iDeCoのおすすめポートフォリオをリスク別・年代別に解説!

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iDeCoのポートフォリオをどのように組めば良いか分からない方にとって、許容できるリスクや自分のライフステージ、家庭環境などを見極めることは大切です。これからiDeCoのポートフォリオを初めて組むという方に向けて、さまざまなポイントを解説します。



▼この記事を読んで欲しい人

  • iDeCoを始めたいがポートフォリオの組み立て方が分からない方
  • 自分の年代、家庭環境ではどのようなポートフォリオが最適か知りたい方

内容をまとめると

  • iDeCoは長期・積立・分散が基本であり、許容するリスクや年齢によりポートフォリオの組み方が異なる
  • インデックス型は最も低コスト・低リスクの運用が可能であり、バランス型は効率よく分散投資を行うのに向いている
  • iDeCoの証券会社は手数料の安さやサポート体制などをが充実している「SBI証券」や「楽天証券」がおすすめ
  • iDeCoのポートフォリオで悩んでいるなら、顧客満足度93%のマネーキャリアがおすすめ!
  • マネーキャリアは対面またはオンラインで無料相談できるから初めての方でも安心!

iDeCoのポートフォリオに関する基礎知識


これから資産形成のためにiDeCo(個人型確定拠出年金)を始めようと思っている方は、まずiDeCoに関する基礎知識を理解しておく必要があるでしょう。


そこで最初に、

  • ポートフォリオとは?
  • 資産運用の長期・積立・分散について
以上の点を解説していきます。

ポートフォリオってなに?

ポートフォリオとは、投資で資産運用を行うときの、金融商品の組み合わせのことです。


iDeCoでは老後に向けた資産形成を行うために、国内および海外のさまざまな金融商品を運用していくことになりますが、

  • 国内株式:25%
  • 海外株式:25%
  • 国内債券:25%
  • 海外債権:25%

このように保有資産を組み合わせることが「ポートフォリオの組み立て」です。


なぜこれを行うべきなのか、それは投資を行う際にはリスクを軽減するために1つの商品ではなく、国内・海外含め複数の商品を運用する「分散投資」が大原則だからです。


可能な限り元本割れを避けて確実に利益を生み出すために、ポートフォリオの組み方はよく考えて決める必要があります。

資産運用は全て長期・積立・分散

資産運用は、

  • 長期運用
  • 長期積立
  • 分散投資
この3つが大原則となります。


まずiDeCoは国民年金の不足分を補う形で老後の資産形成を行うしくみであり、原則60歳までは積み立てた資産を引き出すことはできません。


基本的にiDeCoは可能な限り長期で運用を行います。たとえば20歳で加入した方は60歳まで、最長で40年間にわたって運用を行うことになります。たとえばこちらのツールで運用益のシミュレーションを行ってみると、

  • 会社員が20歳で加入・毎月10,000円積立:1,098,915円
  • 会社員が40歳で加入・毎月10,000円積立:255,612円
このように長期で運用した方が多くの利益を生み出せます。

そして目標額に応じてポートフォリオを上手に組み立てて分散投資を行います。たとえば、
  • 可能な限りリスクを避けて安定運用を目指す
  • 多少のリスクを許容しても多くの利益を生み出すことを目指す
このうちどちらを重視するかで運用商品は変わってきます。許容できるリスクに応じて、国内と海外の金融商品両方をバランスよく組み合わせることになります。

おすすめのポートフォリオを3つ紹介【リスク別】


ポートフォリオに関して理解したなら、実際にiDeCoでどのようなポートフォリオを組むべきか考えてみましょう。


次からはiDeCoでおすすめできるポートフォリオについて、

  • ローリスク・ローリターン型
  • ミドルリスク・ミドルリターン型
  • ハイリスク・ハイリターン型
それぞれの組み合わせについて解説していきます。

おすすめポートフォリオ①ローリスク・ローリターン型

ローリスク・ローリターン型とは、運用リターンを重視せず可能な限りリスクを避ける運用方法です。


この場合は可能な限りリスクの少ない金融商品に出資し運用するため、元本保証がある国内および海外の債権(国債)を組み入れます。


ポートフォリオの一例としては、

  • 国内債券:25%
  • 海外債権:25%
  • 国内株式:25%
  • 海外株式:25%(または海外株式のみ50%)
このような組み合わせです。

基本的に債権と株式は相互関係にあり、債権の価値が下がると株式の価値は上がる関係性であるため、一方の損失を補うことができます。結果的に全体で大きな損失を出さずに安定運用が可能です。

ローリスク・ローリターン型のデメリットは、大きく資産を増やすことを期待できない点ですが、投資初心者にはもっともおすすめできる運用方法でもあります。

おすすめポートフォリオ②ミドルリスク・ミドルリターン型

ミドルリスク・ミドルリターン型とは、多少のリスクを許容したうえでバランスよく商品を組み合わせて運用していく方法です。


ローリスク・ローリターン型との違いは、債権よりも変動幅の大きい株式やREIT(不動産)を積極的に組み入れるという点です。


ポートフォリオの一例としては、

  • 国内株式:25%
  • 国内外株式:25%
  • 海外株式:10%
  • バランス型ファンド:30%
  • 国内REIT:10%
このような組み合わせです。このポートフォリオでは国内および海外の債権が含まれていないため、リスク回避が最重要でないことは一目瞭然です。

バランス型投資信託を組み入れたり、変動幅が大きいREITも一部採用しています。このようにリスク回避を意識しながらも着実に資産を増やしていけるようなバランスの良いポートフォリオを組むことができます。

ただし初めからこの型で組むのはなく、あくまでローリスク・ローリターン型での運用を経験したうえでミドルリスク・ミドルリターン型に移行することをおすすめします。

おすすめポートフォリオ③ハイリスク・ハイリターン型

ハイリスク・ハイリターン型とは、その名の通りある程度リスクを度外視したうえで大きく資産を増やすことを目指した運用方法です。


この型ではミドルリスク・ミドルリターン型よりも積極投資を行います。リスクの大きい新興国株式や海外REITなどの割合を高めたり、場合によっては株式だけでポートフォリオを組むようなこともします。


ポートフォリオの一例としては、

  • 国内株式:40%
  • 海外株式:40%
  • 国内REIT:10%
  • 海外REIT:10%
このような組み合わせです。

たとえリスクを許容し利益を取るとしても上記のように分散投資を行うことが基本ですが、上記のように80%を国内外の株式に割り当てるようなポートフォリオを組みます。また、安定したインデックスファンドではなくアクティブファンドを積極的に採用できます。

ハイリスク・ハイリターン型はiDeCoを始めようとする方が最初から選ぶべき運用方法ではありません。また、毎日のように株価の変動を気にして一喜一憂してしまうような方にもおすすめできません。

すでに長期にわたって投資による資産運用を行っており、ある程度マイナスが出ても生活に影響がない程度に資産に余裕のある方のみこの方法を選択することをおすすめします。

年代別おすすめのポートフォリオ


iDeCoのポートフォリオはリスク度合いのほかに、年代(ライフステージ)によっても組み方が変わってきます。


そこで次からは、年代別におすすめできるポートフォリオについて、

  • 20代
  • 30代
  • 40代
  • 50代
上記それぞれの年代別に解説していきます。

20代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ

20代でiDeCoのポートフォリオを組む際は、

  • リスクをおそれず積極運用
  • 国内よりも海外株式への投資に重点を置く
  • バランスを取るために国内および海外債権も組み込む
以上のポイントを重視できます。

ポートフォリオの一例としては、
  • 国内株式:20%
  • 海外株式:30%
  • 国内債券:20%
  • 海外債権:10%
  • 国内REIT:10%
  • 海外REIT:10%
このようになります。

年齢が若く定年までに30〜40年もあるというアドバンテージにより積極的な長期投資が可能です。一定のリスクを取ってでも資産を増やすことに重点をおいたポートフォリオを組むことができます。

独身であるかすでに既婚者であるかによっても選び方は変わってきます。独身の方は先進国株式の比率を上げるなどのよりアクティブな運用が可能です。

30代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ

30代でiDeCoのポートフォリオを組む際は、

  • 20代よりは安定運用できる商品を重視する
  • 積極運用を行うとしても生活費とのバランスを考える
  • 株式と債権の比率を同等にする
以上のポイントを重視できます。

ポートフォリオの一例としては、
  • 国内株式:20%
  • 海外株式:20%
  • 国内債権:20%
  • 海外債権:20%
  • 国内REIT:15%
  • 海外REIT:5%
このとおりです。

20代のときよりも国内および海外債権の比率が増えていることから、積極運用だけでなく安定も取っていることが分かるでしょう。

30代からでも長期運用は可能ですが、家庭環境の変化に合わせた調整は欠かせません。特に結婚や出産などで家計に生活費や教育費が占める割合が高まれば、それに合わせてポートフォリオもローリスクなものに切り替えていく必要があります。

40代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ

40代でiDeCoのポートフォリオを組む場合は、

  • 積極運用から徐々に安定志向の運用に切り替える
  • できるだけ資産を減らさないことを重視して商品を選ぶ
  • 株式よりも債権が占める割合を増やす
このようなポイントを考慮して組みます。

ポートフォリオの一例は、
  • 国内株式:10%
  • 海外株式:10%
  • 国内債券:40%
  • 海外債権:20%
  • 国内REIT:10%
  • 海外REIT:10%
このようになります。

40代からは早めに定年・老後を見据えた資産運用を行う必要があるため、株式やREITなどへの投資は行いながらも、安定運用が可能な債権の割合を増やすことができます。

この場合も独身であるか既婚であるかはポートフォリオの組み方に影響を与えます。ちょうど子どもが大学に入学し多額の教育費がかかることが多い年代でもあるため、家族がいる場合はより安定志向・ローリスク・ローリターン型に切り替えていく必要があります。

50代のiDeCoでおすすめのポートフォリオ

50代でiDeCoのポートフォリオを組む際は、

  • 10年後の定年に備えた安定運用
  • リスクが小さい商品への完全な切り替え
  • 40代よりもさらに債権の割合を増やす
以上のポイントをおさえておきます。

ポートフォリオの組み方としては、
  • 国内株式:10%
  • 海外株式:5%
  • 国内債券:50%
  • 海外債権:15%
  • 国内REIT:10%
  • 海外REIT:10%
このようになります。

50代では大幅に国内債券の割合を増やし株式を2割以下に設定することで、資産を「増やす」のではなく「守る」方向へほぼ完全に方向転換しています。

すでに40代から老後を見据えたポートフォリオを組んでいるなら50代で大きく方向転換する必要はありません。定年・老後に向けて資産を目減りさせないようなポートフォリオを組みましょう。

iDeCoでおすすめの投資信託


ここまではiDeCoにおけるポートフォリオについて解説してきましたが、投資信託の種類の選び方によってリスクが異なるため、どのようなタイプがあるかを把握しておくことは必須です。


そこで次は、iDeCoでおすすめできる投資信託の種類について、

  • インデックス型(インデックスファンド)
  • バランス型(バランス型ファンド)
それぞれのタイプごとに詳しく解説していきます。

①インデックス型

インデックス型(インデックスファンド)とは、資産それぞれの価値基準となる「指数」に連動するタイプの当信託です。


たとえば、

  • 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド:TOPIX
  • 三井住友・DC日本リートインデックスファンド:先進国REIT
  • たわらノーロード日経225:日経平均株価
  • 楽天・全世界株式インデックスファンド:米国株式(4,000銘柄)
左記の投資信託は、右記の指数(ベンチマーク)に連動するように運用されます。すべてインデックス型なので、連動度合いが高いほど運用状況が良好ということになります。

インデックス型は手数料などのコストおよびリスクも低いことから初心者向けの投資信託であり、投資に関しての知識が少なくてもはじめやすいという特徴があります。

また、インデックス型は指数を上回ることを目指して積極運用を行う「アクティブファンド」よりも過去の運用実績が高いというメリットもあります。

ただしインデックス型はあくまで指数と連動させる運用を行うため大きなリターンを期待することはできず、積極的に資産を増やしたいという方には向いていません。

②バランス型

バランス型とは、「株式のみ」「国債のみ」のように1つの資産に投資するのではなく、「国内・海外の株式と国債」というように、ひとつの投資信託のなかで複数の資産に投資する運用を行います。


バランス型の一例を挙げると、

  • 三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型)
  • 三菱UFJバランス・イノベーション(KAKUSHIN)
  • 投資のソムリエ(DC年金)
  • 楽天・インデックス・バランス(DC年金)
このような投資信託があります。

三井住友・DCバランスファンド」を例に取ると、これは
  • バンガード・米国トータル債券市場ETF
  • バンガード・トータル・インターナショナル債券ETF
  • NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信
  • バンガード・グローバル不動産ETF
あくまで一部ですが、上記など複数の金融商品に投資を行います。この中だけでも米国債権・海外国債・TOPIX・米国以外のETFなど、さまざまな投資先があります。

バランス型は分散投資によるリスクの分散が簡単にできるというメリットがあります。ただし実際はバランス型の中にも安定を取るのか、または成長を取るのかどちらを重視しているかは投資信託によって異なります。

複数の商品に分散投資できるということは「株式または国債だけをチェックしていれば良い」わけではないため、市場を把握しづらいというデメリットにもなり得ます。

インデックス型と同様にバランス型も初心者におすすめできますが、「なぜバランス型を選択するのか」を理解していないと、メリットを理解し中長期的な資産形成の計画を立てるのも難しいでしょう。

iDeCoとつみたてNISAの併用時に同じポートフォリオでも平気?


iDeCoとつみたてNISAはどちらも将来に向けた資産形成を行う方法ですが、この2つを併用する場合はそれぞれで異なる特性について考えてポートフォリオを組む必要があります。

まずつみたてNISAは途中解約によって資産を引き出すことができるのに対して、iDeCoは原則途中解約ができません

ただしつみたてNISAでは途中で銘柄を変更(スイッチング)すると非課税枠を余計に消費してしまいます。iDeCoにはそのような縛りがないため、資金の流動性に関してはiDeCoの方が高いです。

この違いがあることによって、
  • iDeCo:1種類だけで分散投資できる投資信託(バランス型)を複数運用する
  • つみたてNISA:後々スイッチングすることを考えインデックス型を複数運用する
ポートフォリオにこのような違いが生まれます。

また、積立期間もそれぞれで異なります。iDeCoの最長積立期間は30年ですが、つみたてNISAは最長20年であり10年も違いがあります。基本的に長期運用できる方が積極運用が可能であるため、
  • iDeCo:低リスクのインデックス型およびバランス型を採用
  • つみたてNISA:リスクが高いアクティブ型を採用
ポートフォリオの組み方もこのように変化します。

このように、iDeCoとつみたてNISAは一見似た制度であっても仕組みやルールが異なるため、併用する場合でもポートフォリオは同じにするのではなくそれぞれ適切な組み合わせを見つけるのが一般的です。

参考:iDeCoとつみたてNISAはどちらを優先するべき?

iDeCoと積立NISAのどちらも上限額まで積立できる場合は悩むことはありませんが、毎月の積立資金そこまで用意できない方もいることでしょう。特に子育て世帯などは、毎月の生活費を考えて無理のない積立金額にする必要があります。


このように用意できる積立金に限りがある場合は、iDeCoと積立NISAのどちらを優先させるべきなのか悩むでしょう。そんな時はまず、税制優遇について両者を比較して考えてみましょう。


運用利益が非課税なのは、iDeCoと積立NISAの両方ともに当てはまります。ただし、非課税期間はiDeCoは原則60歳までで、積立NISAは20年間です。


さらに、iDeCoは掛金額が全額所得控除されます。税制優遇の面からみると、iDeCoのほうがメリットが多いといえます。そのため、まずはiDeCoを優先させて積み立てを始めるのがおすすめです。


しかし、iDeCoには原則60歳まで引き出すことができないというデメリットがあります。iDeCoはあくまで老後の年金に上乗せするための制度なので、引き出し可能年齢が決まっているのです。


つまり、もし60歳までに資金が必要な場合、iDeCoの積立金は使えないということになります。


教育費などをそのほかの貯金でまかなえない場合は、iDeCoではなく積立NISAを優先させたほうがよいでしょう。積立NISAにはいつでも引き出しが可能というメリットあるからです。


毎月積立に回せる金額や、60歳までに必要となる資金を考慮したうえで、自分に合った積み立てスタイルを選んでください。「自分に合った積み立てスタイルがよくわからない」という方には、マネーキャリアがおすすめです。


マネーキャリアならiDeCoについて、何度でも無料でプロに相談することができます。

iDeCoを始めるべきおすすめの金融機関・シミュレーションツール


iDeCoは選択する証券会社によって手数料や取り扱い商品などが異なるため、どれを選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。


そこで次はiDeCoを始めるときにおすすめできる証券会社について、

  1. SBI証券
  2. 楽天証券
以上2つの証券会社を選ぶメリットを解説していきます。

①SBI証券

最初におすすめするのは「SBI証券」です。


SBI証券の特徴としては、

  • 手数料が安い
  • 信託報酬が低い
  • サポート体制が充実
このような点がメリットとして挙げられます。

口座を選ぶ際に確実にチェックしておく必要があるのが「各種手数料」であり、手数料の安さは余計なランニングコストの削減・効率的な資産形成に直結するため、優先的に考える必要があります。

その点でSBI証券は、
  • 口座開設手数料:0円
  • 口座管理手数料:0円
  • 売買手数料(5万円まで・スタンダードプラン):50円
  • 売買手数料(100万円まで・アクティブプラン):0円
このように他の証券会社と比較しても手数料が安いため、ランニングコストを最小限に抑えられます。

またSBI証券の大きな特徴であるのが無料および有料で利用できる充実したサポートサービスであり、
  • プレミアムニュース:市場の動きやリアルタイム相場など最新情報を配信
  • NYSE/NYSE Arca/NASDAQリアルタイム株価・チャート:同チャートのリアルタイム配信
  • 全板サービス:気配値情報を配信 
  • 株式新聞Web :専門誌である「株式新聞」のウェブ版を配信
たとえばこのようなサービスを有料で利用できます。

②楽天証券

2つ目におすすめできるのは「楽天証券」です。


楽天証券の特徴としては、

  • 手数料が安い
  • 楽天銀行と連携できる
  • 各種取引で楽天ポイントが貯まる

以上の点が挙げられます。


楽天証券も、

  • 口座開設手数料:0円
  • 口座管理手数料:0円
  • 売買手数料(5万円まで・スタンダードプラン):50円
  • 売買手数料(100万円まで・アクティブプラン):0円

このようにSBI銀行と同等の低コストを実現しています。


楽天証券の最大のメリットは、各種楽天サービスと連携できるところです。具体的には、

  • マネーブリッジ:楽天証券利用者は楽天口座において優遇金利が適用
  • 楽天カードクレジット決済:投資信託の引き落としをクレジット決済で可能
  • ポイントプログラム:株取引やFX、投資信託保有などで楽天ポイントを付与
このようなサービスがあります。貯まった楽天ポイントは直接投資に利用できますし、マイルを貯めて航空券と引き換えるようなことも可能です。


これからiDeCoを初める方で、すでに楽天銀行や楽天ポイントなどの各種楽天サービスをフル活用している方は特に楽天証券がおすすめです。

参考:iDeCoを始める際の金融機関の選び方のポイントは?

ここまでに、iDeCoを始めるべきおすすめの金融機関を2社紹介しました。金融機関の選び方のポイントとしては以下の3つが挙げられます。

  • 手数料が安い
  • 取扱銘柄のラインナップが良い
  • そのほかのサポート体制が充実している
まず一番重要なのは、「手数料が安い」ことです。

手数料の中には「口座管理手数料」や初期費用としてかかる「加入時・移管時手数料」などがあります。これらは金融機関によってかかる金額がまちまちです。

加入時・移管時手数料は最初の1回だけかかる費用ですが、口座管理手数料は毎月発生する費用となります。手数料をなるべく安く抑えることで、運用利回りを大きくすることができるため、金融機関を選ぶ際はしっかりとチェックしましょう。

次に、取扱銘柄のラインナップが優れている金融機関を選びましょう。金融機関ごとに扱っている商品にも違いがあります。

なるべく信託報酬が安い銘柄の中から、リスクとリターンを考えベストだと思える商品を選び、その商品を扱っている金融機関に口座を開くのがおすすめです。ちなみにSBI証券の取扱銘柄数は36本」、楽天証券は31本です。

最後のポイントとして、サポート体制が充実している金融機関をおすすめします。特に始めたての頃は不安が付きまとうでしょうから、コールセンターなどで不安について質問できるなどの制度があると安心できます。

iDeCoのポートフォリオに関するよくある質問


これからiDeCoを始めようと考えている方は、ポートフォリオに関してここまで解説してきたこと以外にもさまざまな疑問や不安をお持ちのことでしょう。


そこで最後に、iDeCoのポートフォリオでよくある質問について、

  • 株式のみのポートフォリオでも良い?
  • いつでもスイッチング可能?
  • 結局もっとも選ぶべきポートフォリオはどれ?
上記それぞれの疑問に回答していきます。

よくある質問①ポートフォリオは株式のみでも大丈夫?

ポートフォリオを株式のみで組むことは可能ですが、株式は変動が大きく債権やREITに比べてリスクも大きい点には注意が必要です。


すでに解説したようにiDeCoでの資産運用は分散投資が基本であるため、たとえハイリスクハイリターンでポートフォリオを組むとしても国内・海外の債権・REITを組み合わせるのが基本です。たとえ株式の価値が暴落しても相関関係にある債権の値上がりによってリスクマネジメントができるからです。


たとえリターンを最重要視して株式だけのポートフォリオにする場合でも、国内・海外の株式を組み合わせるようにしましょう。また「全世界株式インデックスファンド」のような、一度に4,000銘柄の株式に投資できる投資信託などを採用するのが望ましいです。

よくある質問②スイッチングはいつでもできる?

iDeCoでは制限なく配分変更および銘柄変更(スイッチング)が可能です。


配分変更は運用商品をそのままにパーセンテージを変える方法であるのに対して、スイッチングはポートフォリオにおける商品構成そのものを変更することを意味します。


たとえば、次のように各商品の構成を変更します。

商品名スイッチング前スイッチング後
国内株式25%10%
海外株式25%15%
国内債権50%50%
海外債権0%25%

当ケースでは配分変更をしただけでなく、いくらか保有株式を売却しその分で新たに海外債権を購入しています。


このように、iDeCoでは価値が上がった商品を売却しその売却資金で今後価値が上がりそうな別の商品を購入するといったことが柔軟に行えます。


ただしiDeCoの投資信託におけるスイッチングは「投資信託の買い替え」を意味します。同じ投資信託内で商品構成を変えることはできません。

よくある質問③結局1番良いポートフォリオは何?

ここまで取り上げたように、iDeCoのポートフォリオは

  • 目標額はいくらか、老後に向けた資産形成をしたいのか
  • 年齢や家庭環境、収入はどれくらいか
  • 家計の中から投資に回せる資産がどれだけあるか
  • 安定を取るか、またはリスクをある程度許容し効率的に資産を増やしたいか
このような要素によって大幅に変わります。

そのためポートフォリオにも絶対はなく、それぞれのライフプランや家庭環境などに合わせて決める必要があります。

とりわけiDeCoは「公的年金にプラスするもの」として少なくとも60歳まで運用しますから、必然的に配分変更やスイッチング等の調整を中長期的に継続していくことになります。

今後ご自身でポートフォリオの作成を考えている方は、ぜひ今回取り上げたような「リスク別」および「年齢別」ポートフォリオの組み立て方を参考になさってください。

まとめ:iDeCoを最大限活用したいならまずはマネーキャリアで無料相談!


今回はiDeCoにおけるポートフォリオについてさまざまな点を取り上げてきましたが、いかがでしたでしょうか。


たとえiDeCoのポートフォリオについて基本的なことを理解しても、投資が初めての方は「何から始めれば良いかわからない」「どこを目標に置けば良いか分からない」という悩みを持たれるでしょう。


そこで利用できるのが、無料FP相談サービスである「マネーキャリア」です。満足度93%のマネーキャリアではiDeCoのポートフォリオについてオンライン形式で直接お金のプロに相談できます。誰でも、何回でも無料で相談できるため、ぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。


ほけんROOMではこの記事以外にも役に立つ記事を多数掲載していますのでそちらもぜひご覧ください。

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