日産・エクストレイルの維持費はいくら？CX-5や他のSUVと比較解説

国産SUV車といえば、日産自動車のエクストレイルを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。車体も大きく、デザイン性に富んでおり、大学生から社会人まで幅広く人気がある反面、軽自動車等に比べ燃費がいいとはいえず、税金が高いイメージがありますよね。

エクストレイルを所有されている方や、これから購入を検討している方にとって、維持費は気になるポイントかと思います。
この記事では

• エクストレイルの各維持費のシミュレーション
• 他の人気SUV車との維持費の比較

について、詳しく説明していきます。

維持費を下げるコツについても触れますので、エクストレイルを所有されている方や、購入を検討されている方、他車とエクストレイルを比較したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 

エクストレイルの維持費について、詳しく確認していきましょう。

エクストレイルの年間維持費は平均で約22万円と言われていますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、「ガソリン代」「自動車税」「車検」「任意保険」に分けてご説明します。

特に「ガソリン代」と車検のうちの「車検基本料」、「任意保険」については、大きな費用差が出るポイントになります。以下のトピックスでは、少しでも維持費を低く抑えるためのポイントも含めてご紹介します。

それではさっそく、確認していきましょう。

次に自動車税を確認していきましょう。

自動車税は車が登録された時期によって異なります。納税は毎年必要です。

排気量1.5ℓ超〜2ℓ以下の自動車税

※登録時期によって税金が異なるのは、消費税率の変更に伴うものです。

自動車税は、車の排気量によって金額が異なります。エクストレイルの排気量は1.99ℓなので、上記の自動車税となります。このように自動車税は排気量によって決まっていますので、この費用を削減することは基本的にできません。

ただし、エクストレイルのハイブリット車については以下をご確認ください。

▪️エクストレイルのハイブリット車の場合

グリーン化特例の適用によって、自動車税は約50％軽減されます。

ただし、この減税は新車登録の翌年のみであることに注意が必要です。

続いて、車検について確認していきましょう。

初回の車検は登録から3年後、それ以降は2年毎に実施します。 

車検費用は、以下の２種類で構成されています。

• 「車検基本料」・・車検を実施する店や工場が点検・整備費用として納めるもの
  
• 「法定費用」・・強制加入の保険や税金、印紙代として納めるもの
  

車検基本料は、車検を受ける場所によって異なります。 相場は次のとおりです。

車検基本料の相場

少しでも車検基本料の費用を抑えたい場合、カー用品店などでは2万円でサービスを提供している場合もあります。ただし、部品交換等が必要になった場合はこの限りではありません。

一方で、法定費用は次の３つで構成されています。

• 自賠責保険料・・交通事故の被害者のみが対象。モノや自損は対象外
  
• 自動車重量税・・自動車の重量毎に課税。新車購入から13年、18年経過で増額
  
• 印紙代
  

それぞれの費用は以下の通りです。

法定費用の相場(印紙代を除いて既定費用)

※印紙代は車検を受ける場所が「指定工場」の場合は1,100円になります。

▪️エクストレイルのハイブリット車の場合

エコカー減税によって、自動車重量税が20,000円(2年間)になります。

これらの費用は固定なので、印紙代を除いて金額が変わることはありません。

最後に任意保険ですが、これは加入するかしないかは任意となります。

ただし、車検のトピックスで触れたとおり、自賠責保険でカバーできる範囲や金額は限られているので、万が一に備えて任意保険に加入することを強くお勧めします。

加入が義務付けられている自賠責保険の保証上限は以下の通りです。

• 相手を死亡させてしまった場合の保証は最高3,000万円
• 相手を後遺障害にさせてしまった場合の保証は最高4,000万円

一方で、交通事故を起こした場合の賠償に関する判例を確認しましょう。

このように、自賠責保険では賄えない賠償額が必要となり、自賠責保険を超える額についてはご自身で支払う必要があります。また、相手の方に配偶者や子供がいた場合の死亡賠償金は、上の表の約10%〜30%増額になります。

このように任意保険は、億単位の財産がある方を除いて、必ず検討すべき保険となります。

任意保険については、様々な保険会社が多様な商品を販売していますので、各社の保険を比較できる代理店で検討することが重要です。

このトピックスでは、SUVの人気３車種で維持費を比較します。

この3車種は大学生から社会人まで幅広い年齢層に根強い人気のあるので、どれを購入するか悩まれる方も多いのではないでしょうか。各車両の条件をなるべく揃えるために、ここでは以下の前提条件で比較します。

前提条件

：排気量2,000CCのガソリン車

：駆動はFF(2WD)

：1年間に1万㎞走行

：ガソリン代は140円/ℓ

：2019年10月以降購入(自動車税)

：印紙代は1,800円

SUV3種の維持費比較(概算)

今回は条件を揃えるために3車種のグレードを上記のようにしましたが、この条件の場合は、エクストレイルが最も維持費が安く、ハリアーが最も高い結果となりました。

今回の3車種においては、ハイブリッド車やディーゼル車のラインナップもありますので、ぜひそちらも調べてみてください。

この額に任意保険を加えると、冒頭でご紹介した年間の平均維持費が約22万円(エクストレイルの場合)付近になるケースが多いようです。

いかがでしたでしょうか。

エクストレイルの維持費をライバル車との比較も交えながらご紹介しました。

今回はハイブリッドでないガソリン車で比較をしましたが、ハイブリッド車(CX-5はディーゼル車)の場合は、燃費がよくなることに加えて維持費も非常に安くなります。

その一方で、維持費が抑えられる車は車体価格が高額になる傾向があるので、ご自身の運転頻度や走行距離、コストを計算する期間などを定めて比較することも重要です。

改めて、今回の記事のポイントは以下の４つです。

• エクストレイルの維持費は平均で約22万円
• 維持費はガソリン代や車検基本料、任意保険で大きく変動する
• 任意保険は万が一に備えて必ず検討が必要
• 維持費が安いハイブリットカーなどは車体価格が高いことが多い

この記事では、エクストレイルを所有している方や購入を検討している方にとって、参考になる情報をまとめました。ぜひ、何度でもご参考にしてください。