20代のボーナスの平均は36万円!女性や公務員、企業規模別に紹介

20代のボーナスの平均はいくらか、自分のボーナスは平均に届いているかなど気になりますよね?一口に20代といっても職種などによってボーナスの平均支給額は大きく異なります。今回は20代のボーナスの平均を女性、公務員、大企業や20代前半後半に分けて紹介します。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

20代が貰っているボーナス(賞与)の平均はいくら?

会社から出る毎月の給料のほかに、年に2回(夏と冬)のボーナスを楽しみにしている方は多いのではないでしょうか。


特に社会人になりたての20代の方は経験も浅いため、ボーナスの平均額については気になる事でしょう。


後に詳しく説明しますが、20代の平均ボーナス支給額は36万円となっています。


そうなると、自分の貰っているボーナスは他の人と比べて多いのか少ないのか、疑問を持つ方も多いと思います。  


そこでこの記事では

  • 20代が貰えるボーナスの平均額を男女別に紹介
  • 公務員・大企業のボーナス平均額
  • 職業別に見た20代のボーナス支給額
  • ボーナスの高い業種ランキング
  • 30代になるとどのくらいボーナスが増えるのか

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んで頂ければ、20代の方が貰っているボーナス平均額やボーナスを増やす方法などが分かるようになります。 


年齢に拘らずボーナスの平均手取り額が知りたい方は別の記事でまとめていますのでそちらを参考にしてみてください。


ぜひ最後までご覧ください。


20代のボーナスの平均支給額を紹介!

20代のボーナスの平均支給額についてご紹介していきます。しかし、同じ20代でも

  • 20代前半
  • 20代後半

ではボーナスの相場に大きな違いがあるのです。


なぜ同じ20代でも前半と後半では大きな違いがあるのでしょうか?これには勤続年数も大きく関わってきているようです。


ここでは、20代前半と後半の年齢別に、それぞれご紹介したいと思います。


自分の年齢と照らし合わせてみて、平均額の参考にしてみてください。

20代前半のボーナス平均は25~30万円

同じ20代でも前半と後半ではボーナス額に差があり、前半の平均額は25~30万円となります。あまり多くないと感じる方もいるかもしれませんが、20代前半はまだ勤務期間が短いため、ボーナスが少なくなっているのです。


20代前半では会社に入ってからそれほど年月が経っていません。技術もあまり見についておらず、仕事で成果を上げるのも難しい年代です。そのため、ボーナスの金額が少なくなる傾向にあります。


また、大卒よりも高卒の方がボーナスが多いという結果もあるようです。高卒では勤務期間が長くなるため、大卒よりもボーナスが多くなる場合もあるのです。20代後半になると、学歴が高い方がボーナスが多くなる傾向にあります。


20代前半ではボーナス額が少なく落ち込む場合もあるかもしれませんが、この時期の頑張りが20代後半のボーナス額に繋がっていくため、しっかりと仕事に打ち込むようにしましょう。

20代後半のボーナス平均は35~42万円

20代後半の平均ボーナスは35~42万円になります。20代前半よりも多くなっているのが分かりますね。


これは勤務期間が長くなったのもありますが、20代前半で仕事に打ち込むことにより、仕事のスキルが身につきます。また、経験も積んできているため、仕事の成果を上げられるようになってきます。


仕事の成果が挙げられるようになってくると、会社に貢献していることが評価され、ボーナス額も高くなってくるのです。


30代に向けてさらにボーナスの平均額は上がっていきます。努力を怠らず、しっかりと仕事に打ち込んでいきましょう。

補足:女性のボーナス平均支給額

先ほどのボーナス平均額は男女、そして企業全体を総合した平均額です。


では、近年社会進出が進んだ女性のボーナスの平均額はどうなっているのでしょうか。


女性だけに絞ってみると、平均約22万円の支給額になるようです。


上記で解説した20代全体の支給額に比べると10万円前後低くなっています。


ひと昔前とくらべると女性の平均額も上がってきているようですが、やはり男性と比べてしまうと、支給額の差が気になる所です。


しかし、社会全体における男女平等の流れから、今後更にボーナス支給額の差が縮まっていく期待ができるでしょう。

業種別に見たときの20代のボーナス平均

20代のボーナスの平均をご紹介しましたが、金額は職業によって大きな違いがあります。民間企業公務員かによって違ってくるのです。


特に、公務員の場合、20代と若くてもしっかりボーナスが貰えるというイメージが強いのではないでしょうか。


また、民間企業でも、大企業中小企業ではボーナスの平均額に大きな違いがあるようです。中小企業ではもらえない場合もあると聞きます。本当なのか気になりますよね。


業種別に20代の夏季ボーナス平均額をご紹介すると以下のようになっています。

業種20代前半20代後半
大企業42万8千円50万円
中小企業21万円23万6千円
公務員50万円57万円
表を見ていただくと、公務員が一番多くなっていることが分かります。


ここでは、

  • 大企業のボーナス
  • 中小企業のボーナス
  • 公務員のボーナス

について詳しくご紹介したいと思います。

大企業のボーナス平均支給額

夏季ボーナス平均支給額は、大企業の場合20代で42万円から50万円ほど、という結果になりました。20代でこれほどの金額はかなり多い方ではないでしょうか。


大手企業の場合、中小企業よりも基本給が高く設定されていることが多く、ボーナスも多く支給されることが多くなります。


従業員500人以上の大企業の2019年度夏季ボーナスの平均支給額は92万円ほど、年末で95万円ほどという結果があります。合計すると、年間で187万円ほどのボーナスを受け取っていることになるのです。


厚生労働省が全体のボーナス支給額の平均を調べたところ、93万円ほどという結果になっているため、大企業ではかなり多くのボーナスが支給されていることが分かります。

中小企業のボーナス平均支給額

中小企業の夏季ボーナス支給額は21万円から23万円ほどという結果になっています。大企業と比較すると、かなり少なく感じるのではないでしょうか。


しかし、この平均支給額はあまり当てにならないという話もあるのです。


中小企業はその会社ごとにボーナスの設定が様々で、社員全員一律10万円などと決められている会社や、6か月分出す会社など、かなり支給額に差があります。


さらに、ボーナスの出ない中小企業は40%もあると言われているため、平均支給額はあまり当てにはならないようです。


中小企業に就職を考えている場合は、まずはボーナスの有無から確認した方が良さそうです。

公務員のボーナス平均支給額

では次に、安定した職業として人気の公務員に絞って、ボーナス支給額を解説していきます。


公務員と言っても、地方公務員なのか国家公務員なのかでボーナスの平均支給額も変わってきます。


まずは2018年夏における国家公務員の平均支給額を、20代前半と後半に分けてみてみると

  • 20代前半の国家公務員の支給額=約50万円
  • 20代後半の国家公務員の支給額=約57万円
やはり国家公務員。上記で解説した20代の支給額平均を大きく上回っています。

それでは次に2018年夏における地方公務員の平均支給額を、20代前半と後半に分けてみてみてみると
  • 20代前半の地方公務員の支給額=約44万円
  • 20代後半の地方公務員の支給額=約49万円
意外にも驚くほど国家公務員との支給額の差はありませんが、やはり地方公務員の方が低いようです。

それでも20代全体の平均支給額と比べると高い傾向にあります。

こういった点から見ても、公務員が人気職なのは納得です。

職業別に見た20代ボーナス支給額ランキング

20代のボーナスは会社の規模、大企業か中小企業かによって大きく変わります。また、公務員の場合はしっかりと支給されることがわかりました。


ボーナス自体、業界によって大きな違いがあり、

  1. 金融保険業:145.5万円
  2. 電気・ガス業:136.8万円
  3. 情報通信業:102万円

が2018年ではトップの支給額となっています。


では、職業別にみるとどうなのでしょうか?業界ではなく、細かく職業別に20代のボーナスがどのくらいなのか気になる方もいるかと思います。


就職や転職を考えている場合、やはりボーナスが多い方が魅力がありますよね。多い職業、少ない職業のそれぞれのトップ3をご紹介していきます。

ボーナス額が多い職業トップ3

20代でボーナスが多い職業トップ3は、

  1. 弁護士:165.5万円
  2. 一級建築士:122.4万円
  3. 航空操縦士:108.3万円

となっています。全て簡単になれる職業ではありませんね。


20代でもボーナスが多い職業の1位は弁護士です。特に女性でも多くのボーナスを貰える職業となっています。20代では165.5万円ですが、40~50代になると270万円程のボーナスが平均して支給されるようなので、かなりボーナスの多い職業となります。


ボーナスの多い一級建築士ですが、2級以下になるとかなりボーナスの額が減ってしまうようです。さらに、住宅メーカーなど務めている会社によってもボーナスの額に大きな違いが生まれます。


ボーナスの多い職業の3位が航空操縦士、いわゆるパイロットです。そもそも平均年収が1,694万円と非常に高く、ボーナスの金額も高くなっているようです。

ボーナス額が少ない職業トップ3

ボーナスが少ない職業のトップ3は、

  1. 美容師:4.9万円
  2. ミシン縫製工:9.7万円
  3. 土木関係:24万円

となっています。かなり少なく感じるのではないでしょうか。


これらの職種は20代だから少ない、という訳ではなく、基本的にボーナスの額が少ない職業であることも影響しています。


ワースト1になってしまった美容師ですが、基本的にボーナスが出るということ自体が無いようです。ボーナスが出ない場合が多く、さらに出たとしても少額のため、ボーナスの少ない職業第1位となってしまいました。


第2位のミシン縫製工はそもそも平均年収が低く、ボーナスの額も少なくなってしまうようです。


3位は土木関係となりました。学歴などが関係のない仕事のため、ボーナスは低めになっています。

ボーナスで受け取れる20代の手取りはどのくらい?


20代で支給されるボーナスについてご紹介してきましたが、ご紹介してきた平均金額は「額面価格」となります。


大手企業のボーナス平均額が20代後半では50万円ということをご紹介しまいたが、この50万円全てが手元に入ってくるという訳ではないのです。税金など様々な費用が額面価格である50万円から引かれてしまい、手元に入ってくる金額は50万円よりも少なくなっているということを覚えておきましょう。


そもそも、額面価格と手取り額が何のことなのか分からない方もいるのではないでしょうか。


ここでは、

  • 額面価格と手取り額の違い
  • 手取りでどのくらいの金額になるのか?

についてご紹介していきます。

額面価格と手取り額について

求人広告などに記載されている給与金額を全額給料として受け取れると思っている方もいるかと思います。しかし、求人広告などに記載されている金額は、多くの場合「額面給与」となるのです。


額面給与は基本給に残業代や交通費などがプラスされた金額となります。給与明細には「総支給金額」などと書かれている場合が多いです。総支給金額から所得税や社会保険料などが引かれたものが、手取り額になります。給与明細では「差し引き支給額」などと書かれています。


月々の給料の場合はもちろん、ボーナスでも額面価格と手取り額に違いがあります。額面価格よりも少なくなることをしっかりと理解しておきましょう。

大体の手取り額は額面価格の8割

手取り額が額面価格よりもどのくらい少なくなってしまうのか、気になりますよね。


手取り額は額面価格の8割程度、となります。


月給30万円の額面価格であった場合、手取り額は8割の24万円程となるのです。


ボーナスも同じで、住民税が引かれない分給料よりも引かれる割合は少なくなるかもしれませんが、額面価格50万円の場合、手取り額は8割の40万円程になると思っておきましょう。


さらに、ボーナス額が100万円を超えるような場合、所得税などの引かれる割合が増えてしまいます。このような場合は額面価格の7割程度が手取りとなることを覚えておいてください。

参考:30代になるとボーナスはどれくらい増えるか

日本では昔から、勤続年数が長ければ長いほどボーナスの支給額も上がっていくシステムの会社が多く存在します。


これは20代前半と比べて、20代後半の方が貰える平均支給額が多いことからも、ある程度見て取れます。


つまり30代以降もボーナスの支給額が上がっていくことが予想できるでしょう。


そこで30代の平均ボーナス支給額も見てみると、約50万円前後まで上がっているようです。


この金額を年2回貰うとすると、ボーナスだけで年間100万円ほど支給されることになります。


この金額を見て少ないと思う方はあまりいないでしょう。


上記で紹介したボーナスを上げる方法では転職もありと紹介しましたが、ボーナスが上がる見込みがあるようなら、同じ会社に長く勤めてもいいでしょう。

まとめ:20代のボーナスの平均について

いかがでしたか?ここでは20代のボーナスの平均についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • 20代前半のボーナスの平均額は25~30万円
  • 20代後半の平均ボーナスは35~42万円
  • 企業規模でのボーナス平均は、大企業が46万円、中小企業が22万円、公務員が53万円ほど
  • 20代でボーナスの多い職業は、弁護士・一級建築士・航空操縦士
  • 20代でボーナスが少ない職業は、美容師・ミシン縫製工・土木関係
  • ボーナスは額面価格が受け取れるわけではなく、手取り額になるので注意
  • 手取り額は額面価格の約8割
  • ボーナスは20代・30代と年齢が上がると多くなっていく

になります。


就職や転職を考えている場合、基本給はもちろんボーナスが多いかどうかも選ぶ際のポイントになりますよね。しかし、20代は基本的にボーナスが少ないのが現状です。


すぐに転職などを考えるのではなく、30代になったらいくらくらいになるのか、ということも一度調べてみてはいかがでしょうか。


ほけんROOMでは他にもマネーライフに関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

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