更新日:2020/05/26
車両保険の保険金額が下がるのはなぜ?保険金を下げない方法はある?
事故などで修理が必要な時その修理費を補償してくれる車両保険。保険を使わない限り毎年保険料は下がりますが、保険金額が下がるのが気になりますよね。そこで今回は、車両保険の金額が下がる理由を解説します。また保険金を下げない特約や保険金額の決め方も紹介します。
目次を使って気になるところから読みましょう!
車両保険の保険料も下がるが保険金額も更新毎に減額される?
事故による故障や傷だけでなく、当て逃げやいたずらでの損害も補償してくれる車両保険。
事故を起こさなかったり、保険を使わなかった場合は1年ごとに等級が上がり保険料がやすくなります。
ただ、年々受け取れる保険金額が下がっているのが気になりますよね。
そこで今回は、
- 車両保険の補償金額が下がる理由
- 車両保険金額の決め方
- 保険金を下げないようにする方法
車両保険の補償金額が下がるのはなぜ?
車両保険の保険金額が下がることに疑問を持つ方もいるかと思います。下がる理由は何なのでしょうか?
そもそも車両保険の保険金額は、車の時価(評価額)をもとに設定されています。
時価とは車のその時点での価値になります。車は新車のときが一番時価が高くなります。その後、時間が経つごとに車の時価は下がっていきます。車に乗るたびに時価がどんどん下がるイメージです。
車両保険の保険金額は時価をもとに設定されているため、時価が下がるのと同じように保険金額も下がるのです。
そのため、車が古くなった場合、車両保険金額がほとんど付かないような場合も出てきます。
全損になった場合の保険金はどうなる?
それでは、全損してしまったときの保険金額に変化はあるのでしょうか?車両保険金額同様下がるか気になりますよね。
車が全損した時に、何がどれくらい支払われるかと言うと、車両保険金が全額支払われます。全額と聞くと、新車購入価格を受け取れると思う方もいるかもしれません。しかし、支払われるのはあくまで車両保険金です。
先ほどもご紹介したように、車両保険の保険金額は年々下がるのです。そのため、全損時に受け取ることのできる保険金額も年々下がるということになります。
車両保険の保険金額の正しい決め方は?
車両保険金額はどの様に決めればいいのでしょうか?
新車の場合は、車の購入価格に付属品などを足した金額を目安に、金額の設定を行います。
問題は新車以外の場合です。年々時価が下がると言っても、どれくらい下がるのか分からない方も多いと思います。さらに、保険会社によっても車両保険金額の範囲に違いがある場合もあります。
2年目以降の時価額を知る目安としては、新車価格から1割~2割ずつ減らした金額となります。また、満期が近くなると、翌年の保険料を見積もった書類が郵送されます。この書類に翌年の車両保険金額が書かれていることもあるので、参考にしてみるといいかもしれません。
車両保険でもらえる保険金を下げない方法はある?
車両保険金額は年々下がるため、たとえ2年目に全損事故をおこしたとしても、補償されるのは2年目の車両保険金額です。では、車両保険金額が下がるのを防ぐ方法は無いのでしょうか?
新車時の車両保険金額を保つ特約が、車両新価特約(新車特約)になります。
上の図について説明します。こちらの場合、4年目で車両保険金額が150万円、新車時の半額まで減ってしまっています。
仮に4年目で全損事故を起こすと、支払われる車両保険金額150万円だけです。4年しか乗っていないのに、受け取れるのは新車価格の半額です。新しく新車を買うとなると、かなり費用がかかってしまいます。
しかし車両新価特約を契約すると、新車価格との差額が特約によってカバーされ、新車相当額である300万円が保険金として受け取ることができるようになります。新しく新車を買うこともできます。
この特約に加入できるのは期間が決まっており、新車から11か月~61か月で加入することができるのが一般的です。
新車から少し経ったが、全損事故が心配、という方は、車両新価特約の契約を検討してみることをおすすめします。
保険金額が少なくなったら車両保険は必要ない?
保険金額が多い間は高額な修理費用でも補償されるため、車両保険を付けるメリットは大きくなります。
しかし、車両保険金額が少なくなった場合、車両保険は必要ないのでしょうか?古い車が車両保険に加入するメリットはあるのでしょうか?
古い車が車両保険に加入するメリットとしては、
- 車を買い替える際に利用する
- 古くてもまだ保険金額が高い
- ローンの清算に利用する
などが挙げられます。
車両保険金額が少なくなってしまっても、全損になってしまった場合、次の車を購入する必要が出てきます。この時、何も資金が無いと購入するのが大変です。そのため、車両保険に加入しておいて、全損時の車の買い替え費用に利用することができます。
またローンが残っている場合、全損で廃車になってしまうと、ローンを清算する必要が出てきます。車両保険金をローン清算に利用できるメリットもあります。
古い車の車両保険のデメリットは、車両保険金額が少ないということが挙げられます。10年以上経過している車だと、30万円などかなり低い保険金しか設定できないため、車両保険を付けるメリットは少なくなってしまいます。
1万円以上保険料を節約する方法をご存知ですか?
皆さんは自動車保険をどの頻度で見直していますか?
もしかしたら、加入してから一度も見直していない人も多いのではないでしょうか。
- 加入してから一度も自動車保険を見直していない
- 車を購入する代理店で加入した
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が1つでも当てはまる方は要注意!
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まとめ:車両保険の保険金額が下がるのはなぜ?
いかがでしたか?ここでは車両保険の保険金額が下がる理由についてご紹介しました。
ここでご紹介したことは、
- 車両保険の保険金額は時価で決まるため年々下がる
- 全損時の車両保険金額も年々下がる
- 車両保険金額は車の時価や翌年の保険金額が書かれた書類を参考に決める
- 車両新価特約(新車特約)を利用することで、新車時の車両保険金額を維持できる
- 古い車に車両保険を付けるメリットには、買い替え時に利用する・ローン清算に利用するなどがある
になります。
車両保険金額は車の時価を基準に決められているため、年数が経つごとに車両保険金は下がります。
しかし、車両新価特約を利用することで、下がるはずの車両保険金額をカバーすることができます。全損事故が心配な方は、特約の利用を検討することをおすすめします。
ほけんROOMでは他にも自動車に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。