フォークリフトのような構内専用車も自賠責保険は加入すべき?任意保険は?

重いものを運ぶ時によく使われる産業車両といえば、フォークリフトがあります。フォークリフトを所有している場合、自賠責保険は加入した方が良いのでしょうか。この記事では、フォークリフトのような構内専用車が自賠責保険に加入すべきかどうか、そして任意保険について解説します。

フォークリフトは自賠責保険に加入しないといけないのか

フォークリフトを使っている場合、怖いのが作業中に起こるアクシデント。


その際に補償してくれる保険があったら安心ですよね。


自動車の場合は自賠責保険に加入することが義務付けられていますが、フォークリフトの場合はどうなのでしょうか。


今回はフォークリフトの保険について

  • 自賠責保険に加入すべきかどうか
  • フォークリフトと任意保険
  • 労災との関係について
を中心に解説します。

しっかりと保険に加入して、安全に作業できる環境にしましょう!

フォークリフトに自賠責加入は必要なのか

フォークリフトが自賠責保険への加入をする必要性を判断するには種類があります。


自賠責保険に入るには

  • 公道を走るためにナンバーを取得している
  • 構内専用車として使用しているが任意で加入する  

といった二つのパターンがあります。


フォークリフトが公道を走るには必ず自賠責保険に加入しなければなりません。しかし、構内専用車であるフォークリフトは自賠責保険に入る義務はありませんが、自賠責保険に入ることにより補償内容が変わり、不慮の事故に備えることができます。

公道を走らなければ自賠責保険に加入する必要はないのか

法律上では、フォークリフト構内専用車の場合、自賠責保険に加入する必要はありません。

しかし、ほかの従業員がいる場合は第三者にケガを負わせてしまったり、もしくは死亡事故を起こすことがあるかもしれません。

自賠責保険に加入していることにより、このような事態でも保険金でカバーすることができます。しかし加入していない場合は、莫大な保険金額を会社負担、もしくは自己負担で支払うことになります。

フォークリフトには自賠責保険だけでなく任意保険も必要?

自賠責保険の保険金額には上限があります。フォークリフトも車両ですので、任意保険である自動車保険に加入しましょう。


自賠責保険で補償される金額は

  • ケガの場合   : 120万円まで
  • 死亡させた場合 :3,000万円まで

となります。


万が一補償金額が不足した場合は、任意で加入している車両保険にて保証されることになります。また、気をつなければならないのは、構内専用車であるフォークリフトの場合は自賠責保険に加入していないことがあります。


その場合、自動車保険に加入していても保険金が支払われません。車両保険の補償受けるためにも、フォークリフトも自賠責保険には加入するようにしてください。

人を引いてしまう事故がおきた際の補償は「自動車保険」

自賠責保険に加入していなかった構内専用車のフォークリフトが、万が一作業場内で人を引いてしまうような事故を起こしたとします。


任意加入している自動車保険があるから大丈夫だと思いがちですが、自賠責保険に加入していなかった場合、任意加入の自動車保険は適応されません。任意の自動車保険は自賠責保険に加入していることが前提に保障される保険になるからです。


つまり、フォークリフトで人をひいてしまったというような大きな事故を起こした場合、自賠責保険に加入していることによって、限度額の3,000万円まで保証されますが、自動車保険はこの自賠責保険で補えなかった金額を保証してくれるものになるからです。

作業中の事故に対しての補償は「業務災害補償保険」

業務災害補償保険とは従業員が業務中の事故でケガをした場合や業務に関係のある病気の治療費を保証してくれる保険です。例えば、業務中のけケガで、通院、入院、手術、後遺障害、または死亡事故が起きてしまった場合の補償をしてくれます。


さらに、過労による病気の補償や、さらに特約を付けることにより業務上で発生した精神疾患も保証の対象になります。 また、会社は従業員に対して安全配慮義務が必要ですが、違反した場合、従業員に損害賠償を求められた場合は莫大な損害賠償を支払う義務が生じます。


この場合、国で加入している労災保険では補うことができない金額ををカバーしてくれるのも、この保険の特徴ですので加入されるとよいでしょう。 

場合によっては物損事故に備える必要性もある

フォークリフトは作業上、多くの商品や材料を運ぶことができる車両です。これらの荷物を積み上げたり、運搬することが多いので、荷物の落下などによる物損事故が起きる可能性もあります。


そのような状況に備えて、物損に対する補償も考えておく必要があります。 


これらの補償をしてくれるのが

  • 動産総合保険 
  • 火災保険 

の二つになります。


動産総合保険は、一部対象外のものもありますが、基本的に物品の使用中、保管中、運送中、展示中の事故を補償してくれる大変有用性の高い保険になります。


また、火災保険動産総合保険と補償内容が一部被る部分もありますが、設備装置、機械、什器備品など、カテゴリごとの包括契約や、建物とセットになっていることが一般的です。


特に高額な機材のみ保険をかけたいという方は、火災保険よりも、物損事故も補償する動産総合保険の方が良いと言えるでしょう。

高すぎるバイク保険に加入していませんか?

バイクに乗っている方であれば、自賠責保険だけではなく、バイク保険(任意保険)にも加入しているのではないでしょうか。


自賠責保険だけでは賄えないたくさんの補償をしてくれるので、必ず入るべきですよね。


ただ、その保険料について見直したことはありますか?バイクを購入する時のショップで言われるがままに加入していたりしませんか?


実は、バイク保険は少し条件を見直すだけで年間の保険料が1万円近く安くなることがあるのです。


ただ、自分で多くの保険会社で見積もりをして比較するのは大変ですよね。


そんな時は一括比較サービスを利用してみましょう。一括比較サービスであれば、一度の入力で多くの保険会社の見積もりを取ってくれます。


しかも何度利用しても無料です。一度利用してみてはいかがでしょうか。

まとめ


今回の記事では
 

  • フォークリフトは自賠責保険に加入すべきか 
  • フォークリフトの任意保険
  • フォークリフト労災との関係

についてご説明させて頂きました。 


フォークリフトの自賠責保険は、一般車両と異なるということがおわかりいただけましたでしょうか。


フォークリフトは構内専用車の場合、自賠責保険に入らなくても法律上問題ありませんが、その場合の利点と難点があります。


利点としては自賠責保険料を支払わなくてよいという点ですが、難点としては業務中に起こした事故により、莫大な補償金額が会社や従業員の負担になる可能性があるということです。


会社の規模や事業内容によってフォークリフトの自賠責保険の必要性は変わると思いますが、従業員を雇用している会社内でフォークリフトを使用されるときは、万が一に備えて自賠責保険に加入されることを検討されることをお勧めいたします。


またフォークリフトを廃車にする場合は、自賠責保険の解約も併せて行うことを忘れないようにしましょう。


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