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自賠責保険の保険料は地域差がある!離島を定義する意外な法則とは?

自賠責保険の保険料は全国共通でしょ?実は、保険料を決定する際に用いられる基準料率には、地域によっても区分が設けられています。では、なぜ沖縄や離島が本土等と区別され自賠責が定義されるのでしょうか。沖縄や離島の保険料が安い理由や離島の定義について解説します。

自賠責保険の保険料は沖縄や離島だとお得!?離島の定義についても解説!

沖縄や離島の自賠責保険料は安い!? 

あなたはそんな話を小耳にはさんで、お調べになっているのではないでしょうか? 


どれくらい安いのか、どうして安いのか…気になりますよね。 


そもそも「離島」の定義って何?という疑問も沸いてきますよね?


この記事では沖縄や離島の自賠責保険が安い理由について、 


  • 沖縄や離島の自賠責保険料はどのくらい安いのか 
  • どうして安いのか
  • そもそも離島の定義とは何なのか 

これらを中心にお伝えしていきます。 


この記事を読んでいただければ、沖縄や離島の自賠責保険が安い理由や「離島」の定義について、しっかりお分かりいただけるはずです。 


ぜひ最後までご覧ください。 


自賠責保険の保険料は地域によって変わる!?

強制加入の自賠責保険は、任意保険に比べて保険料がリーズナブルに設定されています。 

自賠責保険は、どの保険会社で加入しても保険料が同じであることは有名ですよね。 


でも、実は地域によって自賠責の保険料が違うのをご存じでしたか? 


というより、通常の保険料の地域と格安保険料の地域があるのです。 


自賠責保険は、定義に基づいて日本を4つの地域に分け、それぞれの保険料を設定しています。

自賠責保険料の4種類の区分とは?

自賠責保険の定義では、日本を以下の4つの地域に区分しています。 

  1. 本土(北海道・本州・四国及び九州)
  2. 本土の離島 
  3. 沖縄県本島
  4. 沖縄県の離島 


保険料の額は、普通乗用車の場合は


本土>沖縄県本島>本土の離島=沖縄県の離島 


軽自動車の場合は


本土>沖縄県本島>本土の離島>沖縄県の離島 


という順番になっています。 

自賠責保険の地域別保険料一覧

それではこの4区分の自賠責保険料は、どのくらい違うのでしょうか。 

本土・本土の離島・沖縄県本島・沖縄県の離島を比較してみました。 


対象車両は「自家用乗用自動車」です。 


地域保険期間37ヶ月保険期間25ヶ月
本土36,780円26,680円 
本土の離島10,730円8,910円 
沖縄県本島16,510円12,850円
沖縄県の離島10,730円8,910円 


沖縄県本島の保険料は、なんと本土のおよそ半額! 


離島と定義される地域は、さらに安い金額となっています。 


いったいなぜ、この差が生まれるのでしょうか?


自賠責保険料はなぜ沖縄や離島だと安いのか?

沖縄や離島で自賠責保険料金が安い理由は、一般的には次のように言われています。  
  • 電車などが通っておらず、移動手段として車への依存度が高いため 
  • 交通事故を起こす確率が低いため 

たしかに離島はもとより、沖縄県は都道府県で唯一鉄道がないことで知られています。 


車が必須ということは、自賠責保険のハードルも低くしておいた方がいいでしょう。 


しかしそのことは「沖縄は交通事故が少ない」ということと矛盾している気もします。


そこで、沖縄県の交通事故発生率を全国平均と比較してみました。


地域人口10万人あたり事故件数100平方kmあたり事故件数
沖縄県474.9294.2
全国 521.5178.4

人口10万人あたりの事故発生件数は、全国平均とさほど変わりませんね。 


(ちなみに、最も少ないのは鳥取県の238.7人です) 


さらに面積平方100kmあたりの事故件数は、全国平均よりも多い294件となっています。 


したがって、事故が起こる確率が低いというのはデマということが分かりました。 



では、なぜ保険料が安いのか?もう一つの説をご紹介します。 


  • 沖縄では、事故起こしても保険を使う人が少ないため

沖縄は地域の繋がりが強いので、事故を起こしても当事者同士で話し合って済ませている。 


だから、事故があっても自賠責で保険金を請求していない。 


という、にわかには信じがたい説です。 


事故が起こったら警察を呼んでも、自賠責保険は使わない…? 


はたして本当なのでしょうか。 


 そこで今度は、自賠責から支払われた額に注目してみましょう。 


H28年度の「自賠責から支払われた保険金(車1台あたり)」の比較です。 


地域支払われた保険金額/車1台平均 
全国19,633円
沖縄本島11,624円
離島7,486円

なんと沖縄や離島における自賠責からの保険金支払額は、全国平均よりはるかに少ないことが分かりました。 


自賠責保険は、黒字も赤字も出してはいけない国家事業です。 


沖縄や離島と定義される地域への支出が少ないなら、その分が保険料の額に反映されるのも頷けることです。 


さらに、沖縄県は任意保険加入率が全国一低いということも知られています。 


ここからも沖縄県民の保険に頼らないという姿勢が読み取れますね。

自賠責保険における意外な離島の定義について!

自賠責保険では「離島」という言葉が大きな意味を持つわけですが… 


そもそも「離島」はどう定義されているのでしょうか。 


本土からの距離によって定義される? 


島の大きさによって定義される? 


島内の交通機関の有無で定義される? 


いずれも違います。 


それでは、国土交通省における意外な「離島」の定義についてお伝えしていきます。

橋が架かってるとダメ!?国交省の離島の定義とは?

自賠責保険における離島とは、

「本土(北海道・本州・四国及び九州)以外の島であって、橋又は隧道による本土との間の交通又は移動が不可能なもの(沖縄県を除く)」 


と定義されます。 


ちなみに隧道(すいどう・ずいどう)とはトンネルのこと。 


たとえば神奈川県の江ノ島は車が通行できる橋がかかっているため、島ではあっても本土と定義されています。 


ところが淡路島(兵庫県)は明石海峡大橋で本土とつながっているものの、一部の車両については本土料率ではなく離島扱いです。 


なぜなら、この橋は高速道路。 


125cc以下のオートバイは、橋を渡って島を出ることができません。 


このように橋などを通行できない車種については、離島の保険料が適用されています。 


状況によって「離島の定義」「本土の定義」どちらにも当てはまる場合があるんですね。


逆に「重量14t超の自動車は離島料率」というように、大きすぎて渡れないという場合もあるようです。


まとめ

沖縄や離島の自賠責保険が安い理由についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。 

この記事のポイントは、 


  • 沖縄県と離島の保険料が安いのは、自動車への依存度が高いから 
  • さらに、沖縄県と離島は自賠責保険への請求が少ないこともその理由 
  • 離島の定義とは、車で走行して本土と行き来する手段がない島であること 


以上のことでした。 


とはいえ現在沖縄では、「沖縄縦貫鉄道計画」が着々と進んでいます。 


今後沖縄県内の交通網の発展にともない、保険料にも変化があるかもしれませんよ。


たとえ保険料が上がったとしても、義務である自賠責保険には必ず加入しましょう。



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ぜひご覧になってください。

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