がん保険と医療保険、両方に加入する必要性や注意点を整理してみた。

可能なら医療保険・がん保険の両方加入する方が良いとお考えかと思います。しかし、医療保険とがん保険の両方の特徴や違いを理解し、保障が重複しないことなど、気をつけるポイントは多くあります。本記事では、両者の違いを理解し、両方に加入する必要性と注意点を整理しました。

がん保険と医療保険は両方加入すべきか

「がん保険と医療保険の両方」について、こちらの記事「がん保険と医療保険の両方に加入する場合、知らなければ損をする内容」でさらに詳しく説明しているので、参考にしてください。


日本でがん患者は2017年現在、約1,014,000人いるというデータがあります。死亡数は約378,000人にもなるそうです。

医療保険やがん保険で自分の病気に対する備えはできていますか?

また、医療保険とがん保険、両方に加入する必要があるのでしょうか。


理想としては、両方加入していた方が安心でしょう。

しかし、金銭的な問題で、両方加入することが難しい場合もあるかもしれません。

がん保険と医療保険の関係性

医療保険に既に加入している場合、がん保険に加入すると保障の上乗せとなります。しかし、これは「がん」にかかったときのみの上乗せです。


がん保険とは、文字通り「がん」に対しての保障ですので、「がん」以外には適用されません。


●がんで30日入院した場合

・医療保険(入院日額10,000円)とがん保険(入院日額3,000円)に加入



  • 入院給付金

医療保険の入院日額30日分=300,000円

がん保険の入院日額30日分=90,000円

両方合わせて390,000円の入院給付金を受け取ることができる。



  • がん診断給付金

がん保険には多くの場合「診断給付金」がついています。がんと診断された時点で、診断給付金を受け取ることができます。



  • 保険料払込み免除

がんになった場合、保険料払込み免除特約がついている保険では、以後の保険料が免除されます。免除された後も、更新はできませんが保障は続きます。


●脳卒中で30日入院した場合


  • 医療保険(入院日額10,000円)とがん保険(入院日額3,000円)に加入
  • 入院給付金
  • 医療保険の入院日額30日分=300,000円


のみ支払い対象となり、受け取ることができる。


このように、がんになったとき保障を手厚くできるのが、がん保険(がん特約)となります。

がん保険と医療保険の違いは

先ほどもお伝えしたように、がん保険は「がんにのみ」手厚く保障してくれるといった内容のものです。 

【図解】がん保険と医療保険の違い

【図解】がん保険と医療保険の違い

通常の医療保険では、病気や怪我などあらゆる面で保障を受けることができます。

手術の際も、入院・外来によって給付割合は異なりますが、入院日額の5倍~20倍ほどの給付金を受け取ることができるようになっています。


一方、がん保険ではがんに対する入院・手術・通院・診断・先進医療
にまで保障が拡大されます。


  • 入院・通院

がんにまつわる入院・通院に対する給付金請求をすることができます。医療保険のほとんどは、通院がついていませんね。自宅療養など入院以外のがん患者に対して通院の保障があると、ありがたいものです。


  • 手術

手術に対しては医療保険と同様、保障が受けられます。医療保険にも加入している場合、上乗せとなります。


  • 診断

がんと診断された時点で「診断給付金」が受け取れる保険もあります。上皮内癌など支払い対象外の場合もありますので、加入している保険担当者に確認してみましょう。


  • 先進医療

先進医療とは自己負担で、がんの治療を行うことができる制度です。重粒子線治療や放射線治療など、200万円~300万円ほどの治療を、この先進医療特約でカバーすることができます。



診断給付金の有無

がんと診断された時点で「診断給付金」を受け取ることができると、お伝えいたしました。

この「診断給付金」は、がん保険の内容によって付帯しているものと、そうでないものがあります。


身近な方の中に、がん患者がいればおわかりでしょうが、がんは長期的治療が必要な病気です。一度発症してしまうと、若ければ若いほど早いスピードで、他の部位に転移し広がっていきます。


また、一度治ったと思っても再発の可能性が非常に高いことが知られていますね。二度目以降のがんと診断された場合、診断給付金は受け取ることができるのでしょうか。


一度目の「がん診断」から2年以上期間があいている場合、再度「診断給付金」を受け取ることができるようです。保険会社によって、この期間は異なりますので、保険担当者に確認しておきましょう。

入院保障、通院保障の限度日数の制限

がんで入院した場合(がん保険加入)
  • 入院日数 無制限
  • 通院日数 無制限


●がん以外で入院した場合(医療保険加入)


  • 入院日数 40日、60日、120日など医療保険によって異なる
  • 通院日数 保証対象外となるものがほとんど


このように、がん保険では、がんに対する補償が充実しています。がんは長期化する可能性が高いので、がん保険で備えておきたいですね。両方に加入している場合、がんの治療を目的としたものは無制限となります。

先進医療に対しての保障

先進医療とはどのような治療なのでしょう。よく耳にしますが、具体的なことは知らないという方もいるでしょう。

先進医療とは、通常の健康保険診療対象外となります。よって、全額患者の自己負担により治療を受けることです。保険対象となる治療(投薬など)と先進医療の両方を行った場合、先進医療部分のみ自己負担となり、保険対象の治療は3割負担(年齢によって2割)となります。

両方受けるという選択もあるのですね。


現在、約105種類の先進医療としての治療が存在します。



  • 重粒子線治療 約300万円
  • 陽子線治療 約300万円


これらの自己負担金額を、先進医療特約によって減らすことができます。


しかし、実際先進医療を受けられるかどうかは、医師次第となります。

がん保険と医療保険はどちらが優先度が高いか

がん保険と医療保険、どちらに加入した方がいいのでしょうか。

がんの治療には莫大な費用がかかることが、わかりましたね。通常の医療保険だけでは、まかないきれない場合が多いでしょう。


1回の治療で300万円必要と言われたら、どうしますか?預金があれば、別ですが1回で300万円という金額を提示されて「わかった」と言える方は少ないでしょう。


がん保険に加入していれば、がんに対する保障は十分だとは言えませんが、ほぼ安心して治療を選択することができますね。


両方とも加入することができれば、それが一番の理想です。

がん保険と医療保険の両方に加入する時のポイント

がんに対する「診断給付金」「先進医療給付金」がまず重要

医療保険・がん保険両方に加入する際のポイントとして2つあります。
  • がん保険に診断給付金がついているか

がん保険によって「診断給付金」がついていない場合もあると、お伝えしましたね。がん保険に加入するメリットとして「診断給付金」を受け取ることができるということです。この際、上皮内がんが対象となるのかを加入する際確認しましょう。


上皮内がんとは、がんの赤ちゃんのようなもので、上皮にできた小さながんのことです。早期発見により、がんの進行を食い止めることができます。


  • 先進医療・給付される内容
先進医療が対象となっているか、またがんになった場合の入院・手術・通院費の給付がどのようになっているのかが重要です。

がん以外の三大疾病、七大生活習慣病に対する保障

がん以外の三大疾病とは、がん・脳卒中・急性心筋梗塞です。

この三大疾病に関しての保障も、がん保険に加入することでセットとなる場合もあります。保険会社の内容によって異なります。

がん同様、脳卒中・急性心筋梗塞になった場合にも「一時金」が支払われます。しかし、がんとは違い支払い回数が、1回のみの場合や2回までとされている場合がほとんどです。


通常の医療保険に七代生活習慣病の保障もついている場合もあります。


上記3つに加え糖尿病・高血圧性疾患・肝硬変・慢性腎不全です。

保険会社によっては、七大疾病にかかった時点で「保険料払込み免除」となる場合があります。しかし、保険会社所定の状態になった場合のみ「保険料払込み免除」となる場合が多いようです。

別々の保険会社で加入する際は保障の重複に注意

同じ保険会社で医療保険に、がん保険を特約としてつける場合や両方加入する場合は、保障が重複しないよう担当者が試案してくれるケースが多いでしょう。

しかし、別々の保険会社の医療保険と、がん保険に加入する場合、注意が必要です。

両方の内容が重複していては、保険料がもったいないので、重複した内容がある場合は削り保険料の節約をしましょう。

保険料を考えながら、手厚く保障したい部分の額を上げる

保険料とは、毎月の支払いなのでできるだけ最小限に抑えたいですね。医療保険とがん保険、両方とも必要な部分のみの保障にして、余分な保障はつけないようにしましょう。

がんに対する「診断給付金」など必要最低限の部分を、手厚くすることで保険料の節約をすることができます。


ご自身の加入している医療保険や、がん保険を一度見直してみましょう。

まとめ:両方加入すべきかどうかは家計次第

医療保険、がん保険はそれぞれいい面、悪い面があります。両方とも持つことで十分な保障を受けることができます。

しかし、家計次第で両方の加入が難しい場合も想定できますね。その場合は、家計の状態を見て慎重に選択しましょう。


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