奨学金返済がきついと苦しむ人と奨学金利用を悩む人が知るべきこと

「奨学金返済がきつい」そう悩む人は決して少なくありません。ではどうしてきついのか?この記事では、奨学金の利用を悩んでいる人も返済に苦しんでいる人も知っておくべき奨学金の概要から返済方法、また返済が厳しい時の対処法までを詳しく解説します。

内容をまとめると

  • 奨学金には給付型と貸与型があり、返済が必要なのは貸与型
  • 奨学金の返済は本当にきつい
  • 返済は貸与終了月の翌月から計算して7ヶ月目に開始される
  • 返済方法には、定額返還方式と所得連動返還方式の2種類がある
  • 返済がきつい人は減額返還制度や返還期限猶予制度を利用するべき
  • 早くの完済を目指す人は繰上げ返済が可能
  • 奨学金は滞納厳禁、他にも詐欺被害など気をつけるべきことがある
  • 奨学金の苦しさを緩和するために、高校生・大学生・社会人それぞれの段階でできることがある
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奨学金返済はなぜきついのか。奨学金返済に苦しむ人が知るべきこととは?


「奨学金の返済がきつくて生活も危うい」「家庭を持つことなど到底考えらない」…。


社会人になってしばらく経ってからでも奨学金返済で苦しい思いをしている人、きっとたくさんおられますよね。


特に昨今は新型コロナウイルスの世界的な流行により収入面にも大きな影響を与えているため、より一層不安を感じている人が多いことでしょう。


そもそも、どうしてたくさんの大人が奨学金返済で生活がきつい状況に陥っているのでしょうか?


今回は奨学金返済について

  • 知っておきたい!奨学金の基本
  • 返済は本当にきつい?返済者の現実
  • 奨学金の返済にかかる期間は?
  • 奨学金の返済方法を知ろう
  • 返済が本当にきつい時に利用すべき制度とは?
  • 早く奨学金を完済する方法とは?
  • これから奨学金を借りる人に注意するべきこと
  • 奨学金の負担を少しでも緩和するためにできること
以上を中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、奨学金の概要から返済の実情までリアルな部分だけでなく、返済時にすべきことまでしっかり理解できるはずです。

今まさに奨学金返済できつい思いをしている方だけでなく、奨学金の利用を検討している方まで、みなさんにとって必見の内容が盛りだくさんですので、最後までぜひご覧ください。

まずは奨学金の基礎知識と種類を知っておこう!


そもそも奨学金は、

  • 給付奨学金
  • 貸与奨学金
という2つの種類に分かれています。

給付型は
  • 世帯収入や資産
  • 学生本人の成績や学習への意欲を示すレポートなど
上記の条件を満たす学生に対し、最大で年間およそ70万円の授業料を免除するものです。

一方で、返済に関係するのが貸与型です。

貸与型の中でもさらに分類があり、国内進学の学生は
  • 第一種奨学金
  • 第二種奨学金
  • (上記2種に追加で)入学時特別増額
以上の制度から融資を受けられます。

それぞれの制度は、家庭の経済状況や学生の成績によって対象が変わります。

また留学する学生には以下の奨学金制度があります。
  • 協定派遣
  • 学部学位取得型
  • 大学院学位取得型個人応募用
これらは成績以外に、留学先の大学で何を目的とするかによって対象が変わります。

奨学金の種類については、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)のホームページでもより詳しく解説されています(インターネット環境によってはページを読み込めない可能性があります)。

奨学金返済は本当にきついの?奨学金返済者の実情

奨学金の利用前などの理由で、いまいち返済の実情がわからないという方もおられるのではないでしょうか。


なかには「本当に返済はきついの?」と怪訝に思っている方もいるかもしれませんね。


そこで、奨学金返済者がどのくらいきつい生活を送っているのか、その例をご紹介いたします。


どうしてきついのか、その現実をみなさんにも今一度考え、知っていただければ幸いです。

奨学金返済者の現状とは?

四年制大学を卒業した場合の初任給の平均は額面で212,000円、手取りで169,000円です。


一方、34歳以下でひとり暮らしの方の1ヶ月の家賃や食費、交際費などをまとめた支出額の平均は155,000円


まず給料から生活費を引くと、単純計算で14,000円しか残りません。


支出額のなかには借金の返済や貯金は一切含まれていないため、この14,000円から奨学金の返済を行うことになります。


14,000円に対して、34歳以下の月々の奨学金返済額の平均は17,000円


貸与額によっては返済額が月3万円ほどまで及ぶこともあります。


どう見積もってもマイナスです。


つまり、どこかで切り詰めて生活する必要があります。


電気を極力使わないだとか、食費を削るだとか、人によってそれは様々だと思いますがいずれにしても生活がきついことには変わりないのです。

さらに奨学金の返済がきつく、苦しんでいる人の実例を紹介

Aさん(27)の場合


祖母が農業を営む家の長男として生まれ、母子家庭で育ったAさん。


家庭の経済状況が苦しく、高校から奨学金を利用していたようです。


勉強ができたため親の後押しもあり大学に進学しましたが、そこでも第一種と第二種両方の奨学金を借り、大学生活中はアルバイトをして学費と生活費を工面。


しかし新卒として就職した会社が肌に合わず、家業にも必要とされていたことから1年で退職しました。


農家の仕事だけでは生活できなかったため、日雇い労働をしていたもののいよいよ生活費に困窮しカードローンを頼ることに。


奨学金の返済がこの辺りから滞り始めますが、督促状は見なかったそうです。


その後仕事を見つけ収入が安定してきた頃に今度は祖母が体調不良、完全に生活の中心は農家へ。


農業をするには今の仕事は厳しい、そんな時に声がかかり農業と両立できる会社に入社。


農業と仕事、そして副業の3つを掛け持ちしていたある日、事件が起こります。


ATMからお金が引き出せない。


後から判明した原因は、住民税を滞納したことによる差押えでした。


債務一覧表を作り見えてきたのは、膨らみに膨らんだ総額1100万円の借金地獄。


奨学金の返済の一部は母親が連帯保証人となっており、他にも親族が保証人となっているものもありました。


自己破産を勧められましたが上記が理由で親族を巻き込むことは避けられず、破産に向けた話し合いは難航しているようです。


「大学に行ったことを後悔している」Aさんはそう語っています。


知恵袋に寄せられた声


知恵袋にある日投稿された「奨学金を月10万円借りている」という大学2年生の質問。

内容は「母子家庭で、祖父母・母・弟と暮らしている。現在の経済状況で奨学金額を減らすのは厳しいか」というもの。

実際の投稿には、投稿者の目に映る家庭の状況などが書き出されていました。

その質問に対して寄せられたアンサーの一部をかいつまんでご紹介します。
  • 「地方公務員になって月26,000円を返済しているが正直きつい。奨学金に後悔はないものの、学生のうちに対策するべきだった」
  • 「240回払いなら返済は20年続く。これは結構大変で、結婚や子どもを諦めないといけないことも」
  • 「やむを得ないことでも返済が滞れば、住宅ローンの審査が通らない場合もある

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奨学金の返済がきついのは、あなたが悪いのではありません。


もちろん、中には家族の支援を受けられたり、給料の良い仕事をしていて返済をスムーズに終えられる人もいます。


だからと言って苦しんでいるご自身を責める必要はないのです。


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奨学金で苦しんでいるのは、あなた1人ではありません。


そして、苦しさに対し誰かに助けを求めることは有用な手段です。


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奨学金返済にかかる期間

奨学金返済に苦しむ人たちの現実はご理解いただけたでしょうか。


続いては、奨学金の返済にはどれほどの期間を要するのか

  • 返済の開始はいつ?リレー口座とは?
  • 返済にかかる期間は実際どのくらい?
上記の内容について解説していきます。

これは、特にこの先奨学金を借りようと考えておられる方必見の情報です。

しっかりチェックして、返済プランを今のうちから考えてみましょう。

では、解説します。

奨学金返済はいつから始まる?リレー口座って何?

奨学金返済の開始タイミング


在学中に奨学金を借りていた場合、貸与終了つまり在学期間が終わった月の翌月から数えて7ヶ月目が奨学金返済の開始タイミングです。


卒業の場合でも中退の場合でも、「最後に奨学金を借りた月」を貸与が終了した月、要するに基準月と見なして計算してください。


また日本学生支援機構(JASSO)の奨学金制度を利用した場合は、毎月27日が引き落とし日と定められています。


もしあなたが2021年の3月に卒業した場合、返済は同年の10月の引き落とし日から開始されるということです。


リレー口座とは


リレー口座は「あなたが返済したお金が、次の世代の学生の奨学金としてリレー形式で利用される」という奨学金独自の用語です。

対応している金融機関と対応していない金融機関があるので、事前に確認しておきましょう。

奨学金完済までにかかる実際の期間

返済期間は、基本的に返済方法に左右されます。


この返済方法については次の項目で詳しくご紹介いたします。


もし奨学金の返済を毎月一定額の支払いによって行う場合は、

返済期間(回数)=借入総額÷割賦金(わっぷきん・かっぷきん)の基礎額×12ヶ月

で求めることができます。


割賦金とは、複数回に分けて支払うお金という意味です。


割賦金の基礎額は、この割賦金を元に1年間に返済する金額を示した金額を指します。


割賦金は借りる奨学金の金額によって異なるため、計算をする際は「奨学金返還年数算出表」というものを参考にします。


次項のシミュレーションにて奨学金返還年数算出表については詳細を説明いたしますので、ご確認ください。

奨学金返済の返済方法とシミュレーション



前項で触れた奨学金の返済方法ですが、

  • 定額返還方式
  • 所得連動返還方式
の2種類があります。

これから奨学金を借りるという人には、まだ聞き馴染みのない言葉かもしれませんね。

このそれぞれの返済方法について解説しながら、実際の返済を想定してシミュレーションを行っていきます。

この先返済が始まるという方、奨学金の利用を検討している方どちらにとっても役に立つ情報かと思いますので、一緒に見ていきましょう。

そもそも奨学金返済にかかる金額はいくら?

奨学金の返済額(割賦金)は、前述の通り借金額に左右されます。


定額返還方式による返済か、はたまた所得連動返還方式による返済かでも異なるため、一概に「返済金額は○○円です!」と言えないのが実情です。


また、第一種奨学金であれば無利息ですが第二種奨学金は卒業後は年3.0%の利息が生じるなど、利息の有無の確認も必要となります。


要するに、奨学金返済にかかる金額は利用したその人次第なのです。


具体的な返済金額はそれぞれの返済方法のシミュレーションで一緒に計算してみましょう。

奨学金の返済方法とシミュレーション①定額返還方式

定額返還方式は、借入額に対し1ヶ月の返済額が定められ、返済が完了するまでその額を支払い続けるという返還方法です。


第二種奨学金を利用する人は定額返還方式となります。

借入総額割賦金の基礎額
〜20万円3万円
〜40万円4万円
〜50万円5万円
〜60万円6万円
〜70万円7万円
〜90万円8万円
〜110万円9万円
〜130万円10万円
〜150万円11万円
〜170万円12万円
〜190万円13万円
〜210万円14万円
〜230万円15万円
〜250万円16万円
〜340万円17万円
340万1円〜借入総額の20分の1

これを参考に返済に必要な期間や月々の返済額を導き出します。


例を見ていきましょう。


240万円借りていた場合


この場合の返済期間は

240万円÷16万円×12ヶ月=180ヶ月

つまり、返済に15年間要するということです。


また月々の返済額は

240万円÷180ヶ月=約13,334円

となります。


400万円借りていた場合


この場合の返済期間は

400万円÷20万円×12ヶ月=240ヶ月

つまり、返済に20年間かかります。


また月々の返済額は

400万円÷240ヶ月=約16,667円

となります。


またどちらのパターンも利息を含めない単純計算ですので、実際は利息分も加算して計算する必要があります。

奨学金の返済方法とシミュレーション②所得連動返還方式

所得連動返還方式とは、奨学金返済者の前年の収入に応じて、その一年の月額返済料金が決定されるという返還方式です。


低所得者の負担を軽減する救済手段として、2017年4月から導入されています。


この返済方法が対象となるのは、第一種奨学金を利用している人です。


所得連動返還方式を選択した場合は、マイナンバー(個人番号)を必ず提出しなければなりません。


この返済方法の最大の特徴は、年収によって返済額が変わるため返済期間の上限が設けられていないということです。


毎月の返済額ですが、

月額返済料=前年の収入×9%÷12ヶ月

で求められます。


最低額は2000円で、上記の計算で2000円を下回っても毎月の返済額は2000円となります。


なお、前年の収入が発生しない初年度の返済のみ、定額返還方式で定められた割賦金の半額を毎月返済することになります。


その返済が困難であれば、申請を行うことで月額2000円の返済に変更が可能です。

奨学金返済がきつい人が利用するべき制度

どうしても奨学金返済がきつい時、みなさんはどんな対応をしますか?


実はそんな時の救済制度として

  • 減額返還制度
  • 返還期限猶予制度
というものがあるのです。

これら2つがどのような制度なのかということをご理解いただくために、この項目ではそれぞれについて解説していきます。

今まさに返済がきつく滞納してしまうかもしれない方は、ぜひこれを読んで制度の利用を検討してみてください。

①減額返還制度

制度の概要


減額返還制度はその名からも予想ができるかもしれませんが、月々の返済額を減らして返済期間を延長するという制度です。


具体的には2分の1か3分の1に減額する代わりに、返済期間も2倍もしくは3倍に延びます。


制度利用の対象条件


この制度は
  • 災害
  • 傷害・疾病
  • その他経済的な理由
などに当てはまる人が利用できる制度です。

注意事項


あくまでも「月々の返済額を減額する」制度であって、借入総額が減額されるわけではありません。

また利息自体もなくならないのでご注意ください。

制度の利用にあたっては証明書の提出が義務付けられ、これが制度の求める要件に合致している必要があります。

②返還期限猶予制度

制度の概要


返還期限猶予制度は、日本学生支援機構(JASSO)で設けられているもので、返済を一定期間先延ばしにできる制度です。


申し込み方法は

  1. マイナンバー提出書に「奨学金返還期限猶予願」と記載
  2. 返済が困難であるという証明書とともに日本学生支援機構に送付
という流れになっています。

制度利用の対象条件


この制度は
  • 傷害・疾病で労働が困難である
  • 生活保護を受けている
  • 失業している
  • 経済状況が苦しい
などに当てはまる人が利用できる制度です。

これは後ほど改めて詳しくご説明します。

注意事項


申請するにも条件があり、リレー口座に登録した上で年間の収入を証明できる書類の提出が求められます。

それから減額返還制度でも述べたことですが、この制度は「返済を延期できる」制度であり借入総額や利息が減るということはありません。

制度を利用したとしても義務は残っていますので、必ず奨学金は返済するようにしましょう。

返済期間猶予制度を利用するための条件

返済の猶予には

  • 最大10年の期限付き
  • 無期限
の2つがあります。

これは何が原因で返済の猶予は願い出ているかによって異なるものです。

最大10年の猶予となる場合の利用条件


猶予に上限が設けられるのは、
  • 現在失業中である
  • 経済的に困窮している
この2つが理由で制度を利用した場合です。

猶予が無期限となる場合の利用条件


猶予に期限が設定されないのは、
  • 傷害・疾病
  • 生活保護を受給している
  • 現在失業中である
  • 経済的に困窮している
  • 特別研究員である
  • 新卒
  • 災害にあった
  • 産前・産後休業や育児休業中である
  • 大学校在学中である
  • 海外に住んでいる
  • 今年、国外から帰国する
  • 海外に派遣されている
  • 国外で研究中である
  • 海外留学している
上記の理由で制度を利用した場合です。

見比べていただければわかると思いますが、失業や経済苦はどちらのパターンにもなりえます。

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奨学金を早く返済したい人が利用するべき繰上げ返済とは?

返済がきつい人に焦点を当てて制度をご紹介しましたが、反対に経済的に余裕があったり、一刻も早く完済したいと考えている方もおられますよね。


そういった方は「繰上げ返済」を利用しましょう。


この制度は、引き落とし日前の返済金を繰上げて一括で支払うことができるというものです。


これは第一種奨学金・第二種奨学金どちらで奨学金を借りていても利用できます。


利用するには、スカラネット・パーソナルにアクセスしなければなりません。


スカラネット・パーソナルのページ内で申し込み手続きは完了しますが、その他にも郵送・FAX・電話で申し込むことも可能です。


ただし郵送・FAXの場合は書類請求のためにスカラネット・パーソナルにアクセスする必要が生じるため、何かしらの理由でそれができない方は「奨学金電話相談センター」に電話して手続きを行いましょう。

奨学金を利用する人が知っておくべき注意点



奨学金には、制度利用前に必ず知っておかなければならないことや気をつけるべきことがあります。


その内容を簡単にまとめると

  • 返済の滞納は厳禁
  • 返済のための借金はダメ
  • 初任給は少なく、そしてその金額は簡単には上がらない
  • ひとり暮らしは生活費の負担が大きい
  • 詐欺に注意!
といったものです。

これから奨学金を借りるもしくはこれから返済が始まるという方はもちろん、もう返済を開始しているという方にも改めて気をつけていただきたい内容となっています。

1つずつ確認していきましょう。

①絶対に奨学金返済を滞納しない

まず奨学金の返済は絶対に滞納してはいけません。


もし滞納した場合、

  • 遅延金が発生する
  • 連帯保証人が返済を請求される
  • 個人信用情報機関(通称ブラックリスト)に登録される
  • 全額一括で返済することを求められる
  • 給料や財産を差し押さえられる
以上の事態に陥ることとなります。

例えば、個人信用情報機関に登録されてしまうとその後5年間は登録され続け、もし奨学金を完済したとしてもクレジットカードの発行時やローンを組む際に大きなダメージを与えることになってしまいます。

最終的に自己破産を選んだとしても、その影響は家族にまで及びます。

滞納してしまうという行為により、一層経済的に苦しい状況に置かれてしまうのです。

奨学金は借金です。

滞納はそれなりのリスクをはらんでいるということを、しっかり覚えておきましょう。

②奨学金返済のために金融機関から借金をしない

奨学金を返済するためのお金を金融機関での借金によって工面することもやめましょう。


これをするといわゆる自転車操業状態になってしまいます。


奨学金を返済したとしても、結局返済額と同じ額の借金は残ってしまい、しかもその借金にはさらに利息が発生します。


つまり少しずつ、しかし確実に借金は膨らんでいくのです。


また金融機関への返済が滞ってしまうと、こちらも遅延金が発生し、気がつけば1人の力ではとても返せる額でなくなっていたということも起こりかねません。


個人信用情報機関に登録されることも避けられませんし、結果的に金融機関を頼る前よりも困窮した状況になる可能性も考えられます。


返済が苦しくても制度を利用するなどして、金融機関に借金することはどうか思いとどまってください。

③就職した後の給料は少なく、簡単に上がらないということを理解しておく

「社会人になれば、毎月給料が入るし返済がきついなんてありえない」そう楽観的に考えている方はいませんか?


奨学金返済者の現状を説明した部分でも述べましたが、四年大卒者の初任給の平均は額面で212,000円、手取りで169,000円。


この額を見ても「でもそこから昇給するでしょ?」と思っているかもしれませんね。


あるサイトの調査によれば、2019年の昇給額の平均は5,997円です。


昇給額とは、その年とその前年の同月の収入の平均がどの程度増額したかを比べた数字を指します。


つまり1年で平均およそ6000円弱昇給するということです。


ほとんどの場合において、昇給額は奨学金の1ヶ月の返済額にも及ばないというのが実情なのです。


奨学金を借りる上で、就職後の給料を信用しきってあてにするのは危険であるということを今一度ご理解ください。

④ひとり暮らしだと生活費の支出が大きい

こちらも既出ですが、34歳以下のひとり暮らし世帯の1ヶ月の支出額の平均は155,000円です。

この内訳は
平均額
家賃64,000円
水道光熱費7,000円
ガス代2,500円
通信費7,000円
保険医療費3,600円
交通費7,200円
食費39,000円
洋服7,700円
交際費12,000円
理美容サービス2,000円
理美容品3,000円
総額155,000円
以上となっています。

もしかしたら節約できるところはあるのかもしれませんが、決して贅沢な暮らしではないことがわかると思います。

初任給の平均額から考えても、生活費が給料の大多数を持って行ってしまうことは一目瞭然。

昇給があると言っても、生活費を前にすると微々たるものになってしまいます。

当たり前のことですが、支出は奨学金の返済だけではないことを忘れてはいけません。

⑤奨学金を利用した詐欺に注意

最後にご注意いただきたいのが詐欺です。


日本学生支援機構の職員を装った詐欺師が「高校時代のものと合わせて奨学金を一括返済してほしい」と言って現金をだまし取ろうとした事件が実際に発生しています。


確かに日本学生支援機構は奨学金を融資する団体なのですが、滞納時に現金の回収を行うのは債権回収業者であり、日本学生支援機構が現金を回収するということはありません。


また詐欺の例は他にもあり、返済者の保護者に対し「奨学金返済に250万円の滞納がある、このままでは法的措置をとることになるので指定の連絡先に連絡をするように」と非通知の電話がかかってきたというケースもありました。


仮に返済を滞納していたとしても、そこまで滞納額が蓄積されてから保護者に電話がいくということはまずありえないことです。


詐欺にあった場合、また疑わしい場合は奨学金相談センターへ問い合わせましょう。

奨学金返済を少しでも軽くするためにできること

奨学金の返済は、たいていの人にとってやはりどうしてもきついものです。


しかし、それを少しでも緩和するのは決して不可能なことではありません。


ここの項目では

  • 高校生ができる・考えること
  • 大学生ができる・考えること
  • 社会人ができる・考えること
に分けて、奨学金利用者ができるもしくは意識するべきことをご紹介します。

苦しさを緩和するために、あなたが今できることを1つずつ取り組んでいきましょう。

①高校生ができること

まずは高校生ができることです。


大学進学に際して奨学金を借りようと思っている方は少なくないですよね。


そんな高校生ができることには

  • 教育にかかる費用(例えば予備校や塾など)の見直し
  • 返済が不要な給付型の利用を考える
  • 国公立大への進学を選択肢として視野に入れる
  • 奨学金そのものについての知識をつける
ということが挙げられます。

奨学金を借りる前には、なぜたくさんの大人が奨学金の返済をきついと感じているのか、その根本を考える必要があります。

あなたが大人になった時に後悔しない選択肢を、じっくり吟味するべきなのではないでしょうか。

また高校生の間から費用の見直しをすることで、浮いたお金を学費に回すなどの金策も重要になってきます。

②大学生ができること

続いては、大学生ができることです。


返済が始まる日のために、奨学金を借りている大学生は

  • 大学内の給付型奨学金を積極的に利用する
  • 保険など社会人になってから降りかかるお金に関する知識をつける
  • 必要以上に奨学金を借りないこと
以上のことができます。

何よりも大切なのは、必要以上に奨学金を借りてしまわないということ。

将来返済の際にあなた自身を苦しめることになります。

また、各学校で設けられている給付型奨学金はどんどん利用していきましょう。

成績向上の目的やモチベーションにもつながるので、一石二鳥です。

それから、お金のことをしっかり勉強してください。

特に保険については、就職前までに自分に必要なのかどうかを判断しておくのが良いでしょう。

③社会人ができること

最後に、返済をする社会人ができることです。


奨学金を完済するため、社会人は

  • 簡単に家賃を上げない
  • 残業代やボーナスなどは生活費に充てない
  • 昇給に向けて努力する
  • もし奨学金が払えなくなってしまったらという時の対処法を理解する
以上のことができます。

家賃その他生活水準をむやみに上げることはおすすめできません。

また、残業代やボーナスなど安定していない収入に頼って生活するのも、その後もし期待していた額が入らなかった場合苦しむことになるので避けましょう。

そしてもっとも重要なのは、返済できない時の対応を知っておくことです。

もし支払えないとなったら、迅速に日本学生支援機構にその旨を連絡するようにしましょう。

誤魔化すより行動することが身を助けることにつながります。

まとめ:奨学金返済がきつい人はまずお金のプロと支出と収入の見直しを!


奨学金、基本事項や返済に苦しむ人の実情などを中心に解説してきましたがいかがだったでそうか。


今回の記事のポイントは

  • 奨学金には給付型貸与型があり、返済が必要なのは貸与型
  • 奨学金の返済は本当にきつい
  • 返済は貸与終了月の翌月から計算して7ヶ月目に開始される
  • 返済方法には、定額返還方式と所得連動返還方式の2種類がある
  • 返済がきつい人は減額返還制度や返還期限猶予制度を利用するべき
  • 早くの完済を目指す人は繰上げ返済が可能
  • 奨学金は滞納厳禁、他にも詐欺被害など気をつけるべきことがある
  • 奨学金の苦しさを緩和するために、高校生・大学生・社会人それぞれの段階でできることがある
  • あまりにも返済がきつい人には、マネーキャリアのライフプラン相談がおすすめ!
でした。

奨学金は、正しく理解し正しく利用する必要があります。

そしてもし返済ができないと感じたら、救済制度を利用するなど柔軟に対応しながら奨学金と付き合っていかなければならないのです。

返済が苦しい、それはあなたが悪いことではありません。

あまりにきつい、辛いという方はマネーキャリアのライフプラン相談を頼ってみてくださいね。

ほけんROOMでは他にも読んでおきたいお金に関する記事を多数掲載しています、ぜひご覧ください。

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