車両保険の請求期限はいつまで?ギリギリに請求しても大丈夫?

車両保険の請求期限はいつまで?ギリギリに請求しても大丈夫?-サムネイル画像

車両保険の請求期限は基本的には3年です。保険料の値上がりや、次の損傷に備えて請求期限ギリギリに車両保険を請求する人もいます。ですが、時間が経つと正当な保険料が支払われない可能性もあります。すぐに請求しない場合でも一度保険会社に連絡しておきましょう。

自動車保険の保険金には3年という請求期限があります

自動車保険の保険金は、請求期限が保険法によって定められています。その期限は保険請求権が発生してから3年です。

法律で決められているのでどの保険を選んでも請求期限は変わりません。


自賠責保険でも、任意保険でも請求期限は同じです。


なぜ、請求期限が決まっているのかというと、

  • 事故調査が難しくなる
  • 保険金の算出基準があいまいになる

という理由があります。


また、現在保険の期限が切れていたとしても、事故当時が保険期限内であれば請求が可能です。


車両保険の請求期限が過ぎてしまうと、当然ながら請求してもお金は支払われません。

車両保険の保険金請求権は事故発生時に発生します

「保険金請求権が発生する日」は、車両保険と人身傷害保険、賠償責任保険で異なる場合があります。


車両保険の場合は事故発生時に発生しますので、事故発生時から3年間の間に保険金を請求する必要があります。


参考までに、人身障害保険の場合は、死亡の場合は死亡した時、後遺障害の場合は後遺障害が生じた時に保険金請求権が発生し、賠償責任保険の場合は、法律上の損害賠償の金額の判決が確定した時となります。

平成22年4月以前の契約であれば、請求期限は2年間

車両保険の請求期限が3年間になったのは平成22(2010)年4月1日です。

平成22年3月31日以前の契約の場合は請求期限は2年間です。


長期契約を行った人は、契約日を確認してみてください。

時間が経つと、正当な車両保険の保険金が支払われないリスクが


車両保険の請求期限は3年と長いのでギリギリまで請求をしないという人もいるかもしれません。

ですが、速やかに請求を行わないことのリスクもあります。

それは、正当な車両保険の保険料が支払われなくなるというリスクです。

修理しなかったことによる損害の拡大と考えられてしまう可能性も

例えば、車庫入れでぶつけて車のバンパーが歪んでいたとします。


歪んだまま運転を続けていると、さらに歪みがひどくなる可能性があります。


実際は事故当時と変わらない歪みだったとしても、そのまま乗っていて状態が悪化したと判断され、本来もらえるはずの保険金額よりも少なくなってしまうということがあるんです。 


また、保険会社としても車両保険で処理をするのなら、期限ギリギリではなく速やかに処理したいというのが本音のようです。

請求期限までに次の事故のため車両保険の保険金の請求を待っている場合

反対に、請求期限ギリギリまで請求しないことによるメリットもあります。

車両保険を利用すると、保険の等級が下がってしまいます。等級が下がると次回の自動車保険の更新の際、保険料が上がってしまいます。


また、もしもう一度事故を起こした場合、2回目に車両保険を使用するときは免責金額が変わってしまいます。


免責金額とは?

車両保険金額の内、被保険者が自分で負担する金額のことを言います。


例えば、100万円の車両保険に入っていて、免責金額が5万円だったとします。車を修理するのにかかる金額が30万円だった場合、

  • 5万円は自分で払う
  • 25万円は車両保険として支払われる

ということになります。


免責金額は1回目は5万円や0円などに設定されて、2回目以降は10万円などにアップしていることが多いです。


ですから、1回目の修理が安くすんだ場合、車両保険を使用するのはもったいない気もしますよね。


とくに、我慢できる程度損傷の場合、もっと大きな損傷のために残しておきたいと思うのではないでしょうか。


そのため、すぐに保険を請求せずに、請求期限ギリギリまで待っている人もいるんです。請求期限ギリギリまで待つことは、法律上何の問題もありません。


ただし、先ほどお伝えした通り、正当な保険額が支払われない可能性があることも頭に入れておきましょう。

保険会社に請求する可能性のあることを連絡しておきましょう

車両保険の請求期限ギリギリに請求する場合でも、一度保険会社に連絡をしておきましょう。

すぐに請求しない理由などを伝えておけば、いざ請求するときにスムーズになります。

事故当時に何の報告もせず、請求期限ギリギリにいきなり請求すると、本当に事故当時の傷なのか怪しまれてしまうケースもあります。


ですから、保険会社に連絡をするほか、修理費の見積もりを取っておくとよりよいです。


傷によっては放置すると拡大してもらうこともあります。


一度修理の見積もりを出すことで、傷の状態も分かりますのでそれから車両保険の請求をするか、請求期限ギリギリまで待つかを決めてもいいかもしれませんね。

1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?

皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?


もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。


  • 加入してから一度も自動車保険を見直していない
  • 車を購入する代理店で加入した
  • 会社の団体割引で自動車保険に加入している

が1つでも当てはまる方は要注意!
高すぎる保険料を払っている可能性が高いです。

心当たりのある方は、一度保険料をシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。


以下のボタンから簡単にシミュレーションできるので、ぜひどうぞ!

まとめ

車両保険の請求期限は3年間です。ただし、平成22年3月31日以前の契約の場合は2年間ですので注意しましょう。

小さな傷の場合、すぐには修理しない人も多いです。


その理由は

  • 等級が下がり次回契約時の保険料が上がってしまう
  • 次に車を損傷した時に支払われる保険料が減ってしまう

ということからです。


請求期限ギリギリに請求することは法律上何の問題もありません。


ただし、車の損傷が本当に事故当時のものなのかあいまいになってしまうため、支払われる金額が減ってしまうケースもあります。


損傷によっては時間とともに拡大してしまうこともあります。どちらにせよ一度保険会社に連絡し、修理金額の見積もりを取ってから判断することをおすすめします。

ランキング