更新日:2018/07/31
原付やバイクの自賠責保険のステッカーの色の意味とは?
原付やバイクの自賠責保険に加入すると交付されるステッカーですが、実は7色あり、この色で有効期限を識別しており、無保険車(自賠責未加入車)対策となっているのです。この記事ではそれぞれの色が何を表しているかとともに、自賠責のステッカーの色について詳しく解説します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
自賠責保険が発行するステッカーの色はどんな意味があるの?
原付と250cc以下のバイクは、ナンバープレートに自賠責保険の加入を証明するステッカーを貼らなければなりません。
ところで、ここ数年であのステッカーの色が増えていると思いませんか?
以前は青一色だったはずです。
それぞれの色にはどんな意味があるのか、気になりますよね。
この記事では、自賠責保険のステッカーの色にまつわる知識について
- 自賠責保険のステッカーが多色化された理由
- それぞれの色が表す意味
- 自賠責保険について知っておくべきこと
以上のことを中心にお伝えしていきます。
この記事を読めば、自賠責ステッカーの色が持つ意味や自賠責保険加入がいかに重要かということがお分かりいただけます。
ぜひ最後までご覧ください。
自賠責保険の有効期限が識別できる
ステッカーの色は、自賠責保険の有効期限日がある年によって分けられています。
中心に書かれた数字は、期限日のある月を示します。
なぜ期限年によって色を変える必要があるのでしょうか。
また、それぞれの色は何年を意味するのでしょうか。
まずはこれらについて、ご説明していきます。
自賠責保険の未加入防止策を目的とした多色化
2011年4月から、期限年ごとに異なる7色のステッカーが交付されています。
(ただし当時は、在庫分のステッカーがなくなり次第順次移行というルールでした)
以後7年単位で、色のローテーションを繰り返すことになります。
車検のない車両は、とかく自賠責の継続を忘れがちです。
それを警察が発見しやすくするとともに、本人自身にも気付きを促すのが目的です。
ステッカーの中心に書かれた数字は期限日のある月を表します。
その月の末までという意味ではありませんのでご注意ください。
またこれらの車種の自賠責保険は最長5年(後述します)となっています。
色のバリエーションは7つですから、昨年の色のステッカーなら一目で期限切れと分かってしまうというわけです。
自賠責保険のステッカーは7色あり、経過年数に応じてステッカーを変える
7年のサイクルで変わっていく自賠責ステッカーの色。
どんな色が採用されているのでしょうか。
「青→橙→紫→黄緑→赤→黄→緑」
2011年満了の青からスタートし、このような順番で毎年色が変わっていきます。
それでは、期限年別のステッカーの色を見ていきましょう。
満了年 | 色 |
---|---|
2018年満了 | 青 |
2019年満了 | 橙 |
2020年満了 | 紫 |
2021年満了 | 黄緑 |
2022年満了 | 赤 |
2023年満了 | 黄 |
2018年現在、走行できるのは以上6色のステッカーです。
つまり緑のステッカーは2017年のもの。
走行していれば、一目で期限切れ運行と判断できます。
自賠責保険の車種別の契約年数
車種により、自賠責保険で契約できる期間は異なります。
車検のある普通乗用車などは、自由に期間を選ぶことはできません。
「1ヶ月・24ヶ月・25ヶ月・36ヶ月・37ヶ月」
その車の置かれた状況により、以上のいずれかを選択することになります。
普通自家用乗用車の場合、保険料は最短1ヶ月で5,870円・最長は37ヶ月で36,780円となります(沖縄と離島を除く)。
しかし車検のない原付や250cc以下のバイクは、ある程度自由に自賠責保険の期間を選ぶことができます。
自賠責保険は最長5年間の加入ができ、車検不要のバイクが対象
車検のない車種なら、自賠責の保険期間を 「1年・2年・3年・4年・5年」の中から自分で選択することができます。
それぞれの期間の自賠責保険料を見ていきましょう。
契約年数 | 原付1種・2種 | 125cc超250cc以下 |
---|---|---|
1年 | 7,500円 | 8,650円 |
2年 | 9,950円 | 12,220円 |
3年 | 12,340円 | 15,720円 |
4年 | 14,690円 | 19,140円 |
5年 | 16,990円 | 22,510円 |
※沖縄と離島を除く
中古バイクを購入するときは、残っている自賠責保険の期間をチェックしましょう。
残期間によっては、実質の本体価格が2万円も違うことがあります。
自賠責保険は加入期間が長いほどお得
自賠責保険は、契約期間が長ければ長いほど保険料がお得になります。
原付を例に挙げて、1年当たりの保険料を計算してみましょう。
契約期間 | 1年あたりの保険料 |
---|---|
1年 | 7,500円 |
2年 | 4,975円 |
3年 | 4,113円 |
4年 | 3,673円 |
5年 | 3,398円 |
1年契約と5年契約では、1年当たりの保険料が倍以上違います。
現在の原付に今後5年以上乗る予定なら、最長の5年契約を選択すればかなりお得ですね。
自賠責保険の未加入だと罰則が課せられる
自賠責保険に未加入のまま行動を運転すると、どうなるのでしょうか。
この「無保険運行」には、もちろん罰則が科せられます。
それも駐車違反や信号無視などとは比較にならない重い処分が待っています。
自賠責保険未加入の罰則についてご説明していきましょう。
懲役1年、もしくは罰金50万円以下
自賠責保険に加入していない自動車・オートバイを運転することは禁止されています。
自賠責保険に加入しないまま運転した場合は、 自動車損害賠償保障法に基づき
「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」
という処分になります。
注意したいのは「反則金」ではなく「罰金」であること。
駐車違反などの軽微な違反には「青切符」が切られます。
青切符も立派な違反ですので、本来は刑事上の責任を負わなければなりません。
しかし違反の内容が軽微であるがゆえ
「反則金を支払えば刑事上の責任には問われない」
という例外措置が設けられているのです。
つまり反則金を支払えば、前科にはなりません。
一方で無保険運行は重大な違反に該当しますので「赤切符」が切られます。
この赤切符には反則金という救済措置が適用されません。
つまり、即刑事処分である「懲役または罰金」となってしまうのです。
刑事罰となれば、前科がついてしまいます。
赤切符が切られる違反は他に、
- 時速30km超過(高速道路は40km超過)
- ひき逃げ
- 無免許運転
などがあります。
自賠責保険未加入は、そこまで重い違反と考えられているのです。
6点減点され免許停止処分となる
そして、刑事処分だけではなく行政処分もプラスされます。
自賠責保険未加入での運転は、道路交通法に基づき6点の減点となっています。
つまり即時免許停止となってしまいます。
過去3年間に免停や免取の前歴がなければ、停止期間は30日間です。
ただし停止処分者講習(有料)を受けることで、免停期間を1日でまで短縮することが可能です。
これらの重い処分が科せられる無保険運行ですが、未加入のまま事故を起こせば事態はさらに深刻になります。
当然事故の賠償金が全額自己負担となります。
では自賠責未加入でも、任意保険に加入していた場合はどうなるのでしょうか。
任意保険の保険金は、自賠責保険の限度額を超える部分のみが支払われます。
つまり、自賠責の限度額までの賠償金は自分で支払う必要があります。
自賠責保険の限度額は、以下のようになっています。
- ケガ…最高120万円
- 後遺障害…最高4,000万円
- 死亡…最高3,000万円
つまり任意保険に入っていても、最大で4,000万円は自己負担となってしまいます。
高すぎるバイク保険に加入していませんか?
バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。
自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。
ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?
実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。
ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。
そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。
しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
自賠責保険のステッカーの色にまつわる知識についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。
この記事のポイントは、
- 無保険車を一目で識別するため、自賠責保険のステッカーは多色化された
- 2018年現在は青・橙・紫・黄緑・赤・黄のステッカーが存在し、緑は期限切れ
- 自賠責保険切れには重い処分が科せられ、前科もつく
以上のことでした。
とはいえステッカーが多色化しても、自賠責保険切れに気づかない方も多くいるようです。
ちょっと注意して見てみると、実際に緑ステッカーのバイクが存在していることに驚かされることでしょう。
でも、あなただってこの質問に即答できるでしょうか。
「あなたのバイクの自賠責保険ステッカーは、何色ですか?」
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