更新日:2023/01/24
がんは昔からあるって知ってた?がんはいつからあるのか歴史を遡る
人類の歴史上いつから「がん」という病気はあったのでしょうか。昔の人は、がんにかかっていたのでしょうか?それとも最近になってできた病気なのでしょうか?実はエジプトやペルーのミイラからがんと思われるものが見つかっています。人間とがんとの歴史をみていきます。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- がんの歴史はいつから?4000年も昔からあるって本当?日本では?
- がんの歴史やいつからあったのか解説!昔はなかったの?
- がんの名前の由来はギリシャ語から来ている
- がんは紀元前300年ころのミイラからも発見された
- がんに関わってきた歴史上の人物達
- 人口癌実験に成功した日本人、山極 勝三郎とは?
- 昔はがんが未知の病気で19世紀末まで何もわからなかった
- 何年前からがんは治る病気になったの?歴史をみてみよう!
- 戦後の日本では次々に抗がん剤が生まれた
- 1990年代に転移していないがんを取り除けるようになった
- 世界で初めて全身麻手術に成功したのは日本人
- 分子標的薬が臨床的に使用されるようになった
- がん患者の5年生存率は大幅に上昇した
- まとめ:がんは何年前からあった?歴史をたどろう
目次
がんの歴史はいつから?4000年も昔からあるって本当?日本では?
- がんには4000年以上の歴史のある病気
- がんの名前の由来は、乳がんの切除断面がカニににていたから
- 紀元前の時代のミイラからがんが発見された
- がんは19世紀まで、何も分からない病気だった
- 全身麻酔に成功したのは日本人医師
- がんが治る病気になったのは、ここ30年ほど
がんの歴史は深く、約4000年以上前から人間と関わり時を刻んでいます。
怖い病気と漠然と思っているがんも、現代では医療が進み、治る病気にもなってきました。
しかし、4000年も前となると最新医療もなく、どのような治療が行われていたのか疑問に思いませんか?
日本では縄文時代にあたり、周りの国と比べても文化は乏しく、しっかりとした治療ガイドラインできていたようには思いません。
実は日本で医療というものができたのは、江戸時代とつい最近。
1722年には小石川養生所を町医者であった小川笙船を開業させ、医療費が無料ということもあり、貧富の差関係なく治療を受けることができました。
それまで病気は悪霊のせいで起こるといった考えがあり、祈祷師が除霊していたりしたんです。
そんな考えも改まり、医療として身体を治すことが広がったのは、小石川養生所がきっかけともいわれています。
海外は日本よりも文化も発達し、医療でも先をいく存在でした。
そこで、今回は
- がんの歴史と名前の由来
- がんと日本人の歴史
- がんが治るようになった歴史とは
といった内容をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
がんの歴史やいつからあったのか解説!昔はなかったの?
がんの名前の由来はギリシャ語から来ている
がんは紀元前300年ころのミイラからも発見された
がんに関わってきた歴史上の人物達
世界中の偉人の中には、がんの研究に携わってきた人物がいますが、まずご紹介したいのが、ギリシアの医師ヒポクラテスです。
ヒポクラテスは医師として活躍し、医学を学びながらギリシア中を渡り歩く障害を送っていました。
ヒポクラテスは、肉腫の名付け親ともいわれており、現代の西洋医学に多大なる影響を与えています。
もともとヒポクラテスの生きていた時代は、病気は神の仕業といった非科学的な考えだったのですが、ヒポクラテスはこの考えを全否定。
病気は自然に発生するものと捉え、医学を学んだことから
- 医学の父
- 医聖
- 疫学の祖
- カエルのリンパ心臓の発見
- ベル‐マジャンディの脊髄(せきずい)神経の法則の実験的証明
人口癌実験に成功した日本人、山極 勝三郎とは?
- 脚気
- ペスト
- ツベルクリン
その後、山崎勝三郎は肝臓がんの分類法を発見したのを機に、人工的にがんを作り出す研究を開始。
世界には、人工的に胃がんを作り出すことに成功しており、デンマーク病理学者ヨハネス・フィビゲルが、実験用ラットに寄生虫に感染しているゴキブリを食べさせることで、人工的にがんを作り出すことに成功していました。
この研究に感銘をうけ、うさぎの耳に石油由来のコールタールを塗り、人工的にがんを作り出すことに成功。
専門雑誌『癌 Gann 』を発刊し、のちのち日本癌学会の機関誌となり、現代のがん研究に大きな功績を残しました。
昔はがんが未知の病気で19世紀末まで何もわからなかった
- 精神的な要因
- がんの遺伝体質
- 有害な物質が引き起こす
何年前からがんは治る病気になったの?歴史をみてみよう!
前述したように、がんという認知は昔からあったものの、治療するという技術は最近の話なのです。
19世紀頃には、ウイルスによってがんが引き起こされるといった可能性に着目するにとどまり、1950年代を迎えるまで、がんは治療できない不治の病とされていました。
がんになったら死というイメージが覆されたのは、ここ30年ほどと歴史はかなり浅いです。
しかし、この短い30年の間にも医療は進歩し続け、外科手術以外の方法も確立されていきました。
現在では抗がん剤治療や放射線治療といった、手術も入院も必要ない治療も進歩を続けています。
では、がん治療について必要な薬や外科手術など成功したのはいつからなのか気になるところです。
そこで
- 抗がん剤がいつ生まれたのか?そのきっかけは
- 転移していないがんを取り除けたのはいつ頃なのか
- 手術に必要な全身麻酔に成功した人とは
- がん治療に必要な分子標的薬
- 現在、がんになった人の生存率
といった、がん治療の歴史について、詳しく解説していきます。
戦後の日本では次々に抗がん剤が生まれた
1990年代に転移していないがんを取り除けるようになった
がんを外科手術によって切除する方法は、昔から行われていたのは、前述でお伝えしたとおりですが、その方法はかなり荒っぽいものでした。
現代のように麻酔の技術などはなく、切り取られる患者は命がけで手術に挑むことになったのです。
つまり、昔はがんになったら死ぬような痛みに耐えて無事に生きるか、そのまま死を待つといった病気として考えれます。
現代ではがんの切除手術は、当たり前のように受けられ、日帰りで帰ることが可能になるほど技術が進歩しています。
このように、今では当たり前になった方法も確立されたのは1990年頃とつい最近。
がんに罹ったあとに治療をうけて、生存率も年々高くなり国立がん研究センターの発表によると半数以上の施設利用者が5年以内に死亡する確率がないことを伝えています。
がんは転移する可能性が非常に高い病気であるため、あくまで生存率として理解する必用はありますが、昔のように死を待つだけの病気ではなくなっています。
手術によるがんの切除もですが、抗がん剤が本格的に利用されたのも1980年代と、現代のような治療はつい最近の話。
今のように、がんと戦えるようになったのも、過去の偉人たちの研究結果によるものなのかもしれないですね。
世界で初めて全身麻手術に成功したのは日本人
分子標的薬が臨床的に使用されるようになった
がん患者の5年生存率は大幅に上昇した
がんの治療というと、代表的な例を挙げると
- 外科手術
- 放射線治療
- 化学療法
5年相対生存率(男女合計) | 5年相対生存率(男性) | 5年相対生存率(女性) |
---|---|---|
64.1% | 62.0% | 66.9% |
まとめ:がんは何年前からあった?歴史をたどろう
いかがでしたでしょうか?
今回はがんの歴史を、国内だけではなく世界的に目を向けてご紹介していきました。
全身麻酔や抗がん剤治療など、今では当たり前になった医療は、様々な人の研究が土台として使用されており、現在も完全ながん治療を目指して日々医師たちは研究し、治療に立ち向かっています。
早期発見や早期治療は医療の技術の進歩ですが、その後の生活は誰も助けてはくれません。
病気になったとき、どのように対処すればよいのかといった知識は、ファイナンシャル・プランナーなどに相談しながら身につけていくのがおすすめです。
またほけんROOMでは、保険に関する記事が掲載されているので是非参考にしてください。