介護保険のポイント制度の仕組みとボランティア活動について

介護保険ボランティアポイント制度は介護施設の人材難と高齢者の方のやりがいアップを両立できる仕組みです。介護保険ボランティアポイント制度の内容については自治体によって差がありますが、共通している点もあります。ルールを守ったボランティア活動を行うことが大切です。

介護保険ボランティアポイント制度が導入された理由について

高齢化が進む中で介護保険の重要性が増しています。現在の日本では40歳を超えると介護保険の保険料を支払う仕組みとなっています。それでも介護を取り巻く環境は決して簡単ではありません。


人手不足も大きな問題となっており、様々な方策が練られています。そこで注目が集まっているのが介護保険ボランティアポイント制度です。

介護保険ボランティアポイント制度の仕組み

介護保険ボランティアポイント制度とはボランティア活動を通じて社会に貢献した方に対し、ポイントを付与する制度です。


貯まったポイントは年間の限度額の範囲内で換金したり、寄付を行ったりすることができます。自治体によって違いはあるものの、65歳以上の方で要介護、要支援の認定を受けていない方が対象です。

自治体によって内容に違いがある

介護保険ボランティアポイント制度は自治体によって様々な内容が定められます。自分の住んでいる地域の制度を利用することになるので、詳しくは該当する市町村のホームページをご覧になることをおすすめします。


基本的に特別な技術や知識を必要とする活動はなく、難しいことは含まれません。

新潟県佐渡市の介護保険ボランティアポイント制度の事例

介護保険にはボランティアポイント制度は自治体ごとの差が大きいのでここでは新潟県佐渡市が行っている事例を解説します。


佐渡市では市内に住んでいる65歳以上の方で、なおかつ要支援や要介護の認定を受けていない方を対象に介護保険ボランティアポイント制度を実施しています。

もらえるポイントの仕組み

佐渡市の介護保険ボランティア制度では受け入れ施設でのボランティア活動1時間につき、100ポイントがもらえる仕組みになっています。ポイントは年間5,000ポイントまで換金することができます。


換金が可能になるには00ポイント以上を貯める必要があります。つまり、合計3時間のボランティア活動が必要となります。

ポイントの使い道について

介護保険ボランティアポイント制度においては1日に貯めることができるポイントの上限が設定されています。佐渡市の事例では1日200ポイントまで貯まる仕組みとなっています。


年間で換金できる上限は5,000円なのでポイントが余ることもあります。その際には寄付に回すという方も多いです。

介護保険 ポイント制

介護保険 ポイント制

介護保険ボランティアポイント制度の詳細な情報について

介護保険ボランティアポイント制度の対象となるボランティア活動にはレクリエーションの指導、散歩の補助、利用者の話し相手、草取り、草花の手入れなどがあります。


特別な知識や技術は必要でないものの、根気が必要であったり、コミュニケーションを行ったするものが多くなっています。

受け入れ施設は各地にあります。

介護保険ボランティアポイント制度におけるボランティアは基本的に施設で活動を行います。受け入れ施設の数には市町村ごとの差があります。佐渡市の場合は市内に40余りの受け入れ施設があります。


いくつかあるので自分が通いやすいところを見つけて、ボランティアを行うことができます。


ポイント制でなくスタンプ制のケースも

自治体によっては介護保険ボランティアポイント制度でボランティア活動を行うとスタンプをくれるところもあります。ポイント制というのは大まかな言い回しであり、実際にはスタンプを貯める仕組みになっていることもあります。


とはいえ、スタンプであってもポイント制であっても交換先には特に違いがありません。

介護保険ボランティアポイント制度が導入された理由

介護保険ボランティアポイント制度が実施されている理由は主に2つです。1つめは介護施設の人手不足解消です。


介護施設で働く方の給与はまだまだ高いとは言えず、働き手は決して多くありません。介護保険ボランティアポイント制度では自治体にとって極めて低いコストで人材を確保できるメリットがあります。

ボランティアを行う側にもメリット

介護保険ボランティアポイント制度ではボランティアとして活動する方にとっても適度な運動になるというメリットがあります。介護施設でのボランティアは決して楽ではありませんが、ゆえにやりがいを感じられることもあります。


その報酬はアルバイトなどと比べると高いわけではありませんが、気分をリフレッシュさせるメリットもあります。

介護保険ボランティアに関する注意点

介護保険ボランティアポイント制度は自治体、活動される方、受け入れ施設のいずれにもメリットのある仕組みです。


ただし、注意点もあります。それは受け入れ施設には個人個人の情報がたくさんあるということです。ボランティアとして働く際にはその上で知った情報を外へと出してしまわないように注意しておく必要があります。

まとめ

介護保険ボランティアポイント制度は高齢化の進む昨今において、高齢者と受け入れ施設の双方にメリットがある仕組みです。もらえるポイントは決して多いわけではありませんが、ボランティア活動を行うこと自体が運動やリフレッシュになっています。


このような制度はこれからもさらに拡大されていくことも考えられるため、注目のポイントと言えます。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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