更新日:2020/06/26
貯金3000万円は30歳からでも遅くない!貯蓄がもたらす効果とは
貯金が3000万円以上ある世帯は全体の1割ほどとされています。1割というと多いと感じるでしょうか?この記事では貯金が3000万円以上貯まる人と貯まらない人の違い、どのように貯蓄するのか、また貯まったお金の運用についても解説します。最後までご覧ください。
目次を使って気になるところから読みましょう!
- 貯金3000万円あると何が変わってくる?将来は安泰?
- 3000万円の貯金が貯まらない人と貯まる人の違いは?
- ムダは徹底的に省いている
- 長く使える物を長く使っている
- 計画的に堅実にお金を貯めている
- 貯金3000万円超えたら感じる変化とは?
- 心に余裕が生まれる
- 自分に自信がもてるようになる
- セミリタイアも視野に入る
- 貯金3000万円を実際に貯めるために必要なこと
- 10年間で3000万円貯めるなら毎月25万円
- 30年間で3000万円貯めるなら毎月83,400円
- 貯金3000万円を目指すなら節約が不可欠!
- 家計簿で支出を管理する
- 先取り貯金で積み立てる
- 水道光熱費を減らす
- 保険を定期的に見直す
- 貯金3000万円をさらに増やしたい人は運用がおすすめ
- NISAを活用する
- iDeCo(イデコ)を活用する
- 貯金3000万円を貯めるために専門家にライフプラン相談する
- まとめ:貯金3000万円の貯め方と運用の仕方について
目次
貯金3000万円あると何が変わってくる?将来は安泰?
金融広報中央委員会の令和元年の調査結果によると、金融資産を3000万円以上保有している世帯の割合は以下のようになっています。
世帯主の年齢 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
---|---|---|
20代 | 0.6% | 0.0% |
30代 | 1.1% | 2.5% |
40代 | 7.3% | 3.6% |
50代 | 13.7% | 11.4% |
60代 | 19.1% | 20.2% |
70歳以上 | 統計なし | 16.1% |
※金融資産保有世帯のみ
3000万円を貯めるのは簡単なことではなさそうですが、頑張って貯めることができたらどんな変化があるでしょうか?
この記事では
- 3000万円貯まる人と貯まらない人の違い
- 3000万円貯まったら、どんな変化がある?
- 3000万円貯めるためにするべきこと
についてご説明していきます。
自分には3000万円も貯められないと思っている方にとっても、将来の貯蓄を増やすヒントが見つかる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
3000万円の貯金が貯まらない人と貯まる人の違いは?
「多額の貯金がある人=お金を使わずため込む人」かというと、実はそうではありません。
貯められる人は、お金を使うべきところとそうでないところが明確で、自分への投資になることや時間を有効に使うためにはお金を惜しみません。
貯まらない人は、自分が何にどれくらいお金を使っているか把握できていない、また「お得だから」という理由でお金を使ってしまう傾向にあります。
3000万円貯められる人は、お金の使い方が上手な人と言えるでしょう。
ムダは徹底的に省いている
お金が貯まる人は「なんとなく買う」「ついでに買う」ということをしません。
コンビニでつい買ってしまうコーヒーやお菓子は、1回200円ほどの金額でも、2日に1回買っていれば月に3千円の出費になります。
水筒を持ち歩く、スーパーで買ったお菓子を小分けして持ち歩くなどすれば抑えられる出費です。
小銭を軽く見ていると、お金は貯まりません。
少額のムダ遣いも、習慣化すると大きな出費となってしまうことを覚えておきましょう。
長く使える物を長く使っている
通販や量販店で3千円の服をお得だと思って買ったけれど、縫製が歪んでいたり、すぐによれよれになってしまって1シーズンで買い替えた、というような経験はありませんか?
その結果、季節が変わるたびに何着も服を買うことになれば、まさに「安物買いの銭失い」です。
例えば3万円の服であっても、縫製がしっかりしていて自分の体形や好みに合うものを妥協せずに選べば、何年も着ることができます。
値段ではなく価値でものを選んだほうが、長い目で見るとお得になるのです。
計画的に堅実にお金を貯めている
3000万円を貯めると聞くと、実現できる気がしないと感じてしまう方は多いのではないでしょうか?
しかし「千里の道も一歩から」、そして「継続は力なり」です。
最初は途方もない金額のように思えても、毎月一定額をコツコツと貯め続けていけば、3000万円は確実に近づいてきます。
いつまでに貯めるか目標を設定し、それに向けて計画を立てて毎月決めた金額を積み立てていけば、誰でも達成できることなのです。
貯金3000万円超えたら感じる変化とは?
記事の冒頭でも説明した通り、3000万円以上の金融資産を持っている世帯は、40代まででは10%にも満たず、退職金などで貯蓄が大きく増えると思われる60歳代でも20%ほどです。
この数少ない層の中に入ることで、それまでと比べてどんな変化があるでしょうか?
考え方や生活のしかたについて、想像してみましょう。
心に余裕が生まれる
貯金が3000万円あれば、もし急に今の収入がなくなったとしても、しばらくは不自由なく生活することができます。
万が一、突然のけがや病気で働けなくなったときに、治療費や生活費が準備できているという安心感は大きいですよね。
また、住宅などの大きな買い物でも多額のローンを組む必要がなく、お金の心配をする必要がほぼなくなり、心に余裕が生まれるでしょう。
自分に自信がもてるようになる
3000万円を貯めるのは簡単だった、という人はほとんどいないと思います。
毎月コツコツと努力を積み重ねた結果が3000万円という目に見える形になり、やりきったという達成感はきっととても大きいです。
また、自分への投資にも多くのお金を使うことができるようになるため、知識・外見ともに自分磨きができることも、自分への自信につながることでしょう。
セミリタイアも視野に入る
セミリタイアとは、フルタイムで働くことをやめて、老後資金の足りない分を補う程度に働きながら生活するライフスタイルを言います。
3000万円あれば、月に数万円程度のアルバイトや資産運用をして、多くの時間を自由に使う生活ができるかもしれません。
適度に社会と繋がりながら、趣味などやりたいことを中心にして暮らすストレスフリーな生き方は、とても魅力的ですね。
貯金3000万円を実際に貯めるために必要なこと
いつまでに3000万円を貯めるか目標を立て、何年かけて貯めていくかを決めると、毎月いくら貯金すればいいかが具体的にわかります。
総務省統計局の2019年の家計調査によると、1か月の消費支出の平均は、単身世帯で約163,000円、二人以上世帯で約293,000円です。
手取り月収からこの支出を差し引いた金額は、目標とする月の貯金額以上ありますか?
難しい場合は、支出を減らすか収入を増やす努力が必要になります。
10年間で3000万円貯めるなら毎月25万円
3000万円を10年で貯めるには、年間300万円の貯金が必要になります。
月にすると25万円です。
この金額を毎月貯金することができるのは、独身で実家暮らしの場合、または夫婦ともに正社員で、どちらか一方の収入だけで生活できるような場合くらいでしょうか。
そもそも世帯年収が高くなければ難しい貯金額ですが、手取り月収が50~60万円ある世帯であれば、節約などの工夫次第でじゅうぶん貯められる可能性のある金額です。
30年間で3000万円貯めるなら毎月83,400円
3000万円を30年で貯めるなら、年間100万円、月に83,400円の計算です。
独身の方や共働きの家庭なら、実現可能という方も多いのではないでしょうか。
しかし、国税庁によると、平成30年の日本の給与所得者の平均給与は441万円。
妻が専業主婦などの場合は、毎月8万円を超える貯金を継続するのは難しいかと思います。
その場合は、もう少し長期の貯蓄計画をするか、家計や働き方の見直しが必要になってきます。
貯金3000万円を目指すなら節約が不可欠!
家計簿で支出を管理する
毎月何にいくら使っているかを把握するためには、家計簿での家計管理が有効です。
支出には、電気代など季節によって金額が変動するものもあるため、1〜2ヶ月では正確な家計の状態がわかりません。
そのため、最低でも1年間は家計簿をつけ続け、年間通して収支を把握することが大切です。
市販の家計簿には色々な種類のものがありますし、スマホの家計簿アプリも多くの中から選ぶことができますので、ご自身が続けやすいものを探してみてください。
先取り貯金で積み立てる
毎月しっかり貯金ができている人の多くは、先取り貯金をしています。
一旦手元にお金が入ってしまうと、ついつい使ってしまうという人は多いのではないでしょうか?
給与が入った時点で貯金してしまえば、そのお金は無いものとして生活ができるため、不必要な出費を減らすことができます。
先取り貯金には、財形貯蓄など会社の天引き制度が便利です。
そういった制度がなければ、給料日に一定額を別の口座に移し、その口座は貯蓄用として手を付けないようにしましょう。
水道光熱費を減らす
水道は出しっ放しにしない、電気はこまめに消す。
誰でも知っていることですが、意識しないとついつい無駄遣いしてしまいますよね。
特に、シャワーなどお湯の出しっ放しは水道代とガス代の両方が無駄になりますので、気を付けましょう。
電気代の節約には、エアコンの使い方が重要です。
夏の設定温度を28℃、冬の設定温度を20℃にして、サーキュレーターなどを併用することで、年間数千円の節約ができます。
また、10年以上前に買った家電は買い替えることで節電効果が大幅に上がります。
保険を定期的に見直す
保険は、ライフステージが変わるごとに見直しましょう。
入った時には万全の内容でも、
結婚したり子どもができて生活が変わると必要な補償も変わります。
今入っている保険の補償内容が何をどこまでカバーしているか、思い出せないようなら既に見直しが必要な時期なのかもしれません。
保険は家計の状態や将来設計などを考慮して選ばなければならず、必要な補償は人それぞれです。
最低限の支出で充実した保険を選ぶために、専門家の相談サービスを利用するのもおすすめです。
貯金3000万円をさらに増やしたい人は運用がおすすめ
今は普通預金利率が0.001%ほどの金融機関が多く、貯まった資金を円預金で銀行に預けていても、ほとんど利息は付きません。
貯金を増やすためには、運用という方法も考えましょう。
初めて運用を始めるなら、NISAやiDeCoがおすすめです。
通常の投資では、運用で得られた利益に対して20.315%の税金がかかりますが、NISAとiDeCoではこの税金がかかりません。
投資の利益が10万円だった場合、受け取れる金額が約2万円も変わってくるので、ぜひ利用したい制度ですね。
NISAを活用する
NISA(少額投資非課税制度)には、NISAとつみたてNISAの2種類があり、どちらか一方しか利用できません。
NISA | つみたてNISA | |
---|---|---|
年間の投資上限額 | 120万円 | 40万円 |
非課税となる期間 | 最長5年間 | 最長20年間 |
運用可能総額 | 600万円 | 800万円 |
投資方法 | 一括も積立も可 | 積立のみ |
投資対象 | 国内外の上場株式(ETF、REITを含む)、投資信託 | 金融庁が定めた基準を満たす投資信託、ETF |
まとまった資金とある程度の投資の知識があり、比較的短期の運用成果を目指すならNISA、初心者の方が少額ずつ長期的に運用するのであればつみたてNISAが向いています。
iDeCo(イデコ)を活用する
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金を自身で運用しながら積み立て、60歳以降に受け取ることができる私的年金制度です。
毎月5千円から積み立てることができ、月額の掛金の上限は加入者の職業等によって異なります。
NISAと同様に運用で得た利益が非課税であることに加えて、掛金が全額所得控除の対象となるため、所得税と住民税が軽減されることが大きなメリットです。
また、積み立てた掛金を年金として受け取る場合は公的年金等控除、一時金の場合は退職所得控除の対象となり、高い節税効果が期待できます。
ただし、iDeCoは原則として60歳までは払い出しができない点には注意しましょう。
貯金3000万円を貯めるために専門家にライフプラン相談する
家族構成や今現在の貯蓄の額、毎月の収入・支出はいくらかなど、生活は人それぞれ違います。
どうすれば老後までに貯金3000万円を達成できるか、自分に合った方法を知るには、専門家に相談するのがおすすめです。
ほけんROOMのライフプラン相談は、お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー:国家資格)が無料で家計の相談に乗ってくれるサービスです。
お金のことを知り尽くしたプロの目線で適切なアドバイスをしてもらえるので、今の問題点とこれからどうしていくべきかが具体的にわかります。
お金のことなら何でも相談できて、納得いくまで何度でも無料ですので、これから本気で貯金3000万円を目指すなら、ぜひ利用してみてください。
まとめ:貯金3000万円の貯め方と運用の仕方について
これまで、3000万円を貯金する方法などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事のポイントは
- 3000万円貯まる人は、お金の使い方が上手
- 3000万円貯めるためには、家計の無駄を徹底的に省いて、毎月決まった金額を貯金にまわす
- 資産を増やすには、NISAやiDeCoを利用すると効果的
- 自分に合った貯蓄の増やし方は、専門家に相談するのがおすすめ
でした。
3000万円貯めた人は、元からお金持ちだった人ばかりではありません。
途方もないような金額でも、毎月の積み重ねが成功につながるのです。
1日でも早く始めれば、その分確実に貯蓄は増えます。
どうせ貯まらないと諦めず、今からできることを始めてみませんか?
ほけんROOMでは、他にも読んでおきたいお金や保険に関する記事を多数掲載しておりますので、ぜひご覧になってください。