介護保険の介護用品レンタルでエアマットを借りることはできる?

介護保険では介護に関する様々な支給及びサービスを実施しています。条件を満たしている方であれば、エアマットを格安の価格でレンタルすることも可能です。介護保険でエアマットをレンタルするには介護される方の要介護度がポイントになっています。

監修者
株式会社Wizleap 代表取締役。東京大学経済学部で金融を学び、金融分野における情報の非対称性を解消すべく、マネーキャリアの編集活動を行う。ファイナンシャルプランナー証券外務員を取得。

介護保険を上手く活用することでエアマットをレンタル

介護保険は介護が必要となった方の介護に関する費用を給付する保険ですが、他にも様々なサービスを受けることができます。


介護保険には40歳以上の方なら無条件で加入することになっており、保険料を自ずと納める仕組みになっています。家族が介護保険のサービスを必要とした時には上手く活用することをおすすめします。

介護保険には様々なサービスがある

介護保険のサービスの1つには住宅改修費に補助金を出すというものがあります。例えば自宅のお風呂に手すりを付けるといった工事を行う際には介護保険で補助金が出ます。


自宅で介護を行うにはある程度の設備を整えることで、介護される方がスムーズに生活を送りやすくなるといったメリットがあります。

介護用品をレンタルできるサービスも

介護に関する住宅改修では介護保険から補助金が出る仕組みとなっていますが、エアマットなど工事を伴わずに設置するものの場合は住宅改修ではないので補助金が基本的に支給されません。


その代わり介護保険を活用することでエアマットや車いす、移動用リフトなどをレンタルすることができます。

介護保険でエアマットをレンタルする際に覚えておきたいポイント

エアマットは空気の浮力を活用して体圧を分散することができるマットレスです。いくつかの種類があるのも特徴です。空気の入った袋が一定の時間ごとに膨らんだり縮んだりを繰り返す仕組みになっています。


寝た状態など決まった姿勢を続ける場合には使用するメリットが大きいと言えます。

同じ姿寝勢を続けると負担が大きい

介護される状態にある方は寝ている状態から姿勢を動かしにくいため、特定の部位に負担が大きくかかってしまいがちです。そのため、介護保険を使ってエアマットをレンタルする方は少なくありません。


レンタルの際には1割の自己負担が必要となりますが、レンタル料自体が高くないため小さな負担で取り入れることができます。



エアマットの種類について

エアマットは大きく分けて2種類に分かれています。介護保険でレンタルできるといっても、エアマットの種類に関しては選択の余地があります。


せっかくエアマットを使用するなら、使用する方に合っているものを選択したいところです。また、自己負担はかなり少ないのでクオリティが高いものを選びやすくなっています。

介護保険でエアマットをレンタルする際の要介護度について

エアマットには大きく分けて2つの種類があります。1つ目は空気の入ったセルを繋げて自動的にポンプで空気を送り込むタイプです。一定間隔でセルを交互に膨張、収縮させる機能を持っています。


これを圧切り替え型と呼んでいます。基本的には機能的に優れているのが特徴となっています。

エアマットにはポンプのないものも

エアマットのもう1つのタイプはエアーポンプのない静止型です。圧切り替え型のような高機能さはありませんが、介護される方がそれなりに体を動かせる場合はこちらの方がマッチする可能性もあります。


詳しくはお医者さんかケアマネージャーの方に相談してみることをおすすめします。

要介護度でレンタルできる商品が異なる

介護保険では介護に必要な道具や機器をレンタルすることができますが、要介護度によってレンタル可能な品目が異なっています。


介護度が軽度と判断されている方はエアマットを自己負担で用意しなければならない可能性もあります。特に要支援の方はエアマットをレンタルする際に介護保険は使えないケースが多いです。

どんな要介護度の方がエアマットをレンタルできる?

レンタル可能な品目は今後の制度変更などで変わるかもしれませんが、基本的に要支援の1と2、経過的要介護及び要介護1の方は手すりや歩行器、杖などといったものしかレンタルできません。


エアマットは介護保険でレンタル可能な品目に含まれていないので注意が必要となっています。

個人的にエアマットを必要とする方も

要介護度が2以上の方はエアマットをレンタルすることができます。エアマットが必要となるのは要介護度2からと介護保険において判断がなされているからですが、もちろん、それには個人差もあります。


要介護度1であってもエアマットを用意する意味があることも十分に考えられます。

介護保険を利用する際の注意点

介護保険では幅広いサービスを実施していますが、要介護度の制約があったり、介護用とみなされるかの線引きが難しかったりといった部分もあります。


そのため、介護保険についてはケアマネージャーの方から詳しく聞いておくことをおすすめします。介護保険を上手く活用できるかがポイントになります。

まとめ

介護保険には豊富なサービスがありますが、意外と活用していない方もおられます。その仕組みが分かりにくい時はケアマネージャーに相談するのもおすすめです。要介護度的にエアマットをレンタルできなかったとしても、エアマットが必要になることもあります。


介護される方の様子を見つつ、必要な道具を揃えてあげることが介護する上で大きなえいきょうを及ぼします。

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