長く付き合う医療保険。変更時には保険会社へ正確な情報提供を。

医療保険と一生涯、または長く付き合う中で、自分自身の環境に変更が生じたり、社会保障制度が変化していきます。家庭環境やあなたの考え方、医療技術、社会保障制度の変化に応じて、医療保険が寄り添っているか、過不足がないか、定期的に点検と変更をしましょう。

医療保険の各種変更手続きの方法まとめ

医療保険は加入時に様々な設定を行い、保険会社に通知を行った上で加入となります。設定とは大きく分けて以下の2点です。

①属性情報(性別・生年月日・健康情報等)②環境情報(住所・メールアドレス・保険料引去口座・勤務先・年収・保険金受取人・代理請求人等)

保険会社や医療保険商品によっては、これらの設定の中で不要な情報もありますが、必要に応じて変更をする場合や、誤った設定を訂正する場合、変更手続きが必要になります。様々な変更が必要になる状況について確認してみましょう。

医療保険の保障内容を変更したい

医療保険は定期的に加入内容を確認し、必要に応じて保障内容を変更する必要があります。要因は大きく分けると3点です。最初に社会保険制度の変遷です。医療費自己負担割合はかつて1割でしたが、段階的に2割、3割と引き上げられてきました。これに伴い、患者が病院で支払う医療費が高くなってきました。自己負担割合が低い時代には、医療保険はそれほど重要ではありませんでしたが、徐々に医療保険の役割が大きくなってきました。2点目は診療報酬制度と医療技術の進歩です。診療報酬制度の改定に伴い、病院は入院患者を短期間で退院させる傾向が大きくなりました。加えて医療技術の進歩により、手術が不要になったり、体の負担が小さな手術が増えたため早く退院できるようになりました。一方、短期間の入院であっても多額の医療費がかかる場合が増えてきました。患者の医療費負担にも変化が起きています。3点目は食生活の変化や平均寿命の伸びに伴って、罹患する病気の種類も大きく変わってきました。こういった点から、過去に加入した医療保険であっても、今の自分に相応しいか、定期的に確認して、必要に応じて変更することが大切になります。

保障内容の変更はホームページから

医療保険の保障内容変更は、担当の代理店や営業職員、保険会社の窓口を通して行うこともできますが、多忙で時間をとれない方も多いため、生命保険会社のホームページから変更手続きが可能な場合も多くなっています。個人情報の保護と、なりすまし等の防止のために、本人確認として運転免許証やパスポートなどの番号が必要になる場合もありますので、確認してから変更手続きをしましょう。

解約などのお手続きは相談窓口へ

また解約などの手続きについては、新しく申し込んだ医療保険が成立するのを待ってから、各保険会社の窓口で行いましょう。ホームページでも解約手続きが可能な場合がありますが、手続きの不備や遅延の防止、解約返戻金の振込時期など、確認したいことがある場合の他に、改めてアドバイスをもらうこともありますので、窓口での手続きをおすすめします(医療保険によっては解約返戻金がない場合もあります)。



引っ越した際の住所変更がしたい

転居をした場合は、住所変更手続きを速やかに行いましょう。実施しなければ、保険会社からの大切なお知らせが届かない場合があります。一般的に転居に際しては、公共料金や銀行などの日常的に接するものは忘れずに実施されますが、医療保険のように入院等の手続きや、保障内容変更の手続きが発生しない限り、特段の不便がなく、緊急度の低いものは手続きを忘れてしまうことがあります。いったん忘れてしまうとそのままになってしまうケースが多くみられますので注意しましょう。

各社ホームページから手続き

また、保障内容変更手続きと同様に各社のホームページから、住所変更手続きが可能な保険会社も多くなっています。その際は証券番号などを入力するケースもありますので、手元に控えておくとよいでしょう。

各社コールセンターで電話で変更も可能

郵送や対面の手続き、ホームページの他にも、各社コールセンターで住所変更手続きをすることも可能です。コールセンターの電話番号は、保険会社からのほとんどの郵送物に記載されています。ホームページから確認することもできます。

医療保険の保険料振込口座を変更したい

医療保険の保険料振込口座を変更したい場合は、まずは保険会社に連絡をし、保険料振込口座変更に必要な書類の確認をしましょう。連絡の方法は、担当者や、各社の最寄りの窓口、ホームページからのメール、コールセンターのどれでも構いません。

保険会社に書類を請求する

口座の変更に際しては、保険会社から銀行に書類提出をする必要があります。保険会社に口座変更に必要な書類を請求し、記入・必要に応じて押印の上、保険会社に提出しましょう。提出後、保険会社から新たに設定した銀行に案内されます。口座振替の期日と、銀行への書類到着までの期間に締切がありますが、銀行によって締切日が異なりますので、保険料振込口座変更書類を提出したからといって、その月からすぐに変更にならない場合もありますので、保険会社にしっかりと確認をすることが大切です。

まとめ

医療保険は病気のリスクを考えると年齢を重ねるほどに必要度が増していくものです。事務的な側面として、住所の変更や、ご自身の情報を適宜保険会社に連絡し、必要な手続きを行うと共に、加入している医療保険が、あなたの環境に相応しいものか、自分自身の考えと照らし合わせながら、見直していくことがとても大切です。医療保険はあなたの物言わぬパートナーです。いつまでもぴったりと寄り添っているよう、新しい情報を確認しましょう。
この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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