更新日:2020/05/06
車両保険だけ加入するのは可能?自動車保険と車両保険の関係をわかりやすく解説
車両保険のみ加入することは可能なのか気になりますよね。今回は、車両保険だけ契約できるのかについて詳しく解説します。また、車両保険だけ解約したりネットや別会社で契約することができるのかについても紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
車両保険のみ加入することはできるのか?
任意の自動車保険は補償内容が自由に決められるといいますが、車両保険だけ契約できるのでしょうか?
そこでこの記事では「車両保険だけの契約や車両保険の説明」について
- 車両保険だけの契約が可能かどうか
- 車両保険の必要性
- 車両保険の付帯を断られた場合の対処法
- 損保間での情報共有
以上のことを中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、車両保険の契約形態などが十分に理解できると思いますので、是非最後までご覧ください。
車両保険だけの契約というのは「できない」
結論から言いますと、車両保険だけ契約することはできません。
車両保険は自動車保険の一部の補償ですので、自動車保険の他の補償である、対人賠償や対物賠償などと、一緒に加入する形になります。
車両保険だけ加入できない理由として
- 車両保険は自動車保険の任意保険になるため、対人・対物損害保険が必ずセットで組まれる
- 基本的に保険は1台の車に対して1契約の保険である
まず、自動車保険のルールを解説していきます。
車両保険には必ず対人・対物損害保険がセット!
任意の自動車保険は「対人賠償保険」「対物賠償保険」「搭乗者傷害保険」「自損事故傷害保険」「無保険者傷害保険」「車両保険」「人身傷害保険」の7つの補償内容を組み合わせたセット販売が基本です。
そして、その組合せは基本的に次の4種類に分けられます。
- SAP(対人、対物、搭乗者、自損事故、無保険車、車両)
- PAP(対人、対物、搭乗者、自損事故、無保険車)
- BAP(対人、対物、車両からは必ず1つを選択)
- ドライバー保険(対人、対物、搭乗者)
上記の説明を見ると、4つのどの区分にも対人・対物補償が組み込まれています。つまり、自動車保険の最も重要な補償は対人賠償保険と対物賠償保険になります。
ここでは対人賠償保険と対物賠償保険について詳しく説明します。
対人賠償保険
自動車保険の中でも重要な補償といえます。契約車を運転し、交通事故で他人を傷つけたり死亡させた場合、法律上で損害賠償責任を負います。
そうなると、多額の賠償金が必要となることが多く、自分にとっても他人にとっても、大事な補償となります。
また、補償の対象はあくまでも他人であることに注意してください。他人とは、被保険者の他人であることです。被保険者の、配偶者並びに子は対象外となる場合があります。
例えば、家族で車に乗っている時に事故を起こした場合、配偶者と子は補償の対象外となります。駐車場で車を出庫していた際に、我が子を引いてしまった場合も同様です。
対人賠償保険の保険金の支払額は、自分の過失割合分だけ相手に支払われます。
例えば、車対車の事故の場合、警察が事故の資料を作成し、その資料を元に保険会社が過失割合を決めていきます。相手が負った損害の全ての金額が支払われるのではなく、そこで決まった過失割合の分だけ保険金が支払われます。
対物賠償保険
契約車を運転し、他人の物を壊した場合、壊したものを補償してくれます。他人の物といえば様々ありますが、例えば、契約車で店舗に飛び込んでしまったらどうでしょう。
その店舗の修理はもちろん、店舗が再開できない時期の賠償金を求められるでしょう。電車にぶつかった時も、電車の修理費用、並びに電車が遅延した賠償金も求められます。対物賠償保険も、重要な保険といえます。
車両保険の付帯を断られた場合にはどうすればいいのか?
自動車保険に加入する際付帯できる車両保険ですが、絶対に車両保険を付帯できるわけではなく断られることもあります。
ここでは
- どのような場合に断られるのか
- 断られた場合の対処法
是非最後までご覧ください。
車両保険の加入を断られるのはどんな時?
車検証がない場合
車検証には、その車の車種や型式などの自動車保険に加入する際に必要な情報が記載されています。
そのため、車検証がなければ、車両保険には加入できません。
車検証がない場合には、最寄りの運輸局で再発行ができますので保険加入の際は再発行してもらいましょう。
違法改造車
違法改造社車は道路交通法違反になりますので、もちろん車両保険に加入することはできません。
さらに、レースカーやラリーカーも、一般道を走ることができないため車両保険の対象外となります。
並行輸入車
並行輸入車とは、正規ディーラーが輸入し販売した車ではないものを言います。
例えば、個人で買い付け輸入したような場合です。並行輸入車は、型式が不明の場合も多く、車両保険に加入できない可能性があります。
しかし、保険会社によって対応が異なる場合があるので、一度確認してみると良いですね。
高級車
高級車は車両保険の審査が慎重になります。想像する通り、もしものことがあれば保険会社も高額な金額を支給しなければならない可能性があるからです。
審査が通れば、車両保険に加入できますが、保険料も高額になります。
事故を起こすリスクが高い人、1等級の人
例えば、若年層や超高齢者の運転者の場合や、立て続けに事故を起こしている人も車両保険に加入するのが難しくなります。
断られた場合は車両保険も引き受けてくれる別の会社を探す
そのため、一つの保険会社だけでなく、複数の保険会社で自動車保険を相談すると良いでしょう。
また、代理店に相談する場合でも、複数の代理店に相談すると良いですね。
最近ではネットで簡単に自動車保険を検索することもできるので、一度自分で調べてみるのも良いのではないでしょうか。
車両保険のみ解約することは可能?
車両保険のみの加入はできませんが、車両保険だけ解約することはできるのかも気になりますよね。
基本的に保険期間中であっても車両保険のみの解約はできます。
自動車保険を解約することで自動的に車両保険も解約にすることもできますし、車両保険の補償だけを外すこともできます。
ただし、自動車ローンと一体型の場合などは解約できないことがあるので、自分の契約状況を確認しましょう。
また当然ながら、保険を解約したり補償を外すと車両保険が適用されなくなるので、車を乗り換える場合や別の保険会社で契約するという場合でも注意が必要です。
車両保険のみ別会社で契約することもできない?
自動車保険は基本的に1台の車に対して1契約というルールがあります。自動車保険だけではなく、物にかける保険は一つだけと決まっており、また決まった金額を賠償する保険も一つしかかけられません。
そのルールにより、自動車保険を二社と契約することもできません。例えば、自動車保険をA保険会社、車両保険だけをB保険会社と契約することです。
さらに、自動車保険を商品として取り扱っている損害保険会社は、損害保険に係る契約内容や、事故状況、保険金の給付状況を共有しています。
契約時には過去の契約内容の把握は難しいのですが、保険契約から1ヶ月ほどすれば、情報の共有・確認が行われますので、必ず二重契約がわかってしまうので二重契約はできません。
仮に、故意ではなく、間違って別の保険会社と自動車保険を契約しても、後程、どちらかの自動車保険を解約しなければならないので注意が必要です。
嘘をついて加入しようとすると自動車保険にも加入させてもらえない
告知項目で嘘の告知をすると、告知義務違反となり、保険の契約内容が白紙になる可能性もあるのです。
告知義務違反が、判明してしまうと、契約が解除される可能性があります。もしも事故をして、告知義務違反が判明してしまうと、保険金が支払われない可能性だってあります。
せっかく保険料を支払ったのにすべてが無駄になってしまうので、嘘をついて自動車保険に加入することは止めましょう。
コラム:自動車保険の保険料が3万円も安くなる?
皆さんは自動車保険の一括比較見積もりサービスをご存知ですか?
普通、自動車保険の見積もりは各保険会社でそれぞれ行わなければなりませんが、一括見積もりを使えば、20社近くの保険会社を一気に見積もることができるのです。
その上、自動車保険の保険料が年間にしておよそ3万円以上も安くなる可能性もあります。
無料で見積もることができるので、契約しなくてはならないことは全くありません。
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まとめ
今回のこの記事のポイントは
- 車両保険だけの契約はできない
- 車両保険なら自分に過失がある場合でも修理代を賄える
- 車両保険を断られた場合の対処法
- 自動車保険加入時には絶対に嘘をつかない
です。
結局、車両保険だけの加入は出来ませんでしたね。
また、車の状態によっては車両保険の加入は断られる可能性があるようです。
しかし、車両保険の本当の必要性がわかったはずですので、これから自動車保険を選ぶときの参考になるはずです。
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。