更新日:2022/06/23
iDeCoのおすすめポートフォリオをリスク別・年代別に解説!
iDeCoのポートフォリオをどのように組めば良いか分からない方にとって、許容できるリスクや自分のライフステージ、家庭環境などを見極めることは大切です。これからiDeCoのポートフォリオを初めて組むという方に向けて、さまざまなポイントを解説します。
内容をまとめると
- iDeCoは長期・積立・分散が基本であり、許容するリスクや年齢によりポートフォリオの組み方が異なる
- インデックス型は最も低コスト・低リスクの運用が可能であり、バランス型は効率よく分散投資を行うのに向いている
- iDeCoの証券会社は手数料の安さやサポート体制などをが充実している「SBI証券」や「楽天証券」がおすすめ
- iDeCoのポートフォリオで悩んでいるなら、顧客満足度93%のマネーキャリアがおすすめ!
- マネーキャリアは対面またはオンラインで無料相談できるから初めての方でも安心!
目次を使って気になるところから読みましょう!
- iDeCoのポートフォリオに関する基礎知識
- ポートフォリオってなに?
- 資産運用は全て長期・積立・分散
- おすすめのポートフォリオを3つ紹介【リスク別】
- おすすめポートフォリオ①ローリスク・ローリターン型
- おすすめポートフォリオ②ミドルリスク・ミドルリターン型
- おすすめポートフォリオ③ハイリスク・ハイリターン型
- 年代別おすすめのポートフォリオ
- 20代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
- 30代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
- 40代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
- 50代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
- iDeCoでおすすめの投資信託
- ①インデックス型
- ②バランス型
- iDeCoとつみたてNISAの併用時に同じポートフォリオでも平気?
- 参考:iDeCoとつみたてNISAはどちらを優先するべき?
- iDeCoを始めるべきおすすめの金融機関・シミュレーションツール
- ①SBI証券
- ②楽天証券
- 参考:iDeCoを始める際の金融機関の選び方のポイントは?
- iDeCoのポートフォリオに関するよくある質問
- よくある質問①ポートフォリオは株式のみでも大丈夫?
- よくある質問②スイッチングはいつでもできる?
- よくある質問③結局1番良いポートフォリオは何?
- まとめ:iDeCoを最大限活用したいならまずはマネーキャリアで無料相談!
目次
iDeCoのポートフォリオに関する基礎知識
これから資産形成のためにiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めようと思っている方は、まずiDeCoに関する基礎知識を理解しておく必要があるでしょう。
そこで最初に、
- ポートフォリオとは?
- 資産運用の長期・積立・分散について
ポートフォリオってなに?
ポートフォリオとは、投資で資産運用を行うときの、金融商品の組み合わせのことです。
iDeCoでは老後に向けた資産形成を行うために、国内および海外のさまざまな金融商品を運用していくことになりますが、
- 国内株式:25%
- 海外株式:25%
- 国内債券:25%
- 海外債権:25%
このように保有資産を組み合わせることが「ポートフォリオの組み立て」です。
なぜこれを行うべきなのか、それは投資を行う際にはリスクを軽減するために1つの商品ではなく、国内・海外含め複数の商品を運用する「分散投資」が大原則だからです。
可能な限り元本割れを避けて確実に利益を生み出すために、ポートフォリオの組み方はよく考えて決める必要があります。
資産運用は全て長期・積立・分散
資産運用は、
- 長期運用
- 長期積立
- 分散投資
まずiDeCoは国民年金の不足分を補う形で老後の資産形成を行うしくみであり、原則60歳までは積み立てた資産を引き出すことはできません。
基本的にiDeCoは可能な限り長期で運用を行います。たとえば20歳で加入した方は60歳まで、最長で40年間にわたって運用を行うことになります。たとえばこちらのツールで運用益のシミュレーションを行ってみると、
- 会社員が20歳で加入・毎月10,000円積立:1,098,915円
- 会社員が40歳で加入・毎月10,000円積立:255,612円
- 可能な限りリスクを避けて安定運用を目指す
- 多少のリスクを許容しても多くの利益を生み出すことを目指す
おすすめのポートフォリオを3つ紹介【リスク別】
ポートフォリオに関して理解したなら、実際にiDeCoでどのようなポートフォリオを組むべきか考えてみましょう。
次からはiDeCoでおすすめできるポートフォリオについて、
- ローリスク・ローリターン型
- ミドルリスク・ミドルリターン型
- ハイリスク・ハイリターン型
おすすめポートフォリオ①ローリスク・ローリターン型
ローリスク・ローリターン型とは、運用リターンを重視せず可能な限りリスクを避ける運用方法です。
この場合は可能な限りリスクの少ない金融商品に出資し運用するため、元本保証がある国内および海外の債権(国債)を組み入れます。
ポートフォリオの一例としては、
- 国内債券:25%
- 海外債権:25%
- 国内株式:25%
- 海外株式:25%(または海外株式のみ50%)
おすすめポートフォリオ②ミドルリスク・ミドルリターン型
ミドルリスク・ミドルリターン型とは、多少のリスクを許容したうえでバランスよく商品を組み合わせて運用していく方法です。
ローリスク・ローリターン型との違いは、債権よりも変動幅の大きい株式やREIT(不動産)を積極的に組み入れるという点です。
ポートフォリオの一例としては、
- 国内株式:25%
- 国内外株式:25%
- 海外株式:10%
- バランス型ファンド:30%
- 国内REIT:10%
おすすめポートフォリオ③ハイリスク・ハイリターン型
ハイリスク・ハイリターン型とは、その名の通りある程度リスクを度外視したうえで大きく資産を増やすことを目指した運用方法です。
この型ではミドルリスク・ミドルリターン型よりも積極投資を行います。リスクの大きい新興国株式や海外REITなどの割合を高めたり、場合によっては株式だけでポートフォリオを組むようなこともします。
ポートフォリオの一例としては、
- 国内株式:40%
- 海外株式:40%
- 国内REIT:10%
- 海外REIT:10%
年代別おすすめのポートフォリオ
iDeCoのポートフォリオはリスク度合いのほかに、年代(ライフステージ)によっても組み方が変わってきます。
そこで次からは、年代別におすすめできるポートフォリオについて、
- 20代
- 30代
- 40代
- 50代
20代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
20代でiDeCoのポートフォリオを組む際は、
- リスクをおそれず積極運用
- 国内よりも海外株式への投資に重点を置く
- バランスを取るために国内および海外債権も組み込む
- 国内株式:20%
- 海外株式:30%
- 国内債券:20%
- 海外債権:10%
- 国内REIT:10%
- 海外REIT:10%
30代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
30代でiDeCoのポートフォリオを組む際は、
- 20代よりは安定運用できる商品を重視する
- 積極運用を行うとしても生活費とのバランスを考える
- 株式と債権の比率を同等にする
- 国内株式:20%
- 海外株式:20%
- 国内債権:20%
- 海外債権:20%
- 国内REIT:15%
- 海外REIT:5%
40代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
40代でiDeCoのポートフォリオを組む場合は、
- 積極運用から徐々に安定志向の運用に切り替える
- できるだけ資産を減らさないことを重視して商品を選ぶ
- 株式よりも債権が占める割合を増やす
- 国内株式:10%
- 海外株式:10%
- 国内債券:40%
- 海外債権:20%
- 国内REIT:10%
- 海外REIT:10%
50代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ
50代でiDeCoのポートフォリオを組む際は、
- 10年後の定年に備えた安定運用
- リスクが小さい商品への完全な切り替え
- 40代よりもさらに債権の割合を増やす
- 国内株式:10%
- 海外株式:5%
- 国内債券:50%
- 海外債権:15%
- 国内REIT:10%
- 海外REIT:10%
iDeCoでおすすめの投資信託
ここまではiDeCoにおけるポートフォリオについて解説してきましたが、投資信託の種類の選び方によってリスクが異なるため、どのようなタイプがあるかを把握しておくことは必須です。
そこで次は、iDeCoでおすすめできる投資信託の種類について、
- インデックス型(インデックスファンド)
- バランス型(バランス型ファンド)
①インデックス型
インデックス型(インデックスファンド)とは、資産それぞれの価値基準となる「指数」に連動するタイプの当信託です。
たとえば、
- 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド:TOPIX
- 三井住友・DC日本リートインデックスファンド:先進国REIT
- たわらノーロード日経225:日経平均株価
- 楽天・全世界株式インデックスファンド:米国株式(4,000銘柄)
②バランス型
バランス型とは、「株式のみ」「国債のみ」のように1つの資産に投資するのではなく、「国内・海外の株式と国債」というように、ひとつの投資信託のなかで複数の資産に投資する運用を行います。
バランス型の一例を挙げると、
- 三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)
- 三菱UFJバランス・イノベーション(KAKUSHIN)
- 投資のソムリエ(DC年金)
- 楽天・インデックス・バランス(DC年金)
- バンガード・米国トータル債券市場ETF
- バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF
- NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
- バンガード・グローバル不動産ETF
iDeCoとつみたてNISAの併用時に同じポートフォリオでも平気?
iDeCoとつみたてNISAはどちらも将来に向けた資産形成を行う方法ですが、この2つを併用する場合はそれぞれで異なる特性について考えてポートフォリオを組む必要があります。
- iDeCo:1種類だけで分散投資できる投資信託(バランス型)を複数運用する
- つみたてNISA:後々スイッチングすることを考えインデックス型を複数運用する
- iDeCo:低リスクのインデックス型およびバランス型を採用
- つみたてNISA:リスクが高いアクティブ型を採用
参考:iDeCoとつみたてNISAはどちらを優先するべき?
iDeCoと積立NISAのどちらも上限額まで積立できる場合は悩むことはありませんが、毎月の積立資金そこまで用意できない方もいることでしょう。特に子育て世帯などは、毎月の生活費を考えて無理のない積立金額にする必要があります。
このように用意できる積立金に限りがある場合は、iDeCoと積立NISAのどちらを優先させるべきなのか悩むでしょう。そんな時はまず、税制優遇について両者を比較して考えてみましょう。
運用利益が非課税なのは、iDeCoと積立NISAの両方ともに当てはまります。ただし、非課税期間はiDeCoは原則60歳までで、積立NISAは20年間です。
さらに、iDeCoは掛金額が全額所得控除されます。税制優遇の面からみると、iDeCoのほうがメリットが多いといえます。そのため、まずはiDeCoを優先させて積み立てを始めるのがおすすめです。
しかし、iDeCoには原則60歳まで引き出すことができないというデメリットがあります。iDeCoはあくまで老後の年金に上乗せするための制度なので、引き出し可能年齢が決まっているのです。
つまり、もし60歳までに資金が必要な場合、iDeCoの積立金は使えないということになります。
教育費などをそのほかの貯金でまかなえない場合は、iDeCoではなく積立NISAを優先させたほうがよいでしょう。積立NISAにはいつでも引き出しが可能というメリットあるからです。
毎月積立に回せる金額や、60歳までに必要となる資金を考慮したうえで、自分に合った積み立てスタイルを選んでください。「自分に合った積み立てスタイルがよくわからない」という方には、マネーキャリアがおすすめです。
マネーキャリアならiDeCoについて、何度でも無料でプロに相談することができます。
iDeCoを始めるべきおすすめの金融機関・シミュレーションツール
iDeCoは選択する証券会社によって手数料や取り扱い商品などが異なるため、どれを選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。
そこで次はiDeCoを始めるときにおすすめできる証券会社について、
- SBI証券
- 楽天証券
①SBI証券
最初におすすめするのは「SBI証券」です。
SBI証券の特徴としては、
- 手数料が安い
- 信託報酬が低い
- サポート体制が充実
- 口座開設手数料:0円
- 口座管理手数料:0円
- 売買手数料(5万円まで・スタンダードプラン):50円
- 売買手数料(100万円まで・アクティブプラン):0円
- プレミアムニュース:市場の動きやリアルタイム相場など最新情報を配信
- NYSE/NYSE Arca/NASDAQリアルタイム株価・チャート:同チャートのリアルタイム配信
- 全板サービス:気配値情報を配信
- 株式新聞Web :専門誌である「株式新聞」のウェブ版を配信
②楽天証券
2つ目におすすめできるのは「楽天証券」です。
楽天証券の特徴としては、
- 手数料が安い
- 楽天銀行と連携できる
- 各種取引で楽天ポイントが貯まる
以上の点が挙げられます。
楽天証券も、
- 口座開設手数料:0円
- 口座管理手数料:0円
- 売買手数料(5万円まで・スタンダードプラン):50円
- 売買手数料(100万円まで・アクティブプラン):0円
このようにSBI銀行と同等の低コストを実現しています。
楽天証券の最大のメリットは、各種楽天サービスと連携できるところです。具体的には、
- マネーブリッジ:楽天証券利用者は楽天口座において優遇金利が適用
- 楽天カードクレジット決済:投資信託の引き落としをクレジット決済で可能
- ポイントプログラム:株取引やFX、投資信託保有などで楽天ポイントを付与
これからiDeCoを初める方で、すでに楽天銀行や楽天ポイントなどの各種楽天サービスをフル活用している方は特に楽天証券がおすすめです。
参考:iDeCoを始める際の金融機関の選び方のポイントは?
ここまでに、iDeCoを始めるべきおすすめの金融機関を2社紹介しました。金融機関の選び方のポイントとしては以下の3つが挙げられます。
- 手数料が安い
- 取扱銘柄のラインナップが良い
- そのほかのサポート体制が充実している
iDeCoのポートフォリオに関するよくある質問
これからiDeCoを始めようと考えている方は、ポートフォリオに関してここまで解説してきたこと以外にもさまざまな疑問や不安をお持ちのことでしょう。
そこで最後に、iDeCoのポートフォリオでよくある質問について、
- 株式のみのポートフォリオでも良い?
- いつでもスイッチング可能?
- 結局もっとも選ぶべきポートフォリオはどれ?
よくある質問①ポートフォリオは株式のみでも大丈夫?
ポートフォリオを株式のみで組むことは可能ですが、株式は変動が大きく債権やREITに比べてリスクも大きい点には注意が必要です。
すでに解説したようにiDeCoでの資産運用は分散投資が基本であるため、たとえハイリスクハイリターンでポートフォリオを組むとしても国内・海外の債権・REITを組み合わせるのが基本です。たとえ株式の価値が暴落しても相関関係にある債権の値上がりによってリスクマネジメントができるからです。
たとえリターンを最重要視して株式だけのポートフォリオにする場合でも、国内・海外の株式を組み合わせるようにしましょう。また「全世界株式インデックスファンド」のような、一度に4,000銘柄の株式に投資できる投資信託などを採用するのが望ましいです。
よくある質問②スイッチングはいつでもできる?
iDeCoでは制限なく配分変更および銘柄変更(スイッチング)が可能です。
配分変更は運用商品をそのままにパーセンテージを変える方法であるのに対して、スイッチングはポートフォリオにおける商品構成そのものを変更することを意味します。
たとえば、次のように各商品の構成を変更します。
商品名 | スイッチング前 | スイッチング後 |
---|---|---|
国内株式 | 25% | 10% |
海外株式 | 25% | 15% |
国内債権 | 50% | 50% |
海外債権 | 0% | 25% |
当ケースでは配分変更をしただけでなく、いくらか保有株式を売却しその分で新たに海外債権を購入しています。
このように、iDeCoでは価値が上がった商品を売却しその売却資金で今後価値が上がりそうな別の商品を購入するといったことが柔軟に行えます。
ただしiDeCoの投資信託におけるスイッチングは「投資信託の買い替え」を意味します。同じ投資信託内で商品構成を変えることはできません。
よくある質問③結局1番良いポートフォリオは何?
ここまで取り上げたように、iDeCoのポートフォリオは
- 目標額はいくらか、老後に向けた資産形成をしたいのか
- 年齢や家庭環境、収入はどれくらいか
- 家計の中から投資に回せる資産がどれだけあるか
- 安定を取るか、またはリスクをある程度許容し効率的に資産を増やしたいか
まとめ:iDeCoを最大限活用したいならまずはマネーキャリアで無料相談!
今回はiDeCoにおけるポートフォリオについてさまざまな点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
たとえiDeCoのポートフォリオについて基本的なことを理解しても、投資が初めての方は「何から始めれば良いかわからない」「どこを目標に置けば良いか分からない」という悩みを持たれるでしょう。
そこで利用できるのが、無料FP相談サービスである「マネーキャリア」です。満足度93%のマネーキャリアではiDeCoのポートフォリオについてオンライン形式で直接お金のプロに相談できます。誰でも、何回でも無料で相談できるため、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
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