航空機が欠航や運休で延泊費用が発生!海外旅行保険は適用?

飛行機は悪天候などの影響で予定通りに運航しないケースは珍しくありません。大幅な遅延や欠航で予定外に延泊が必要になり、日程変更や交通費、延泊費用がかさむ心配があります。海外旅行保険ではその費用を補償することが出来ます。出発前に海外旅行保険のチェックもお忘れなく!

やむを得ない延泊は海外旅行保険を利用できる?

楽しみにしていた旅行が、天候不順などで予定が変更になったり、延泊で予定外の出費がかさむと楽しい気分も台無しに!


でも、海外旅行保険で補償されると分かっていれば、楽しい気分で旅行が続けられますよね。


でも、ちょっと待ってください!あなたの選んだ海外旅行保険はどんな「延泊」を補償してくれるのか知りたいですよね


そもそも「延泊」になってしまう理由によって補償の対象となる特約の種類が違いますし、加入した海外旅行保険も申し込んだプランによっては補償されないことも。


気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。

延泊は保険会社に”よっては”海外旅行保険の”対象外”

海外でケガや病気で医師の治療を受けた場合、健康保険が使えないので海外旅行保険に加入することが多いと思います。でも、それ以外に発生しやすいのが旅行の日程やルートが急きょ変更になってしまい延泊などで出費が増えてしまうケースも!


何となく加入した海外旅行保険、プランによっては欠航や運休による「延泊」などの費用を補償していないものもあります。


海外旅行保険の用語がよくわからないからと言って、適当に値段だけで決めてはいけません。


プランを選ぶときは「延泊」を補償する特約がセットされているか注意して選びましょう。

海外旅行保険を適用して延泊に対応するには”2つの特約”で

海外へ行くのに飛行機は便利な移動手段ですが、空港で乗り継ぎ天候の影響を受けやすい乗り物でもあります。そのため、こんなことも珍しくありません。


予期せぬ事故で飛行ルートが変更になったり、航空会社の都合で1日延泊になってしまった!


あるいは悪天候で飛行機の遅延や運休で予定が変更になり延泊のホテル代、食事代、交通費などの費用を負担したなど。


海外旅行保険に特約をセットしていれば後から補償を受けられるので安心ですが、予期せぬ事故で延泊になった場合と航空機の遅延が原因で延泊になった場合では特約の種類が異なります


まさかの事態にそなえて特約の内容を調べてみましょう。


あなたの選んだ海外旅行保険に費用補償特約はセットされていますか?

1. 旅行変更費用補償特約

乗り継ぎを予定していた空港で、航空会社の都合により急きょ乗り継ぎ地が変更になり1日延泊になり、その費用を負担することになってしまった。困りますね、余計な出費が増えてしまいました。


この特約セットされていれば安心です。予期せぬ偶然な事故のため、負担を余儀なくされた費用を特約の保険金額を限度に補償されます。その費用は交通費、宿泊施設の客室料、通信費、渡航手続費、予約していたサービスの取消料、違約料などです。


また、帰国後に請求するため保険会社へ事故内容を報告しなけれなりません。その事故内容と損害額の証明書類を取付けておくことを忘れないようにしましょう。


2. 航空機遅延遅延補償特約

運悪く航空会社のストライキのため欠航で出発が翌日になり宿泊代が発生、予約していた到着地のホテルもキャンセル費用が発生。こんな時に航空機遅延補償特約がお役に立ちます。


この特約は飛行機の6時間以上の遅延、欠航、運休で代替機が無い場合や、遅延で乗継予定の飛行機に乗れなかった場合に負担した費用が対象になります。


具体的には宿泊施設の客室料、食事代、通信費、予約していたサービスの取消料、交通費などです。これも帰国後に請求するため現地では立替えることになります。


こちらの保険金請求にも事故内容と損害額の証明が必要になりますので、証明書類を忘れずとっておきましょう。

参考:上記の特約はクレジットカードに付帯されている場合もある

お手持ちのカードに海外旅行保険が自動付帯していることが多くあります。


先ずはその内容と補償される金額を確認してみましょう。意外にそれだけで十分と思える内容かも知れません。


または足りないと感じることもあるでしょう。足りないと思う補償を上乗せ分として加入するというのも賢い選択ですね。


延泊費用をカバーしているか、補償内容や適用される条件などはカード会社のホームページを見てみましょう。詳しいことを知りたい場合はコールセンターに聞いてみると安心ですね。


海外旅行保険での延泊は多くの場合、”72時間”を限度に自動的に補償される

自分の都合で旅行日程を変更して期間を延長する場合、保険期間延長の手続きが必要ですが、次の延泊は72時間を限度に保険期間延長手続不要で延長されます。


①交通機関のうち運航時刻がさだめられているもの遅延または欠航、運休

②交通機関の予約受付業務の不備による搭乗不能

③被保険者が医師の治療を受けたこと、などです。


このような理由の場合は、保険会社が妥当とみとめる範囲で手続きをしないでも保険期間が延長されるのは安心ですね。

海外旅行保険を利用して延泊するときの注意点

延泊などの費用保険金の請求は日本へ帰国後にすることになります。補償される金額は契約したプランの保険金額を限度に、支払時の円換算なので、実際の費用とは差額が発生することがあります。


それから、事故が発生したことを証明する書類を公的機関、交通機関、宿泊機関、旅行業者から取付ておくこと。また、負担した金額を証明する書類も無くさないようにしましょう。


ただし、自分の都合で旅行中の日程変更などで保険期間の延長をする場合は、事故による延泊とは違いますので、保険期間終了前に保険会社や取扱代理店への連絡、手続きをしないと保険が終了しますので勘違いしませんように。

状況によっては保険会社が延泊を”承諾しない場合”も

海外旅行保険の航空機遅延補償特約では次の場合の延泊を認めていません。


故意、重大な過失または法令違反。


戦争、その他の変乱、核燃料。地震、噴火またはこれらによる津波などを原因とする場合などです。


ただし「怪我」による治療費用については海外旅行保険の場合、原因が地震、噴火またはこれらによる津波によるものでも補償されます。


ちなみに国内旅行保険や一般的な傷害保険では補償されません。

予定期間よりも”長めに”加入しておくことも方法の一つ

天候不順による延泊に限らず、旅行の日程がはっきり決まっていなかったり、予定が変更になりそうなときに延長することが出来ます。


その場合、保険期間終了までに日本にいる代理の方に、手続きを頼むことで保険期間を延長することができます。


ただし、それが難しい場合はあらかじめ長めに加入してしておいて、帰国後に保険期間短縮(解約)の請求をするとか。


解約手続きをしなければなりませんが、差額の保険料も戻ってくるので長めに加入しておくことも賢い方法ですね。

まとめ:延泊には、保険会社のサービスと自身のプランを合わせて検討を

海外旅行保険は旅行日数が3ヶ月以内の場合はインターネット契約がお得です。補償内容が同じでも店頭で申込をするより保険料が半額程度で加入できます。


でもその前にお手持ちのクレジットカードに海外旅行保険が付帯していないかのチェックをしましょう。意外と手厚い補償の場合もありますよ。


それでも補償の金額が低いとか、必要な特約がセットされていない、旅行代金がカード決済の時しか補償されないなど条件付きなど事前に確認を。


どれを選べばよいのか分からない時は「パッケージプラン」がお勧めです。


あるいはクレジットカードに付帯している海外旅行保険の上乗せ補償を追加したいと考えている方は「オーダーメイド」で合理的に加入することが出来ますよ。

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