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自賠責保険への二重加入はOK?補償金額はどうなる?わかりやすく解説

自賠責保険に二重で加入することはできるのでしょうか?実は自賠責保険への二重加入は可能です。では、その場合補償金額はどうなるのでしょうか?保険料が返金してもらえるかどうかも含めて、紹介していきます。また、自賠責保険に加入していなかった場合についても解説します。

自賠責保険は二重で加入することは可能か?

強制加入である自賠責保険。 
未加入で運転することは、もちろん許されていません。 

それでは同じ車に対して、2つ以上の自賠責保険を契約することはできるのでしょうか。  

ここに来られたあなたは、自賠責保険をうっかり二重加入してしまったのでしょうか。 
または、さまざまな事情から二重での加入を検討しているのかもしれませんね。 

この記事では自賠責保険の二重加入について、 

  • そもそも自賠責保険に二重加入しても良いのか 
  • 間違えて二重加入してしまったら、保険料は返金してもらえるのか 
  • 解約の具体的な方法 

以上のことを中心にお伝えしていきます。 

この記事を読めば、自賠責保険二重加入の可否や、うっかり二重契約してしまったらどうすれば良いのかということがお分かりいただけます。 

ぜひ最後までご覧ください。

自賠責保険への二重加入は可能である(任意保険はNG)

自賠責保険は、二重加入できます。 

同じ車に二つの自賠責保険をかけていても、違反でも何でもありません。 
(ただし任意保険は、二重加入NGです) 

それでは二重加入の場合、生命保険のように両方の自賠責保険から補償を受けることはできるのでしょうか。 

法律上、先に加入した自賠責保険を使用しなくてはいけない

残念ながら、二つ以上の自賠責保険から重複の補償は受けられません。 

一番最初の契約以外については免責となるということが、法律でしっかり定められています。 

自動車損害賠償保障法第82条の3
重複契約の場合の免責 
  • 一両の自動車について二以上の責任保険の契約又は責任共済の契約が締結されている場合においては、保険会社又は組合は、これらの契約のうち締結した時が最も早い契約以外の契約については、その締結した時が最も早い契約の保険期間又は共済期間と重複する保険期間又は共済期間において発生した自動車の運行による事故に係る損害のてん補、第十六条第一項の規定による損害賠償額の支払及び第十七条第一項の規定による仮渡金の支払の責めを免れる。 

ところで、ミスならともかく故意に自賠責の契約を重複させる人はいるのでしょうか。 

これは、自賠責保険料の値上がりが決まっているときに行う人がいるようです。 

たとえば4月10日まで有効な自賠責保険に加入しているとします。 

4月1日から保険料が大幅に上がるなら、3月中に新規で加入しておけば改定前の保険料が適用になります。 

総合的に見れば、得な場合もあるということです。

取り消しはできず、保険期間終了が早いほうの契約を解約する

ではうっかりミスで二重契約した場合は、どちらを解約すればいいのでしょうか。 

自賠法20条の2第1項3号により 
「契約が重複した場合は、期間が早く終わる方の契約を解約する」
と決められています。 

それでは、一体どのような状況でうっかり二重契約が発生するのでしょうか。 

もっとも多いのは、車検時の連絡ミスです。 
事前に自分で自賠責加入してから車検業者に持ち込むというケースで発生しています。 

すでに自賠責に加入したということを業者に報告しなければ、業者は事務的にまた自賠責保険に加入させてしまいます。 

もう一つ多いのは、譲渡された車やバイクに自賠責保険の期間が残っていたのに譲受人が新規加入してしまうパターンです。 

これも譲渡人と譲受人との連絡ミスが原因です。 

また原付などコンビニで手軽に契約できる車種にも、二重加入は起こりがちです。 

加入していることを忘れて再び加入してしまうことや、家族が知らずに再度手続きをしてしまうことがあるようです。 

二重加入となっていても、保険会社の方から指摘してくれることはありません。 
本人が自己申告しない限り、保険会社がそれを知る術がないのです。 

自己責任において、自分で気をつける以外に二重加入を防ぐ手だてはありません。

二重加入していたときに同時に支払っていたお金は返金してもらえるのか?

さて、二自賠責保険の重加入についてもっとも気になるのが 

「二重に払ってしまった保険料は返金してもらえるのか?」
ということですよね。 

普通乗用車なら24ヶ月で25,830円、かなりの痛手です。

返金の可否や方法について、お伝えしていきます。

全額ではないが返金してもらえる可能性がある

前述したように、二重加入の場合は期限が早いほうの契約を解約することになっています。 

残念ですが、すでに経過してしまった分についての保険料は返してもらえません。 

しかし未経過分の保険料については、返金が可能です。 

具体的な返戻金額は、普通乗用車で以下のようになっています。 

(契約日29年4月1日以降/14~25ヶ月の契約/沖縄・離島を除く) 
残期間返戻金額
24ヶ月20,840円
18ヶ月15,580円
12ヶ月10,310円
6ヶ月5,160円
3ヶ月2,580円
1ヶ月860円
※本来は1ヶ月刻みですが、大まかな目安としてご覧ください。 

自賠責は強制保険ですから、簡単に解約できるものではありません。 

手続きにはそれなりの手間が必要となります。 

まずはしっかり保険会社に確認を取ろう

まず確認したいのは
「本当に二重加入しているのか?」
ということです。 

確実に二重加入した覚えがあるのなら確認不要ですが、あいまいな場合は保険会社のカスタマーセンターに電話でご確認ください。 

二重加入の事実が分かったら、期限が早い方の自賠責保険解約手続きに入ります。 

解約できる場所は、解約する保険会社の営業店に限られます。 

車販売店・保険代理店・コンビニなどでは手続きできないのでご注意ください。 

営業店窓口に以下のものを持って行きましょう。 

  • 解約する自賠責保険証明書 
  • 存続させるもう一方の自賠責保険証明書コピ- 
  • 印鑑 
  • 本人確認書類(運転免許証や健康保険証等) 
  • 契約者名義の金融機関口座が分かるもの(返戻金がある場合) 

また、多少時間はかかりますが郵送での手続きも可能です。 

保険会社のカスタマーセンターに連絡し、解約したい旨を伝えましょう。 

必要書類が郵送され、それを返送する形となります。 

ちなみに車検のない原付などで二重で自賠責保険に入ってしまった場合は、別にもう1台無保険のバイクを所有しているなら、そちらに保険契約を移行することも可能です。 

自賠責保険には必ず加入しよう

当然のことですが、自賠責保険には必ず加入しましょう。 

強制保険である自賠責保険は、本来なら加入率100%であるはずです。 

しかし依然として無保険車による事故は後を絶ちません。 

それらの大部分は悪意のある未加入ではなく、うっかり期限切れの車なのです。 

自賠責保険は車種関係なく、必ず加入しないといけない保険である

工場などの構内専用車・自衛隊の自動車・農耕用小型特殊自動車など一部の車種を除き、すべての車両は自賠責保険に加入する義務があります。 

大型トラックであろうが、原付であろうが関係ありません。 

未加入で運転した場合は、厳罰が与えられることになります。 

自賠責保険に加入しないで公道を走行すると法律で罰せられる

自賠責保険未加入での自動車やバイクの運転には50万円以下の罰金が科せられます。 

もしこれが払えないなら、1年以下の懲役です。
 
加えて自賠責保険未加入運行は減点6ですので、一発で免許停止となります。 

過去3年間に免停などの前歴がなければ、免停期間は30日間です。 

さらに事故でも起こそうものなら、当然罪はいっそう重くなります。 

そして多額の賠償金があなたに一生涯のしかかります。 

自賠責保険は払う保険料はリーズナブルながら、 

  • ケガ…120万円まで 
  • 死亡…3,000万円まで 
  • 後遺障害…4,000万円まで 
※被害者1名当たり 

という補償がある頼もしい保険です。 

あなたとあなたの家族のためにも、必ず加入しておきましょう。

まとめ:自賠責保険の二重加入

自賠責保険の二重加入についてお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。 

この記事のポイントは、 

  • 自賠責保険の二重加入は可能だが、保険金が支払われるのは最初の契約のみ 
  • 加入の取り消しはできず、期限が早い方の契約を解約する 
  • 解約は保険会社の営業店で行い、未経過分の保険料は返金される 

以上のことでした。 

うっかり二重加入もうっかり期限切れも、結局のところ原因は 「自賠責保険への意識の低さ」 にあるかと思います。 

普段は当たり前すぎて気にすることのない自賠責保険。 

改めてその補償内容や未加入への罰則を心に刻み、確実な加入を心がけてください。 

保険ROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されています。 
ぜひご覧になってください。

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