医療保険で特約は後から追加できる?特約中途付加で責任準備金が必要な場合とは?

医療保険を契約したものの、後から特約を追加することはできるのでしょうか。今回、医療保険の特約を後から追加する「特約中途付加」はできるのか、特約を後から追加する際に責任準備金を支払う必要がある事例などを解説します。医療保険の特約付加で迷っている方必見です。

医療保険の特約は後から追加可能?責任準備金が必要な場合も解説


まだ10代・20代といった若い間はあまり考えることもないかもしれませんが、ある程度の年齢になってくると、自分の健康状態や、病気になった場合の経済的リスク等が気になってきます。


そのため、新規の加入や見直しを考えるようになるのが「医療保険」ではないでしょうか?


この医療保険に関しては、「今の保険にも医療の保証がついているけれど、保障は十分だろうか?」「いろいろと新しい特約が出ていると聞くけど、後からつけることは出来ないのでは?」といった疑問や不安をお持ちの方も多いはずです。


医療保険特約については、保険の内容にプラスしてつけ加えるものとなり、保険会社によっては必要に応じて後からつけることも可能です。


しかし後から加えたり取りやめる場合は、どのような点に気をつける必要があるのでしょうか。


そこで、この記事では

  • そもそも医療保険特約とはどんなもの?
  • 医療保険特約は、後からやめたり追加したりはできないの?
  • 医療保険特約を後からつける場合のポイント
について解説していきます。

この記事を最後まで読んでいただければ、「医療保険特約の基礎知識」や「医療保険特約を後からつける場合の注意点」などがご理解いただけると思います。

ぜひ、最後までお付き合いください。

そもそも医療保険の特約とは?

ある程度の年齢になると、自分が加入している保険の更新があったり、内容が気になったりして保険証券を確認したりします。


その中の生命保険に、「医療保険特約」というものがついていることにはじめて気づくという方も少なくはありません。


そもそも、医療保険と医療保険特約はどう違うのでしょうか?


まず医療保険は、主契約と特約に分かれていることを覚えておく必要があります。


主契約とは医療保険そのもののことで、多くの場合入院保障と手術保障が含まれ瑠基本的な保障内容のことです。


もう少し簡単に説明すると、主契約が医療保険となっているものは、それそのものが医療保険という保険種類になっています。


それとはちがい、医療保険特約というのは、主契約である生命保険(終身保険や定期保険等)につけることの出来るオプションと考えて間違えありません。


特約に含まれるものは、通院保障、先進医療、がん特約でこれらを付与するかは契約者の判断によります。


保障される内容については、入院日額等の保証内容がが同じ設定であれば、主契約でも特約でも特に差が出てくるものではありません。


なお主契約を解約してしまうと保障全体が消滅する一方で、特約を解約しても主契約には加入し続けることができます。


保険の一番大事な部分が主契約で、オプションとして付与を選べるものが特約だと覚えておきましょう。

医療保険の特約は後からつけることができない場合が多い

医療保険特約でカバーできる部分や、カバーしきれない部分は、医療技術や公的医療保険の制度変更など、その時々で変わってきます。

そのような変化に合わせることを目的として、医療保険特約の見直しをする場合、この特約は後から解約することが出来ます。

反面、保険会社によっては、医療保険特約を後からつけることは出来ないケースが多いようです。

契約時と年齢が変わっているということがネックなのですが、特約の中途付加を受け入れてくれる保険会社では特約のみ現在の年齢で計算して保険料を出してくれるところもあり、事前に相談してみると良いでしょう。

医療保険の特約を後から追加つけることの注意点

医療保険特約に限らず、新しく発売される特約は、その時代のニーズにあったものとして発売されるため、それなりに魅力的であり、つけたくなるものが多くあります。

しかし、特約の中途付加というのは、例えば代理人請求特約のように基本的にはお金のかからないものである場合を除き、保険料が上がったり、責任準備金が必要なケースがあるといったデメリットもあります。

それ以外にも、「特約であっても、告知や医師による審査が必要」「保険料が上がる場合がある」「保険契約が複雑になる」等の注意しておかなくてはならないポイントがあるのも事実です。


ここからは、特約を後からつける場合の注意点についてもう少し詳しく説明していきたいと思います。

特約の中途付加が可能でも、責任準備金差額が必要な場合も

保険会社によっては医療保険特約を後からつける(中途付加といいます)ことが出来る場合もあります。


しかし、中途付加が可能であっても、契約時の年齢での付加になれば責任準備金を支払うことが条件である場合があります


責任準備金とは、保険会社が将来の支払いのために、保険料の一部を積み立てておくものです。


後から医療保険特約をつける場合に、最初の保険契約時の年齢にさかのぼって、そのときの年齢で保険料を計算してくれるので、保険料は安くて済みます。


しかし、加入者は、加入時から中途付加までの期間、保険会社が貯めておかなくてはならなかった責任準備金を一括で収めなくてはならないということになります。


一時金の額が大きい場合など、中途付加ではなく、新しい医療保険に入りなおすことを選ぶケースもあるようです。

告知や医師の診査が必要

主契約が死亡保障の終身や定期保険だった場合、後から特約として医療保険特約をつけるためには健康状態等の告知や、場合によっては健康診断結果表の提出や医師の診査が必要となります。


現在の健康状態で現在の契約年齢での契約になりますから、告知や健康診断表の提出・医師による診査などが義務付けられているのです。


この審査の結果、健康状態等に問題があると判断された場合、特別に保険料が高くなったり(もともとの契約には反映されません)、状態によっては中途付加を断られる場合もあります

保険料が高くなる

後から特約をつける場合、引き受けてくれる保険会社の多くは現在の契約年齢での保険料になります。


ですから主契約から10年などの時間が経っている場合、医療保険の特約の保険料だけがかなり高くなるということも有り得ます。


ただし、保険会社によっては、主契約を契約したときの年齢にさかのぼって、保険料を計算してくれる場合もあります。


しかし、その場合は責任準備金と呼ばれるお金を一括で納めなくてはならないケースも出てきます。

保険契約が複雑になる

後から医療保険特約を撞いたした場合、保険契約の内容そのものが複雑になってしまうというデメリットもないわけではありません。

ただ、この点に関して言えば、必要な保障を追加したわけですから、安心感が増えたという理解をすることも出来ます。

最近では、毎年のように保険会社からわかりやすい内容紹介の書類が届いたり、担当者が定期訪問をして説明してくれるサービスも充実してきています。

しかし、覚えておかなければならないポイントとして、主契約と特約の関係があります。


主契約に保険期間の終期が設定されている保険(定期保険や養老保険)の場合、その保険期間がが終われば特約も終わるのが通常なので、医療保険の特約だけを残すということは基本的に出来ません。

医療保険の特約は後から解約することもができる

医療保険特約は、主契約である生命保険にオプションとしてつけることの出来る「医療に対する保障」です。

最近では、医療技術や治療薬の発達・医療制度の改正等により、以前とは必要とされる保障の内容が変わってきている場合があります。

その場合、新しい医療保険に加入する等により、その保険を契約した時につけている医療保険特約は、後から解約することが可能です


例えば、保険の更新時期がきて「メインの保険内容は気に入っているのでこれでいいが、医療保険特約の内容が気に入らない」、「実は他の医療保険にも入っていて、保障がダブっている」といった場合には、主契約を残したままで、医療保険特約を解約することが出来るのです。

保険料支払いが負担な時は、特約解約で解約を防げる

生活する上では、保険料の他にも日々の食費や光熱費、教育費などのお金がかかるので、保険料の支払いが負担になってしまうことがあると思います。


健康なうちは保険の必要度が低くなるため、高い保険料を支払うことを無駄に感じるようになってしまうと解約して生活費を節約することを考えますよね。


しかしいつ何が起こるか分からないため、急な病気や怪我で入院が必要になるリスクは誰にでもあり得ます。


万が一の時のために、医療保険を解約せずに残しておきたいけれど生活費を節約したい方には、特約を解約することで医療保険本体の解約を防ぐことができます。


医療保険は特約を解約しても本体は解約せずに済むので、特約分の保険料を安くすることができるため、節約効果があります。


これと併せて、保険料の見直しをするとさらに保険料を抑えることも可能なのでこの機会に検討してみてください。

保険会社によっては保険料の下限を設定しているところも

先に説明したように、主契約の保険につけていた特約は後から解約することが可能な保険会社は多いのですが、保険会社によっては保険料の下限を設定しているところがあります。

この場合、月払いでは設定された保険料の下限を超えてしまい、解約しにくいということもありえますが、主契約の保険料の払い込み方法を、半年払いや年払いへの変更することで対応できる場合もあります。

検討するのであれば、事前に連絡して、医療保険特約を後から解約した場合のシミュレーションを出してもらい、支払い方法等のアドバイスをもらっておけば安心です。

医療保険の特約中途付加の手続き・必要書類を解説

医療保険に後から特約をつける場合は、どのような手続きが必要なのでしょうか。


メットライフ生命の例を参考に、特約中途付加の手続きと必要書類について解説していきます。


まず途中中途付加の手続きをする際には、契約者ご本人が手続きをすることとなるため、代理人などを立てても申し出が受理されないことを覚えておきましょう。


最初に契約している生命保険会社に連絡をすることとなりますが、ここでは保険の証券番号が分かるものが必要です。


契約者からの申し出の後に、保険会社から手続きに必要な書類が送付されます。


この時には、保険会社から送られてきた書類の他に、現在契約している保険証券が必要になるのでお手元にご準備ください。


なお保険会社からは、告知に関する書類などが送られてくるので現在の健康状態を正しく記載する必要があります。


その後、書類を返送すると手続きが完了し、保険会社で審査を行って契約へと進むことになるのです。


書類をスムーズに用意できれば契約に時間はかからないため、契約前に保険証券などの基本的なものを用意しておきましょう。

特約を後から追加するよりも、保険に追加加入もおすすめ

医療保険に後から特約を追加するには、書類上での手続きが必要なことをご理解いただけたと思います。


必要になってから特約を追加する方法もありますが、実はこの他にもう一つ効果的な方法があることをご存じですか。


それは、現在加入してる医療保険に保障を追加する方法です。


通院などオプションで補える保障を後付けするよりも、今加入している内容を手厚くして突然の病気や怪我に備える方法の方が、いざとなった時に役立てることができます。

特約の追加以外にも、保障を手厚くする方法もある

特約の追加ではなく、保障内容を手厚くするとはどのような方法なのでしょうか。


たとえば追加したい特約が、がんになったときの備えに対するものだった場合、各保険会社ではがんに対する保障を手厚く持てる商品が販売されていますよね。


そのため、わざわざ特約を後から追加するよりも、がん保険に追加加入する方が保障を手厚くすることができます。


また死亡時の保障に対する特約であれば、死亡保険を備えた方が特約を追加するよりも十分な保障を持つことができて安心です。


特約とはあくまでもオプションなので、単品の保険より保障が十分でない場合も少なくありません。


確実に必要だと判断されるような保障であれば、保険に追加加入した方が後に役立つのでおすすめです。

保険のプロに無料相談がおすすめ

この記事を読んでいて、どのように医療保険に加入をするか今一度考え直している方がいると思います。


また特約についても、最初からつけておくか、特約に代わる保障を持つかで悩まれているのではないでしょうか。


もし保険加入時にどのような契約をするか悩まれた際には、保険のプロに相談してみることをおすすめします。


ほけんROOMでは、お金の専門家であるファイナンシャル・プランナーが将来の収支や保険など、家庭のお金全般の相談を無料で承っています。


保険の話題はデリケートなので、どこに相談したら良いかわからずに悩んでいる方が多いと思いますので、この機会に利用してみてはいかがでしょうか。


現在は、ほけんROOMでもオンラインでの相談を承っているため、家に居ながら保険の相談ができますのでぜひご活用ください。

まとめ:医療保険の特約は後から追加できるのか

ここまで、「医療保険特約は後からつけることができるのか」をテーマに解説してきましたが、いかがでしたか?


この記事のポイントは、

  • 医療保険特約とは、主契約である生命保険に医療の保障を特約としてつけたものである
  • 医療保険特約は、後から解約したり途中から追加したりすることが出来る。また特約だけを解約して、医療保険本体を残すことも可能
  • 医療保険特約を後からつける場合には、告知や診査が必要であることや、保険料が高くなることなどを知っておく必要がある
でした。

働き盛りの時期に病気や事故などで入院や手術を受けるというのは、体への不安だけでなく、経済的な部分でも不安になります。

その経済的な不安を解消してくれるのが、民間の医療保険や生命保険につけることのできる医療保険特約ではないでしょうか?

医療保険や医療保険特約は1回入ったからそれで終わりではなく、自分のライフステージや公的医療保険の制度の動向に合わせて、定期的に見直す必要があるかもしれません。

医療保険特約について様々な情報を知り、今入っている保険の特約と比べるなどして、自分に合った医療保障加入につなげたいものですね。

ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

ランキング