がん保険選びの重要ポイントは変化した!がん保険の歴史から解説!

現在の日本ではがん患者の数が増えており、がん保険に加入しようと考える人も多くなっています。がん保険の歴史から、国内での保険会社の市場独占についてや保障内容の変化についてなど解説していきます。知られざるがん保険開発の歴史には、ある兄弟の家族への愛があったのです。

意外と知らないがん保険の歴史を辿ろう

日本は以前に比べ、がんにかかる人が増えてきており、現在では2人に1人ががんと診断されるといわれています。


そのような背景もあり、がん治療にかかる費用に対する備えとしての「がん保険」もさまざまな特徴を持ったものが多数販売されています。


そこで浮かぶのが、「そもそもがん保険の歴史はいつから、どの保険会社が発売したのだろう?」「今の日本人にあったがん保険ってどんなもの?」といった素朴な疑問ではないでしょうか?


そこで、この記事では


  • がん保険ってそもそもどんな保険?
  • がん保険は外資系保険会社が強いといわれるが、その秘密はがん保険の歴史にある
  • がん保険の保障内容も時代に合わせて変化しているの?

について解説していきます。

この記事を最後まで読んでいただくと、「そもそもどうやってがん保険が誕生したのか」「日本におけるがん保険販売の歴史と保障内容の変化」等についてご理解いただけるはずです。

ぜひ、最後までお付き合いください。

がん保険は第3分野の保険

がん保険の内容や歴史を知るにあたっては、保険商品の基礎を知っておくとわかりやすくなります。

そもそも保険は、第1分野・第2分野・第3分野と3つに分けられていて、その3つについて簡単に説明すると次のようになります。

  1. 第1分野・・・生命保険:生命保険会社が取り扱い
  2. 第2分野・・・損害保険:損害保険会社が取り扱い
  3. 第3分野・・・医療保険:生保と損保が取り扱い

生命保険には「終身保険や定期保険、養老保険」「学資保険」「個人年金」などが含まれています。


損害保険には「火災保険」「自動車保険」「傷害保険」「賠償責任保険」などが含まれています。

医療保険には「医療保険」「女性保険」「就業不能保険」、そして「がん保険」などが含まれます。


つまり、がん保険は、第3分野の医療保険の一種ということになります。

がん保険は外資系が強い理由

がん保険は外資系生命保険会社が強いといわれていますが、そこには歴史的な理由があります。

がん保険が国内で認可を受け、販売できるようになったとき、このがん保険を含む第3分野の保険を日本国内の生命保険会社や損害保険会社が取り扱うことは、アメリカとの合意に基づいて、事実上禁止されていたのです。

この規制のおかげで、アメリカンファミリー生命保険会社のがん保険販売シェアは85%以上にも達しています。

その後、1996年に保険業法に対する規制緩和を目的とした新保険業法が施行され、国内の保険会社も第3分野の保険としてのがん保険を取り扱うことが可能になるはずでした。

しかし、外資系保険会社の既得権益の保護を考えていたアメリカと協議した結果、この政策が先送りされることとなりました。

そして2001年にようやく外資独占の措置が撤廃され、国内の大手生命保険会社、損害保険会社が第3分野の保険販売に参入することが出来るようになったのです。

このように、日本のがん保険には、長い間外資系保険会社によって独占されてきたという歴史があったことがわかります。

がん保険の歴史はアフラックなしでは語れない

がん保険を生みだしたのは、アメリカのアメリカンファミリー生命保険会社、通称『アフラック』です。

このアフラックが1974年に日本でがん保険の販売を開始し、日本でのがん保険の歴史は始まったのです。

アフラックは、1955年にアメリカのジョージア州の小さな都市、コロンバスにて創業を開始し、世界で初めてのがん保険を開発しました。


このアフラックの創業者であるエイモス3兄弟は、もともと生命保険の販売を行っていましたが、1958年に他社との差別化を図るために世界で初めてとなるがん保険を開発するのです。


つまり、1958年という年は、がん保険の歴史がスタートした年ということになります。

そして1965年に、彼らの父親が肺がんによってこの世を去ります。


この父親の死によって、エイモス3兄弟はさらにがん保険を世の中に広めていこうと想いを強くし、アフラックはがん保険に特化していくこととなるのです。

1970年、当時の社長だったジョン・B・エイモスは、大阪万国博覧会にて多くの日本人が風邪の予防としてマスクを着けていたことに驚きます。


「これだけ健康意識が高い日本でなら、がんの苦しみから人々を救いたいという気持ちが届くかもしれない」と、アフラックは日本進出を決意したのです。

しかし、当時の日本では、『がんは不治の病』とされており、がんの話題を避ける傾向にもあったため、いくつかの生命保険会社に提携を持ちかけても、断られるばかりでした。


それでも創業メンバーたちは「がんによる経済的負担」を軽減したいという想いを持ち続け、日本進出を決意してから4年後の1974年、ついに当時の大蔵省から事業免許が交付され、日本初となるがん保険が誕生しました。


このように、日本におけるがん保険の歴史は、1974年にスタートしたことになります。

がん保険開発の歴史はこのようにして始まり、家族をがんで失ったエイモス3兄弟の「がん患者とその家族が、がん治療による経済的負担が軽くなるように」との想いによって、現在もなおさまざまな商品が販売される、なくてはならない保険商品となったのです。

1974年から日本のがん保険の歴史は始まる

1974年には『日本のがん保険における歴史の生みの親』となるアフラックによって、初のがん保険が発売されました。

しかし、その保障内容は悪性新生物のみを対象とした「入院給付金」「がん死亡保険金」のみでした。

しかし、その後がん患者や保険加入者のニーズに寄り添いながら、保障内容をパワーアップさせ、市場を拡大していきまいた。

このようにして、アフラックは日本のがん保険の歴史を引っ張っていくようになります。


1990年に「スーパーがん保険」が大ヒット

1990年にアフラックは「スーパーがん保険」という保険商品を販売します。

これはがん保険の歴史上最大のヒット商品となり、このがん保険の加入者が日本で一番多くなっています。


保障内容は、「診断給付金(一時金)」「入院給付金(日数無制限)」がベースとなっており、現在国内で販売されているがん保険の原型となります。


その後、この「スーパーがん保険」ではすべてのがんが保障されるわけではない等の批判を受けることになり、2000年に新たに保障内容を改定した「21世紀がん保険」が販売されることになります。

2001年がん保険が国内の会社にも解禁

長年外資系企業に独占されていた第3分野の保険の販売ですが、2001年7月の『第3分野の保険の自由化』により、それ以降は国内のすべての生命保険会社・損害保険会社がこの第3分野の保険市場に参入することが出来るようになりました。


これにより、やっと日本国内においても医療保険やがん保険の自由競争が行われることになったのです。


この2001年というのも、日本のがん保険の歴史においては、大きな節目の年といえます。

時代の変化に合わせてがん保険の保障内容も変わってきている

がん保険とは、がん治療に備えるための保険で、その目的はずっと変わりませんが、近年では治療方法の変化に合わせて保険の保障内容が変わってきています。


がん保険で保障されている基本的な保障内容は以下の3つとなっています。

  1. がん診断給付・・・がん診断給付とは、「がん」と診断確定された時点でまとまった給付金を受け取ることが出来る保障です。
  2. がん入院給付・・・がん入院給付とは、がん治療を目的として入院開始した場合に、入院1日あたり5,000円から15,000円程度の給付金が支払われるものです。がん入院給付は、がん治療で入院した場合は日数無制限で給付を受けることが出来ます。以前はこの日数無制限ががん保険販売の大きな売りとなっていましたが、現在は入院給付の重要度が下がってきている傾向にあります。その理由として、がん治療が入院中心から通院中心へと変わってきているからです。
  3. 放射線治療・抗がん剤治療給付・・・放射線治療・抗がん剤治療給付とは、がん保険の中でも比較的新しい保障内容です。この保障は「治療」を受けた時点で給付金が支払われます。そしてこの保障は入院・通院のどちらで治療を受けたかを問われません。そのため、近年の入院ではなく通院中心となっているがん治療の変化に対応した保障内容となっています。
この基本保障3つからも分かるように、以前は入院治療が主だったがん治療が通院治療へと移行したことにより、新たな保障内容も加わることになりました。


以下ではさらに通院治療に特化した保障内容を説明します。

がん保険を選ぶ際の重要なポイントの変化

以前はがんの治療といえば、入院をともなう手術や、抗がん剤治療が主となっていましたが、現在では、通院による治療も多くなっており、がん保険の保障内容も変わってきています。

ここからは、通院治療が主になっているがん治療への保障内容として、がん保険の主な特約保障について説明します。
  1. がん通院保障特約・・・がん通院保障特約とは、がん治療を目的に通院した場合に、通院1日あたり5,000円から10,000円程度の給付金が支払われます。この通院給付は、通院治療が主になってきたがん治療に対して、多くのがん保険で取りいれられた保障内容です。
  2. がん先進医療特約・・・がん先進医療特約とは、がん治療を目的として先進医療を受けた際に、その実費分の給付が受けられます。先進医療とは、厚生労働大臣が指定する先進医療を用いた治療を受けることで、先進医療は自己負担で受けることになるため、内容によっては300万円近い治療費が必要となります。この先進医療の保障を付けていれば、先進医療を受ける際の大きな出費が軽減されます。
  3. がん手術給付特約・・・がん手術給付特約とは、がん治療のために受けた手術に対して給付金が支払われます。以前は手術保障は基本保障とするがん保険も多かったのですが、現在のがん治療法が手術が基本だった治療法から、『手術、放射線治療、化学療法』の三大療法へと変化してきたからです。
  4. 保険料払込免除特約・・・保険料払込免除特約とは、被保険者が、保険会社が指定する一定の状態となった場合には、それ以降の保険料の支払いが免除されます。保険料を支払わなくても、継続して保障を継続することが出来ます。
このように、現在の通院中心となったがん治療へのニーズの変化から、がん保険は入院保障から通院保障の重要性を高めています。

がん保険の加入を検討する際に、古い保障内容を選んでしまうと、いざという時に使えない場合もありますので、どのような保障内容があるのかきちんと知ることをおすすめします。

まとめ:がん保険の歴史について

ここまで、「がん保険の歴史と保障内容の移り変わり」について解説してきましたが、いかがでしたか?


この記事のポイントは、


  • がん保険は、第3分野に分類される医療保険の一種で、がんに特化した保険である
  • がん保険はもともとアメリカで開発され、日本に導入されたという歴史があるため、外資系保険会社が強いとされている。
  • がん保険の保障内容は、がん治療の進歩や変化に合わせた形で変化してきている


です。


ある程度の年齢になってくると、非常に気になってくる病気の一つががんではないでしょうか?


現在では、がん治療の備えに対するニードの高まりから、国内・外資系問わず多くの保険会社から、さまざまな特徴を持ったがん保険が発売されています。


それぞれの特徴や、自分の必要とする保障をよく検討し、無駄のないがん保険選びにつなげたいものですね。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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