医療保険の特約はどうやって選ぶ?選び方と注意点を徹底解説!

医療保険は、特約を付けることでより手厚い保障や、保障の範囲を広げることができます。ただし、医療保険加入者にとっては不要な特約もあるので、主契約を結ぶ際には保障内容をしっかりと確認し、本当にあなたにとって必要な特約かどうかを判断することが大事です。

医療保険の特約の種類を整理しよう


医療保険とは、加入者の万が一の病気やケガの治療費を保障する保険商品ですが、特約を付けることでより手厚い保障や、保障の範囲を広げることができます。


医療保険の特約の種類は、通院を保障する特約、日本人の死因として最も高い、三大疾病を保障する特約女性特有の病気を保障する特約、逆に病気やケガをしないことで取得できる健康祝金に関する特約などがあります。

特約とは主契約のオプションのようなもの

特約は単独で保険会社と契約できるわけではありません。

主契約である医療保険に加入する際に、より手厚い保障を受けるために同時に加入するものです。

 

いわば、主契約のオプションとして存在するものなので、主契約の医療保険を解約をする場合には、そのオプションである特約もまた解約することになります。

特約を選ぶときの基本ポイント4つ

それでは、医療保険に加入する際に付加する、オプション、つまり「特約を選ぶ際に基本となるポイント」を4つご紹介したいと思います。

ポイント1:特約が専門の保険としてある場合があるので調べましょう

まずポイントの1つ目ですが、特約が専門の保険としてある場合があるので、調べてみましょう。


例えば、最近は「がん」に関する特約が多く存在していますが、がんに対する保障は、医療保険に付加する「特約」としてではなく、「がん保険」単体で加入することで、より充実した保障を確保することができます。


医療保険に「特約」として付加するがんの保障は、保障内容が限られていたりなど、がん治療に特化した内容になっていないことがほとんどです。もしがん治療に沿った手厚い保障を受けたい場合には、がんに特化した保険を医療保険とは別で単体で加入することをおススメします。

ポイント2:ライフプランをしっかり考えて、ぴったり合う特約を選びましょう

ポイントの2つ目ですが、ライフプランをしっかり考えて、ぴったり合う特約を選びましょう。


これは、医療保険だけに関わることではなく生命保険全般に関わることですが、今の自分、これからの自分のライフプランに合った、保障選びをしましょう。


生命保険は加入者ひとりひとりに合わせて加入する、オーダーメイドのような商品です。なので、ひとりひとりのライフプランによって、必要な保障額や必要な保障内容は全く異なってきます。ある人に必要な特約であっても、ある人には必要のない特約もあります。すでにもっている保障内容と重なっている場合もあります。


特約を付加する際には、今の自分に必要なものなのか、今もっている保障や蓄えで賄えないかなど、整理してから検討してみましょう。 

ポイント3:特約の支払い条件には特に注意しましょう

ポイントの3つ目ですが、特約の支払い条件には特に注意しましょう。


医療保険に特約を付加する際には、その特約の支払い条件についてきちんと把握した上で、検討するようにしましょう。


せっかく保険料を支払って特約を付加しているので、いざ病気になったときに特約から保険金が給付されないとなると、損した気分になりますよね。支払事由などをきちんと確認した上で、付加しましょう。

ポイント4:特約は契約後に追加することも解約することもできます

ポイントの4つ目ですが、特約は契約後に追加することも解約することもできることです。


医療保険に付加する特約については、契約をした後でも途中で付加することもできますし、その医療保険の特約部分のみを解約することもできます。


やっぱり特約が必要だと思えば、途中で付加することができます。しかし、医療保険に加入した当時よりも年齢が上がっていれば、加入当時の年齢ではなく、特約付加した時点での年齢で保険料が決まるので、たとえば医療保険に加入してしばらくしてから、特約を付加する場合には、保険料が上がってしまっている場合があります。


また反対に、特約は途中で解約することができます。ですので、たとえば途中で保険料の負担がでてきてしまった場合や、別の保険で特約部分を補うことができる場合には、医療保険全体を解約するのではなく、まず特約から外せるものはないかどうか、確認をしてみましょう。

通院保障特約



病気やケガをしても入院しなければ、保険会社から給付金(日額)が下りない場合があります。

その保障の対象を広げるのが通院保障特約です。


保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • 入退院後に通院を開始したら、入院した際の給付金(日額)と同額の給付金が保険会社から下りる
  • 入退院後○○日以内の通院を対象に通院給付金を取得できる
  • 1つの病気・ケガにつき通院は通算○○日(回)まで支給が可能

三大疾病特約



三大疾病とは、悪性新生物(がん)・心疾患(心筋梗塞)・脳血管疾患(脳梗塞)のことであり、悪化すれば重大な事態になる病気です。

こちらも特約として医療保険に付加することができます。


保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • 三大疾病になったら給付金(日額)の支払い日数を無制限で保障
  • 三大疾病になったら一時金を支給

女性疾病特約



女性特有の病気である子宮内膜症、子宮がん、卵巣がん、乳がん等、帝王切開による出産や異常分娩を対象とした医療保険の特約のことです。

ただし、この特約を付けないからと言って女性特有の病気等が全く保障されないわけでは無く、女性特有の病気等で手術や入院すれば、通常の医療保険よりも手厚い保障が受けられることになります。


保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • 女性特有の病気になったら通常の医療保険よりも2倍の給付金(日額)が受け取れる
  • 乳がんや、子宮がん、卵巣がん等になったときは数十万円~100万円程度の一時金が受け取れる

健康祝金特約



こちらは、病気にかかった場合では無く、ある一定の期間にわたり健康であった場合に祝金がもらえる特約です。

健康に自信のある方は主契約に付加しておいても無駄にはならないでしょう。


保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • 加入者が生存しているときは一時金を支給される
  • かりに病気やケガをしても、入院日数が保険会社が決めた所定の日数以下であれば一時金がもらえる
  • ○年ごとに医療保険の給付金を受け取らなかった方は○万円を支給

生活習慣病特約



この特約は、前述した三大疾病の悪性新生物(がん)・心疾患(心筋梗塞)・脳血管疾患(脳梗塞)に加え、糖尿病、高血圧性疾患、腎疾患、肝疾患、膵疾患になった場合に保障されるものです。

ただし、生活習慣病特約に該当する病気は、保険会社ごとに異なる場合があります。


保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • 所定の生活習慣病になったら給付金(日額)の支払い日数を無制限で保障
  • 所定の生活習慣病になったら一時金を支給

医療保険のがんに関する特約

がん診断給付金特約

この特約は、がんと診断が確定されれば診断給付金が受け取れるものです。

再発や転移等で2回目以降の診断の確定であっても、給付金が受け取れる場合があります。


保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • がんと診断が確定されれば、主契約の医療保険の給付金(日額)の○倍~○○倍の給付金を受け取れる
  • 再発や転移等で2回目以降の診断の確定であっても、所定の条件に合えば、初回の診断確定時に給付された金額と同額を保障

がん入院保障特約

がんで入院した場合の保障も医療保険に付加できる特約のことです。保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • がんで入院した場合には、給付金(日額)の支払い日数を無制限で保障
  • がん治療入院○日より保障

がん通院保障特約

がんによる通院治療の際に保障される特約のことです。保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • がんによる入退院後に通院を開始したら、通院給付金が保険会社から下りる
  • がんによる入退院後○○日以内の通院を対象に通院給付金を取得できる

入院に関する特約

初期入院保障特約・短期入院保障特約

これらの特約は、概ね一泊二日からの入院を保障の対象とする特約です。

 

保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。

 

  • 入院日数が1日~9日の場合でも10日分の入院給付金が受け取れる

長期入院保障特約

通常の医療保険では、およそ60日が給付金の支払限度日数となっていますが、長期入院を考えて支払限度日数を伸ばす特約もあります。

 

保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。


  • 1回の入院で継続して60日を超える病気・ケガで入院した場合は入院給付金が受け取れる
  • 入院61日~最長で○○○日まで、給付金(日額)○○○○円支給

退院後療養特約

入院後、療養のために退院したときに受け取れる給付金(一時金)です。主にがん治療の退院や生活習慣病の治療で退院した時に受け取れる場合があります。

 

保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。


  • 退院日から○ケ月(または○年)を経過する月の末日まで○万円を支給する

退院後療養特約をオススメしたい人と選ぶときの注意点

「退院後療養特約」をオススメしたい人と選ぶときの注意点について、お話します。


こちらも、「健康祝金特約」と同様の考え方でその必要性を考えてみましょう。


「退院後療養特約」という言葉を聞くと、まるで保険会社が無料でサービス(プレゼント)してくれるようですが、決してそんなことはありません。 「退院後療養特約」として受け取る金額は、保障の部分とは別に契約者が支払っている保険料の中に含まれています。


つまり、「退院後療養特約」や「ボーナス」として受け取る現金は、契約者が自ら支払っているものが返ってきているだけということになります。

死亡・高度障害特約

加入者が死亡または高度障害(※1)と診断されたときに、遺族または加入者自身が保険金を受け取れる特約です。

 

保険会社によっては病気やケガにより死亡または高度障害になったときに保険金が受け取れる特約と、災害によって死亡または高度障害になったときに保険金が受け取れる特約とを、それぞれ分けている場合があります。

 

保障の内容としては以下のようなものが挙げられます。


  • 病気やケガにより死亡または高度障害になったときは保険金額○○○万円~○億円を受け取れる
  • 災害により死亡または高度障害になったときは保険金額○○○万円~○○○○万円を受け取れる
  • 加入者が余命6ヶ月以内と診断されたら、死亡保険金の全部または一部を生前に支払う

(※1)高度障害・・・病気やケガが原因で身体の一定の機能が、死亡した場合と同じ程度に重大な状態を言います。




最適な医療保険の特約を選ぶようにしましょう

医療保険は、特約を付けることでより手厚い保障や、保障の範囲を広げることができます。

 

ただし、加入者にとっては不要な特約もあるので、主契約を結ぶ場合には保障内容をしっかりと確認し、必要な特約かどうかを判断することが大事です。

 

なお、前述した三大疾病、女性疾病、がんに関しては個別の保険も存在しています。三大疾病保険、女性疾病保険、がん保険は、いずれも特約で付加した保障内容よりも充実した保障を受けられるのが特徴です。

 

そのため、あまり良くない生活習慣を送っているために、脳卒中や心筋梗塞になるのが怖い、自分の家系でがんを発症した人が多い、女性特有の疾病に祖母や母親たちがかかったことがあって不安だと思えば、それぞれ単独の保険に加入し、きめ細やかな保障を受けることをお勧めします。

 

一方、あなたが今までずっと健康だったけれども、家族の大黒柱であり、自分が倒れてしまうと家族が色々と経済的に大変になるから、通常の医療保険に加えて、病気が長期化したり重大な病気にかかったりした場合を想定して、保障をより広く厚くしたいという場合であれば特約の付加で十分といえます。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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