住宅改修するべき場所
住宅改修に置いて特に重要になる場所があります。それはお風呂です。お風呂での事故は非常に多く、転倒してしまったり、温度差で心臓に大きな負担がかかってしまったりすることがあります。
お風呂は介護保険において補助金が適用される範囲が広く、浴槽や床のすのこ、手すりの設置など様々な工事を行うことができます。
介護保険での補助には上限がある
介護保険での住宅改修では補助金が出る額に20万円という上限が設けられています。そのため、どこの住宅改修を優先するかがポイントになります。
住宅にもよりますが、お風呂とトイレは基本的に優先度が高いと言えます。それらの他には玄関もよく住宅改修が行われている場所の1つです。
介護保険の住宅改修ですのこ設置がおすすめな理由について
高齢者が自宅で転倒しやすいのがお風呂です。お風呂はその滑りやすさ、狭さ、裸足であることなどが転倒を引き起こす大きな原因となっています。
そこで介護保険を活用した住宅改修として行われるのがすのこの設置です。すのこは脱衣所と洗い場の段差を解消しつつ、滑り止め効果を付与することができます。
すのこの選び方のポイント
すのこには木製のものと樹脂製のものがあります。どちらでも基本的に問題はありませんが、樹脂のものは完全に乾燥させなくても扱いやすいというメリットがあります。
すのこ自体が動いてしまうと意味がなくなってしまうので、固定することが大切です。介護保険の補助金は20万円までなので予算的には余裕があります。
上下の寒暖差を緩和できる
介護保険の住宅改修としてすのこを設置する場合、寒さを緩和する意味でも使用することがあります。
冷たい空気は下へ、温かい空気は上へと溜まりやすいので足元の冷たさを緩和できるすのこは有用です。高齢の方だけでなく、そのお風呂を使用する他の方々にもメリットがある住宅改修です。
介護保険で補助金が出る住宅改修にすのこの設置は含まれているか?
介護保険の住宅改修で補助金が出る対象にすのこが含まれているのかと不安に感じる方もおられるかもしれません。
介護保険における住宅改修の範囲は少し曖昧になっており、自治体ごとにやや判断が異なるケースもあります。例えば風呂場に椅子を設置することは介護保険の住宅改修に含まれない可能性もあります。
基本的には補助金の対象になる
介護保険の住宅改修は介護において必要となる住宅改修と認められるものとなっているので、高齢者の転倒防止を目的とするすのこは対象に含まれるとするのが一般的です。
ただし、介護以外の目的ですのこを設置を行うケースもあるので、介護目的の場合はそういった専門のお店で購入することをおすすめします。
自治体によって判断が異なることも
基本的には介護保険の住宅改修に含まれているすのこの設置ですが、例外的に認められないケースもあります。ある自治体では浴槽の取り替えとすのこに介護保険を併用できないと発表しています。
浴室の取り替えとすのこの設置は、いずれも利用者が浴槽を跨ぐ動作を安全に行うことを目的としているからです。
住宅改修では組み合わせも大切に
浴槽の取り替えとすのこの設置を併用できないとなると、必然的に高額な工事となる浴槽の取り替えを優先させるケースが増えます。しかし、すのこの設置には上下の寒暖差の緩和、肌触りの柔らかさなどのメリットもあります。
必ずしも浴槽の取り替えの方が優れているとは言い切れないことに注意しておきましょう。
どの住宅改修で補助申請するか
介護保険で浴槽の取り替えとすのこの設置を併用できないというのはある自治体のケースであり、全ての自治体がそうであるとは限りません。各自治体ごとに介護保険でどんな住宅改修が対象となっているかはケアマネージャーに相談してみると分かります。
どんな住宅改修が必要かも併せて相談しておくのがおすすめです。
上限までを上手く活用することが大切
介護に置いては風呂場のすのこ以外に玄関の手すり、トイレの暖房、階段のスロープなど様々な住宅改修が必要になることもあります。
それらには高額な費用が必要になるため、介護保険の補助金はそちらに活用するという手もあります。すのこは比較的安価なので自費で設置するということも手段の1つです。
まとめ
介護保険での住宅改修には20万円までの補助金が出ます。しかし、階段のスロープやトイレの暖房設備など高額な工事を行うと一気に上限に達することもあります。
すのこは非常に便利なものであり、設置することによるメリットは大きいですが、住宅改修の中では安価な部類に含まれます。介護保険の上限までのどんな工事に充てるかが重要となっています。