
更新日:2021/10/05
20代におすすめの個人年金保険を紹介!月額保険料はどれくらいが理想?

個人年金保険加入率は増加しており、加入年齢が20代だと個人年金保険は利率が上がるのでおすすめです。この記事では、20代の個人年金保険の加入率や必要性、メリットとデメリット、月額5000円から加入できるお得な個人年金保険、他のおすすめな貯蓄方法なども紹介します。
内容をまとめると
- 個人年金保険を選ぶ際には返戻率が最重要
- 20代での個人年金保険の加入率は最も低い
- 若いうちに個人年金保険に加入すると返戻率が高くなる
- 20代のうちから個人年金保険に加入することで保険料を抑えられる
- 個人年金生命保険控除の対象のため20代から保険に加入することで最大限控除を受けることができる
- 個人年金は途中解約できるが、iDeCoは原則60歳まで途中解約できない
- 個人年金保険の加入に迷ったり、困ったりした場合はマネーキャリアで無料相談を受けるのがおすすめ!
目次を使って気になるところから読みましょう!
20代におすすめの個人年金保険をランキングで紹介
この章では20代におすすめの個人年金保険についてランキングでご紹介していきます。
今回ご紹介する個人年金は以下のようになります。
- マニュライフの「こだわり個人年金(外貨建)」
- 明治安田生命の「年金かけはし」
- 住友生命の「たのしみ未来」
- 住友生命の「たのしみグローバルⅡ(定率増加プラン)
- 住友生命「たのしみ未来(学資積立プラン)
第1位:マニュライフ生命 こだわり個人年金(外貨建)
マニュライフ生命のこだわり個人年金は、外貨でお金を蓄えることのできる個人年金保険になります。
家計や為替市場によって、契約内容を変更できるためライフスタイルに合わせた制約をすることができます。
以下に詳細をまとめてみました。
こだわり個人年金(外貨建) | |
---|---|
保険料 | 月々1万円から円で一定額を支払い。 毎月の為替レートで外貨に換算して運用。 |
運用通貨 | 米ドル、豪ドル |
積立利率 | マニュライフ生命が毎月設定する「基準積立利率」で設定。 最低年1.5%の積立利率は保障される。 |
払込期間 | 家計や為替相場に合わせて設定可能。 契約後も、その時の状況に合わせて変更可能。 保険料を一時払込停止をし、再開することもでき、保険料の払い込みの延長もすることができる。 |
子育て中で家計が苦しく支払いが難しいという場合などには、払込の停止ができるのでライフスタイルに合わせて無理のない積み立てをすることができます。
保険料払込の停止や延長には、条件が付いています。
保険料払込停止の条件
- 契約日からその日をふくめて120ヶ月が経過していて、保険期間中に保険料が振り込まれていること。
- 保険料一括払い、前納期間中ではないこと。
保険料払込延長の条件
- 延長期間が1か月~5年(1か月単位)であること
- 延長後の支払い開始日に被保険者の年齢が80歳以下であること
第2位:明治安田生命 年金かけはし
次におすすめなのが、明治安田生命の年金かけはしです。
年金かけはしの特徴は以下のようになります。
年金かけはし | |
---|---|
保険料 | 1万円から設定可能 |
契約可能年齢 | 20歳~55歳 |
払込期間 | 20年~40年で設定可能 |
保険料払込方法 | 月掛・新年掛 ※月掛から新年掛への変更はできないので、契約時には注意が必要です。 |
診査 | 医師の診査や健康状態の申告は不要 |
措置期間 | 1~5年で設定可能。 措置期間中は死亡保障がある。 |
受け取り方法 | 一括受け取り もしくは 5年・10年の確定年金から選ぶことができる。 |
明治安田生命の年金かけはしは、死亡保障を抑えることで年金受取時に多く受け取ることができるように設計されている個人年金です。
老後のための生活資金を少しでも多く貯えたい方には、おすすめの商品です。
払込期間や受け取り方法を自分で設定できるため、払込期間中のライフスタイルや将来の自身が望むライフスタイルに合わせた設定ができます。
第3位:住友生命 たのしみ未来
住友生命のたのしみ未来は、ライフプランに合わせてより細かく設定できるのが特徴の個人年金です。
たのしみ未来の主な特徴は以下のようになります。
たのしみ未来 | |
---|---|
契約可能年齢 | 0~75歳 |
払込期間 | 10年~50年 |
払込期間満了年齢 | 19歳~85歳 |
年金種類 | 5年・10年・15年確定年金 |
診査 | 無告知 |
措置期間 | 0~15年 |
年金支払開始年齢 | 19歳~85歳 |
保険料払込方法(回数・経路) | 月払、年2回払い、年1回払い、全期前納 口座振替、クレジット払い(月払) |
住友生命のたのしみ未来では、払込期間が上記2つよりも長く設定できます。
長く保険料を払い込む分、同じ月々の保険料でも年金の受取時には受取金額が高くなるでしょう。
また、払込方法もいろいろあるのでそれぞれのライフスタイルに合った、払込みを設定することができます。
ただし、たのしみ未来は元本保障がないので、契約時には注意が必要です。
第4位:住友生命 たのしみグローバルⅡ(定率増加プラン)
住友生命のたのしみグローバルⅡ(定率増加プラン)は、米ドルまたは豪ドルの指定通貨で着実にお金を増やしていくことのできる個人年金です。
主な特徴は以下になります。
たのしみグローバルⅡ(定率増加プラン) | |
---|---|
契約可能年齢 | 満0歳~満90歳 |
診査 | 不要 |
措置期間 | 5年・10年 |
払込方法(回数) | 一時払 |
払込方法(経路) | 振込 |
積立利率は一定ではありません。
たのしみグローバルⅡは金利情勢に応じて毎月1日と16日に設定されます。
したがって、申し込み時と契約時の積立利率が変わるこことも考えられます。
ただし、契約時の積立利率が変わることはありません。
また、年金や解約払戻金は米ドル、豪ドルでの積み立てになるため、その時の為替レートによって変動することも理解しておきましょう。
為替レートが、契約時に比べて下がってしまっている場合、元本割れが発生してしまうことも考えられます。
契約時には、メリットとともにデメリットも把握し、理解したうえで加入していく必要があります。
第5位:住友生命 たのしみ未来(学資積立プラン)
住友生命のたのしみ未来(学資積立プラン)は、子どもの進学資金を備えたい方におすすめのプランです。
主な特徴は以下のようになります。
たのしみ未来(学資積立プラン) | |
---|---|
契約可能年齢 | 0~8歳 |
払込期間 | 10~18年 |
払込期間満了年齢 | 10~18歳 |
年金種類 | 【第1回年金倍額型】5年確定年金 |
診査 | 無告知 |
措置期間 | 0~8年 |
年金支払開始年齢 | 10歳~18歳 |
保険料払込方法(回数・経路) | 月払、年2回払い、年1回払い、全期前納 口座振替、クレジット払い(月払のみ) |
このプランは、1回目の支払い時の金額が基本年金額の倍額が支払われる仕組みになってます。
また、死亡保障を年金受取額と同等額程度にすることで、年金の受け取り額を大きくしています。
このようなことから、大学入学などお金がかかる時期に年金額を多く受け取れるため子どもの学資資金の備えにはおすすめの商品です。
20代におすすめの個人年金保険の選び方
個人年金保険は老後の資金の貯えになるので、年金支払い時に後悔のないように選びたいものです。
おすすめの選び方は以下のようになります。
- 返戻率が大きい
- 円建てでリスクを最低限にする
- 定額タイプで元本割れを防ぐ
- 個人年金保険料控除の適用条件を確認
おすすめの選び方①:返戻率が100%以上
返戻率とは、支払った保険料に対していくら戻ってくるかということです。
100%以下というのは、元本割れしており支払った保険料よりも年金額が少なくなっている状態を指します。
したがって、年金額が支払った保険料よりも多く戻ってきてほしい場合は、返戻率が100%以上のものを選ぶようにしなくてはいけません。
ほとんどの個人年金保険は、積立年金保険で解約せずに年金を受け取れば元本割れないようにされています。
しかし、商品によってはその時の為替市場などで元本割れしてしまう可能性のあるものもあるため、契約時には注意が必要です。
また、返戻率は商品によって様々です。
返戻率が大きければ大きいほど、年金額も大きくなるためおすすめですが、デメリットもきちんと確認して納得したうえで契約するようにしましょう。
おすすめの選び方②:リスクが低い円建て
選び方の二つ目としては、円建てのものを選ぶということです。
個人年金には、円で支払った保険料を米ドルや豪ドルにして、積み立てていくものがあります。
この場合、年金や解約払戻金でお金を返してもらうときには、再度円にして戻ってきます。
先ほども少し説明しましたが、この時の為替レートが契約時よりも安かった場合、戻ってくるお金が少なくなってしまう可能性があるでしょう。
したがって、そのようなリスクを避けるためにも契約する個人年金は円建てのものをおすすめします。
おすすめの選び方③:元本割れを防げる定額タイプ
個人年金には、定額タイプと変額タイプがあります。
定額タイプは、将来年金を受け取る額が決まっているもので、毎月5万円などと受け取る額を契約時に設定します。
また、変額タイプは保険料の一部を積み立てその一部を自分で運用していき、運用したお金を老後受け取ります。
変動タイプの場合、保険会社に支払った保険料で国内外の債券を購入し、運用していきます。
したがって、その時の為替市場によって元本割れしてしまうリスクがあります。
個人年金を契約するときには、元本割れのリスクを防ぐためにも定額タイプのものに加入していくと言いでしょう。
おすすめの選び方④:個人年金保険料控除の適用条件を確認する
個人年金保険は、生命保険の種類にはいるため生命保険料控除を受けることが可能です。
確定申告や年末調整で申告をすることで、所得税、住民税が控除され税金の負担を軽減することができます。
しかし、個人年金保険料の保険料控除を受けるには一定の条件があります。
この要件を満たしていないと、控除の対象にならないため注意が必要です。
個人年金保険の実態とは?20代の加入率や月額保険料を紹介
個人年金は、老後の備えのために加入しておく保険です。
20代では、まだ老後について考える方も少なく個人年金保険への加入も低いと言われています。
20代からの加入は本当に必要なのか、実際20代でどれくらいの人が加入しているのか気になる方もいるでしょう。
加入状況の実態については、以下の通りです。
- 個人年金保険は20代での加入率は低い
- 月額保険料が5000円からのものもある
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
20代の個人年金保険加入率は低い
個人年金保険の年齢別での加入率は以下のようになっています。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20代 | 13.2% | 12.2% |
30代 | 23.3% | 20.4% |
40代 | 24.6% | 20.7% |
50代 | 27.8% | 30.3% |
60代 | 17.6% | 21.1% |
参照:生活保障に関する調査
上記加入率の割合を見ると、20代から徐々に加入率が増え、一番加入率が多いのは50代です。
60代になると少し加入率が減っているのが分かります。
20代はというと、加入率は一番低いのが現状です。
20代だとまだ老後のことがピンとこない方も多いのでしょう。
ただ、20代から加入することで返戻率も高くなり、月々の支払いを抑えながら老後に備えることが可能になります。

20代の個人年金保険の保険料は月額5000円から
20代から個人年金保険に加入する際に、月額5000円から加入できる保険もあります。
月額5000円の保険料で、生命保険控除も受けられるため税金の負担を軽減することができます。
現在、平均寿命が男女ともに80歳を超えました。
70代、80代になって働き続けることは、かなり難しいでしょう。
国民年金も支給額が徐々に減ってきていると言われています。
したがって、いまからの備えが必要です。
このように、20代の若いうちから加入することで保険料が抑えながら、老後の備えを十分に得られることはもちろんのこと税金対策にもなります。
20代の若いうちから老後のことを考えて、備えていくことで保険料の負担、税金の負担を抑えながら備えていけるのでおすすめです。
個人年金保険に20代で加入する4つのメリット
次に20代で個人年金保険に加入するメリットについてご紹介していきます。
今回は以下4つのメリットについてみていきます。
- 返戻率が高く、貯蓄よりも老後資金を大きく備えることができる
- 早く加入することで保険料の負担が減る
- 生命保険料控除を活用して、税金の負担を減らすことができる
- 早い時期から老後に備えることができる
メリット①:返戻率が高くなる
メリットの一つ目は、返戻率の割合が高くなるということです。
一般的に返戻率は、年齢が若い20代うちに加入しておくと高くなるためおすすめです。
返戻率とは、支払った保険料に対して受け取るお金の割合のことをいいます。
返戻率は100%で支払ったお金と同額のお金が受け取れることになります。
したがって、契約時にはいつ100%を超えるのか、受取時での割合はいくつぐらいになるのかの確認もしておくといいでしょう。
返戻率は契約期間が長くなると高くなる商品も多くあり、払込期間が20代から加入すると、必然的にそれ以降の年齢で加入するよりも長くなります。
返戻率を高くしたいのであれば、20代からの加入がおすすめです。

メリット②:保険料負担を抑えられる
メリットの二つ目は、保険料の負担を減らすことができるということです。
同じ保険料総額を支払う際に、20歳で入った場合と40歳で入った場合を比べると、20代で入った方が月の保険料が半分の支払いで済みます。
20代だとまだ社会人なりたてで、給与もすくないでしょう。
また、今後結婚して子どもができると思っている以上にお金がかかります。
20代の若いうちから個人年金保険に加入しておくことで、結婚出産でお金がかかる時期にも保険料を抑えることに繋がるでしょう。
個人年金保険は、途中で解約してしまうと解約返戻金がありますが、ほとんどの場合が支払った保険料よりも安くなり元本割れをして損をしてしまいます。
将来、お金がかかる時期に家計が圧迫して解約するなどがないよう、20代の若いうちから加入して保険料を抑えながら将来に備えていくことをおすすめします。
メリット③:生命保険料控除を最大限活用できる
多くの個人年金保険は、生命保険控除の対象となります。
個人年金保険に20代から加入することで、生命保険控除も早く控除を受けることができます。
月々の控除額はさほど大きいものではなく、20代のうちは税金が安くなるのをあまり実感できないかもしれませんが、その少額でも10年、20年と積み重ねると大きな金額になってきます。
個人年金保険に20代のうちに入っておくと、将来的に税金の負担を大きく減らすことに繋がるでしょう。
税金ばかり引かれてなかなか手元に残らないと思っている方は、個人年金保険に加入して控除を受けるのがおすすめです。
税金の負担を減らして、老後の資金の備えができれば一石二鳥です。
メリット④:早期から老後に備えられる
最後のメリットは、老後に早期から備えられるということです。
早期から老後に備えることで、保険料を抑えられたり、生命保険控除で長期的に考えると税金の負担をかなり抑えることができます。
また、個人年金保険は死亡時にも支払われます。
20代の若いうちから加入しておくと、万が一のことがあったときに残された家族により多くのお金を確保することができるでしょう。
このように早期から老後のことについて考え、個人年金保険に加入することで多くのメリットを得られることができます。
個人年金保険に20代で加入する2つのデメリット
個人年金保険を20代で加入すると返戻率が高くなったり、保険料が抑えられたりとメリットが数多くあります。
しかし、それだけはなくデメリットもあります。
- 今後の物価変動に対応できない
- 預金よりもお金の使い道が限られる
デメリット①:将来の物価変動に対応できない
デメリットの一つ目は、将来の物価変動に対応できないということです。
20代で個人年金保険に加入したときと返戻金を受け取る40年後の物価が同じであれば問題ありません。
ただ物価が上がった場合には、20代で加入したものでは老後の資金が足りない可能性があります。
また、40年もの月日が経てば公的な保険や年金にも変化が生じていることも考えられるでしょう。
そのため、20代で加入した場合そのままにしておくと、40年後受け取る際にそのときのライフスタイルに必要なお金が受け取れない可能性があります。
したがって、20代で個人年金保険に加入した場合は、世間の動向や自分のライフスタイル、公的な保険や年金なども見ながら保険の見直しをしていく必要があります。
デメリット②:預金よりも流動性が低くなる
デメリットの二つ目は、預金よりも自由にお金の出し入れができなくなるということです。
20代のうちは、最近ではまだ結婚をしていない人も多く個人年金保険の保険料も無理なく支払うことは可能でしょう。
しかし、年齢を重ねて結婚や出産した際には思っている以上に出費が重なることもあります。
そんなとき、預金であれば出費が重なる今だけは預金額を減らして、養育費に回そうなどすることが可能ですが、保険料はなかなかそうはいきません。
20代での加入の場合は、将来のライフスタイルまで予想して慎重に加入していく必要があります。
途中解約では、解約返戻金が出ますが大抵の場合、支払った保険料よりも低い金額で返ってくることになります。
将来、思っていたよりも出費がかさんで保険料が支払えなくなり解約するようなことがないように注意していきましょう。
個人年金保険の加入をおすすめする人
次に個人年金保険の加入をおすすめする人についてです。
以下の方は老後の資金を備えるために加入するのがおすすめなので検討してみましょう。
- 自分でなかなか貯蓄できない人
- 途中で解約することがない人
①自分で貯蓄をするのが苦手な人
まず一つ目は、自分で貯蓄するのが苦手な人です。
将来のために貯蓄しようと思ってもなかなかできない方にはおすすめです。
個人年金保険は、月々ある意味強制的に保険料を支払います。
そして、その保険料を積み立てて老後に生活資金などとして活用できます。
貯蓄が苦手な人の種類は、さまざまですが貯蓄しようと思って銀行に預けても足りなくなるとそこから引き出してしまい貯蓄できないという人も多いです。
その点では、個人年金保険の場合引き出すことができないので、老後の支払い開始時期まで老後の資金に向けて備えることができるでしょう。
②途中解約のリスクが低い人
二つ目が途中解約のリスクが少ない人です。
個人年金保険は、将来の生活費などに備えるためにはとてもいい商品です。
しかし、途中でやめてしまうと解約返戻金はありますが、支払った金額よりも低くなったかたちで返ってくることになります。
したがって、個人年金保険に加入したのはいいものの、家計などの圧迫で保険料が支払えなくなり解約となると結果的に損をしてしまうことになってしまうことが多いです。
個人年金保険に加入する場合は、月の支払いを継続的にすることができ解約するリスクの少ない人がおすすめになります。
個人年金保険の加入をおすすめできない人
先ほどは、個人年金の加入をおすすめする人について解説してきました。
この章では逆に加入をおすすめしない人についてご紹介していきます。
おすすめしない人は以下のようになります。
- 保険料を長期的に支払えるか不安な人
- 公的年金と退職金が十分にある人
- 投資が得意な人
①長期的な保険料の支払いが不安な人
まず一つ目が、長期的な保険料の支払いが不安な人です。
個人年金保険では、途中解約する場合元本割れするリスクがあります。
老後受け取るまで入っていないと、結果的に損をしてしまうのです。
しかも、解約返戻金は契約から解約までの期間が短ければ短いほど返ってくるお金も少なくなります。
長期的に老後まで保険料を支払うのに不安のある方は、個人年人保険には加入しない方がいいでしょう。
加入するにしても慎重な判断が必要です。
②公的年金と退職金だけで生活できる人
公的年金と退職金で生活できる方は、あえて個人年金保険に加入する必要はありません。
個人年金保険は、公的年金や退職金だけでは心もとない方のために、老後の資金に備えて加入する保険です。
特に、夫婦共働きでずっと来ていた場合は、夫のみでなく妻の年金も専業主婦だった人よりも公的年金は多くもらえる傾向にあるため、年金で生活できる人もいる可能性があります。
公的年金と退職金だけで生活できる場合、個人年金保険に加入して解約したときの損をするリスクを考えると、あえて加入しなくてもいいでしょう。
③投資スキルに自信がある人
最後に投資スキルに自信がある人です。
個人年金保険は、着実に老後のための資金を備えるためにはいいでしょう。
しかし、低金利のため商品によっては返戻金も多少の上乗せはあるものの保険料とさほど変わらないものもあります。
それに比べて、投資はうまくいけば大きな利益を生むことができます。
同じ金額で老後資金を個人年金保険で備えるよりも、より多くの資金を備えることも可能になるでしょう。
ただし、投資は失敗すると今あるお金も消えてしまう可能性があるため、投資スキルに本当に自信がある人のみ、投資で老後資金を備えていくことをおすすめします。
個人年金保険は入らない方がいいと言われる4つの理由
個人年金保険は入らない方がいいと言われることがあります。
この章では、なぜそのように言われるのかを解説いていきます。
入らない方がいいと言われる理由には、以下の4つあります。
- 途中解約をすると元本割れをする
- 終身保険は長生きをしないと損をする
- 現在、低金利の傾向があるため固定金利より変動金利の方がいい
- 個人年金保険は利率が低い
理由①:途中解約は大きな損失を生む
個人年金保険は、長期的に加入することでメリットのある保険で、途中で解約してしまうと返戻金が元本割れをしてしまい、損をしてしまいます。
特に3年目ぐらいまでは返戻率がかなり低く、支払ったほとんどの保険料を無駄にしてしまう状況になります。
5年、10年と長く加入していくことで返戻率があがり、加入年数25年をこえるくらいでようやく100%を超えてきます。
このように、返戻率が100%を超えるくらいの長期で加入できなければ結果的に損をしてしまうのです。
特に長期での加入ができるか不安な人は、個人年金保険は入らない方がいいでしょう。
理由②:終身年金の場合は長生きしないと損をするかも
個人年金保険に入らない方がいいと言われる二つ目の理由は、早死にしても損をしてしまうということです。
個人年金保険の年金額は、基本何もなければ支払った保険料よりも多く受け取ることができます。
しかし終身年金の場合は、生きている間はずっとお金が受け取れる保険です。
加入者が受け取り開始後、早くになくなってしまった場合は支払った保険料よりも少ない金額しか受け取ず、損をしてしまう可能性があります。
個人年金保険に入る場合、このようなリスクを避けるためにもどんな場合でも年金額が元本割れせずに確実に支払われる、確定年金に加入することをおすすめします。
理由③:いまは低金利のため固定金利より変動金利を選ぶ方がいい
理由の三つ目としては、ここ最近は低金利であるということです。
固定金利で契約してしまうと、今後金利が上がってきた場合も低い金利のままでの運用になります。
金利が上がってきたから、もう一度契約しなおそうと思っても解約してしまうと元本割れしてしまい、損失が出てしまいます。
金利が上がってきたときに、低金利ではもったいないので個人年金保険で資産を運用する場合、変動金利を選ぶ方がいいでしょう。
また、変動金利を選ぶことに関しては個人年金保険に限らず、ほかの資金運用でも同様です。
今後、個人年金保険だけでなく様々な方法で資産運用していこうと思っている方は参考にしてみてください。
理由④:利率が低く大きなリターンは得られない
最後の理由としては、個人年金保険は利率が低いということです。
個人年金保険の場合、30年間保険料を支払っても返戻率では数パーセントしか上乗せされません。
他の投資に比べてかなりリターンが得られないものです。
投資というと難しくて専門知識がないと元本割れして、利益が得られないのではないかと思われる方も多いでしょう。
投資信託(J-REIT)などでは、長期的に加入すれば分配金も高いため元本割れするリスクは少なくなります。
収益率に関しても、その時の状況にもよりますが10%を超えることも期待できます。
個人年金保険は、30年間保険料を支払っても数パーセントの返戻率です。
その分をリスクの少ない投資信託などに回す方が、収益率も上がり将来的により多くのお金を得られる可能性があるでしょう。
参考:個人年金保険とiDeCoを比較
老後の資金に備えるために個人年金保険のほかに、iDeCoを活用するという方法があります。
では、どちらを活用した方が老後資金の備えにはいいのか、比較検討してみます。
特徴 | |
---|---|
個人年金保険 | 公的年金などだけでは老後の生活資金が心配な場合、任意で加入し保険会社に保険料を支払っていくことで、老後の不足分を補い年金形式で支払いをしてもらう。 積立年金保険で確定年金、有期年金、終身年金がある。 |
iDeCo | 個人型確定拠出年金の略。 契約自身が積立金を選定し、運用していく。 |
上記がそれぞれの特徴になります。
では、次にそれぞれのメリット・デメリットについてみていきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
個人年金保険 | 積立しているお金は保険会社が運用を行うため楽 途中解約しても解約返戻金がある 途中解約することができるため、柔軟に対応できる 積立期間を自分で設定することができる 加入期間を選べる | 解約返戻金が元本割れしてしまう 返戻率が低い |
iDeCo | 掛け金の全額が「小規模企業共済等掛金控除」の対象となる 60歳になるまで得た利益は全額非課税になる | 商品の選定や運用をすべて自分で行う必要がある 原則として途中での解約ができない 加入期間が60歳までと決まっている 一定の手数料が加入時と毎月かかる |
このように、それぞれ特徴とメリット・デメリットがあります。
個人年金保険は、リスクは低いですが返ってくるお金も少ないです。
iDeCoの場合は、個人年金保険に比べてリスクは大きいですが、運用方法によっては返ってくるお金も高くなります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを十分に理解したうえで、自分のライフスタイルにあったものを選ぶといいでしょう。

20代からの資産形成が重要!迷ったらまずは保険のプロに相談!
いま、公的な年金が徐々に減額されてきています。
若い世代では、年金が受け取れるかもわからないと言われている時代です。
そんな時代だからこそ20代のうちから資産形成をして、老後に備えていくことが必要です。
しかし、老後に備えるとは言ってもいくら必要なのか、資産形成にはどんな方法があるのか、資産形成はどのようにしていくものかなど分からないことばかりでしょう。
そんなときにはマネーキャリアなどで無料の相談をしてみるのをおすすめします。
マネーキャリアなどでは、保険だけでなくご自身のライフスタイルに沿った資産形成についても相談に乗ってくれます。
何をどうしたら良いか分からない方にとっては、どのようにしていくのか道筋だけでも分かると安心です。
ぜひ、マネーキャリアなどでの無料相談を活用してみてください。
20代で個人年金保険に加入するメリットや必要性に関するまとめ
老後の資金の備えは20代のうちから行っておくといいでしょう。
その理由としては以下のようになります。
- 早いうちから個人年金保険に加入することで、返戻金が高くなる
- 20代のうちから加入することで月々の保険料が安くなる
- 生命保険料控除を若いうちから受けられて、税金の負担が軽減される
個人年金保険の必要性が知りたい方はこちらの記事もご覧ください
▼この記事を読んでわかること