老後貧乏にならないために知っておきたいゴールデンルール

老後貧乏にならないためには、自分自身や家庭のお財布事情を健全に保ち続けることが必要です。お金に関するゴールデンルール(黄金律)を知らずに生活していると老後貧乏予備軍になってしまいます。お金の年間収支と資産を記録しながら管理をしていきましょう。

この記事の執筆者
岩崎 真明
CFP歴20年、かつ証券アナリストの資格保持者として金融・保険領域に詳しいファイナンシャルプランナーです。現在は独立系FP会社の代表として、ご相談者のライフプランや人生のゴールに役立てるような相談業務を中心に活動しています。特に保険のセールスを一切行わない保険相談についてはお客様の立場に寄り添ったサービスとして好評をいただいています。また外資系金融機関に勤務した経験も活かしつつ、幅広い金融知識を簡単にわかりやすくお伝えする執筆活動も行っています。

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老後貧乏予備軍の特徴

老後貧乏とは、経済的状態が悪くなり老後の生活に困窮する事態となってしまうことです。


老後貧乏になりたいという人はいませんが、気づかないうちに老後貧乏予備軍というべき状態に陥ってしまうことがあります。


こうした老後貧乏予備軍の特徴をまとめてみましたので、ご自身に当てはまることがないかチェックをしてみてください。

毎月自分が使っている金額が分からない

あなたは一ヶ月にいくらの金額を使っているでしょうか。


毎月の支出額を教えてくださいと聞かれた時に即答できるでしょうか。


家賃、光熱費、食費ぐらいで回答が止まってしまう方もいらっしゃいますが、次の項目での支出に心当たりはないでしょうか。


スマホなどの通信費、クリーニング代、ネットショップの会費、ゲームアプリ代、新聞購読料、美容院・ネイル代、友人との飲食代、衣類・装飾費、ドラッグストアでの買い物代、そして税金、等々。


あらためてご自身の支出を洗い出してみると、あまり意識しないまま支出となっている項目が意外と多いことに気づきます。


特に電子マネーの発達により、スマホ決済やクレジットカード決済の利便性が高まったことで、現金で支払ったという意識がますます希薄になりやすい社会になっています。


老後貧乏予備軍の特徴として、こうした支出全体の把握が出来ていないことが挙げられます。

将来どれぐらいのお金が必要なのか分からない

老後貧乏予備軍の特徴として次に挙げられるのが、将来の支出に対して予測していない、あるいは分からない、ということがあります。


2,3年後ぐらいまでの見通しはあるけれども、それは現在の状態がそのまま続くことを前提としているだけで、予測とは言い難いものです。


自身や家族の人生がどのようになっていくのか(あるいはしていきたいのか)というライフイベントを認識し、そこに対してどのような支出があるのかを試算しておくのが本当の予測です。


老後貧乏予備軍は、自身の老後までの将来に対して、漠然とした不安は持っているかもしれませんが、実際に予測まではしていないという特徴があるのです。

老後貧乏にならないためのお金の法則

老後貧乏予備軍の特徴をみてきましたが、老後貧乏にならないためにはどういう対策をとればよいのでしょうか。


答えは単純で、老後貧乏予備軍の特徴とならないようにしていけばいいのですが、そのためにぜひ知っていただきたいゴールデンルール(黄金律)をご紹介しましょう。


このゴールデンルールとは、証券アナリストとファイナンシャルプランナーである筆者が、企業の財政状態の健全化を検討していた際に、個人のお財布事情(経済的状態、個人・家計の財政状況)の健全化にも役立つことがわかり、これまでの相談業務でご紹介をしてきたものです。

お金に関するゴールデンルール

それではお金に関するゴールデンルール(黄金律)を説明していきましょう。


非常にシンプルなルールですが、これを知ってご自身の経済活動の指針にしていただくことで、老後貧乏にならないようにしていくことが可能となります。


・(財政状況)=(収入)-(支出)+(資産)×(利子率/運用利回り)


財政状況とは、個人や家庭のお財布事情(経済的状態)のことです。


「(収入)-(支出)」が毎月、毎年の収支を表しています。


収入はお仕事での給与・ボーナスです。


支出は家計から出ていく全てのお金です。


この収支がマイナスになっていると、収入以上にお金を使っている、ということです。


収入はなかなか増やすことは出来ませんので、支出を減らすことが必要になるのです。


「(資産)×(利子率/運用利回り)」が貯蓄を表しています。


これまで貯めたお金が(資産)で、そこに通常は利子がつくのですが、現在は低金利が続いていますので「×(利子率/運用利回り)」は期待できません。


貯蓄がどれぐらいあるかで急な出費にも耐えられる程度がかわってきますので、これも財政状況の要素の一つとなるのです。

ゴールデンルールの使い方と将来の予測

このゴールデンルールをどのように活用していけばいいのでしょうか。


先ほども説明したとおり、まずは「(収入)-(支出)」をプラスにしていくようにすることです。


1ヶ月は無理でも1年間では必ずプラスになるように支出をコントロールしていきましょう。


この「(収入)-(支出)」がプラスになると、プラスになった分がこれまでの(資産)に加わります。


(資産)が増加するので、より(財政状態)がよくなることが理解いただけると思います。


次のステップは、このルールを将来予測に使ってみるということです。


80歳ぐらいまでの数十年間の期間に対して、このルールを適用して経年の予測をしてみることで老後貧乏にならない予測と行動をしていけるようになり、老後貧乏は避けられるのです。

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